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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2011-05-21 あの空へ向かって [長年日記]

_ 遅ればせ更新

下書きしたまま日々の暮らしに追いまくられて忘れていたものを幾つか更新。

_ 新津保建秀×早見あかり「Spring Ephemeral」

馬喰町の FOIL GALLERY にて、新津保建秀の撮り貯めた早見あかりを被写体にした写真を集めた催し。
最寄りは馬喰横山か馬喰町、小伝馬町あたり。 浅草橋からでも歩いて行ける距離にはあるが、私は南千住車庫から出ている都バスで東神田へ出てみた。 これが一番近い。
大通りから一本入った、古びた雑居ビルの二階がギャラリーになっており、隣はシャレオツなカフェになっている。

然程広くは無いが、判っている造り。 剥き出しのコンクリートに白ペンキを塗った天井に螢光燈の光を一旦反射させた間接照明で、光を柔らかく廻している。 実に見やすい。

三十数点のうち、早見あかり本人が写っているのは半分くらい。 撮影した場所や、そこから見える風景などが残りの半分。 風に靡く木々と木漏れ日を切り取った抽象的な写真を効果的に配置していたのが印象に残った。
不可視的なものを可視的にする試み。

会場奥に飾られた大伸ばしの二枚。 遠くを見つめる早見あかりの横顔と、そこから見えていたであろう海を撮ったもの。
離れて見ると薄曇りの海なのだけれど、寄って見ると水平線に並んでいた黒い点が漁船の船影であった事がわかる。 ハッとしてよくよく見ると、光る波の一つひとつまでプリントされているのに気付く。
早見あかりの横顔も、離れて見たのと寄って見たのとでは印象が異なり、離れて見て全体の配置を頭に入れてから寄って見ると、唇や目の語る細かな表情や、風に靡く髪、いろいろなものが見えてくる。
誇張ではなく産毛まで写っているのだけれど、口元に一寸濃いのがちらほら有って、早見あかりの中性的な魅力がホルモンの微妙なバランスから来ていることを知る。

サウンドスケープが3点。
動画つきのものは、公共放送のスピーカーから流れる浜辺の歌が流れる中、ひざを抱えて座る早見あかりの図。
海風に歪む浜辺の歌と、ひたひたと押し寄せる夕闇。 早見あかりの強い眼差し。

音だけのものは、鼻に掛かった声で歌う「あの空へ向かって」。 虫の音や風の音の中、より低く囁くように歌う。 一日中でも聴いていたい。

もう一つ、ツイッターで呟かれる特定の単語に反応して変化していくものがあったのだけれど、これはよく分からなかった。

ブックレットも販売されているのだけれど、これはこの大きさでオリジナルプリントを見ないとわからない。
ポートレートを撮る人、雑誌で写真を扱う人には、会期中一度は足を運んでいただきたい(・・・と思いつつ、会期が終了してからこうして書いている。)
質の高いものを見た上で無いと、自分の仕事がどれくらいの質であるのかを測ることは出来ない。

髪の長さによって撮影時期は類推できるのだけれど、より髪が短くなる現在に近い写真のほうが、強い表情になっているのが面白くあった。

_ Tokyo Tower presents DIAMOND VEIL

TOKYO FMで土曜夜八時から放送されている小林香菜が担当する番組。 回を追うごとに面白くなっている。
AKB48草創期に初めてのレギュラー番組として放送されていた「AKB48のよんぱちアフター」でも司会を務めていた柴田聡が脇を固めているので、人見知りが無駄に激しい小林香菜も伸び々々やれていて、カットしたり録り直したりしている部分も有るとは思うが、下読みをしっかりしているのは伺えるし、発声も良い。
決まった原稿がある部分はまだ硬いが、小林の裁量で喋って良い部分では小林らしさも出て来た。

以前はメンバーがパーソナリティーでも殆ど掛かる事など無かったAKB48の曲が当たり前のように掛かる。 これが「売れる」と言う事なのだろう。

DiVAのプロモーション方々梅田彩佳がゲストに来たときは、「イメージガールの先輩としてきちんと敬え」と諭す柴田氏を完全に無視して終始「梅ちゃん」呼ばわり。
小林の柴田氏への突っかかり方ははらはらする位なのだけれど、これが小林なりの親愛の情の表し方。 血が出るくらいの甘噛み。
受身の取れる人が相方で、本当に良かった。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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