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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2011-07-18 AKB48史上最悪の罰ゲーム [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ 2011 No.29

Not yet
8ページ7カット、見開き1箇所。 撮影は今村敏彦。
作りこんで撮っていないので、大島あたりは顔に疲れが出ているカットも有るが、その分それぞれがそれぞれに「らしい」表情。
横山由依が変に構えずに素でカメラの前に立てるようになり、4人のバランスも良くなった。
セットや小道具を仕込んだ撮影に今村敏彦を使うのが的外れではあるが、写真そのものの出来は良い。

武井咲
写真集からの other cut で4ページ4カット、撮影は橋本雅司。
綺麗は綺麗なのだけれど、一本調子で面白みが無い。 橋本雅司にして撮りあぐねた感じ。

荻野可鈴
4ページ7カット、撮影は萩原和幸。
あまり上手くは行っていないが、様々な角度から素材の良さを引き出そうとした形跡は見られる。
写真の選択が悪く、1ページ使ったカットより、2ページ目に小さく使われたものの方が表情も構図も良い。
カメラマンが編集者の審美眼の無さに足を引っ張られている。
荻野可鈴も慣れが悪い方向に働きつつあるように思える。 それをなんとかするのがカメラマンの腕である訳で、その辺りが物足りないグラビアではあった。

川村ゆきえ
写真集から4ページ6カット、撮影は西田幸樹。
1ページ目と3ページ目、特に3ページ目の横からのカットが上手い。
過不足無い光と厳密な構図での一枚、匠の技。
川村ゆきえも撮られ慣れ過ぎて新鮮味に欠けるところがあるが、まだ開いていない引き出しも有る。 それをこじ開けるのが、カメラマンの腕。

篠崎愛
7ページ9カット、見開き1箇所。 撮影は西條彰仁。
童顔の篠崎愛を、なんとか大人っぽく撮るべく秘術を尽くしたグラビア。
3ページ目と6ページ目上段の木漏れ日を使ったカットが巧い。
真正面から撮らないことで、丸顔から来る子供っぽさに打ち消されがちな「大人」の部分を引き出している。

吉井怜
写真集からの other cut で6ページ7カット、撮影は橋本雅司。
こちらは橋本雅司らしい写真。
これはモデルのカメラに対する向き合い方の違いから来るものてはないかと思う。 撮り甲斐の有無で、写真の出来も変わってくる。

総評
前号の出来が酷かったので買わずに済まそうと思ったが、立ち読みしてみたら予想に反して出来が良かったので購入。
撮り下ろしは少なめだが、無理に撮り下ろして質を下げるよりは良い。

_ 週刊プレイボーイ2011 No.30

板野友美
7ページ6カット、見開き1箇所。 撮影は渡辺達生。
板野友美のグラビアとしては最低に近い出来。 もっとも板野友美そのものはカット毎に表情を変えてきっちり仕事はしているので、出来の悪さはカメラマンと編集者に係る部分。
2nd シングルの発売に合わせての巻頭グラビアなのだと思うが、さながらダメージキャンペーン。

光が強すぎて肌は白っ飛びしてのっぺりした質感、あまり眩しげな表情をしない板野友美であるが、下瞼が上がってしまっている。
人はモノではないので、光が強すぎれば表情も硬くなる。 そして質感の表現にも失敗していると言う事は、ブツ撮りとしても落第。
巻頭に値しない仕事、板野友美の無駄使い。

剛力彩芽
5ページ5カット、撮影は橋本雅司。
80年代っぽいメイクと構図、これが癖の有る顔立ちの剛力彩芽には合っている。
写真の選択や配置も最適解に近いのではないだろうか。
好みではないが、良く出来たグラビア。

佐山彩香
5ページ8カット、撮影は薮下剛士。
単調な表情の続く、退屈な8カット。
身体を見せるグラビアとして見れば、及第点ではある。

小林さり
3ページ7カット、撮影は井ノ本浩二。
何をどう生かして撮りたいのか判らない写真。 綺麗々々に撮るでもなく、下衆な視点でもなく、些か中途半端。
手馴れた感じの表情もいただけない。

梅宮万紗子
7ページ9カット、見開き1箇所。 撮影は西田幸樹。
例によって例の如く、見えそうで見えない(見せない)グラビア。
熟れた無花果を手掴みで婪り食わせるベタな演出は興醒めだが、全体を通して綺麗に撮れてはいる。

菊地あやか
借金のカタに売り飛ばされて脱がされたかのような、陰惨なグラビア。  尾木プロは全カット没にすべきであった。
ポージング、ライティング、構図、全てが菊地あやかの良さを消す方向に働いている。
「おさわがせしてごめんなさい」とキャプションが被せられているが、読者に謝罪すべきは巻頭にアイスの実の広告をグラビアと偽って載せたプレイボーイ編集部である。
厚顔無恥、ここに極まれり。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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