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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2010-05-03 カチューシャかわいや [長年日記]

_ 雑誌レビュー UTB 6月号(1)

桜庭ななみ
表紙+巻頭グラビア8ページ11カット+ロッテ「ガーナミルクチョコレート」CM撮影風景1ページ8カット。 撮影は大野和香奈。
制服衣装3パターン。 学校、住宅街、公園での撮影。
学校と言っても只の学校ではなく、フランク・ロイド・ライトの設計による名建築である自由学園明日館。 ロケーションも衣装も小道具も(勿論、モデルも)良いのだけれど、肝心の撮り手の技倆に難。
屋内で柔らかい光を廻して、眩しいと頑張った顔になりがちな桜庭ななみの良い表情を引き出せてはいるものの、オートフォーカス頼みなのかピント位置が適正ではなく、被写界深度も浅すぎてピンボケ多発。 被写体の良さを殺している。

表紙で説明すると判り易い。
鼻と唇あたりに焦点があり、少々前ピン。 且つ絞りを開けすぎていて深度が浅過ぎる為、瞳にピントが来ていない。 ついでに言うと、露出も適正とは言い難い。
これは自分の使っている機材をどう使うとどう写るか把握で来ていないから起こる事であり、プロとして如何なものかと思う。
表情そのものは良いだけに、勿体無い。
大体に於いてこのカメラマンは前ピンの傾向があり、正面から撮っていないカットは、ほぼ前ピン。 その場にある光で撮る手法は良いが、光を上手く捕まえる工夫にも欠ける。 構図を切るセンスだけの写真。

評価できる点としては、ニコパチの写真にしなかった事。
屋内での静的な写真と、屋外での飛んだり跳ねたりの対比は面白いし、役者属性の人であるモデルに何かを持たせたり何かをさせたりして上手くスイッチを入れており、桜庭ななみの生きた表情やしなやかな身のこなしを引き出している。
それが撮影技倆の低さで損なわれているのが腹立たしくある訳だが。

渡辺麻友
桑島智輝の撮影で7ページ5カット。 見開き2箇所。
衣装は3パターン。 UFO風衣装+インカムマイク付きデコヘッドフォン+縦ロールのツーテール、薄水色のセーラー服+さらさらストレート、ピンクの甘ロリワンピース+リボン付きカチューシャ+高い位置のツーテール。
屋内でその場にあるものを組み上げて撮らせると、矢張り巧い。
種類は少ないながら完璧なアイドルとしての表情を崩さぬ渡辺麻友との相性も良い。
光源の位置、ピントの位置、深度、どれも適切。 奥行きのある構図でもハズレ無し。
小道具や衣装にはどこかで見たようなものも有るが、こちらも使い方として適切なので気にはならない。

元が細いので、下手打つとボンレスハムになり兼ねないピンク×白の横ボーダーのニーハイソックスなんて物を穿かせても太く見えない。
UFO衣装の2カット目と最後の甘ロリカチューシャは完璧と言って良い。

小池里奈
7ページ8カット。 見開き1箇所。 撮影はTANAKA。
童顔、幼児体形、安産型、なのに水着映えする不思議。
同じ子役出身で背丈も似ている大島優子とは対照的に、カメラの前に素で立って余計な芝居をせず、過不足無く求められる量と質の「小池里奈」を出している。
だから小池里奈のグラビアは常に高いレベルで均質なのだけれど、その分面白味は薄い。
(面白味が薄いと言っても詰まらない訳ではなく、この均質性は評価出来る。)

剥いた蜜柑を二つに割って持った写真。 蜜柑にピントが来て顔はアウトフォーカスになっているのだけれど、これは意味のあるアウトフォーカス。 ヴァイオリンにピントが来て、顔がボケた桜庭ななみの写真と較べていただければ、私の謂はんとするところがお判りいただけると思う。

荒井萌
Takeo Dec. の撮影で7ページ9カット。
河川敷とその周辺と思われる住宅地で撮った着衣と、スタジオで撮った水着。
屋外撮影分は透けた生地のチュニックと制服。 制服とチュニックとで髪のあしらい方を変えている。

土手の草叢であったり、野球場のネットやスコアボードであったり、街路樹であったり、背景の色を取り込んで写真に生かしている。
土手や家屋の屋根の描く直線を一点透視的に使った1カット目がロシア構成主義っぽくて面白い。
クローズアップになるとピントが浅めになっているのだけれど、ピントの位置が適切で且つ必要にして十分な深度は確保しているので、写真が破綻しない。

水着は蛇足かな・・・とも思ったのだけれど、30ページ右下のカットなどは表情もよい。
荒井萌は視線を外したカットに味がある。

ももいろクローバー
集合で1ページ、ピンの写真とインタビューを1/2ページずつ、計4ページ。
妙に肩入れの激しい文章だと思ったら村山義典。 それでも今までに読んだ村山の文章の中では出色で、ももクロの特質を引き出す質問を上手く投げた質問。
撮影は門嶋淳矢。 黒バックで頭の後ろからライトを当てて髪の輪郭を出し、正面からストロボを焚いて浮かび上がらせている。
相変わらず擬和風の妙ちきりんな衣装だが、今回のものは着物と制服を縦割りにして融合させたような感じで、出来としてはこれ迄で一番。

ベッキー・クルーエル
1st フォトブックからの4ページ4カット。 撮影は桑島智輝。
白い肌、緑褐色の瞳、亜麻色の髪を生かすライティングと露出。 背景も白く飛ばして肌の白さを際立たせている。
素材を生かした4カット。

スマイレージ
8ページ。 集合で6カット、ピンで1カットずつ、計10カット。 撮影は佐藤裕之。
前号では、四人とも黒髪ストレートのロングだったが、髪型に変化が付き、見分け易くなった。 見分け易くはなったが、少々強引に過ぎるようにも思える。 然し乍ら身の回りでの受けは良いようで、求められているものを供給できていると言う事なのかもしれない。 私にはハロプロ臭が強すぎて興味は湧かないが。

インタビューでは、メジャーデビューにあたってプロデューサーたる寺田から突き付けられた無茶な要求に対して前向きなコメント。
ももクロやAKB48でもそうなのだが、こうして無茶な要求を突き付けて煽る企画が多すぎて辟易。

_ 雑誌レビュー UTB 6月号(2)

モノクロの読み物ページは、桜庭ななみのインタビューと、出演する映画に絡めて書道の腕前披露が3ページ。 お天気キャスターになった森田美位子の密着記事が2ページ。 新人さん紹介記事が3本3ページ。
℃-ute と嗣永桃子の連載は2回目。 地味なページながら嗣永桃子が凶悪なまでの嗣永桃子っぷりで異彩を放つ。
AKB48絡みでは、前号で惜しまれつつ(少なくとも私には)終了した小林香菜のよのなか入門に替わり、AKB48のメンバーを一人ずつ紹介する「AKB48おひとり様」が始まった。 第一回は小森美果。 これについては別項にて。
小松彩夏、福田萌、小林涼子、徳永えりの連載が最終回。 さて、次号から何が始まりますか。

後半グラビアページは封入トレカとプレゼントチェキの一覧から。
封入トレカはBセットが凄い。 私の買ったものにはCセットが入っており、大島優子、小嶋陽菜、柏木由紀、矢島舞美と並んだこちらが世間的には当たりなのだと思うが、Bセットは北原里英と渡辺麻友の出来が凄まじい。

プレゼントチェキは成海璃子と北乃きいの客に媚びないサインが豪快。
嗣永桃子のものは接客業としてのアイドルとしての技巧に長けた連中より更に訴求力のある仕上がり。

AKB48 (前田敦子、柏木由紀、大島優子、板野友美、北原里英、島田晴香)
ヘッドフォングラビアで6ページ6カット。 撮影は細居幸次郎。

前田敦子は定番の角度からではなく、仰向けに寝たところを俯瞰で。 面白い出来。
学校の机にペタリ座る柏木由紀。 X脚を逆手に取ったポージング。 
携帯音楽プレイヤーを手に飛び跳ねる大島優子。 珍しく生き生きした壁の無い表情。
しどけなく寝転んで、左手に持ったソーダのストローを口元にやる板野友美。 ストローが視点をその特徴的な口元へ誘導。 何をしているわけでもないのに、妙に艶かしく。
その板野と隣り合ったページに、北原里英。 ただ文庫本を頭の上で持っているだけなのだけれど、板野友美に引けをとらぬ凄艶。 最近の北原里英は実に堂々たる物で、立場が人を作る好例。
島田晴香は傘に縋る様にしゃがんで、とりあへず笑ってみたような表情。 このでくの坊っぷりが初々しい。

島田も含めて、それぞれがそれぞれに持ち味を出した写真になっているが、中でも北原里英が出色。 節度のある艶。

宮崎美穂
5ページ5カット。 撮影は中山雅文。
下手に隠さず、取り繕わない真っ向勝負の宮崎美穂が清々しい。
髪が舞い上がって額が露わになった写真も珍しい。
5カット全て良い出来だが、1カット目のクローズアップが眼福。

ノースリーブス(高橋みなみ、峯岸みなみ、小嶋陽菜)
3ページ4カット。 見開きでピンの写真が3枚並び、集合で1ページ。 撮影は古賀良郎
ピンの写真は三枚の中央に峯岸。 集合でも珍しく funny ではなく pretty な峯岸。 峯岸が良くなった事で、グループとしてのバランスも向上したように思う。
同じスタジオで撮りつつ、背景の壁を変えて変化を付ける細かい工夫が光る4カット。

AKB48 おひとり様(小森美果)
「AKB48 にはかわいくて面白いコがいっぱい でもなかなかファンの人以外知らないので ここで一人ずつ紹介!!」・・・と言う事で、第1回は「ほのぼのシュール」な小森美果。 カラー1ページ、モノクロ1ページ。 携帯サイトとも連動して、一人あたり8回更新。 グラビアの撮影は藤丸修。
空のお城に住んでいる小森はインタビューをしても全く話が噛み合わない。 噛み合わなくても小森本人はニコニコと可愛らしい。
可愛らしくはあるのだけれど、目が此処ではない何処かどころではなく、此の世の何処も見ていないような四次元的な空ろさ。

特技として、プロ野球選手の物真似を披露。 中日の浅尾・森野、巨人の小笠原。 浅尾を持ってくるところが名古屋人らしいのだけれど、投球動作そのものではなく、その一部を切り取った額縁ショー的な物真似なのがシュルレアリスティック。

佐藤ありさ
光の柔らかく廻った屋内と曇天の屋外、静的動的取り混ぜて4ページ6カット。 撮影は今号では3度目の登場となる桑島智輝。
長野博文のように灰汁が強いのが3度も出てくると飽きるが、撮り方に変化を付けてきているので気にならない。 まぁ私がこう言う写真が好きだということもあるが。

ハウススタジオ+屋外と言う似たような構成乍ら、ベッキー・クルーエルのものより光線が弱く柔らかいのと、黄色人種なりの白さにあわせて撮っているのと、プロのモデルとしての仕事が出来る被写体なのと、様々な要因が引っ絡まって趣の違う写真に仕上がっている。
屋内で暖色、屋外で寒色のキャミソールワンピース。 モデルとしてのポージングの屋内と、自由に動かした屋外。 最後のカットが巧い。

団地少女 Vol.12アライテツヤの連載グラビア。 今回は可憐Girl's→さくら学院の武藤彩未。
京葉地区の団地で撮影された2カット。
この手の団地で育った亡友は「この街には文化の香りがしない」と嘆き、中央線沿線にアパートを借りて週末を過ごしていたのだけれど、葬儀の折に訪れたその団地の何とも言えぬ閉塞感を思い出した。
住むのに不足は無いが、暮らすには潤いが足りない。 チェーン店ばかりで個人商店の存在しない、実用本位の街の味気なさ。
そんな風景の中で屈託無く微笑む武藤彩未。 建物の線を生かしたアライテツヤらしい写真。

相楽樹
今年デビューした新人の青田買いグラビア。 藤本和典の撮影で4ページ9カット。
街角での制服と、屋内での私服。 指示されるがままと言った感じのぎこちなく、手馴れていない感じが新鮮。
90ページの中段に、一枚だけとてつもない表情の写真がある。

西田麻衣
一度に沢山見ると胃もたれするが、載っていなければ載っていないで寂しい長野博文の撮影で4ページ6カット。
あまり煽情的な水着グラビアは載らないこの雑誌には珍しく肉感的なモデルの布地面積の小さい水着のグラビアではあるが、そこは撮り手が長野博文なので、生々しさは無い。

成海璃子・北乃きい
主演映画「武士道シックスティーン」の公開にあわせた対談とグラビア。
すっかり貫禄の付いた成海璃子。 役者馬鹿な感じが見るたびに強くなる。
素でカメラの前に立つ成海璃子と、常に「北乃きい」でありつづける北乃きいの対比が面白い。

矢島舞美写真館 最終回
橋本雅司の撮影で7ページ9カット。
晴天の海辺ながら無理の無い表情。 眩しげでは有りつつも、無理に目を開かず、眩しいなりに美しい表情。
この「無理の無さ」が矢島舞美の特質なのではないかと思う。
同じモデルを違うカメラマンで撮影し、一定の紙幅を裂いて掲載してきたこの連載も今回で終了。 見応えのある良い企画だった。
撮り下ろしを加えて、6月に写真集として刊行予定とのこと。 纏めて見る事によって、新たな発見があるかもしれない。

_ 更新情報

4月号のレビューの後半を下書きのまま放置していたことに気が付いたので追記。

雑誌レビュー UTB 4月号(2)

_ AKB48 わがままガールフレンド(総括)

「ファッションブック」と言う体裁で出されたが、表紙が下着で裏表紙が水着。 これは看板に偽り有りと言はざるを得ない。
水着はともかくとして下着にひん剥く意味が判らない。

「AKB48」と冠が付けば何でも売れる時期に、ここまで安売りする運営側の意図も読めない。
一度上げた露出度を下げるのがどれだけ大変なのか理解しているのだろうか。

評価出来る点は、何度も書くが斉藤亢に撮らせたという事、これに尽きる。
やっつけ仕事の好い加減なつくりの本の中で、それが唯一の救い。

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2010-05-05 隔靴掻痒 [長年日記]

_ 素晴らしいブログ

先日始まった指原莉乃のブログが素晴らしい。

指原莉乃オフィシャルブログ 「指原クオリティー」

期待に違わぬ駄目っぷりでありつつも、どうでもいい事をだらだら書きつつも、面白い。
「落語とは、人間の業の肯定である」と言ったのは立川談志であったが、その意味においては実に落語的であり、業の深い駄目さ加減を誇るでもなく嘆くでもなくありのままにさらけ出して書いてポンと出した潔い文章。
オチを考えてから書かずに、流れのままに書いてダラリと終える読後の隔靴掻痒感も癖になる。

同時期に始まった北原里英のブログさんじのおやつ共々、コンスタントに1000コメントを記録。
漸く指原に春が来た。

まぁ、明日あたりもう立夏ですが。


2010-05-08 土下ドル [長年日記]

_ 世界一土下座が似合うアイドル

office48 所属の連中(秋元才加・梅田彩佳・奥真奈美・小林香菜・増田有華・宮澤佐江)のブログ「1LDK6人暮らし」は、内容は面白いものの六人分が毎日更新されるので非常に流れが速く、過去記事を読みづらいアメーバブログの仕様の所為もあって、中々どうしてストレスが溜まる。
記事タイトルに記名してあるので誰が書いたか判別は出来るが、何を書いたのかがタイトルに入らず、後で読み返そうとして四苦八苦して諦めること数度。
梅田彩佳が履き物を「おくっく」と表記していたのがツボで、ついさっきまで過去記事を掘っていたのだけれど、今回も断念。 梅田は偶に使う幼児語めいた言い回しが面白い。

閑話休題。 シガラミで使っているのだとは思うが、好い加減アメーバのシステムに寄り掛かるのは止めていただきたい。
改ページは多いし表示件数は少ないし、実に読みにくい。

で、まぁ何が書きたいのかというと、小林香菜の書くものは矢張り面白いと言う事。
面白く書こうと意図したものより、小林香菜本人が面白い状態にあるときに面白い気分を吐き出した文章に味がある。

2010-05-04 20:28:10 に書かれたこの記事、「教えてください!」がその好例。

世界一土下座が似合うアイドル。

_ 旅人への助言

「akb48 ブレイクヒストリー」で検索して辿り着かれた方がおられるようですが、元の記事が無益なものですので、それに関して書かれた当方の文章にも、有益な情報はございません。
あしからず。

_ 更新情報

細切れになってしまったAKB48のファッションブック(・・・と称するもの)のレビューを纏めて別館へ。

AKB48 わがままガールフレンド レビュー

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2010-05-12 水着は蛇足 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.21

AKB48・SKE48絡みでは、モノクロ連載ページの渡辺麻友と短めなグラビアの松井玲奈のみ。
纏めて載せる週に当たるより、印象としては強くなると考えると、松井玲奈は良い巡り合わせ。
妙に薄着なのでおかしいとは思ったが、店頭でパラパラめくった時に前田敦子かと思ったのは瀬尾秋子だった。 メイクや髪型の傾向が似ているというか似せてあると言うか。

松井玲奈
4ページ7カット乍ら、7カット全て衣装が異なる力の入った、水着もあるグラビア。 撮影は長野博文。
長野博文にしては珍しく、緑でも白でもない背景の写真が何枚か。 その分、背景の色に引っ張られて色味がおかしくなっていたりもするが、これはプレイボーイ編集部ではなく、印刷屋の仕事に係る部分。

1ページ目の赤い扉の前に立つ、黒い水着の写真。 松井玲奈の白くて細長い特徴をよく捉えている。 高いヒールのサンダルの履き方・立ち方がぎこちないのはご愛嬌。
水着のカットはまだ表情が硬く、体形からしても水着にする意味は希薄であると私は考えるのだけれど、一般読者層はそれを求めるのだろう。
服を着ている写真の方が、明らかに生きた表情。

強い光を使わない長野博文と、強い光に弱い松井玲奈の相性はよく、そんなに寒くも無さそうな天候であることもあってか、全篇柔らかい表情にはなっているが、前述の通り衣装を着たカットの表情が良いだけに、水着に蛇足感。

キャプションも然程邪魔にはなっておらず、プレイボーイにしては質の高いグラビアになっているが、3ページ目は水着であると言うだけの写真。 2ページ目の小さな写真の方は4枚が4枚とも生きた表情になっているだけに、「水着ありき」の写真選定で画竜点睛を欠く。
それでもこれまで見た松井玲奈のグラビアの中では出色。 とりあへず4ページ目の写真だけでも340円分の価値はある。

_ 更新情報

コラム置き場に

日曜の朝の出来事

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_ レスなど

>okiちゃん
あの4ページ目は良いですよね。 ただ、まだまだこんなもんじゃない潜在力は有るように思うのです。 それを写真に写し取るというのは、実に大変な作業であるわけですが。

少女から大人になりかけている時期の、無化調の和風美人としての美形となると、確かに並ぶものは無いかもしれません。
前田敦子はモディリアーニ的ですし、小嶋や篠田は大人になりきってしまっているし。 そもそも和風ではない。
和風美人と言えば片山陽加ですが、あっさり昆布だしの松井玲奈に対して片山陽加は煮干しの匂いがします。 料亭の味に対してのお袋の味。 過渡期の儚げな美しさの松井玲奈と、既に出来上がっていてこの先20年は劣化しないであろう片山陽加。
なんだか世界中を敵に廻しそうな気がしてきたので、この辺にしておきます。

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# okiぽん [マジすか以来、空前絶後の松井玲奈ブームなのですが、 中でも4ページ目は出色の出来ですね。 AKBの中でも、あんなソロ..]


2010-05-17 二本立てでお届け [長年日記]

_ 週刊ヤングマガジン No.24

板野友美
表紙+巻頭グラビア、7ページ14カット。
撮影は唐木貴央。
前半ページは屋外でのニコパチ中心に。 面白味は薄いが、愛犬とのカットは相好を崩しつつもポーズとしては隙の無いものになっており、細かく良い仕事。
事務所側がしっかりチェックしているという事もあろうが、隙を見せたポーズで写った写真が一枚も無い。
求められた色気は出しつつ、ガードすべきは完璧に。 それでいて表情から緊張感は感じられず、撮られる人としての仕事はきっちりこなしている。

後半4ページは大人びた表情で押す構成。

プロフィールの数字だけ見ると上背も無く、貧相な体形であるように見えるのだけれど、写真に撮られてみるとなかなかどうして艶っぽい。
5ページ目の膝立ちで壁に凭れたカットが実に良い。

水着でなければもう少し構えない表情の写真も見られると思うのだけれど、現状では「水着有り」だからこそ表紙とグラビアの仕事が来るという事なのだろう。
こういう点では、もう少し売れて欲しく思う。

表紙の写真も良い表情なのだけれど、印刷用の補整が掛かりすぎてしまっていて興醒め。

_ 週刊プレイボーイ No.22

AKB48絡みでは、モノクロ連載ページに前田亜美。 前半グラビアページに渡辺麻友、後半グラビアページに北原里英。 モノクロ読み物ページに「カップ麺アイドル」指原莉乃。
表紙に名前があるのは渡辺麻友のみ。 北原里英は前号の松井玲奈と同じ括りの企画グラビアだが、何故か表紙には名前が載らない。 一般的知名度はまだこの程度と言う事か。

AKB48以外での見ものは、熊谷貫の撮った石原さとみ。
水着無しで表紙と巻頭が取れればAKB48の人気も本物なのだが。

巻末に今村敏彦のガス抜きグラビア(脱衣)。
着衣でやりたいようにやらせた今村敏彦が見たい。

渡辺麻友
矢西誠ニの撮影でほぼ水着のグラビア。 6ページ9カット。
初めて見た頃は12歳だった訳で、流れた月日を考えれば当たり前っちゃ当たり前なのだけれど、ガリガリで割り箸のように細かった手足にもそれなりに肉が付き、体形も丸みを帯びてきている。

定番のかっちり決まった表情ではなく、移ろう表情を写し取り、「生き物」としての一面を色濃く出した佳作。
キャプションは相変わらずベタで腐臭すら漂うが、文字としてはさほど邪魔にならないので、読みさえしなければ気にならない。

背伸びをした瞬間を切り取った最後のカットが素晴らしい。
渡辺麻友が一人の仕事でもここまで生き生きと自分を出せたという事にも驚いた。

北原里英
後半グラビアページに4ページ6カット。
Takeo Dec. で北原里英ってんで期待して見たのだけれど、全くの期待はずれ。 一寸残念、いや残念どころか失望に近い。
これだけの素材と腕っこきのカメラマンを揃えてこれは無いだろう。
素材と料理人を揃えたところで満足してしまって、それを活かす工夫が無い。

丸で駄目と言う訳ではなく、2ページ目の右下あたりに良い表情も有るのだけれど、扱いが小さい。
水着にひん剥いて、処理はカメラマンに丸投げってのが見え見えで且つ水着でさえあれば良いと言う感じの雑な構成。

指示でそうしたのか北原本人がそうすべきだと思ったのか、体形の粗を隠すだけのポージングも目に付く。
綺麗に見せようとするのは良い、しかし消極的に粗を隠すだけでは魅力も引き出せまい。 これはいただけない。

そして危惧はしていたが、水着になると表情が硬い。 これだけ布地面積が小さいものを身に着けて平気で居られるほうが寧ろ不自然な訳で、ましてや北原。 こうなる事が見越せる状況下で、より良い表情を引き出す工夫がなされたと形跡も見られない。

北原里英は、時折この世の全てを敵に廻しても悔いは無いようにすら思わせるような訴求力のある表情をするのだけれど、今回のグラビアにはそこまでさせるものは無かった。

例の茶番の前景気を煽るための企画であった筈だが、これでは贔屓の引き倒し。 ダメージキャンペーンに堕した。

「濃い味系カップ麺」 スープも残さず ガッツリ食べ比べ
モノクロページの読み物企画に冬の間は「コンビニおでんアイドル」だった指原莉乃が「カップ麺アイドル」として登場。 アイドル界の季節労働者としての地位を確立しつつある。
表情まで判る写真が2点。 上下ジャージ姿でカップ麺と箸とを手に持ち、シナを作って横座りの図。 そしてカップ麺を旨そうに手繰りつつ寄り目で凝視するの図。
どちらも雑種の馬鹿犬のような愛くるしい表情が活写されている。

読み物部分でもカップ麺について熱く(暑苦しく)語り、主賓たる麻布台綾子嬢を食う勢い。
日清の「行列のできる店のラーメン 熊本」の臭いを評して「通っていた中学校のニオイ」。
表門と裏門の前に豚骨ラーメンの店があり、その臭いが学校に充満していたらしいのだが、まったくどうかしていて面白い。

更には「サッポロ一番 みそラーメン」(カップ)を混ぜそばにして食べる裏技を披露。
この「指そば」なるもの。 お湯を捨てたカップ麺に液体スープを2割ほど掛けて混ぜて、卵黄と一味をさらに混ぜた一品。 卵黄を落とす着眼点が良い。
もっと旨くするには鶏油もしくはラードを足すのが手っ取り早いが、指原が鶏油を作れるとも思えないので、とりあへずチューブのラードを冷蔵庫に常備しておくことをお勧めする。
ラードは全てを旨くする。

さて、こうした大人気ないが子供染みてはいない記事がプレイボーイの妙味だと私は思う。
指原莉乃で遊んだ記事をまた読みたい。

_ 小林香菜、19歳

あの小林香菜も19歳である。 新公演のレッスンも佳境、諸事多端の折ではあるが、とりあへずお祝い申し上げる。
躁鬱の波が激しく、煮詰まったり落ち込んだりするとモバイルメールの送信が減ったりしていた小林香菜が、この状況下でも日に一回はモバイルメールを送り、ブログを更新している。
ここに私は19歳なりの小林香菜の自覚を見る。

この大人数の中で埋没しない為には、発信できる情報は自ら発信して行くしかない。
ましてやそれぞれの人気を量的に計ろうとする茶番を控えての時期でもある。

それが義務的ではなく、幾許かの娯楽要素を含んでいるのがまた小林らしい。

_ 更新

コラム置き場に

イスファハン
指原莉乃、大分の血

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# Dwightsa [zithromax skin rash side effects <a href=http://dstvmedia..]


2010-05-25 美徳の不幸 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.23

AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアにいつもの面子+北原里英、モノクロ連載ページに小森美果。 巻末に企画グラビアで指原莉乃。
更に新曲のPV完全ガイドの冊子がオマケで付いてくる。
AKB48以外では、川村ゆきえのグラビアが凄い。 撮影は倉繁利。
AKB48に紙幅を裂き過ぎたのかたったの4ページなのは実に勿体無い。

指原莉乃
巻末の3ページグラビア。 3ページ6カット。
撮影は中山雅文。 6カット中4カットが水着。 あとは制服とジャージで1カットずつ。

スタイリストはプレイボーイではおなじみの米村弘光。
本隊の方の衣装は質こそ高いものの傾向が似通ったものが続き過ぎて些か陳腐化しつつあるが、このグラビアの衣装は新鮮。
ビキニやチューブトップ、セパレートの水着は、只々白くて細い黒文字みたいな体形を何とか誤魔化そうとする善意に基いた無難な選択。 これは誰が着てもそれなりに似合う。
しかし貧相が際立つスクール水着、野暮ったさが生きるバッタ色のジャージ、お洒落要素の無いシンプルな夏服。 このあたりは多士済々のAKB48と言えど指原にしか着こなせないだろう。

この号でも編集者のボンクラ仕事は健在で、一枚目から酷い。 酷いと言うか惨い。
スクール水着でプールっ端に腰掛ける指原は寒さの所為か顔面蒼白。 唇も紫色で引き攣り笑い。
歯見せ笑いだが、歯の根が噛み合っていない感じ。 水着のカットは殆どがこの「薄倖面」。
表情の冴えないカットを敢えてなのか何も判っていないのか大きく使ったり、表情の生きたカットの扱いが小さかったり、指原本人の責任の範疇以外の部分でマイナスの力が大きく働いているのだけれど、このグラビアに限ってはそれがどんな反作用なのだか判らないがプラスに働いて、悲痛なる感激を生み出している。

常識のある編集者なら、唇が紫色になるくらい寒さに引き攣った笑顔の写真をそのまま使ったりはしないと思うのだけれど、不実というか無能と言うか非常識と言うか、そうであるが故に珍しい絵を目にすることが出来たし、指原莉乃が不幸な状況に置かれた時により強い輝きを放つということが改めて判った3ページであった。

水着の写真は殆どが冴えない表情なのであるが、制服のカットとジャージを着てモップに凭れるカットがのほほんとした可愛らしさを生かして撮れているので、それ以外の全ての不幸を帳消しにしている。
この「虐げられているなりに幸せそう」なのが、指原の持ち味だと思う。
大島優子がジュリエットだとしたら、指原莉乃がジュスティーヌ。

「ポニーテールとシュシュ」全PV完全ガイド
冊子の表紙のみ今村敏彦の撮影、オフショットと称するものはレコード会社からの提供。 このオフショットなるものが酷い。 殆どの写真は写った連中がチョキを出している。 記念写真じゃあるまいし。
撮影風景をスタッフの目で切り取るのがオフショット。 記念写真を撮って遊んでいないで、スタッフはスタッフとしての仕事をしていただきたい。

「メンバーの特別解説つき!」とあるが、これも一と言コメント程度のもの。
袋綴じにしなかっただけ良いが、これだけ空疎な内容で「完全ガイド」たぁ聞いて呆れる。

冊子の裏表紙を例の茶番の煽りに使っているのだけれど、この1ページだけでこちらも「完全ガイド」
一票幾らで買えるのかまで書いてあるのは親切。
しかし、「上位になる=良いところで使って貰える」なんてのが幻想に過ぎないことは昨年の結果が証明している。 実に下らない。


2010-05-28 即横超截五悪趣 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.23 続

AKB48
表紙と巻頭グラビア、12ページ29カット。
表紙にある「ぶち抜き20P!」と言うのはオマケの冊子を含めての事であったようだ。

前田敦子、大島優子、板野友美、柏木由紀、渡辺麻友のいつもの面子+北原里英の6人。 撮影は今村敏彦。
衣装は表紙で使われている歌衣装っぽいもの、いつものワンポイントアクセサリー付き水着、白ティーシャツにホットパンツ、の3パターン。
集合で2ページ、その後に1ページずつ個別に、見開きで何故か大縄跳び、プロフィールと言う構成。

選抜され慣れていない北原里英は少々表情が硬い部分もあるが、前週よりはだいぶ良い。
北原里英と同じく柏木由紀も精彩を欠き、カメラマンとの相性なのかとも思ったが、チームBの新公演のレッスンが佳境に入った時期の撮影だったのかもしれない。
前田敦子は、定番の角度では無い写真でも珍しくハズレ無し。 1ページ目の集合の写真が特に良い。
大島優子は、髪の色が明るすぎて傷んでいるようにすら見えるが、表情そのものは悪くない。

終盤で、何故か見開き2ページ使って大縄跳び。
北原はたいていの写真で端に居る。 この中で一番若い渡辺麻友のアンダーがキャリアのスタートでもあり、人を押しのけて前に出る性格では無いとも聞くので、まだまだ遠慮が有るのかもしれない。
板野は柄にも無いことをしている割に楽しそうに飛んだり跳ねたり。 あからさまに厭そうな顔はしていないが、実際楽しんでいたのかもしれない。
縄でくねくねと一人遊びをする渡辺麻友を捉えたカットが面白い。

何故大縄なのかは良く判らないが、少なくとも楽しそうな雰囲気は伝わって来る。 その日その時にしか撮れない表情を、その日その時の空気まで含めて切り取った良質のグラビア。
遅きに失した感はあるが、漸く今村敏彦らしい仕事を見ることが出来た。

AKB48の夢叶ッ! 第40回
モノクロ連載ページに小森美果。
兼題への投稿から三つ選ばせて短評を添えるだけではあるのだけれど、恐らく本人も自分が何を考えているのか把握出来ていないであろうと思われる小森美果であるので、話が支離滅裂。 よく纏めたと思う。

よく比較される小林香菜は、どうかしているようでいて本人の中では理屈が通っているのであるが、小森美果にはそれが感じられない。 論理が飛躍ではなく横超する感じ。

小林は使う側さえ心得ていれば、その訳の判らないエネルギーの使い道はあるが、小森の場合は何をどうすればそれが生きるのか見当が付かない。
その造形美を活かす方向に持っていくしか無いのだろうか。

_ 小林香菜 JAバンクの仕事決まる

どういう形での起用になるのか、現時点では皆目見当が付かないが、本人からのブログ等での報告によるとJAバンクの広告モデルの仕事が決まったようだ。
都市部では見かけづらいかもしれないが、郊外や農村部では目にする機会が多いのではないかと思う。

言動から察するに、少なくとも埼玉県の都市部には住み暮らしていないであろうと思われる小林にとっては、近所に自分のポスターが貼られると言う、これまでに無い身近で且つ大きな仕事となる。
どうかしくじらないでいただきたい。

_ Gザテレビジョン vol.16

月刊ザテレビジョンの別冊であるグラビアムックにAKB48SKE48取り混ぜて大勢出ていると言うので買ってみた。

表紙と巻頭グラビアがAKB48から前田敦子、大島優子、柏木由紀、渡辺麻友の四人。 裏表紙と巻末グラビアがSKE48から松井珠理奈と松井玲奈。
前半グラビアページに、AKB48から北原里英と指原莉乃が棒組みで、9期研究生から島田、竹内、森。
後半グラビアページに、SKE48から大矢真那、木下有希子、矢神久美、小木曽汐莉、高柳明音、向田茉夏。
一年ぶりに起用したAKB48にこれだけ紙幅が裂かれると言うのも、小田原攻めの際の伊達政宗みたいで、一寸生臭くはあるのだけれど、これが時流と言う物なのだろう。
競合他誌のようなモノクロ読み物ページは無しで全ページカラーなのだけれど、惜しむらくは印刷品質が低い事。
紙質で劣る週刊プレイボーイより色が悪いのは、凸版が下手糞なのか角川が色校を出せないからなのか、いずれにしても一寸酷い。 とても千円取れる仕事ではない。

AKB48
表紙をめくるとマジすか学園のDVD-BOXの広告、目次ページにも表紙の4人が後姿で大きく。 そこから更に13ページ35カット。 うち見開き1箇所。 撮影は佐藤学。

見開きの集合、個別で2ページずつ、インタビューで2ページ、最後に集合で1ページと言う構成。
インタビューのページの、4人が自由に動くさまを撮った写真以外は、すべて「間の良い写真」。 ハズレは一カットも無いが、面白味も無い。
撮られ慣れている連中で、且つ可愛らしく露出度も低い衣装と言う事もあってか、「可愛いから可愛い写真」としてはよく撮れており、アイドルの写真は可愛ければ良いと言う向きにはお勧めできる。
私が見たいのは「ただ可愛いだけではない写真」なので、物足りなく感じるが、写真としての出来としては水準以上。

柏木由紀は強い光に弱く、ともすれば下瞼が上がってしまって凶相になりがちなのであるが、目に緊張が現れたカットは無く、上手く撮り・撮られている。
目の下に疲労が形として現れているが、これも上手く誤魔化してある。

いつもの面子のいつものグラビアで、取り立てて変った事も無いのだけれど、矢張り大島優子だけ一と味違う撮られ方。
何処まで意図してやっているのかは判らないが、絡めた指・曲げた指、組んだ腕、凭れた肩、それらの全てが何かしらの意味を含んでいる。
他の3人は手の使い方や指の曲げ方に一定の傾向めいたものがあるのだけれど、大島優子は引き出しの数が違う。
どう演じたら良いかの逡巡が表情に出ることはあっても、身体は頭のてっぺんから爪先、指の先から髪の毛まで常に芝居をしているようにすら思える。
これが役者馬鹿の役者馬鹿たる所以であって、何処まで意識してやっているのか判らず、いつも評価に悩むところであるが、骨の髄までの染み付いた「役者」が無意識下でも常に芝居をさせているのではないか、それが戸島を始めとして周囲から一目も二目も置かれる理由なのではないか、と、私は考えている。


2010-05-29 おもしろい仕事 [長年日記]

_ Gザテレビジョン vol.16 続

北原里英+指原莉乃
7ページ10カット。 撮影は栗山秀作。
制服っぽい衣装の屋外と、部屋着っぽい屋内で構成。

選抜常連と一緒だったり一人だったりすると硬い表情になりがちな北原だが、気心の知れた指原と一緒であるからか何時に無く柔らかい表情。
頑張りすぎて情けない表情になりがちな指原も、程よい緊張感。

制服っぽい衣装は、オープンカラーのカッターシャツを裾出しに、白地に薄い青と赤の格子の入ったタータンチェックのミニスカート。
足元は紺のハイソックスに黒のペニーローファー。
スカートの丈が絶妙で。 見えなそうでいて、やはり見えない。
部屋着は全身のカットが無いので細かいところまでは判らないが、似通っていつつも細部が異なるもの。

ゆったりしたシャツとミニスカートで、些か胴長の気味のある北原もすらりとして見えるし、細いは細いが量感の無い体形の指原もその細くて白い美点が生かされている。
モデルを飾る衣装を着せるグラビアが多い中、モデルの良さを引き出す衣装。

北原は結び目のあたりをざっくりと三つ編みにしたツーテール、指原は高い位置で結ったポニーテール。
これも利いていて、北原の横顔はすっきり見えるし、ともすればやに下がりがちな指原の顔もきりりと。

「可愛い」「可愛くない」にも色々あるのだけれど、大雑把に分けると
  1. 可愛いから可愛い
  2. 可愛いから可愛くない
  3. 可愛くなくて可愛い
  4. 可愛くなくて可愛くない
巻頭の4人のグラビアが 1. にあたる。 何処からどう見ても可愛いのだけれど、一寸物足りない。

北原と指原の今回のグラビアは 3. の部分を幾らか含んでいて、例えば2ページ目坂を駆け下りてくる写真。 歯見せ笑いだが感情が乗りすぎて表情としては少々崩れている、しかしそれ故に可愛らしい。
上っ面だけの可愛らしさではなく、こうした内側から滲み出るものまで写った写真を、私は見たい。

人間の顔や身体は立体なので、正面から撮れば綺麗に写る訳ではない。
木村伊兵衛は徳川夢声との対談でこんなことを話している。

夢声 真正面から見て美人だってのは、すくないですか。
木村 そういう顔は、ちっともおもしろかないんです。 たいがいの人は、どっかまがってたり、片っぽが大きかったり、ちっちゃかったりする。 そういったようなちがいが、あんまりグロにならない程度に出てると、美人になってきますね。
(『週刊朝日』1953年5月24日号、朝日新聞社)

このグラビアでは上からであったり下からであったり斜めからであったり、様々な方向から撮って二人の美点を探り、引き出している。
後半3ページは圧巻。 私の能書きは読まなくて良いから、兎に角現物を見ていただきたい。

指原単独でも北原単独でも出なかったそれぞれの良さが引き出された、見れば見るほど味わい深いグラビア。

そう言えば、同じ対談でこんなことも話されている。

夢声 じゃあ、お人形みたいに、まんべんなくととのってるなんてのは、つまらないでしょうね。
木村 写真はきれいにとれますけれども、仕事としちゃあおもしろくありませんね。

このグラビアは「おもしろい仕事」だったのではないかと思う。

2010-05-31 射干玉の [長年日記]

_ Gザテレビジョン vol.16 続々

島田晴香+竹内美宥+森杏奈
AKB48 9期研究生から3人。 5ページ10カット。 うち見開き1箇所。 制服っぽい衣装の屋内と屋外で構成。

島田は空色のブラウスの第一ボタンを外し、臙脂のネクタイをプレーンノットに緩く締めて、薄いグレーのカーディガン。 ブラウスとカーディガンの袖は少し捲くってある。
竹内も白いブラウスの第一ボタンを外し、焦げ茶のリボンタイを緩めに締めて紺のVネックのニットベスト。
森はピンクのブラウスの第一ボタンをやはり外して、こちらは紺系統のリボンタイを緩めに締めて白のカーディガン。
腰から下は揃えてあって、薄茶色のタータンチェックのスカート、紺のハイソックス、茶色のペニーローファー。
北原・指原とは打って変わってシャレオツな今風の制服。 面相も雰囲気も今風なので、これはこれで合っている。

研究生が取り上げられることに否やは無いが、9期ばかりで、しかも同じような面子ばかりというのに生臭い恣意を感じる。
島田と竹内は他誌で見たことがあるが、森は初見。 無理して表情を作っているカットも多いが、現時点での売りである「初々しさ」は出ており、顔見世グラビアとしては成立している。
竹内も手馴れた感じが気にはなるが、見開き以外は隙の無い表情。
島田は全て同じ表情で固まっているが、この固まったのもまた初々しい。

しかし、見開きで大きく見せた写真が最良のカットだとはとても思えない。 この辺りの審美眼の無さと構成の拙さはいただけない。
「〜ちゃんが出ているから買う」と言う層への訴求力はあるかもしれないが、指名買い出来る質ではないから、これでは売り上げは安定しない。 出版不況と巷間よく言われるが自縄自縛では無いだろうか。

川口春奈
佐藤学の撮影で7ページ22カット。海外留学する川口春奈と渋谷で一日デートという感じの筋立てになっているのだけれど、前半が制服で後半が私服。 明らかに曇天なのに照明で夕映えを演出等々、突っ込みどころは多い。
ベタな筋立てに拘るあまり、そこから外れたカットを外さざるを得なくなってしまい、結果的にグラビアの質が落ちると言う本末転倒。
テーマやコンセプトを決めるのは良いが、それに縛られすぎて構成の自由度を下げてしまっては元も子もない。

様々な角度から撮ろうとする営為は感じられるし、ある程度成功もしているが、写真選択の審美眼の無さに足を引っ張られている。
今風のお洒落制服も、コッテリ塗ったメイクも、川口春奈の美点を殺しているように思える。

荒井萌
篠原潔の撮影で4ページ3カット。 見開き1箇所。
どうでも良いカットを見開きにし、表情そのものは良いカットを小さくしかも合成にする不可解な構成。
フォトショップの余計な機能を使いたいだけの自慰手淫の類で金を取ろうってのは太い。
(荒井萌に罪は無い。 念の為。)

丸高愛実
赤木楠平の撮影で3ページ15カット。
自慰手淫の次は Scatology 。 これもモデルに罪は無いが論評に値しない。
長生きをすると厭なものを見る羽目になる。 1ページ目からド前ピンとド後ピンで押す構成なんざ開いた口が塞がらない。

小池里奈
長野博文の撮影で7ページ15カット。
薄着の部屋着、アリス風メイド服、うさ耳付きセパレート水着で構成。
長野博文と小池里奈の親和性は高く、グラビアとしての出来は(印刷品質を除けば)高いレベルで安定。
小池里奈は過不足無く小池里奈で、求められる質と量の自分を上手く演じている。

戸松遥
細居幸次郎の撮影で5ページ10カット。
荒川っ縁と思われる首都高の高架下と土手、寂れた遊園地。 ロケーションは面白い。
1ページ目の土手の斜面に立つ写真、2ページ目の土手の上の道を歩きながらの振り向き、3ページ目の中央分離帯で風に吹かれる写真etc...川風や曇天の柔らかい光、その場にあるものを生かして上手く撮っている。

しかし盛大に前ピンの写真を大きく使ってあるのはいただけない。
構図もポーズも表情も良いのだけれど、カメラマンの名誉の為にもこれは没にすべきだったと思う。

桜庭ななみ
橋本雅司の撮影で6ページ15カット。
流石の橋本雅司でハズレカット無し。 向こうに廻して一歩も引かない桜庭ななみも良い仕事。
ライトが強いカットは矢張り目に力が入ってしまっているが、表情そのものは生きている。
薄着になると一寸構えてしまうようで、サロペットを着たカットの方が表情の種類が多いのだけれど、薄着になる必然性を上手く演出できれば出来も違ってくるのではないかと思う。
この辺りが役者属性のモデルの扱いにくいところでもあり、面白いところでもある。

熊井友理奈
中野正貴の撮影で3ページ5カット。
モデルを風景の一部として扱う写真なので、顔が陰になってしまっていたり、アイドルのグラビアとしては如何なものかと思うが、2ページ目下の林立する電信柱と伍して立つ熊井友理奈の図なんぞは中々面白い。

モーニング娘。
石川信介の撮影で6ページ16カット。
水着中心の顔見世グラビアと対談で構成。
ハワイでの撮影らしいが、写真集からの写真なのかそうでないのか言及しておらず、写真集のタイトルは出ているが詳細も書いていない。
最初と最後に集合で1ページずつ。 1/4ページの個別写真と2〜3人ずつのスナップと対談を間に挟んでいる。

茶髪率と描き眉率が高過ぎるのはいただけないが、一人異彩を放つ道重が一服の清涼剤。
烏の濡れ羽色とまでは行かないが、色の白いところに黒髪が映えている。

水着の写真は水着の為の水着で面白味は薄く、判型が大きいにしても縦位置で8人の集合ってのは無理がある。
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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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