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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


1999-10-26 [長年日記]

_ 神楽坂を

下って飯田橋へ、飯田橋そばの跡は激安はんこ屋になっていた。 げんなり。 最近、金が無いなりに本やCDを買っている。
 先ずクーラシェイカーと言うバンドの二枚目を買った。 このクーラシェイカーと言うバンドは、ビートルズの中でも特にジョージ・ハリソン師を信奉する奇特な方々であり、一枚目はピンと来なかったのだけれど、八月に大阪で聴かされた二枚目はなかなかの物で、少々辛く無くもなかったのだけれど思い切って買ってしまった。
 私の音楽に対する欲は、カメラ→写真→本→食い物→酒の次にくるので、酒すら満足に呑んでいない現状ではなかなかCD迄は金が回らない。 (・・・と言いつつもこの日椎名林檎を買ってしまったりしている、残金千円(笑))
 あとは本を何冊か。

 「日和下駄」永井荷風
 荷風が東京を散策して感じたたことを記したもので、「貧民」とか「愚民」とか「汚い」とか、もろに閑な金持ちの視点で書かれており少々鼻に付かなくもないが、嘘では無いのでまぁ仕方が無い。
 表通りよりも路地を好んだり、古地図を持ち歩いたり、古寺名刹よりも路地を歩いていてふいと出くわす名も無い寺に心を惹かれたり、と、流石に散歩のつぼを心得ている。

 「純粋理性批判」I.カント
 置き引きに遭った日に買った。 ここ迄堅い本になると街の本屋には置いておらず、新宿の丸善で買った。 何故、今カントなのかと言うと、ノヴァーリスにしろ埴谷雄高にしろニーチェにしろショーペンハウエルにしろ下敷きにはカントがあって、カントを読んでおかないとこれらの本の表層を舐めているに過ぎない様な気がしたのと、置き引きの後の自虐的な気分も有った。 歯ごたえあり過ぎ、知恵熱。

 「私の東京万華鏡」川本三郎
 「私の東京町歩き」「雑踏の社会学」などに続く街歩き本。 歩く→ラーメン屋に入って餃子で一杯→さらに歩く→居酒屋に入ってひと休み、と言う感じなのだけれど、これがまた面白い。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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