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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2008-06-08 さながら蔵前駕籠 [長年日記]

_ AKB48チームB公演(ソワレ)

今週末もメール抽選の籤運はサッパリで、土日とも3公演ずつのところ、11通送ってFC枠でのアタリが一つ、一般で絶望的な数字のキャンセル待ちが一つ。
そんな訳で土曜のチームK公演は見られず、日曜のチームBのソワレのみ観覧。 土日で4公演観られたのなんざ、今は昔。 もっとも4公演観た日にゃ財布がもちませんが。

あんなことが有った日なので、心なしかカフェの空気も重く。 いやはや、アイドル見るのも命がけ。
抽選入場はそれなりで、まぁなんとか全体を見渡せる場所を確保。
影アナは菊地。 妙に威勢が良いのは若くて元気なのか、もはや自棄糞なのか。
今日は足の怪我が尾を引く佐伯が一部休演するだけで、チームB全員が出演。 思えば松岡が怪我をしたり、佐伯が怪我をしたり、多田と渡辺が休んだり、全員揃ったのを見るのも久し振り。
松岡は休んでいる間に些か膨張したらしく、ウエストの位置が上がってスカートの裾から次の衣装がはみ出てしまっていた。 帝国陸軍ではないけれど、服に身体を合わせないと一寸不味い。 そもそも別注の井上の衣装には、こう言う事は起こらないようだ。
松岡は顔もぷくぷくしたようでは有ったが、相変わらず動きには切れがある。 井上は、顔だけはシャープになった印象。 早乙女の表情が良い。

自己紹介のお題は「男の人にカラオケで歌って欲しい曲」だか何だか。

「カラオケに行かないので答えられない」と仲川。 代わりに男の人が食べていて美味しそうに見えるものを、少し含羞みながら答える。
「ステーキです」
これに対して菊地が「ばーか」と茶々を入れ、仲川に反撃の隙を与えずに自分の自己紹介に入っていた。 このあたりの掛け合いも楽しい。

片山が「久保田利伸さんのMissingです」と言うや、「昭和だ」「昭和、昭和」と客席がざわつく。 「何でざわざわしてるんですか?」「・・・昭和?!」「昭和じゃないですよ、平成です!!」とむくれる片山。 このむくれ方がまた昭和。

浦野の自己紹介が「私に惚れたら上級者」に変わっていた。
その浦野。 「Y.M.C.A.」と言っていたが、「YOUNG MAN」ではなく「Y.M.C.A.」と言ったと言う事は、西城秀樹ではなくVillage Peopleだと言う事なのかと、顎が外れるくらい驚いたが、レイザーラモンHGを想定しての答えだったようだ。

「天使のしっぽ」
コドモとしての可愛らしさはそのままに、動きに巧さの出てきた多田が素晴らしい。
仲谷の眼鏡無しの顔のメイクと髪型にも、漸く落とし所が見えて来たようだ。
野口も髪型がすっきりした所為か、表情が明るくなったように感じられた。

「パジャマドライブ」
肩の力が適度に抜けた仲川の表情と動きにゆとりが出来た。 平嶋の動きは相変わらず高いレベルで安定しているし、渡辺の動きと表情も、可憐でありつつ煽情的。 良いバランス。

「純情主義」
今日はなんとなく生音率が高かったような気がした。 片山の歌は生で聴きたい。
似たような体形で、大きく激しく動く井上と松岡。 直線的に動いて止める剛の井上と、曲線的に動いて流して止める柔の松岡。
片山は手首から先の関節の可動範囲が広く、指先まで神経の行った動きが美しい。
バックダンサーで鈴木が入っていた。 相変わらず過不足無い良い動き。
挙動はだいぶ落ち着いて来たが、鈴木の横に来るとイシダさんは矢張り怪しい操り人形のような動き。

「てもでもの涙」
全ての曲に言える事だが、柏木の歌っている時の表情が、見違えて良くなっていた。
これまでは感情を込めると一様に下瞼が上がって険しい表情と言うか、凶相になっていたが、曲の世界観に合わせて演じるような表情の変化も見られたし、客席を睥睨して目で殺せるようになった。
佐伯は前髪が伸びすぎて眉が見えないので表情が判り難い。 髪で輪郭を作っていたが、少し小さく囲いすぎた印象。
怪我が治り切っては居ないようだったが、動きそのものに影響は見られず。
本当は相当痛いのではないかと思われる。 それを考えて、表情の変化が見えにくい髪形にしたのかも知れない。

「鏡の中のジャンヌ・ダルク」
田名部の動きが相変わらず綺麗。 溜めの作り方と衣装や髪の振り回し方が巧い。
米沢も米沢なりに、早乙女も早乙女なりに良い動き。 浦野も、昔は激しい動きの曲では如何にも「頑張っています!」と言う感じの動きだったが、激しい中にも優美な動きが盛り込まれていて、「キスはだめよ」の頃を思い起こさせた(あの曲は1stユニットが一番良かった)。
この曲は菊地も含めて五人五樣で動きの質が違うので、何処を見ても面白い。
曲が終わった後の間繋ぎMCでは、流石に息も絶え絶えと言う感じではあったが、5人で上手く繋いでいた

後半の全体曲は仲川がロッテンマイヤーさんみたいな眼鏡を着用。
田名部と井上が並ぶところがあるのだけれど、井上の動き出しのタイミングはズレなくなっていた。 但し所々井上的解釈で簡略化。
浦野の肩から入るミュージカル動きが美しい。

アンコール半ばのMC、「何か言いたい事ある人〜」で激しく反応する仲川。
自己紹介のお題を勝手に変えてしまった事を平謝り。
「バカな事を言ってしまってすいませんでした。」「ホントは良い子なんです。」「初めて来た人は誤解しないで下さい。」
他のメンバーがツッコミを入れようとすると、人差し指を口の前で立てて「しぃ〜!」

この陽気で一日三公演とあってか、平嶋ですらMCの段取りが飛んでしまったり、幾分くたびれているような印象を受ける部分も有ったが、周りが守り立てて何とか形にしていた。
「ダメだコリャ」と感じる部分も皆無。 実に楽しい公演であった。 チームBは、今が見頃だと思う。 全てが見所で、目が二つしかないのか恨めしい。

_ チームK、チームB 比較

誰が見ても楽しいのはB、誰が見ても凄いのがK。
Kの新公演は多少予備知識が有ると楽しく観られるが、初見だと吃驚しただけで終ってしまうかもしれない。
その点Bはハードルが低くて、初見でも十分楽しめる。

_ 研究生雑感

終演後の挨拶のところ。 研究生のお辞儀がチームBの連中より短い。 少々浮かれすぎなのではないか。
お辞儀もそこそこに客に愛想を振り撒く光景が上手でも下手でも見られた。
客なんざ偉くもなんとも無いんで「頭下げろ」とかそう言う話ではなく、舞台に立つ者の最低限のエチケットとしての挨拶はきちんとした方が良いと言う事。
可愛いから許されて入るが、首を傾げながら首から上だけガクリと下げるようなのもいただけない。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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