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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2012-07-22 宿題消化週間 2 [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 29号

有村架純
表紙と巻頭グラビア6ページ10カット、撮影は細野晋司。
水着"も"有るグラビアなのだけれど、水着で押さない構成。 寧ろ水着を水着として見せないカットの方が多い。
それを求める向きには物足りないかもしれないが、4ページ目と5ページ目(特に5ページ目)などは細野晋司の本領、実に良く撮れている。
久し振りに見応えのあるグラビア。

石田晴香
巻末に5ページ8カット、撮影は門嶋淳矢。
山椒は小粒でピリリと辛いAKB48の八百屋お七に、写真の余白に思いの丈を書かせて埋めて、「お侠な部分」を引き出したグラビア。
幼児体形でありつつ、デッコマヒッコマもしっかり有る、アンバランスなバランスの妙。
惜しむらくは石田の持つ「侠気」を、写真そのものではなく、グラビア総体として漸く引き出し得たと言う事。 写真に映り込めば申し分なかったが、何分難しい人なので贅沢は言いっこ無しで。

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 30号

前田敦子
表紙と巻頭グラビア7ページ13カット、撮影はHIROKAZU。
笑顔と真顔を半々で構成。 笑顔が表層的で真顔に凄みが有り過ぎることから見て、この日は「機嫌の悪い前田」だったのかもしれない。
この「凄み」の部分が、前田敦子の役者としての強みになってくるのではないかと思う。

ももいろクローバー
裏表紙と巻末グラビア6ページ、撮影は塚田和徳・塚田亮平。
道具立ては凝っているが、それだけ。
事務所の意向なのか何なのか、様々な格好をさせた写真を雑多に並べた、例によって例の如くの箸にも棒にも掛からない屑グラビア。
零点。

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 31号

岡本玲
表紙と巻頭グラビア7ページ17カット、撮影は宮坂浩見。
モデルとしても役者としても、この世代の中では仕事の出来る部類に入る岡本玲を以ってしても、光量過多で全篇ほぼ死んだ表情。
辛うじて見られるのはホテルの部屋で撮ったカットのみ、表紙もその中から。 何をしにグアムくんだりまで出掛けたのか理解に苦しむ。
岡本玲の芸歴に汚点を残すグラビア。 カメラマンが折角の素材を全く活かせていない。

藤原令子
巻中で4ページ7カット、撮影は細野晋司。
見るからに寒そうな曇天下の浜辺での水着グラビア。 半分以上が凍えそうな表情で哀れを誘う。
天候や気温によって撮影計画を練り直せばもう少しマシなものになったのではないか。

日南響子
巻末に3ページ3カット、撮影は桑島智輝。
公式HPに載せた未公開カットから投票で選ばれた3枚。
全て紋切り型の笑顔なのはいただけないが、1位になったカットは流石に可愛らしく撮れてはいる。

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 32号

北原里英
表紙と巻頭グラビア7ページ9カット、両面ピンナップがオマケで付く。 撮影は桑島智輝。
久々の巻頭グラビア。 表情は良いのだけれど、ポーズにぎこちなさが残る。 仕方の無いことではあるのだけれど、隠すほうへ隠すほうへ意識が行ってしまっている。
そこを責めるのも酷だとは思うが、北原里英があと一歩のところで売れ切れないのも、この辺りの詰めの甘さに起因しているように私には思われるので、敢えて記しておく。
表情に関しては及第点どころか満点に近いだけに尚更惜しい。

菅本裕子
巻中グラビア7ページ10カット、撮影は小池伸一郎。
話題がその肢体の方に偏りがちだが、なかなかどうして表情も良い。
柔らかく光が廻った曇天で且つ地元での撮影と言うこともあってか、全篇柔らかな表情。
小池伸一郎の、構図に奥行きを出す上手さも再確認。
背景の線の組み立てが巧み。

_ アイドルフェス・イン・ボートレース多摩川 Vol.5

さてはて、何から書いて良いやら。
年末恒例行事の北伐と重なって見られなかった第1回以外はずっと観て来た訳なのだけれど、過去最悪の愁嘆場であった。 会場に着いてから帰るまで終始不愉快。

諸事多端で寝坊をして、会場に着いたのは11時を廻ってから。 その道すがら「しず風の客が無作法でヒドい」との報。 暗澹たる気分で競艇場に着くと、事態は想像を超えていた。

しず風や lyrical school の客のモラルには期待していなかったのだけれど、これまで比較的民度は高いと思っていたバニラビーンズの客も便乗して辺り構わず馬鹿騒ぎ。
モラルと言うものは、かくも容易に崩壊するものなのか。 他の客の振る舞いがどうでも、出演者でありつつ主催者でもあるバニラビーンズの客が働く無法はバニラビーンズの二人の顔を潰す事にもなる。
その辺りに無自覚且つ無邪気にはしゃいでいる。

会場はベンチを並べた椅子席と、後方と左右の立ち見エリアに分かれているのだけれど、しず風の客は椅子席を上下に分ける舞台正面の通路に殺到。 そこを橋頭堡にしたのち、なし崩し的に舞台と客席を隔てる仕切り部分に荷物を置いて椅子席一列目の前に立ち見ゼロ列を構築。
こうなると椅子席に座っても舞台の上なんざ見えやしないから椅子席にはそこかしこに空席。 見えないので開演後に立ち去る人もちらほら。

一旦舞台上の話に戻す。

バニラビーンズ
割りとキツめのスケジュールの中でも綺麗な動き。 巻きが入った後の収拾の付け方にいつものキレが無かったようには感じたし、客の無礼・無作法を前にして眉を顰めがちなところはありつつも、ナビゲーターとしての仕事はこなせていた。

lyrical school
曲はまったく食いつけないが、悪くは無い。
然し乍ら、1ステージ一曲で終わらせて下がり、控え室素通りして即物販を始める商魂にはゲンナリ。
舞台前中央のみに客が集中するという異常事態とは言え、目の前の客に餌をやるばかりで客席全体を見ていない。 縮小再生産の悪い見本。

しず風&絆~KIZUNA~
今日の凶事は全てはこのグループのスタッフ、メンバー、客から。
先ず、スタッフが無能。
このイベントは各レースの舟券販売中の短い時間にライブを何回か挟み込む構成になっているのだけれど、販売終了5分前のアナウンスを会場に流す必要が有る為、その前にライブを終わらせなければならない。
然るにここのスタッフは制限時間を優に越える長さのセットリストを組んで強行。 制限時間に即したセットリストも組めない。

そしてメンバーが無知蒙昧。
販売終了までの時間は、ステージ上からも確認出来る時計に表示されるのだけれど、販売終了4分前になっても次の曲を始めようとする(巻きの指示を出した会場スタッフは無視)。 その曲が漸く終わって「早く捌けろ」と指示が出ているのに告知をだらだらと。
イベントの性格上、レースが(舟券の販売が)主であり、ライブイベントは従なのだけれど、そういった根本的な常識が無い。 無知であるのは本人たちの罪であり、教えてこなかったスタッフの罪でもある。
販売終了時間が迫って会場スタッフがヤキモキする様は此れ迄にも見た事はあったが、頭を抱えたのは初めて見た。 結局、捌けたと同時に会場モニターには舟券販売終了の文字列。
lyrical school の項でも書いたが、このグループも目の前の客に餌をやるばかりで客席全体を見ていない。 これまでに出たグループも色々あったが、ここまで近視眼的な輩は初めて。 何の為にこう言うイベントに出るのか、目的意識が著しく欠けている。目の前の客からの収奪で生計を立てるなら、名古屋に帰って閉鎖環境でやれば良い。

さらには、客が馬鹿。
前述の通りの場所取りの荒っぽさにも呆れたが、会場スタッフからの「巻き」の指示を無視するようにメンバーを教唆扇動。
荷物は財布やらカメラやらを入れたり出したりしつつ客席後方に山と積み上げて放置。 比較的治安が良いとは言え、ここは鉄火場なのである。 11レース12レースともなれば自然と殺気立ってくる。 そんな中でも放置。
何故盗難事件が起きなかったか、それは馬鹿な客が狂騒の巷に居る間、会場警備の人がつきっきりで見ていてくれたからなのである。

スタッフ・メンバー・客が三位一体で社会性を欠いている。 世の中に迷惑の種を振りまかぬ為、今後は名古屋から出ない方が良いのではないか。
私はこのグループを(客やスタッフを含めて)金輪際見たくないし、私の見たいグループと同じイベントに出るのは真っ平御免蒙りたい。

最後の最後で10月に「アイドルフェス・イン・ボートレース多摩川 Vol.6」開催との告知が有ったが、仮にそれが飛んだら(または縮小されたり次が無かったりしたら)、その責任の一定部分を しず風&絆~KIZUNA~ の客とスタッフ担った事は間違いない。

_ タワーレコードの功罪(主に「罪」)

タワーレコードがアイドル専門レーベルの T-Palette Records を立ち上げてから一年、私は淘汰されるべきではないものが報われる慈雨だと思っていたし、バニラビーンズ Negicco についてはそうであった(そうである)と今でも考えているのだけれど、しず風&絆~KIZUNA~を見てその考えが揺らいだ。
慈雨だと思っていたものは、淘汰されるべきものを無為に生き永らえさせる「ぬるま湯」なのではないか。
客層の拡がりを求めず、目の前の客からの収奪に明け暮れるものに、今日は有っても明日は無い。 尽きるべき命運は尽きて然るべきではないか。

そしてレースの合間の大々的物販大会。
儲かっているとはこっちも思っちゃいないが、イベントの趣旨からしてレースの合間は予想と舟券の購入に宛てて貰うのが筋。 そこで大々的に物販大会なんざおっ始めっちまうものだから、物販ブースには長蛇の列。 舟券は何時。
物販机を遠巻きにする馬鹿が通路を塞ぐので会場スタッフが一般客の動線確保に借り出されていたが、それもタワレコ側の仕事では無かったか。
そして全グループ同時に物販を始めるとどうなるか、舞台前の一角に置かれた場所取りの荷物には、ライブ中と同じく会場警備の人が張り付くこととなり、ライブが終わって会場警備の人が持ち場を変えると、無人の野に宝の山。
流石に不味いので会場スタッフに声を掛けて注意を喚起して貰ったが、客の間抜けさも去ることながらタワレコの無計画・無定見は指弾されるべきであろう。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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