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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2012-02-01 まとまらないものをまとめる [長年日記]

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2012-02-02 あやしうこそものぐるほしけれ [長年日記]

_ 川島小鳥写真展「RUN RUN まこと」

御手洗のオタンコナスのところの便所ギャラリー 銀座のキャノンギャラリーで開かれていた写真展。 日曜に行ったら休館、平日に無理やり時間を作って見て来た。
集英社から刊行された奥仲麻琴(ぱすぽ☆)を被写体にした写真集の表題が写真展にもそのまま使われているように、撮りおろしを含めて奥仲麻琴尽くし。

1階スペースの、入り口と受付を除いた壁面に、大小さまざまな写真がずらり。 正面奥では、壁一面の大伸ばしで"あかんべぇ"をするまこっちゃんがお出迎え。 受付背面には、まこっちゃんのお絵かきした画用紙がペタペタと。 プロからアマチュアから様々なものを見て来たが、こんなに牧歌的な写真展は初めて。

とてつもなく可愛らしいのだけれど、あれこれポーズを付けたりして矯めてしまうとその良さが出ない。 放し飼いにして生態を観察するような撮影手法が功を奏して、生き生きと、そして怪しく愛らしい。
撮りおろしと思しき、紫のセーラー服で露天風呂に浸かるの図が、どうかしていて面白かった。

奥仲麻琴の写真集としてアイドル写真集扱いで売られていた事は以前書いたが

参考:奥仲麻琴写真集「RUN RUN まこと」を買うの記

「RUN RUN まこと」には「BABYBABY」や「未来ちゃん」の系譜に連なる川島小鳥の作品集としての側面もある。
私が見に行った日は、そっち方面の客が多かったように思う。

銀座での展示はもう終わってしまったが、今月の末から仙台、札幌、大阪、福岡と巡回するのでお近くの方は 万障繰り合わせて ご覧になることをお奨めする。
派遣やアルバイトを『女工哀史』の如く使い捨てにして社員だけは週休二日でしっかりちゃっかり休む企業体質がギャラリーの営業時間からも透けて見えて、大阪が土曜も開けている以外はどこも平日のみで閉館時間も早く、万障繰り合わせないと見られないのである。

_ だからダメなのである

Google+ 選抜に松村香織を入れなかった週刊プレイボーイの近藤は、Google+ でなにを見ていたのだろうか。
節穴だとは思っていたが、それ以下であった。 救いようが無い。
雑誌不況もむべなる哉。


2012-02-12 晩成型研究生に来た春 [長年日記]

_ UTB+ 2012 3月増刊 続

佐々木優佳里・田野優花(AKB48)
5ページ11カット、撮影は國方大。
まだまだ撮られ慣れていない所為か、二人共一寸表情が硬いが、この硬さが見られるのも今のうち。
テニスウェアのカットはサンバイザーの影が差し過ぎているようにも思えるが、その分目は生きている。
硬いなりの柔らかさが出た最後のカットに味がある。
粗はあるが、國方大の構図の切り方は面白い。

白間美瑠(NMB48)
5ページ6カット、撮影は栗山秀作。
指を見せないカットが多いのが興味深い。
唯一指先まで写っている1ページ目を見て納得。
3ページ目上段や4ページ目など、程の良い生々しさが栗山味。

峯岸会談 第5回
ゲストは12期研究生の高橋朱里。
対談部分で小嶋陽菜が"目が死んでるけどかわいい子がいるよ!"と語っていた事に触れられているが、このグラビアの高橋朱里もモナリザめいた謎の微笑。
峯岸みなみの肩に廻した手にも表情が無いのが面白い。
峯岸も語っているが、この何だか判らないところが、高橋朱里の魅力なのだと思う。

森田涼花
「日常」をテーマにした最新写真集からの5ページ7カット、撮影はTakeo Dec.
表情が大人びてきたいたり、生々しさを出した撮り方だったりしつつも、森田涼花のもつ可愛らしさで上手くバランスが取れており、バスタブに浸かる最後のカットも下品な感じはしない。

宮崎理奈×前島亜美(SUPER☆GiRLS)
5ページ9カット、撮影は桑島智輝。
宮崎理奈はポーズが決まりすぎていて面白みに欠けるきらいはあるが、絵にはなっている。
前島亜美はポーズには作為が目立ちにくいが、決め顔をし過ぎるところがあり、敢えて逆から撮った1ページ目は良く撮れている。
携帯電話の内蔵カメラなどでのセルフポートレートに慣れ切ってしまうと、可愛らしくはあるが画一的な表情しか出来なくなってしまう事がままあり、その凝り固まった殻から出してやることもカメラマンの仕事の一つになりつつある。

衛藤美彩
撮影は唐木貴央。
乃木坂46でミスマガジンの衛藤美彩。 ソニーの腐臭が強い乃木坂46だが、勿論メンバーには罪も落ち度も無い。
敢えて論評する何も無い凡百な水着グラビアだが、最後のカットの薄野原のロケーションは良い。 そしてその風景と吹く風を生かして上手く撮っている。

浜辺美波
4ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
久し振りに恐ろしいグラビアを見た。
静的なカットで押しつつ、最後に動的なカットを持ってくる構成も良いし、そもそも写真が全て良い。
構図も、画面内の配色も、表情やポーズも、ピントの置き所や深度も、どれを取っても文句の付けるところの無い出来。
あの何かにつけて喧しい(私も何度怒鳴られたか知れない)初音小路で落ち着いて撮影出来たと言うのも凄い。

田村芽実(スマイレージ)
5ページ7カット、撮影は熊谷貫。
肌の質感が漆喰のようなのっぺりしたのはいただけないが、2ページ目下段など、寄って撮ったときの被写体への迫り方が何時もと違っていて、ぐいっと迫るのではなくそっと間合いを詰める感じなのは新機軸。
表情は全体的に硬めなのだけれど、3ページ目の素で立たせた写真などは今後の可能性を感じさせる佳品。
実験的色合いは強いが、そこは熊谷貫が腕ずくで一定以上の質の写真に仕上げている。

生田衣梨奈(モーニング娘。)
これも一寸面白いグラビア。 5ページ5カット、撮影は國方大。
5カット中4カットが、ほぼ正面からの撮影。 似たような写真でありつつ、少しずつ異なった表情。
大衆には受けない種類の写真だとは思うが、私はこんなポートレートが見たかった。
國方大は、以前島崎遥香を撮った時も感じたのだけれど、どうとでも解釈できる表情の切り取り方が上手い。

和田彩花(スマイレージ)
最新写真集からの6ページ9カット、撮影は西田幸樹。
光を廻して切り取った柔らかい表情と、動かして撮った決定的瞬間で構成した、西田幸樹らしい仕事。
昨年一年でいろいろ有ったのがプラスに働いた部分が出て、和田彩花の表情も深みが増した。

鈴木愛理(℃-ute)
川端の「伊豆の踊子」を読んだ少女が物語に引き込まれたと言う設定。 制服と踊り子衣装での6ページ7カット、撮影は桑島智輝。
図書室での静的なカットの中に一枚屋外で動く踊り子が挿し込まれているのが利いている。
桑島智輝は例によって閉鎖空間でその場にあるものを組み上げるのが上手く、光の廻し方も含めて図書室の澱んだ暖かい空気まで感じられるような写真に仕上がっている。 眼福。
鈴木愛理は口元に浮かべる表情が良い。

真野恵里菜
6ページ9カット、撮影は栗山秀作。
増刷が掛かった写真集以来、相性の良い組み合わせ。
役者を撮らせると上手い栗山秀作だが、真野恵里菜との親和性も高くなっている。 これは真野恵里菜が栗山の撮影スタイルに慣れたのと、役者としての力量が上がったのと、複合的な要因による相乗効果なのではないかと思う。
写真そのものも良いが、見開き2ページのモノクロで撮った稽古風景からページを繰るとカラーで汗の滴るアップのカットを持って来る構成も良い。

総評
何時にも増して「構成の妙」を感じた号だった。
衣装やロケーションだけでなく、写真の選択と配置、一冊の中でのグラビアの配置、行き届いた一冊。

_ 更新情報

コラム置き場に

海鼠も雲丹も、最初に食べた奴が偉い

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明けない夜は無い。

_ 更に

コラム的ななにか

冷奴

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凄いものを見て、酔いが醒めた。

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2012-02-20 [長年日記]

_ AKB48のオールナイトニッポン(片山陽加、近野莉菜、松井咲子)

夜更かし可能な週末であるのと、呑まずにはやっておられないモロモロを抱えていたのとで、スタルカ引っ掛けながら肴代わりに聴いていた。

松井咲子の語りに期待していたのだけれど、ペースが掴めないまま空回りして終わった観がある。
これは進行役が片山だった事も影響していて、片山が拙いという訳ではなく(※上手かぁない)、片山の「抜く間」と松井の「詰める間」の相性が悪かっただけの話ではあるが、語りだけで成り立たせるラジオの難しさを感じる二時間であった。

喋りたいのと、間が空くと不安になるのと、色々あるとは思うが、喋らない「間」も含めてラジオなのである。 ピアノで考えてみれば判るのではないだろうか。
スコア通りも詰まらないし、テクニック自慢の速弾きも鼻に付く。 適度な間があってこその名演。


2012-02-23 圧倒的 [長年日記]

_ Negicco ベストアルバム「Negicco 2003~2012 -BEST-」リリースイベント(錦糸町)

仕事場からバスで行こうと思ったら、丁度良い時間に走っておらず、やむなく歩いたら思いの外早く着いた。

既にリハーサルが進行中。 Kaede の姿はなく、 Nao☆ と Megu の二人だけ。
ステージの広さやマイクやオケのレベル・返りなどをひとしきり。
ショーウィンドウの映り込みを使って振りの確認をしたりするさまも見られた。 矢張り意識が高い。

約15分押して開演。 例によって出囃子に乗ってネギ振り回しながら出てきたら3人居たので安心。
会場の錦糸町olinasの入り口部分は、周辺店舗との兼ね合いからか大きな音は出せないようで、今日も音量は小さめ。
正面で見ていた私はそれなりに聴こえたが、二階上手側で見ていた知己は聴き取り辛かったとのこと。
新潟日報とTBSのカメラが入っており、TBSの撮り方が例によって下衆だったのは実に不愉快であった。

Kaede は矢張り本調子では無さそうな顔色ではあったが、大過なく。
ライブそのものは文字通りの「ミニライブ」で、3曲のみの20分凸凹。 しかし、短いなりに充実はしていて、楽しく過ごすことは出来た。

Negicco を生で観るのは2005年の11月以来だったのだけれど、思った以上に垢抜けていて一驚を喫した。
リーダーこそ決まっているものの、明確なセンターはおらず、曲によって最初に真ん中に居る人は異なり、曲が進むうちに入れ替わるので観ていて飽きない。
三人の立ち位置が描く三角形は、必ずしも1:1:1の正三角形ではなく、1:1:√2になったり、3:4:5になったり、1:2:√3になったりと揺らぐのだけれど、その揺らぎや振り付けの解釈の微妙な違いも含めた unsymmetrical な諸々が美しい。
一人々々は目の醒める美人と言う程でも無いのだけれど、Negicco として歌い踊ると何かが降りて来て、実に魅力的に見えてくる。

リハーサル中は目当てで来ていると思われる客は20人かそこらしかおらず、気を揉んだりもしたのだけれど、開演する頃にはCD購入者の優先観覧エリアの客も二束から三束くらいにはなっており、吹き抜けを取り巻く部分も三階までは鈴生り。
客の殆どは勤め人かそれに類するものと思しき風体で、昨今のアイドル客の主流を占める層とは異なるが、その分社会性のある客層。
私は「圧倒的なスタイル」の間奏部分での狂騒に巻き込まれるのが厭で遠くから見ていたのだけれど、訳知りばかりでは無かったと思われる優先エリアの客があっという間に横列になってラインダンスに興じるさまは感動的ですらあった。

最後は三人並んで後ろ向きになってトレビの泉よろしく客席にネギを放り込んで〆。 和やかな祝祭空間。

_ 更新情報

コラム置き場に殴り書き。

乃木坂46「ぐるぐるカーテン」雑感

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2012-02-29 日々不穏で且つ平穏 [長年日記]

_ 立川キウイの会(二つ目編)

仕事帰りに広小路亭。 給料も出たので立川キウイ師の独演会へ。

「持参金」キウイ
「野ざらし」らく八
「権助魚"改"」キウイ
<中入り>
「紙敷き」キウイ

開口一番をキウイさんが勤めて、この春二つ目になるらく八さんに花を持たせる趣向。
「紙敷き」はキウイさんが取り組んでいる一連の改作の一つで、「風呂敷」の後に「紙入れ」でもう一と波乱。 上手く纏まっていた。

キウイさんの高座は、スノッブな向きには受けが悪い。 口調の良さとか、渋みとか、解り易い部分での凄さは無いので、馬鹿にしても構わないような空気が醸されてしまっている所為もある。
が、しかし、凄いときは凄いのである。 「権助魚"改"」は一寸いただけなかったが、「紙敷き」はキウイ落語の特質である「楽しさ」が色濃く出た一席。
キウイさんの落語は、前述の通り解り易い巧さはないし、言い間違いとか仕込み忘れもあるし、ゲラゲラ大笑いしてスッキリもしないし、重厚な芸に痺れたりもしないし、時として頭を抱える出来の日もあるが、楽しい。
昔話に喩えると「おむすびころりん」、のんびり聴ける。
キウイさんの人生は日々不穏でドラマティックなのだけれど、そんな日々もキウイさんのフィルターを通して語られると不穏なりに平穏であるような笑い話になってしまうから不思議だ。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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