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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2003-12-07 冬眠も暁を覚えず [長年日記]

_ 目が醒めたら

昼過ぎ。 ラジオをつけたらもう山達の番組も最後の一曲。
なんとか起き出してプリント作業。 10枚くらい焼いたが、乾燥までは間に合わず。

_ 朝昼兼食

上野へ出る前にクロンボでチキンカツ、500円也。 それなりの味。

_ 志らく一門会@上野広小路亭

時間ギリギリだと思って慌てて行ったらまだ開場していない、6時開場になっているのを忘れていた。
今日の客席は8割方埋まっていたが、セコな客も多く、クスグリでもなんでも無いところで馬鹿笑いをする奴が複数いたり、ストロボ焚いて写真を撮る奴がいたり、落語の最中にずかずか入ってきて前のほうの席に割り込む奴がいたり、ちと酷かった。
話の途中で入場する場合は一席終るまで後ろで待っていて、演者が入れ替わる時にすすっと入ってくるのが常識。 鈴本なんかだと受け付けで言われて入り口で念を押される。

「干物箱」らく朝
口開けはらく朝さんの「干物箱」。 出来としては悪くないと思うが、善公の「ひ、干物箱ですぅ〜」の台詞が「下駄箱」になっていたのが引っ掛かった。 こう言う落語マニアにみたいな事はあまり書きたくないのだけれど、これ取っちゃうと演る意味は無いんじゃないかと思う。

「不動坊」志ら乃
所属事務所の芝居の打ち上げからの流れで公演のビデオを見返したりなんだりで寝ていないという割に良い出来。 この人は寝不足な方が良いんじゃないかと思うくらい。 面白かったし、客席の笑いも多かった。
下げは判り辛かったが、これは演者ではなく噺の所為だろう。

「芝浜」志らら
もっと非道いと思っていたがそれほどでもなかった。 元々噺そのものの出来がいいのと、お仕舞いの辺りのおかみさんが泣いて詫びる談志師匠のやり方を踏まえてやったからだと思う。 あとで志らく師が「本を素読みにしたって涙が出るような噺で・・・」なんて言っていたけれど(「節がつくだけ情けねぇ」って事か。)、それ以上の物は無かった。 下手ないじり方をしなかったのは良かったと思う。

「鰍沢」こしら
中入りを挟んでこしらさんが先週の谷中カフェに続いてこの噺を掛けてきた。 若い客が多かった所為か現代ギャグのウケも良く、それで乗って行けたのか新しいクスグリも増えて、より面白くなっていた。 先の志ららさんの「芝浜」とは対照的に大ネタを崩しに崩して、「寒さ」「怖さ」が味の噺を爆笑篇に変えてきている訳なのだけれど、ここまで馬鹿馬鹿しく面白いと許せてしまう。 古典に現代を入れる際、入れて面白ければより面白くなるけれど、つまらないと普通にやる以上につまらなくなっていしまう様に思う。
映画や芝居が好きだと映画的なカット割りによる場面の切り替えとか演劇的な演出なんかが入ることがあるけれど、ガンダム好きのこの人の場合は ガンダム的な演出で戸板ひっぺがしたお熊がそれに乗って雪山の斜面を滑り降りながら腰だめで火縄銃をぶっ放したりする。
怒る人は大激怒だと思うが、私は好きだ。

「漫才」ノークレーム(こしら/志ら乃)
プログラムではただ「漫才」となっていて誰が出るのかは書いてなかった。 こしらさんが引っ込んでから出が遅いと思ったら衣装早替えで出てきた。 但し、足元は足袋のまま。
流石になんとなく疲れてるようにも見えたが、面白かった。 先月やった「カラッペタンズ」(こしら/志らら)と同じく、こしらさんが1人で喋って相方が適宜突っ込むパターンだったのだけれど、志ら乃さんの方が機知に富んでいるので意外性のある突っ込みが入って面白い。

「たいこ腹」志らく
前座の頃に「談志ひとり会」で大ネタ(大工調べ)を演って客からも先輩からも怒られた話も交えつつ、前座がこう言う会で大ネタをやってはいけないと言う不文律がある事を紹介し、弟子の落語の不出来を詫びたりするマクラから大笑い。
そこから最近の映画の話に。 「東京物語」をリメイクしたテレビドラマの酷さからヒッチコックの「サイコ」をリメイクした監督がヒッチコックの脚本から演出メモまで忠実になぞった話へ。 そんなんじゃ監督が居る意味が無い、そんなのは「そのへんの天津甘栗売ってる親爺連れてきても撮れる」なんてのにまた大笑い。
噺に入って驚いた。 噺そのものはそんなに面白くないし、落ちも下らないのであまり好きではなかったのだけれど、志らく師匠が演ると面白い。 9月に演った「もう半分」もそうだったのだけれど、演者の力量で如何に落語が生きもし死にもするのか思い知らされた。
ちなみに客で酒井莉加。

_ ラーメン行脚 末広町「黒船」

「山頭火」が出来たので食いに行こうかと思って寄席帰りに前まで行ったら自棄な混み様。 そもそもここのラーメンは甘くてあまり好きではないので「黒船」へ行った。
ここは旨いには旨いのだけれど、どうもスープがしょっぱい。 つけめんだと麺を浸ける量で加減できるのでここではつけめんを食うことにしている。 つけめんのつゆもしょっぱい。 やぶで蕎麦を手繰る時の様に麺をあまりつゆに浸けずに食うと、麺そのものとスープは旨いので美味しく頂ける。 750円。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
# たけだ (2003-12-10 03:06)

21日は前日から酒田行きたいのですが、みなさんはどういう交通手段でいかれるのですか?
出来ればご一緒したいのですが。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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