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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
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写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2013-06-08 虚しさの苦み [長年日記]

_ アップアップガールズ(仮)ニューシングル販促イベント(6/5 錦糸町オリナスモール)

仕事帰りに錦糸町へ。 一時期は櫛の歯が抜けるようにテナントが仕舞って行ったオリナスモールもとりあへずは持ち直したようで、買い物客もそれなりに。
南側吹き抜けに設えられた簡易ステージの前にはCD購入者向けの優先観覧スペースが作られ、Tシャツやら何やらで武装した客が前方に陣取り、中ほどから後ろに仕事帰りの背広組が並ぶ。 開演直前におひざ送りのお願いと前説。
傍流とは言えアップフロントだけの事はあり、固定客がいる強みで私がこれまでに此処で観たインストアイベントの中では屈指の入り。
自動ドアの前に通路スペースを空けてステージ下手側面まで観覧スペースにしているのは初めて見た。

吹き抜けとは言え周囲をテナントに囲まれた屋内なので何時もながらオケもマイクも音量は抑え目。 前説でも控えめな応援のお願い。
自己紹介が冗長且つ早口で、マイク音量が絞られていることとも相俟って聞き取り辛い。 自己紹介もそうなのだけれど、誕生日を迎えた古川小夏の挨拶やら海洋生物の物真似(それ自体は良く出来ていた)やら、「アップアップガールズ(仮)」が何であるか知っていないと分からない事を優先観覧スペースにのみ向けて延々と演っているところが、アップフロントの驕りと言うか何と言うか。 傍流に置かれたとは言え親藩か悪くても譜代で少なくとも外様ではない、踏ん反りかえっていても客が金を置いて行く殿様商売の腐臭が鼻に衝いた。

苦虫を噛み潰して観ているのは私くらいで、他の客は概ね楽しそうであったし、予備知識なしにふらりと来て最後まで見て行った買い物客も居たので、インストアイベントとして失敗であったとまでは言わないが、「ここで客を捉まえよう」「名前だけても知って貰おう」と言う気概は感じられなかった。
これは本人たちではなく、送り手の大人の責任に係る部分であり、どう言う場所で何のためにイベントを打つのか、目標や目的が不明確で戦略も戦術もヘッタクレも有りゃしない状況下、現場の兵卒の頑張りで何とかする帝国陸軍的な泥縄。
同じタワーレコードのインストアイベントでも、新宿店と錦糸町店では全く状況が異なる。 店内なのかオープンスペースなのか、屋内なのか屋外なのか、目当ての客だけなのかフリの客はいるのか、対象が変われば見せ方も変わって然るべきなのだけれど、そんな事を考えずに能天気にやっていても客が勝手に来て金を落としてくれるのが大手の強みなのであろう。

近隣店舗からの苦情が来やすい場所でのイベントなので、音も小さめなのだけれど、舞台の上から煽るから大人しくしていた客も徐々に箍が外れ、前説でのお願いなどは吹っ飛んでしまって乱痴気騒ぎ。 嗚呼、「愛国無罪」。

演る曲そのものは好みは別として良く出来ているし、マイク音量が小さくとも通る声、蜜柑箱に毛が生えた程度の猫の額に7人から乗って狭いなりに何とかして踊る対応力、竹中夏海の手加減なしの悪ふざけにも付き合えるだけの地力はあるから、周辺状況を横に置いて舞台の上だけを見ている分には十分楽しいのだけれど、見せ方が下手すぎる。
これは前述の通り送り手の大人の責任。

面白いには面白いが、不愉快と言うか虚しさと言うか、苦みが強く残って後を引くイベントであった。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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