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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2004-07-29 [長年日記]

_ 今日の一枚


阿部千明
PETRI 35 (Orikkor 45mm/f3.5)
昭和29年に発売されたペトリ最初の35mmフィルム使用のカメラ。 より正確に書くと、最初に出たのは45mm/f2.8付きの方なのだけれど、ボディは同じ。
f3.5ってのは、レンズの明るさ競争が始まりつつあった当時においては、暗くて競争力が無かったらしく、このモデルだけで終っている。 ものの本によると、視野率は85%、パララックス(ファインダーと撮影レンズの位置が異なる事によるファインダー視野と実際に写る範囲のズレ)補正機能も無いので、近接になると経験と勘でフレーミングする事になり、歩留まりが悪くなる。
この写真もある程度考えてずらして撮っているのだけれど、意図したよりまだ上目に写ってしまっている。
ペトリのレンズは一部の物を除いて全般的に柔らかい描写で、モノクロで撮ると私好みの写りになる。

_ ネタの賞味期限

私の今イチ推しの演芸番組は、千葉テレビの「浅草お茶の間寄席」と言う、月曜の夜七時からの一時間番組。 この番組は浅草演芸ホールで収録した落語を毎週3本放送するもので、なかなかテレビで見る事の出来ない噺家が出てくるので可能な限りチェックしている。
(ちなみに今週は「強情灸」橘家圓太郎、「スポーツ珍談」川柳川柳、「紀州」三遊亭萬窓の3本。 テレビを意識してシラフで押さえて喋る川柳師がおかしかった)。
以前放送された三笑亭笑三師匠の「てれすこ」の亭主が捕まったんで、おかみさんが放免になるように断ち物をしたらお乳が出なくなるくだりで

「そのころは森永のドライミルクなどと言う便利なものはございませんから・・・」
「えっ・・・、はいはい(と客席の声に耳を傾ける形をとり)『森永は良くない』、はい。」
「では、(・・・と居住まいを正し)そのころは明治のドライミルクなどと言う便利なものはございませんから・・・」

これは森永ヒ素ミルク事件を踏まえたクスグリで、事件が昭和30年だからかれこれ50年前からののネタと言う事になるが、客席では結構受けていた。 アナクロな様でいて、実は古くなっていないのかもしれない。 ネタの賞味期限と言う物を考えさせられた。

ちなみに番組終了時に「ただいまの放送で不適切な表現がありましたが、作品のあオリジナリティーを尊重してそのまま放送しました。」と言うテロップが流れた。 たぶんこのネタの所為だと思う。(もしくは痴楽師の「たがや」の「目も鼻も口もねぇ丸太ン棒・・・」のくだりか?)
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
# ちょも (2004-07-29 18:46)

”浅草お茶の間寄席”僕も見ています。
千葉テレビが映らないので平日昼間のTVKを留守録しています。ただこの時期その時間帯は高校野球県大会が放送されていて休止中なんですよね残念無念です。
あと、宣伝になってしまい恐縮ですが8/28に落語会を企画しています。
http://www.remus.dti.ne.jp/~chomo/DGK/kurakura2.html
もしよろしければいらしてください。

# 『あのよろし』か? (2004-07-29 19:37)

「ようく聴け、此なる『めぐみるく』はおまへがかねて『ゆきぢるし』『ぜんのう』『ぜんらくれん』とせうしたものを干しただけぢゃ!」
※日本ミルクコミュニティ株式会社では粉乳はコーヒー用のみで乳児用は市販していないようです。ネタのオリジナリティを尊重して……



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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