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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2011-05-03 頑迷固陋 [長年日記]

_ UTB+ vol.1 続

NMB48(木下春奈、山田菜々)
5ページ6カット、撮影は細居幸次郎。
阪堺電気軌道の協力により、電車内及びホームで4カット、スタジオで2カット。
撮影とは言え、座席の上に靴で上がるのはいただけないが、肩を寄せて横座りする絵柄は良い。
山田のリップグロスは塗り過ぎのような気もするが、これが当世風なのかもしれない。

小池唯
7ページ6カット、見開き1箇所。 撮影は長野博文。
元々表情に変化の乏しいモデルなので、長野流に撮っても色調以外はいつもと同じ。 この「人形のような可愛らしさ」が良いのだろう。
そんな中でも笑顔になると生きた表情になる。
ロケーションや小道具に凝ったグラビアの中に長野の写真が挟まると、双方が引き立つ。

MIZCA
4ページ6カット。 撮影は藤本和典。
可もなく不可もなく。

吉川友
6ページ6カット、撮影は桑島智輝。
ハロプロエッグからは真野恵里菜以来となるソロデビュー。 グループアイドル偏重の中、ソロで出るとなるとやり難いこともろうかと思うが、頑張っていただきたい。
表情はまだ硬いのだけれど、やる気と不安が綯い交ぜになったような1カット目3カット目が味わい深い。
春秋だか戦国だか安土桃山だかなんだか知らないが、グループ以外のアイドルにも光が当たる時代であって欲しい。

真野恵里菜
7ページ6カット、撮影は栗山秀作。
大崎のオフィスビル周辺で撮った赤いドレスの写真の間に、浜辺で寝転ぶ写真が見開きで挟まる構成。
ニコパチの真野恵里菜は少年漫画誌やら何やらで見られるが、こうした ennui な表情はグラビア専門誌ならでは。 最近の栗山の写真に通底する「程の良い生々しさ」。

高橋愛(モーニング娘。)
7ページ9カット、撮影は根元好伸。
最新写真集からのグラビア。 定番と言えば定番、旧弊と言えば旧弊。 貶すほど悪い出来ではないが、褒めるほど良くも無い。
被写体の美点を引き出す試みが積み重ねられたグラビア群の掉尾に持ってくるには如何にも凡庸。
こう言う写真集を作ってしまうところがハロープロジェクトの駄目な所。 悪く保守的。

_ 週刊ヤングジャンプ 2011 20号

竹富聖花
制服水着取り混ぜて6ページ12カット、撮影は細野晋司。
白昼の浜辺で撮ったカットも、太陽を背負わせるなどして、表情が死なないような工夫がなされている。 だったらそもそも表情が生きる場所で撮るべきだと私は思うのだけれど、それだけでは売れないのだろう。
多少凶相になってしまっているカットもあるが、概ね当たり。

篠崎愛
5ページ8カット、撮影は飯塚昌太。
水着は6種類だが、表情が単調。 ハズレは無いが大当たりも無い。

ぐるぐる48 vol.4
多田愛佳が魔法少女について語るの巻。 カラー1ページ1カット、モノクロ2ページ2カット。 撮影は桑島智輝。
例によってとりとめのない起結転結な気まぐれ乙女なモノローグに近いインタビュー。

_ 週刊ヤングジャンプ 2011 21号

逢沢りな
8ページ8カット、撮影は細野晋司。
屋内・屋外とも、その場にある光を上手く使ったカットが並ぶ中、6カット目に珍しくメイクも照明も強めのスタジオ撮影のものが挟まるのだけれど、これが良かった。
写真集の為にじっくり撮って貰えたと言うのもあると思うが、構図も厳密で押し付けがましくない巧さ。

夏菜
5ページ11カット、撮影は細野晋司。
肉感的なモデルの体形を強調したグラビアと細野晋司の相性は悪く、ソツ無くこなしてはいるが面白味は無い。

小松美月
4ページ6カット、撮影は細野晋司。
公演でサラッと撮ったものなのだけれど、腰は引けつつも切り込むべきところは切り込んだ佳品。
表情は単調なのだけれれど、それを初々しさとして切り取る細野晋司の巧さ。
しかし、一冊丸ごと細野晋司ってのも芸が無い。 芸の無いカメラマンを使われてもまた困るのではあるが。
細野晋司は確かに上手いし、ヤングジャンプのグラビアの「色」と言うものを形作ってきたとは思うのだけれど、そればっかりになってしまうのも如何なものかと思う。

量的には多くとも質的には褒められたものではないグラビア誌・青年漫画誌の方が多い中、ヤングジャンプとスピリッツは(時として「?」を付けたくなることがあるにしても)高いレベルで平均しているだけに、守りに入らず攻めのグラビアを作っていただきたい。

_ グラビア落穂拾い

藤江れいな
幾つかの青年漫画誌にて撮ってもらっているが、ヤングチャンピオンの物は、印刷は相変わらずだが写真としては中々の出来。 柔らかい表情を切り取って貰えている(撮影は上野勇)
惜しむらくは秋田書店伝統の印刷の悪さ。 そして、脚の長さを生かしてもらったカットが無い事。
藤江れいなの美点は「かわいい」と「きれい」のバランスにあると思うのだけれど、「かわいい」に重きを置かれがちなのも惜しい。

奥仲麻琴
ヤングマガジンでも巻中グラビア(撮影は根元好伸)。
プレイボーイの西條彰仁とは撮り方が対照的で、悪い意味に於いて下世話。
青少年の libido を刺激する撮り方が一寸露骨で、上手く撮れてはいるが嫌いな種類の写真。

_ girls! vol.32

待望久しかった girls! の新刊が漸く出・・・るには出たが、少々期待外れ。
アライテツヤの作風の変化なのか、体調が悪かったのか、やる気が無かったのか、ピントも構図も雑なものが多い。

Not yet
ローラー作戦で各誌のグラビアを席捲した Not yet が表紙と巻頭グラビア、そして裏表紙も Not yet の広告。 15ページ(うち1ページは高倉文紀のコラム)15カット見開き1箇所、。 撮影はアライテツヤ。
紋切り型の顔見世グラビア。 この号の中では些か浮いた感じ。
写真としての面白味は薄いが、インタビューでの4人4様の Not yet の捉え方は面白い(特に大島)。 この人にとっては、総ての仕事が等価値なのだろう。

高倉文紀のコラムは、AKB48の本体とユニットの違いについて書かれているのだけれど、これが的を射た文章。

 AKB48は、銀河系(天の川)のようなグループだ。 とても美しく、全体がひとつになって、魅力を形成している。 だけど、見えやすいのは、明るく光っている星だけで、これから輝こうとしている新しい星を見るためには、倍率が高い望遠鏡が必要になる。
 それに対して、ユニットは、銀河の中にある星座のような存在で、ひとつひとつの星(メンバー)の魅力が、よりはっきりとわかる。


AKB48として媒体に採り上げられる際には、どうしても偏った特定少数に限られてしまう。
チーム制の劇場公演が遂に終焉を迎えた現在に於いては、「それ以外」の連中を狙って観に行く事も事実上不可能となり、グループとして売れた事で却って仕事が減ってしまうと言う皮肉な状況も生まれている。
取ってつけたようなものであっても、ユニットとして売り出して貰えるだけでも、そうでない連中と較べれば、指原も北原も相対的には幸せであると言える。

百田夏菜子
10ページ8カット、見開き1箇所、高倉コラム1ページ。 撮影はアライテツヤ。
ももいろクローバーのリーダーたる百田夏菜子のソログラビア。 表情は多彩ながら、肝心の写真がいただけない。 いただけないと言うか、酷い。 構図そのものは良いのだけれど、ピントを合わせたところに何の意味も無いカットが多すぎる。
部屋で朝食を摂る設定になっているのだけれど、小道具のパンがヤマザキのダブルソフトってのも芸が無い。
ハウススタジオ備え付けと思われる食器類は良いとして、トーストするでもなく無造作にダブルソフト二枚。 もう少し何とかならないものだろうか。

夜の公園で撮影した分も、ピントが派手にずれていて不快。 滑り台の前に佇むカットのみ、いつものアライテツヤ。
これが見たくて大枚はたいているのに、今号はあまりにも Value for Money が低い。

鈴木愛理
10ページ8カット、見開き1箇所、高倉コラム1ページ。 撮影はアライテツヤ。
最後の1カット以外は意図したであろうところにピントが来ているが、そもそもこんなことをアライテツヤの仕事で書かなければならないのが情けない。
ピントはともかく、背景の構成する線を巧妙に生かしたところはアライテツヤならでは。

ほっそりと大人びてきた鈴木愛理の顔に合わせたメイクも良い。
深紅のドレスを纏ったカットと、セーラー服を着たカットでは見せる表情も異なり、モデルとしての成長も垣間見られる。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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