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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2010-07-11 勝ち負けの先にあるもの [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.29

AKB48絡みは巻頭グラビアにチームPB、連載投稿ページに石田晴香、刊中グラビアにチームYJ。 オマケピンナップは表がチームPB、裏がチームYJ。

AKB48 チームPB(多田愛佳、柏木由紀、高城亜樹、仁藤萌乃、前田亜美、宮崎美穂、宮澤佐江)
巻頭グラビア8ページ12カット。 撮影はTakeo DEC.
集合で1ページ、宮澤、柏木、高城、仁藤で1ページずつ、宮崎、多田、前田で2/3ページずつの個別写真。 最後に仁藤+高城、宮澤+柏木+前田、宮崎+多田で組になったものと、浜辺での集合で1ページ。
年齢で区切ったのか、多田と前田のみセパレートで、残りの連中はビキニ。
水着映えと言う点に於いて、個別で1ページ貰えた組とそうでない組の間に差があるのは判るが、余白は多く、組み方次第ではどうにかなったのではないか。

個別の写真でも、晴天の浜辺で撮ったものを使われた組と、木陰で撮ったものを使われた組で落差が激しい。
木陰で撮られた仁藤萌乃と宮崎美穂は当たり。
仁藤は綺麗に見えるスイートスポットが狭く、なかなか当たりの写真が出ないのだけれど、この写真は良い。
宮崎も無から有を創り出す「くびれ錬金術」みたいな写真であったり、不自然に腹を隠蔽した写真だったり、妙なものが多かったが、粗を敢えて隠さずに素でカメラの前に立って微笑んだこの写真は、生意気だが憎めないその個性が上手く引き出されている。

反面柏木は身体の線は綺麗に出ているものの、顔に影が差してしまっているし、眩しさから下瞼が上がってしまって表情も良くない。
宮澤はグラビアの出来以前に、炎天下に水着で放り出して直射日光を当てると言う点に於いて間違い。
只でさえ焼けやすいのが、さらにこんがりと。

時間が無いところで移動時間の掛かる海外ロケってのが、よく判らない。
水着の種類は多いが、水着以外の写真は少なく、浜辺と浜辺近くの木陰だけと言うのも味気無い。
いつもながら掛ける金と手間の割りに出来がお粗末。

AKB48の夢叶ッ!
石田晴香が登場、この人にも遅蒔きながら春が来た。
マンガ・アニメ好きの石田の食べやすい部分を読者にお届け。 文字物ページにしては文字量が少ないこともあって、石田の業の深い部分までは掘り下げておらず面白味は薄いが、石田を知ってもらう取っ掛かりとしては良い。

AKB48 チームYJ(河西智美、菊地あやか、北原里英、倉持明日香、指原莉乃、仲川遥香、峯岸みなみ)
7ページ12カット。 撮影は桑島智輝。
写真そのものは悪くないのだけれど、相変わらず割付けのセンスが無いのと、写真選択に芸が無いのとでグラビアとしての質は低い。
写真に大きく「負」の字を被せるなんざ、お里が知れる。
勝ったのはチームPBのメンバーであって、編集者ではない。 勝ちに驕ったのが露骨に出ていて不快。
負けを強調したキャプションも度が過ぎていて、下衆な根性がグラビアを台無しにしている。

晴天の浜辺で撮ったカットが使われているので、表情の良くないものも散見されるが、サイパンほど光線がきつくないこともあってか、ハズレカットは少な目。

眩しさが凶と出たのは指原と河西。
指原は情け無い表情に振れているし、河西は頑張って目を開いた余波で顔全体に力が入り、持ち前の「口元の色気」が出ていない。

吉と出たのは菊地と仲川。
仲川は眩しそうな顔に愛嬌があり、菊地は物憂げな表情から色気が漂う。

残念なのは峯岸で、もはやそれを含めて仕事用の顔なのかも知れないが、瞳を大きく見せるギミックが目立つ。
表情からポーズから横の人間との絡み方まで、良いところが多いだけに画竜点睛を欠く。

_ 週刊ヤングジャンプ No.32

表紙と巻頭グラビアにチームPB、巻末グラビアにチームYJ。

AKB48 チームPB(多田愛佳、柏木由紀、高城亜樹、仁藤萌乃、前田亜美、宮崎美穂、宮澤佐江)
ムックの広告も含めて8ページ9カット、うち見開き1箇所。 撮影はTakeo DEC.

柏木の個別写真で1ページ、見開きで集合、2/3ページずつの個別写真、広告込みの集合で1ページ。

個別写真は全て夕方の浜辺で撮ったもの。 多少眩しげな表情もありつつ、破綻は無い。
見開きの集合は、昼間の浜辺ながら木陰で撮ったもの。 光が強くない分、生きた表情。

多田が安定して良い。
見開きの集合では幼さの残る多田は、個別写真では一転して大人びた表情。 顎の線もスッキリして、上手く大人に移行出来そう。

前田はムラはありつつも、集合では良い表情。

宮崎は作り込んだ表情でカメラの前に立たないのが良い。 撮影用の顔では有るが、如何様にも解釈できる表情になっているので、見ていて飽きない。

高城はメイクと髪型が珍妙なのと、表情が一本調子なのとで冴えない出来。 ポーズや表情を本人に考えさせずに上手く誘導できれば変るのかもしれない。

宮澤は笑顔過多なのと、光の強い状況下に置き過ぎていることとで、その良さが十分引き出されていない。

AKB48 チームYJ(河西智美、菊地あやか、北原里英、倉持明日香、指原莉乃、仲川遥香、峯岸みなみ)
巻末グラビア6ページ28カット。 撮影は桑島智輝。

細かい写真を散りばめた1ページ目から、指原+北原、峯岸+河西+倉持で1ページずつ、再び細かい写真を散りばめたページを挟み、仲川+菊地で1ページ。 最後に集合で1ページ。

移動時間から花火や枕投げ、楽しませる工夫をしつつ可能な限り撮影に組み込んでいるので写真に幅が出ているし、何より表情が良い。 楽しさと寂しさと悔しさが綯い交ぜになった、噛んで味の出る表情。

オフショットの細かい写真を散りばめることで、決め顔の写真も生きてくる。
仲の良い北原と指原、仲川と菊地を棒組みにする事で安心感を醸し、峰岸・河西・倉持の三人三様の色気が絡み合う。 6ページがそのページ数以上に機能した佳品。
首を傾げざるを得ない点もあったこの企画だが、ことチームYJの連中にとっては実りある物だったのではないかと思う。

_ ヤングアニマル No.14

「SKE48 パーフェクトコレクション」と銘打ち、巻頭巻末ブチ抜きでSKE48。
シングル選抜組だけでなく、療養中の松下はプロフィールのみだが、研究生まで含めて全員出ているのが画期的。

前半グラビアページはシングル選抜組が11ページ9カット、うち見開き4箇所。 続いて歌衣装の顔見世写真。 「ごめんね、SUMMER」は見開きで。 「少女は真夏に何をする?」と「羽豆岬」の連中が1ページずつ。 「ピノキオ軍」も見開き。

後半はカップリング組のグラビア。
「少女は真夏に何をする?」と「羽豆岬」の組が制服衣装で1ページ、「少女は真夏に何をする?」、「羽豆岬」、「ピノキオ軍」それぞれ2ページずつ。
カップリング組の撮影風景が小さい写真を散りばめて見開きで。 SKE48講座で2ページ。 私物とサイン色紙プレゼントの紹介を兼ねたプロフィールで5ページ。
選抜組のグラビアとプロフィールは中山雅文、カップリング組のグラビアは小塚毅之、選抜組以外のプロフィールは松田和弘。

人数が人数だけに分割して撮影して有る訳だが、力を入れて撮影したはずの選抜組よりカップリング組の方が写真の出来は良いと言うのが皮肉ではある。 しかし、総体的に見て入門篇としては十分な出来であり、アイドル専門誌を上回る力の入れ方でカラーページを大幅に増やし、この一冊があればとりあへず事足りるものを出してきたヤングアニマルの意気込みは結実している。

グラビアそのものはベタな上にもベタな構成で、出来としてはよろしくない。 特に選抜組のももいろクローバーの歌衣装みたいな浴衣風の衣装はメイクもおかしい。
どう撮ってもハズレの少ない松井珠理奈や向田茉夏あたりはそれなりの出来になっているが、素材は良いが扱いが難しい松井玲奈や大矢真那はハズレ写真。
反面撮り方によってはまるで可愛く無い事もある加藤るみはオフショットも含めてハズレ無し。 運も作用しているのかもしれない。

ともあれ、歌衣装でのカットは及第点。 顔見世グラビアとしては十分以上の出来。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
# @香菜 (2010-07-13 13:59)

ヤングアニマル
やっぱり全員が揃っているといいものですね。
当たり前のことなのに嬉しくなりました。
前々からちょっと気にはなっていたのですが、加藤るみさんが非常に良く見えました。嬉しい発見です。
ありがとうございました。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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