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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


1999-06-08

_ 漸く

「青い花」を読み終えた。 これはとても一回読んで理解出来得る代物では無い、これは凄い。

「ツァラトゥストラ」もそうだったが、この本も使える表現に満ちていて、しかも言葉を抜き出そうとすると忽ち陳腐になってしまって、どうにも書きようがない。 困った、が、はまった。

_ ひとの

サイトと日記の表題が同じだと言う事が判り、変える事にしたのだが、なかなか良い物が思い浮かばない。
 日記物の名作と言えば、古くは「土佐日記」(日本初の性別詐称読み物)から「腹立ち半分日記」筒井康隆迄いろいろあるが。 パクるとまたひとと同じに成りかねないので、「困った時の諸橋轍次」(※大修館の大漢和辞典をほぼ一人で作った偉いひと。)と言う事で、「中国古典名言事典」のお世話になる事にした。

 ・・・が、これでは偉そうだ、止めよう。  というわけで適当に「二面楚歌」

2003-06-08

_ 昨晩

新宿で阪神ファン数人と呑んだが、負けたので荒れていた。 「ぶつけろコノヤロー!!」とかヤジを飛ばしていたら前に座っていた小学生に睨まれたそうな。 静かに見たい人は内野席に行けばいいと思うんですがねぇ。

_ その後

都内某所に移動して暗室作業をしようと思っていたのだけれど、あまりに眠いのでそのまま就寝。

_ さらに

気が付くと昼下がり、つけっ放しだったラジオで山達の旦那が喋っている。 この人の歌はさして好きではないのだけれど、落研あがりらしい口調のよさが心地よく、ラジオはよく聴く。 駅前の定食屋で飯を喰って、「さて、どうすべぇか?」と思っていたら、友人からメール。 曰く「写真工業77年8月号にペトリMF−1のテストレポートが載っていて、BOXにて1200円」とのこと。 急いで新宿へ。 ついでにレンズ2本を委託。 売れたら暗室にクーラーをつけよう。

_ デフレ

ひさびさにカメラ屋を三軒廻ったのだけれど、値下がり傾向は続いていて、私の欲しい物も手の届く価格帯に落ちてきた。
それにしても驚いたのは、中野のフジヤにニコンF−3の28000円ってのが3台も有った事。 この値段そのものにも驚いたけれど、それが更に比べて選べるってのには驚いた。
コシナ・フォクトレンダーのベッサRも2万円台の前半まで落ちてきた。 D−IIIも、もう少し労わって使ってやりたいので、エアコンをつけて余ったら考えてみるつもり。

_ 井上直美 嬢、芸能界仮卒業。

ファンサイトに書いている日記の6/6分にて表明。 休養をとって将来の事を考えたいとのこと。
木塚くんを最初に撮ったAtoZの撮影会の相方が井上さんでした。 撮りやすかったし、手書きの新聞配ったりしてキャラクターも面白い娘だったんですが・・・。 ”仮”なので復活に期待します。

_ 今月の予定

6/13(金) 木塚くんナイト撮影会(りえくらぶ)→群馬県へ移動
6/14(土) 新庄市内にてS.H.I.Pゲリラライブ→酒田へ移動して一泊
6/15(日) 「平田町 植木まつり」「あつみ温泉ばら園まつり」にてS.H.I.Pライブ観賞→群馬県内へ帰還→車を乗り換えて都内へ

来週は、かなり無理をするので、今週は早寝早起きで気力・体力を蓄えようと思う。


2004-06-08

_ 小ネタ

窪塚洋介ダイビング事件についての浦賀在住の友人の話。
「いやぁー、浦賀がニュースになったのなんて黒船以来ですよ。」

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

# ヒマラヤ山系 [「ドラッグ&ドロップ」を「クボヅカする」と言うのが昨今の流行りらしい。俺の周りだけかもしんないけど。]


2006-06-08 ひょん

_ AKB48 Aチーム公演

ひょんな事から見られる事になり、秋葉原へ。
平日のAチームなんざ何時以来だろうか。
それなりの籤運でそれなりに入場。お立ち台下段を確保したら上段が空いたので移動。 リザーブに空席が出たらしく、順送りで席が詰められて、ぽっかり空いた所へさらに移動。
座れた。
お立ち台より視界は狭くなるが、音は断然椅子席が良い。
今日は見えにくい分、耳で聴く事に集中。
幸せな気分で帰宅。
明日はいよいよミュージックステーション出演。 楽しみではあるのだけれど、土日の修羅場を考えると、今から気が重い。


2008-06-08 さながら蔵前駕籠

_ AKB48チームB公演(ソワレ)

今週末もメール抽選の籤運はサッパリで、土日とも3公演ずつのところ、11通送ってFC枠でのアタリが一つ、一般で絶望的な数字のキャンセル待ちが一つ。
そんな訳で土曜のチームK公演は見られず、日曜のチームBのソワレのみ観覧。 土日で4公演観られたのなんざ、今は昔。 もっとも4公演観た日にゃ財布がもちませんが。

あんなことが有った日なので、心なしかカフェの空気も重く。 いやはや、アイドル見るのも命がけ。
抽選入場はそれなりで、まぁなんとか全体を見渡せる場所を確保。
影アナは菊地。 妙に威勢が良いのは若くて元気なのか、もはや自棄糞なのか。
今日は足の怪我が尾を引く佐伯が一部休演するだけで、チームB全員が出演。 思えば松岡が怪我をしたり、佐伯が怪我をしたり、多田と渡辺が休んだり、全員揃ったのを見るのも久し振り。
松岡は休んでいる間に些か膨張したらしく、ウエストの位置が上がってスカートの裾から次の衣装がはみ出てしまっていた。 帝国陸軍ではないけれど、服に身体を合わせないと一寸不味い。 そもそも別注の井上の衣装には、こう言う事は起こらないようだ。
松岡は顔もぷくぷくしたようでは有ったが、相変わらず動きには切れがある。 井上は、顔だけはシャープになった印象。 早乙女の表情が良い。

自己紹介のお題は「男の人にカラオケで歌って欲しい曲」だか何だか。

「カラオケに行かないので答えられない」と仲川。 代わりに男の人が食べていて美味しそうに見えるものを、少し含羞みながら答える。
「ステーキです」
これに対して菊地が「ばーか」と茶々を入れ、仲川に反撃の隙を与えずに自分の自己紹介に入っていた。 このあたりの掛け合いも楽しい。

片山が「久保田利伸さんのMissingです」と言うや、「昭和だ」「昭和、昭和」と客席がざわつく。 「何でざわざわしてるんですか?」「・・・昭和?!」「昭和じゃないですよ、平成です!!」とむくれる片山。 このむくれ方がまた昭和。

浦野の自己紹介が「私に惚れたら上級者」に変わっていた。
その浦野。 「Y.M.C.A.」と言っていたが、「YOUNG MAN」ではなく「Y.M.C.A.」と言ったと言う事は、西城秀樹ではなくVillage Peopleだと言う事なのかと、顎が外れるくらい驚いたが、レイザーラモンHGを想定しての答えだったようだ。

「天使のしっぽ」
コドモとしての可愛らしさはそのままに、動きに巧さの出てきた多田が素晴らしい。
仲谷の眼鏡無しの顔のメイクと髪型にも、漸く落とし所が見えて来たようだ。
野口も髪型がすっきりした所為か、表情が明るくなったように感じられた。

「パジャマドライブ」
肩の力が適度に抜けた仲川の表情と動きにゆとりが出来た。 平嶋の動きは相変わらず高いレベルで安定しているし、渡辺の動きと表情も、可憐でありつつ煽情的。 良いバランス。

「純情主義」
今日はなんとなく生音率が高かったような気がした。 片山の歌は生で聴きたい。
似たような体形で、大きく激しく動く井上と松岡。 直線的に動いて止める剛の井上と、曲線的に動いて流して止める柔の松岡。
片山は手首から先の関節の可動範囲が広く、指先まで神経の行った動きが美しい。
バックダンサーで鈴木が入っていた。 相変わらず過不足無い良い動き。
挙動はだいぶ落ち着いて来たが、鈴木の横に来るとイシダさんは矢張り怪しい操り人形のような動き。

「てもでもの涙」
全ての曲に言える事だが、柏木の歌っている時の表情が、見違えて良くなっていた。
これまでは感情を込めると一様に下瞼が上がって険しい表情と言うか、凶相になっていたが、曲の世界観に合わせて演じるような表情の変化も見られたし、客席を睥睨して目で殺せるようになった。
佐伯は前髪が伸びすぎて眉が見えないので表情が判り難い。 髪で輪郭を作っていたが、少し小さく囲いすぎた印象。
怪我が治り切っては居ないようだったが、動きそのものに影響は見られず。
本当は相当痛いのではないかと思われる。 それを考えて、表情の変化が見えにくい髪形にしたのかも知れない。

「鏡の中のジャンヌ・ダルク」
田名部の動きが相変わらず綺麗。 溜めの作り方と衣装や髪の振り回し方が巧い。
米沢も米沢なりに、早乙女も早乙女なりに良い動き。 浦野も、昔は激しい動きの曲では如何にも「頑張っています!」と言う感じの動きだったが、激しい中にも優美な動きが盛り込まれていて、「キスはだめよ」の頃を思い起こさせた(あの曲は1stユニットが一番良かった)。
この曲は菊地も含めて五人五樣で動きの質が違うので、何処を見ても面白い。
曲が終わった後の間繋ぎMCでは、流石に息も絶え絶えと言う感じではあったが、5人で上手く繋いでいた

後半の全体曲は仲川がロッテンマイヤーさんみたいな眼鏡を着用。
田名部と井上が並ぶところがあるのだけれど、井上の動き出しのタイミングはズレなくなっていた。 但し所々井上的解釈で簡略化。
浦野の肩から入るミュージカル動きが美しい。

アンコール半ばのMC、「何か言いたい事ある人〜」で激しく反応する仲川。
自己紹介のお題を勝手に変えてしまった事を平謝り。
「バカな事を言ってしまってすいませんでした。」「ホントは良い子なんです。」「初めて来た人は誤解しないで下さい。」
他のメンバーがツッコミを入れようとすると、人差し指を口の前で立てて「しぃ〜!」

この陽気で一日三公演とあってか、平嶋ですらMCの段取りが飛んでしまったり、幾分くたびれているような印象を受ける部分も有ったが、周りが守り立てて何とか形にしていた。
「ダメだコリャ」と感じる部分も皆無。 実に楽しい公演であった。 チームBは、今が見頃だと思う。 全てが見所で、目が二つしかないのか恨めしい。

_ チームK、チームB 比較

誰が見ても楽しいのはB、誰が見ても凄いのがK。
Kの新公演は多少予備知識が有ると楽しく観られるが、初見だと吃驚しただけで終ってしまうかもしれない。
その点Bはハードルが低くて、初見でも十分楽しめる。

_ 研究生雑感

終演後の挨拶のところ。 研究生のお辞儀がチームBの連中より短い。 少々浮かれすぎなのではないか。
お辞儀もそこそこに客に愛想を振り撒く光景が上手でも下手でも見られた。
客なんざ偉くもなんとも無いんで「頭下げろ」とかそう言う話ではなく、舞台に立つ者の最低限のエチケットとしての挨拶はきちんとした方が良いと言う事。
可愛いから許されて入るが、首を傾げながら首から上だけガクリと下げるようなのもいただけない。


2011-06-08 今様「紺屋高尾」

_ pre-dia フリーパーティー(2011/6/5)

ぱすぽ☆ワンマンフライトのマチネとソワレの間に無料ミニライブ。
ぱすぽ☆を観に来た客の7~8掛けくらいの入り。
開演前に友人と「pass-diaは可能でも、その逆は未だ無理なのではないか。」「出来たとしても初期の曲。 少女飛行あたりは出来ない。」などと話していたら、口開け一曲目がまさかの ぷれぽ☆ (和泉テルミ、岡村明奈、竹田愛、松本ルナ、村上麻莉奈、水野まい)で Pretty Lie 。 これが思いの外うまく出来ていて驚いた。
本家ほどのキレは無いが、本家には無い妙な色気が有った。
これは動ける順に上から六人引っこ抜いたってのも有るとは思うが、それだけ地力が付いたと言う事でもある。

一曲終わって残りの連中が出て来て、ぷれぽ☆は着替え。 着替え待ち間繋ぎの後は自己紹介もそこそこに持ち歌五曲総棚浚え。
曲毎の立ち位置の確認に時間が掛かる為、多少間延びした感は有ったが、五曲続けて演り切ったってのは大きい。 客席も盛り上がったし、何より舞台の上の面々の充実感と自信に満ちた表情が良かった。

途中で衣装破壊系の奇禍に遭ったメンバーも居たが、とりあへず舞台の上に留まって一と公演勤めおおせたってのは褒めてよい。
肩紐が切れたりする不測の事態とは異なり、防げたトラブルであったようにも思えたが、とまれ大過なく終わって良かった。

初期からpre-diaを観ていた友人曰く、「個々のメンバーのファンは多いが、グループとしてのファンが少ないのが ぱすぽ☆ との違い」
これは ぱすぽ☆ と違い、それぞれがそれぞれに「pre-dia前史」を背負っているからなのではないかと思うが、この辺りを変えよう、グループとしての纏まりや魅力を出していて行こうとする意思が、自己紹介を簡略化して楽曲で押すステージの構成からも感じられる。 そしてそれは今のところ成功しているように思う。
One for all みたいな自己犠牲の精神ではなく、見つけた居場所をより良くしよう、高めようとする意思を象徴しているのが、青山玲子のブログのこのエントリ
青山玲子として行くんじゃなくて、プレディアとして初めてテレビ収録したいんです の一文が胸を打つ。

私のようなルンプロ無産者にとって、pre-diaを実際に見るのに掛かるコストは高が知れているにしても、観る為に付ける踏ん切りと言うか跨ぐ心の敷居は高い。 なんと言うか「過ぎた贅沢」に思えるのだけれど、それを乗り越えさせるだけの力が、今のpre-diaには有る。

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2013-06-08 虚しさの苦み

_ アップアップガールズ(仮)ニューシングル販促イベント(6/5 錦糸町オリナスモール)

仕事帰りに錦糸町へ。 一時期は櫛の歯が抜けるようにテナントが仕舞って行ったオリナスモールもとりあへずは持ち直したようで、買い物客もそれなりに。
南側吹き抜けに設えられた簡易ステージの前にはCD購入者向けの優先観覧スペースが作られ、Tシャツやら何やらで武装した客が前方に陣取り、中ほどから後ろに仕事帰りの背広組が並ぶ。 開演直前におひざ送りのお願いと前説。
傍流とは言えアップフロントだけの事はあり、固定客がいる強みで私がこれまでに此処で観たインストアイベントの中では屈指の入り。
自動ドアの前に通路スペースを空けてステージ下手側面まで観覧スペースにしているのは初めて見た。

吹き抜けとは言え周囲をテナントに囲まれた屋内なので何時もながらオケもマイクも音量は抑え目。 前説でも控えめな応援のお願い。
自己紹介が冗長且つ早口で、マイク音量が絞られていることとも相俟って聞き取り辛い。 自己紹介もそうなのだけれど、誕生日を迎えた古川小夏の挨拶やら海洋生物の物真似(それ自体は良く出来ていた)やら、「アップアップガールズ(仮)」が何であるか知っていないと分からない事を優先観覧スペースにのみ向けて延々と演っているところが、アップフロントの驕りと言うか何と言うか。 傍流に置かれたとは言え親藩か悪くても譜代で少なくとも外様ではない、踏ん反りかえっていても客が金を置いて行く殿様商売の腐臭が鼻に衝いた。

苦虫を噛み潰して観ているのは私くらいで、他の客は概ね楽しそうであったし、予備知識なしにふらりと来て最後まで見て行った買い物客も居たので、インストアイベントとして失敗であったとまでは言わないが、「ここで客を捉まえよう」「名前だけても知って貰おう」と言う気概は感じられなかった。
これは本人たちではなく、送り手の大人の責任に係る部分であり、どう言う場所で何のためにイベントを打つのか、目標や目的が不明確で戦略も戦術もヘッタクレも有りゃしない状況下、現場の兵卒の頑張りで何とかする帝国陸軍的な泥縄。
同じタワーレコードのインストアイベントでも、新宿店と錦糸町店では全く状況が異なる。 店内なのかオープンスペースなのか、屋内なのか屋外なのか、目当ての客だけなのかフリの客はいるのか、対象が変われば見せ方も変わって然るべきなのだけれど、そんな事を考えずに能天気にやっていても客が勝手に来て金を落としてくれるのが大手の強みなのであろう。

近隣店舗からの苦情が来やすい場所でのイベントなので、音も小さめなのだけれど、舞台の上から煽るから大人しくしていた客も徐々に箍が外れ、前説でのお願いなどは吹っ飛んでしまって乱痴気騒ぎ。 嗚呼、「愛国無罪」。

演る曲そのものは好みは別として良く出来ているし、マイク音量が小さくとも通る声、蜜柑箱に毛が生えた程度の猫の額に7人から乗って狭いなりに何とかして踊る対応力、竹中夏海の手加減なしの悪ふざけにも付き合えるだけの地力はあるから、周辺状況を横に置いて舞台の上だけを見ている分には十分楽しいのだけれど、見せ方が下手すぎる。
これは前述の通り送り手の大人の責任。

面白いには面白いが、不愉快と言うか虚しさと言うか、苦みが強く残って後を引くイベントであった。


2014-06-08 団塊向け政治的自慰雑誌にアイドルが取り上げられる不幸

_ 週刊金曜日(2014 6/6号)(その1)

特集が「アイドルを守れ!」と言う事で購入。 図書館で済ませようかとも思ったが、買わないで貶すのもセコいなと思った次第。

特集を読む前に記事をざっと斜め読みしたのだけれど、或る程度金も地位もあり、勉強はしなかったがとりあへず大学までは出た、意識の高さについては自負のある中高年向け雑誌であることはわかった。 あらゆる揉め事が「ひとごと」に終始し、当事者意識のカケラも無い。 この雑誌の読者層が我が国を破滅に導いてきたことは明らかであるのだけれど、それについても全く無反省。
この雑誌の立ち位置を象徴しているのが「舞の海氏の「排外発言」記事についての見解」と言う編集長による署名記事。

「最大の差別・排外行為は戦争という殺人行為です。 日清戦争、日露戦争、太平洋戦争などで、多くの日本人や外国人が昭和天皇のために亡くなりました。 それを正当化する集会そのものが排外的な意味を帯びています。」

とある。

"行為"と言う単語を一文の中で重ねた悪文であるところからして物書きの風上にも置けないのであるが、日清・日露まで昭和天皇の責任に帰すると言うのは歴史認識以前の非常識である。
こうした乱暴な物言いをする編集長の雑誌にアイドルを語られる事も不愉快であるが、そこに寄稿してしまう・対談に出てしまう連中の政治性の強い媒体に対する警戒心皆無の無邪気さも気味が悪い。

特集記事の口開けはBiSのインタビュー。
BiSそのものについては語るべき何も持たないのであるが、アイドルに対して暴言を吐く手合いに対しての

「君のそのひと言で、ひとりの女の子の人生を失わせる可能性もあるんだよ?」

と言うのは重く受け止めたい。

「グラドル自撮り部」については、岡島紳士による状況説明と中心人物である倉持由香と吉田早希へのインタビューの2本立て。 岡島紳士の筆による部分は「アップトゥボーイが隔月刊化した」と言う一文以外、目立った事実誤認や歪曲は見られない。 アップトゥボーイは元々が隔月刊だったのだけれど、隔月増刊を発行して実質月刊化している。 然し乍ら所謂「グラビアアイドル」が掲載されることはあまり無いので、掲載機会が減少傾向にあるのは事実である。
倉持の自分が売れることによるシーン全体の底上げをと言う狙いは当たって、大手事務所に所属するアイドルも巻き込むことによってマスメディアにも取り上げられるようになった訳であるが、それ故に客も含めた既得権益受益層からの反発も顕在化した。 それでもこうして畑違いの雑誌にも取り上げられている訳であり、一定の成果は上げているように思われる。

さわやかによる「『接触』による活況が生み出した"触れないアイドル"の可能性」は、接客業に偏したアイドルによって齎されたジャンルとしての活況が、接客業としての側面を切り捨てた形でのアイドルとしての在り方を可能にしていると言う論考。
CD以降の未来も見据えた、読みでのある文章。

_ 週刊金曜日(2014 6/6号)(その2)

濱野智史の「アイドル共産党宣言」。 
「アイドル共産党宣言」と言いつつ共産主義的では全く無く、マルクス以前のフーリエやサン・シモンの性善説に基づく空想社会主義に近いし、引用も比喩も無いことから見て、共産党宣言でマルクスが何を語ったのか、おそらく濱野は知らないし、興味も無いのであろう。
因みにこの号の裏表紙広告は「経済と国家 宇野経済学を通して『資本論』を21世紀にどう生かすか」。
講師は向坂逸郎と宇野弘蔵の弟子である鎌倉孝夫と元外務官僚の佐藤優、講義2時間×3回で金弐万円也。 全ての講義が終了するまでに2年間と言うディアゴスティーニ商法。これに食い付く読者層に向けたアイキャッチとしての「共産党宣言」と考えれば得心が行く。
労農派の末裔が日本資本主義発達史講座みたいな事を始める21世紀に我々は生きている。

運営側による中間搾取をなるべくゼロに近付けた、搾取されないアイドルグループを実現したいとのことであるが、堅気ではない既得権益受益層との利害の対立も想定しているように見えないし、それらと向き合うことなく、摺り合わせる努力も無しに実行に移してしまおうとする厄介さはナロードニキ運動に通ずる。

結局のところインテリが主導する "上からの革命" であり、そうした地に足の着かない運動が繰り返してきた失敗の歴史からは何も学んでいないように見える。
濱野が痛い目に遭うだけなら未だ自業自得で済むが、巻き込まれた女の子たちの人生への落とし前はどう付ける心算なのであろうか。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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