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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2009-11-09 風は指原に吹いている [長年日記]

_ 小林香菜 よのなか入門 vol.72

今週も時事ネタで引っ張る展開。 写真を見せてその話題で語る小林。

「加藤清史郎くん」
流石に知っていた。
おこずかいは一日80円と言う話に、それはテレビ的なアレだろう・・・と実も蓋も無いお言葉。

「インフルエンザ
小森美果がインフルエンザに罹った日に一緒に居たがうつらなかったらしく、小林曰く「病は気から」。
ナントカは風邪引かないの方ではないかと誰しもが思っていることだろう。

「農ギャル」
中学校の時、学校の周りは田圃だらけで、体育の時間によく人を落としていたと目を輝かせて語る小林。 良い笑顔。

「八ッ場ダム」
「ダム=あの水を貯めるデカいやつ」と言うことを初めて知る小林。 また一つ賢くなってしまった。
この場面のすっとぼけた表情が実に良いのだけれど、これが初めての現場で出せないものか・・・。

次回更新は11/12予定とのこと。

_ 週刊プレイボーイ 46号

川崎希
撮影は矢西誠二。 3ページ目の下の段の二枚が、我々の良く知る川崎なのだけれど、1ページ目の出来が凄い。
こう言う引きの強い凄い表情をたまにする。

小嶋陽菜
撮影は熊谷貫。 写真集の宣伝絡みのセンターグラビア8ページ。 4ページ目、5ページ目が良い。
これまでは小嶋陽菜の素材としての良さやその造形美を活かし切れていないグラビアが多かったが、今回の写真集は凄そう。
下唇の青海苔みたいなほくろの有無でその時々のメイクの濃さが分かるのが面白い。

チームPBページ
今週は宮澤佐江をピックアップ。
訳知りには少々物足りないのではないかと思うが、宮澤佐江の人となりは伝わる。
携帯サイトとの連動記事なので、そちらまで見ればもう少し深いのかもしれない。

2009 冬のコンビニ勝負おでん
呼んで字の如く、この冬の各コンビニの新作おでんの食べ較べ記事。 ここに何故か「コンビニおでん評論家」の肩書きで指原莉乃。
表紙には「AKB48が選ぶ『新作コンビニ勝負おでん』」と書いてあるが、目次と記事タイトルは「おでん大好きアイドル・AKB48 指原莉乃ちゃんと選ぶ 2009 冬のコンビニ勝負おでん」となっている。
「AKR47(赤穂浪士)が・・・」と書いてあって、記事を読むと出ているのが寺坂吉右衛門 だけだったような、微妙なガッカリ感。
おでんを頬張る指原の写真についたキャプションに「新作おでんのあまりのおいしさに驚くさっしー。 評価するのを忘れて食べまくってました」とある通り、評論家としての仕事はほとんどしていない。
大小合わせて5枚使ってある写真は串おでんを持った決めポーズが2カット、食べている写真が3カット。
食べている写真は相好を崩した・・・と言うか、締まりの無い表情。 決めポーズもニヤけた感じで、しかもおでん串を持った右手の小指が微妙に立っている。
旨そうな・・・と言うより、一食浮いた喜びが滲み出たような多幸感に溢れた良い表情で、写真としては面白い。
おでんの旨さが写真から伝わると言う点に於いては、良い仕事している。

_ 週刊ヤングジャンプ 49号

AKB48(ピンナップ)
先週は表が前田敦子、裏がチームYJだったが、今週は表が小嶋陽菜と大島優子、裏に松井珠理奈と渡辺麻友。
大きいのと小さいのを上手く組み合わせて配置もポーズも良く、表情も引き出している。
内面から出てくるものより、造形美で見せる写真なのだけれど、大島の表情だけ異質。
見る側(私)の先入観も大いに有るとは思うのだけれど、大島優子の写真はこちらが見透かされているようで怖い。

ハマれ!チームYJの沼 第二回
今週は小嶋陽菜の巻中グラビアの隣りと言う好位置。 ここなら目当ての客以外も読んでくれそう。

ボケ・・・河西智美
大ボケ・・・仲川遥香
ツッコミ・・・峯岸みなみ
フォロー・・・北原里英
見守る係・・・菊地あやか
統括・・・倉持明日香
斬られ役・・・指原莉乃

役割分担も決まってきた感じで楽しい読み物になってきた。
妄想学園ドラマ百合ケ丘女学院とか、面白い方向に話が転がりつつある。

小嶋陽菜
プレイボーイとは別カットで写真集がらみのグラビアを3ページ。
2ページ目の笑わない写真が良い。 歯見せ笑いは表情がまだせ画一的になりがちなのだけれど、笑わないものは表情の種類も多く、写真としての引きも強い。

指原莉乃
小嶋陽菜のグラビアのあとにオマケグラビア1ページ。
衣装を着て決めポーズで立つ写真の周りに、法被に鉢巻でいはゆる「ヲタ芸」なるものに興ずる写真が5カット。

自虐的ナルチシズムの発露としてのヲタ芸写真の指原は、八の字垂れ眉で百年の恋も一遍に冷めるような情けない顔。 この情けない顔と、お仕事モードのキリリとした顔とのギャップが指原の持ち味なのかもしれない。

文明の利器を使って見てみたが、居住地の制約もあって現場叩き上げではなく、見聞きしたものの猿真似に過ぎない指原莉乃のヲタ芸は表層的で、ボードプレイのレス乞食ぶりが見事な他は、速いだけで腰の入っていないロマンスや方向の定まらないケチャ、無駄な動きの多い推しジャンプetc...突っ込みどころは多いのだけれど、そもそもヲタ芸などと言う物は「芸」と呼ぶのも憚られる自己満足と自己顕示の傍迷惑な発露に過ぎず、出来たところで自慢にも何もならない類のものではあるから、出来ていないからと言って責めるほどの事でもないが、胸を張ってやらない方が良いとは思う。 ケチャを語るならダッシュケチャ、背面ケチャ、クレーンケチャくらいは鼻糞ほじりながらでも出来るようになってからにしていただきたい。

指原の病の深さは、「ヲタ芸」なるものが最早や応援と言う行為からはみ出してそれ自体が自己目的化した物である事を理解している点に有り、「推しは変えるものではなく増やすもの」という発言からも判るように、その辺りの凡百のヌルいアイドルファンには及びも付かない深みに達していると言える。

劇場で散見される素人の中には、MIXを応援する行為の一環であると取り違えてステージに向かって叫んでいるオタンコナスが居たりするが、あんな物ぁ擦れっ枯らしの客が内輪で盛り上がるためにやるものなのであって、客席後方で時として舞台に背を向けて円陣を組んで地面に向かって叫ぶものなのである。 以上、八つ当たり。

「どっちも本気のアイドルヲタ☆アイドル」と有るが、指原の本気ぶりは良く判った。
「≠応援」であり「≒荒らし」であるヲタ芸と、その受け手であるアイドルとの折り合いをどう付けるのかは難しいところだが、売りにはなると思うので上手く立ち回っていただきたい。
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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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