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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2014-05-02 パ・リーグ東西対抗戦的豪華メンバー [長年日記]

_ 東京タワー Culb 333 Night View DJ(DJ:宇佐美友紀)

例によって本人からのSNS等での告知は無く、私を含めて目当てで来ているのは片手ほど。 ラジオ経由のお客さんらしく、所謂「宇佐美難民」は私くらいか。
宇佐美は7:3に分けたようなボブ、青系統の色のワンピース。 寒色の服の所為か、痩せた印象。
ラジオの仕事が増えたことで変化があったのか、以前担当したときより声のトーンは抑え目。 イベントよりラジオ寄りの語り口。
普段はラジオのDJとかリポーター、イベントの司会などをやっていますと自己紹介。
「今年で30になります」で、私だけ驚く。

宇佐美セレクトの曲を掛けるコーナーで「アナと雪の女王」のサントラについて妙に掘り下げた話をするのを見て、この人のキャリアの振り出しが千葉テレビでのディズニーレポーターだったのを思い出す。
クリス・ハートや徳永英明を掛けた後、最後に乃木坂46の「気づいたら片想い」。
アイドル好きとして(我々には)知られている宇佐美が現在入れ込んでいるのが乃木坂46だそうで、「正統派の美人が多い」「普通はサビの部分を聞いて良いなと思ったり好きになったりすると思うけれど、この曲はむしろサビの部分以外の歌詞が素晴らしい」などその特質を熱く(また暑く)語り、飽和しているアイドル界ですが、いっぱいアイドルが居てセレクトに困ったら乃木坂46。
「飽和している」と言うのは実に的確で、言って良い事とあまり宜しくない事の境目にある言葉をスパッといってしまうのが宇佐美らしくあった。

不特定多数に向けたラジオ的な語りで進行しつつ、目の前で見ている女子四人組が誕生日を祝うために来ていると知るやそちらに話を振って盛り上げるなど、ラジオの仕事もイベントの司会もこなしているからこその仕事振り。

終了間際、直近のイベントとして翌日のトークショーの話など。
出演者が宇佐美友紀、星野みちる、浦野一美と言うパ・リーグ東西対抗戦みたいな豪華メンバー。 そんな事もあってか「私もAKB48のメンバーだったんですよ」的な根多もブチ込んでいて、客の反応は薄かったが私が驚いた。
(※このトークショー見に行った古い小嶋陽菜ファンの友人曰く「ヒドかった(良い意味で)」とのこと)


2014-05-04 雑な仕事に対する不快感 [長年日記]

_ フォトテクニックデジタル 2014 4月号

松井玲奈
表紙と巻頭グラビア14ページ17カット、見開き1箇所。 撮影は小林幹幸。
ペンタックス645Dの情報量の多さが、印刷物になっても生きている。 兎に角、写真が綺麗。

面や胴、竹刀などの小道具のサイズがモデルに合っていないのは興醒めだが、そうとは判り辛いように撮れているし、手拭いの被り方は美しい。
実際は化粧をしたままで防具を付けて稽古をすることなどまず無いし、激しく動いても目に入らぬよう髪は被った手拭いの中にきっちり納めるものなのだけれど、そうしたリアリズムは追わずに道具立てを生かしたグラビアに仕立てようとしたのは判るものの、後述するがあまりにも雑な部分も散見される。

欲しい表情によって当てる光の強さや方向を変えており、稽古中を想起させるカットではきりりとした面持ち。 防具を外した後は幾分柔らかく。

雑巾掛けをするカットが「雑巾掛けをする体」に過ぎないのはいただけない。 この季節の板廊下であれば乾拭きでも構わないのだけれど、乾拭きならブリキのバケツは要らないし、バケツがあるなら水が入っていないのも雑巾が濡れていないのもおかしい。

竹刀の持ち方構え方は玄人ならではの厭な感じ。 この人の籠手は、多分辛辣で重く、物凄く痛い。

中盤は紺のブレザー系の制服。 二十歳はとうに超えている訳であるが、制服を着たら着たで化けられるのが松井玲奈。 演技の仕事で髪を染めていた時期の撮影であったと思われるが、染めていない頃であれば更に嵌っていたであろうと思われる。

後半は昭和モダンなワンピースと髪のあしらいでしっとりと。
松井玲奈がアクシデント以外で額を顕わにすることは先ず無いと思われるのだけれど、上手い持って行き方で新たな一面を引き出している。

防具や竹刀のサイズが合っていなかったり、雑巾が雑巾で無かったり、ソファーが新しすぎたり、雑な上にも雑な道具立てで画竜点睛を欠いた恨みはあるが、松井玲奈の凄味でなんとか帳尻が合ってしまっており、写真そのものは見応えのあるものに。

小林涼子
6ページ9カット、撮影は長野博文。
動かして撮ることの多い長野にしてはかっちりした写真。 ピントの位置にも深度にも構図の切り方にも乱れが無い。
上手く纏まりすぎていて曲がないようにも思えるが、巧さが鼻につかないのは良い。

高須力のライブ a GOGO!(SUPER☆GiRLS)
大箱で撮ったライブなので仕方が無い面もあるが、望遠で撮った「間の良い写真」ばかりなのはいただけない。
喜怒哀楽取り混ぜてさまざまな表情を見せている中の、可愛らしく見える歯見せ笑顔だけでライブの何が伝わると言うのか。
薄っぺらで非常に退屈。 アイドルが好きで撮っているのではないにしても、やっつけ仕事に過ぎる。

決定的でない瞬間にこそ、アイドルのライブの妙味はあり、それが判らない人に良いライブ写真は撮れない。
動くものを止めて撮る技術なんざどうにでもなるが、心を動かされる場面を切り取るセンスだけはどうにもならないのであって、そういう「どうにもならない人」にライブ写真のページを任せるのがそもそもの間違いである、と私は考える。

土山茜
6ページ8カット、見開き1箇所。 撮影は根元好伸。
緊張からか目が死んでおり、ポーズもぎこちなく硬い。
死んだ魚を生きているように見せる根元好伸の悪戦苦闘の記録。

_ 今日の一枚

010
010 posted by (C)2petri2
アリス十番(26/5/5 絶あにSONIC)

上記の通り、フォトテクニックデジタルに掲載されている高須力のライブ写真(アイドルの)が余りに碌でもないので非常に腹が立っていたところに撮れる機会があったので、久し振りに働いてみた。 仕事ではなく道楽だけれども。

アイドルのライブに於いて神々は細部に宿るので、決定的瞬間を狙って撮ろうとすると本質を見失うし、蛸壺塹壕に篭って狙撃するような撮り方では一面しか見られない。
スポーツ写真が大変なのは知己の仕事振りを見ていれば判るし、それを腐す気もないのだけれど、スポーツ写真のやり方をそのまま持ち込んだ、対象を見下したようなやっつけ仕事を見せられると、矢張り腹も立つ。

カメラはペンタックスK10D、レンズはノボフレックスのノフレクサー240mm/f4.5
iso=200くらい、絞りは開放、絞り優先AEで撮影。

そのほかの写真はこちらに。

_ 訂正

フォトテクニックデジタル 2014 5月号としておりましたが、正しくは4月号でしたので訂正いたしました。


2014-05-06 金を取って撮るパンチラカメラマンの存在意義とは [長年日記]

_ フォトテクニックデジタル 2014 5月号

筧美和子
表紙と巻頭グラビア14ページ16カット、見開き1箇所。 撮影は樂滿直城。
撮影技術誌なので使用機材と撮影データが載る。 このページはEOS-5D MarkIIIを使用していて、当然レンズもキャノン。
白く飛んだ部分のスッコ抜け方がキャノンかな、とは思うが、然程気にはならず。 破綻の無い写り。
衣装は3パターン、髪のあしらいにも変化をつけていて(残念ながら表情や仕草の引き出しが少なく、モデルの魅力は感じないが)構図の切り方やポージングの多彩さは面白い。
編集の腕が落ちているのではないかと思わせるのが、写真の取捨選択の悪さと割り付けの凡庸さ。
値下げ前はもう少し攻めた誌面構成であったと思うのだが、ニコパチの詰まらない(これはモデルの所為でもあるが)カットを大きく使い、一寸捻ってモデルの表情を引き出したカットは扱いが小さい。

葵わかな
6ページ16カット、撮影は長野博文。
長野博文でなければ撮り得ない素晴らしいカットが二束三文の扱い。 反面、長野博文でなくても撮れるような凡庸なカットを大きく扱う愚。
大きくしないと良さの伝わりづらい写真を小さく扱い、小さくても見りゃ分かる写真を大きく扱う。 これは写真技術誌としてどうなのだろう?
買って貰えなければ、利益率が一定以上でなければ雑誌としての存続が出来ないのも分かるが、値下げした分誌面の質を落とすのはいただけない。
30~31ページに小さく並べられた写真群の質は良い。
雑誌のグラビアはカメラマンの腕だけでなく、編集者の審美眼や割り付けのセンス、事務所の思惑などにも大いに左右される訳であるが、それが撮影技術誌で起こるという悲劇。

松田るか
6ページ25カット、撮影は小林幹幸。
見開き→コラージュ見開きと言う構成。 少ないページ数でさまざまなカットを見せるにはこうするしか無いのは分かるが、もう少しページ数を割いても良いのではなかろうかと思える、コラージュに散りばめられた写真の質の高さ。
見開きで大きく使われているカットには必然性があり、その点でのバランスの悪さは感じないが、無理矢理詰め込んだ感じは否めない。

高須力のライブ a GOGO!(Cheeky Parade)
1ページ目上段、メンバーがジャンプしているところを下から撮影。 パンツ(とかそれに類するもの)が写っていないから掲載したのだと思われるが、そもそもその角度で撮ることからしておかしい。 矢張りこの高須力と言うカメラマンは駄目なのではないか。
寄ったカットは全てピタリと止めた決め顔。 ライブの写真で顔見世グラビアとは此れ如何に。
動いているものを止めて撮るのが上手いが、その日その時その場所でしか撮れないカットが撮れていない。

ただ、フォトテクニックデジタルの編集部の審美眼と編集能力が落ちている事も考えると、高須力にセンスが無い(アイドルという存在を見下している)だけではない詰まらなさなのかも知れない。

2014-05-07 [長年日記]

_ フォトテクニックデジタル 2014 2月号

仙石みなみ
14ページ17カット、見開き1箇所。 撮影は松田忠雄。
グラビアの仕事も多くこなしている割に仙石みなみの表情が単調。 顔の構造上仕方が無いのかもしれないが、意識しないと口が閉じられない。
13ページから15ページまでの4カットと17ページの後ろ向きになったカット以外、全て口が半開きで、意図してかどうかは判らないが笑顔寄りの表情になってしまっている。
口を閉じきらないまでも開かないように意識したカットでは表情に諧調を出せているので、これまでそうした事が求められて来なかったのだと思われる。
指示されれば出来るけれど、自らはそれが出来ない。 反骨を売りにする割に、考える努力をしない。 これがアップアップガールズ(仮)と言うグループを私が評価しない理由の一つであり。 アップフロント傘下で成り上がることしか考えていないような「内輪受け」感がどうにも鼻につく。

閑話休題、前述の13ページから15ページに掛けての4カットはモデルとしての可能性を感じる佳品。 放っておくと同じ顔になってしまうのだけれど、それを松田忠雄が矯めつ眇めつして撮った過程をなぞりながら見ると面白い。

香音
6ページ8カット、撮影は長野博文。
前半の屋外撮影分は些か塗りが厚く見えてしまっているが、後半のスタジオ撮影分はそれなりに。 背景の緑はまさしく長野のそれなので、地の肌の色が浅黒いと長野マジックが逆効果になってしまうのかもしれない。

カールツァイス・ラヴァーかく語りき(松田忠雄インタビュー)
松田忠雄の語る、コシナが復活させた旧ヤシカ・コンタックスマウントレンズ群についてのあれこれ。

― ところで、お使いのツァイスはマニュアルレンズですけど不便なところはないですか?
松田「個人的には、オートフォーカスの測距点でピントを合わせてから、再フレーミングをするというのが大嫌いで、マニュアルしか使いたくないんだよ。だからそういった面では全然。鏡筒の"鉄"という感じとか、リングの感触もいいしね。
(フォトテクニックデジタル 2014 2月号、54ページ)


私の機材や撮り方では参考にならない上に不愉快になることすらあり、レクチュア系の記事は殆ど読まないのだけれど読み物として面白かったし、このくだりは大いに頷けた。
ファインダーさえ良ければマニュアルフォーカスの方がストレスが少ないこともある。
私は純正ツァイスが写り過ぎるので厭になり、メイヤー系レンズとノフレクサーしか使わなくなってしまったのだけれど、松田忠雄のツァイスレンズ評は概ね正鵠を得ていると思う。

高須力のライブ a GOGO!(LinQ)
相変わらず決定的瞬間狙いで説明的過ぎる写真が多いが、撮影場所を選べて何箇所かで撮ることが出来た所為か、臭いなりに上がりは悪くない。
ただ、ここからLinQのライブの楽しさがどんなものであるかは感じられないので、その点に於いてライブ写真としての大切なものは矢張り欠けているように思う。

_ フォトテクニックデジタル 2014 3月号

小島瑠璃子
14ページ19カット、撮影は上野勇。
体育館、スケートリンク、ゲレンデ。 動かしたり止めたりしてさまざまな表情を引き出している。
スケートリンクで転んだ体でのカットなどは臭すぎるが、表情も多彩。 可愛らしかったりきりっとしていたり、基本的に商売用の小島瑠璃子の顔をしつつ、時折それ以外の顔も出しているのが良い。
事務所の大きさもあると思うが、仕事が引きも切らずあるのは理解できる。

WHY@DOLL
6ページ13カット、撮影は長野博文。
スタジオで4ページ、屋外で2ページ。 肌が白くメイクも薄いことが幸いしてか、スタジオ撮影分は長野博文らしい透明感のある仕上がり。
撮られ慣れてはいない被写体を上手く泳がせて撮った屋外撮影分も良い表情。

高須力のライブ a GOGO!(WHY@DOLL)
引き続きライブの模様を4ページ6カット、撮影は高須力。
狙撃兵が白兵戦に巻き込まれて、まごまごして被写体との距離を測りかねているうちにライブが終わってしまったような虚無感。
そしてスポーツ写真から脱却できずに撮っているのでコントラストとシャープネス(シャッタースピードも)が過剰。 結局のところ、この人は何が撮りたいのであろうか。
長野博文の撮ったものと較べると何が過剰で何が足りないのかが見えてくる。 髪の毛の靡き方、肌の質感、表情の諧調、これらに無頓着。
結局この人は連載の中で読者に何を見せたいのだろうか。

_ UTB 2014 4月号

川栄李奈
表紙と巻頭グラビア12ページ11カット、見開き1箇所。 撮影は佐藤裕之。
生き物としての川栄李奈の愛らしさは十二分に引き出されているが、表情が一種類しかない。 それは無理をして作った表情が無いからでもあるのだけれど、作られたキャラクターに縛られ、消費されていく明るくない未来を暗示しているようにも思えた。
パンドラの匣の底に残された希望のような川栄李奈の笑顔が微かな救いにはなっている。

兒玉遥
6ページ9カット、撮影は桑島智輝。
色調からMARCOの撮影によるものかと思いきや桑島智輝。 何でも撮れてしまう事に改めて感心。 引きで撮った構図の厳しさは矢張り桑島智輝。
真ん中に立つこと、グループを背負うことを強いられる痛々しさが先に立っていたのが、全体的に大人びることで緩和されている。
前髪の分け目を少し横にずらすだけで、顔の印象は大きく変わる。 勿論、良い方に。

渋谷凪咲
6ページ9カット、撮影は小池伸一郎。
先ず感じたのは、怪我をし難そうな足であること。 AKB48グループは足腰の怪我で棒に振る連中が多すぎる。
表情が単調で、笑顔も未だ硬いのだけれど、カメラをきちんと見据えられているのは良い。

大和田南那
5ページ8カット、撮影は門嶋淳矢。
未だ撮られ慣れていない初々しさと、悲惨になり過ぎないぎこちなさが程よいバランス。
1ページ目と5ページ目。 小細工せずにカメラと向き合えているのは良い。

足立梨花
可憐と妖艶の狭間にあって、その両方を見せようとする試み。
体形の上でのチャームポイントは抑えつつ、「抑える」程度で済ませておく程の良さ。
役者仕事が増した所為か、表情にも奥行きと幅が出てきた。

斉藤優里
6ページ10カット、撮影は唐木貴央。
光の良く回るスタジオと公園の二本立て。
表情の諧調の乏しさはカラーコンタクトの所為であろうか、アップになると死んだ魚の目の如く。
UTBが手がける乃木坂46のグラビアは、練り上げられた質の高いものが続いてきたが、今回は残念な出来。
ただこれは、斉藤優里の無自覚に依るところ大。

中山莉子、小林歌穂、星名美怜(私立恵比寿中学)
6ページ12カット、撮影は桑島智輝。
撮られ慣れていない連中を束にして、ワイワイやらせて硬さを取った12カット。
小林歌穂が笑いすぎて破綻しかけているが、顔見世グラビアとしてはまあまあ良く出来ている。 

荻野可鈴
5ページ7カット、撮影は栗山秀作。
水着でもセーラー服でも表情に曇りやブレが無い強さ。
カメラともカメラマンとも臆することなく向き合えており、カメラマンもよくそれに応えている。
昭和の日本家屋、アパートの一室のような所で撮っても、適度な湿り気は感じさせつつ、じめじめさせないのが栗山秀作。

石田佳蓮
4ページ6カット、撮影は井ノ元浩二。
可も無く不可も無く、特筆すべき所も無く殊更貶す所も無い、それなりに良く撮れたグラビア。

若田部遥・指原莉乃
6ページ8カット、例によって指原莉乃とのページのみ見開き。 撮影は藤本和典。
どうしても父親の顔が先に浮かんでしまうところに持ってきて野球場でユニフォームを着せたりするものだから、何とも言えない出来。
これは藤本和典の仕事に係る部分ではなく、見る側の先入観の問題。
父の顔がチラつかないカットは可愛らしく撮れていると思う。

小桃音まい
2ページ2カット、撮影は桑島智輝。
漸くメジャーデビューと相成った小桃音まい、クシャっと笑った顔も良いのだけれど、今回は澄まし顔で2カット。

松浦雅
4ページ6カット、撮影は長野博文。
いつもの長野味。 動かしたほうが表情が生きてくる。

佐々木莉佳子
5ページ8カット、撮影は熊谷貫。
物怖じしない小学生とゴリゴリ迫るカメラマンが対峙した8カット。 熊谷貫を前に一歩も引かず、動物すら手懐けてしまう佐々木莉佳子の胆力。 後生畏るべし。

田名部奈菜美、羽賀朱音、船木結(ハロプロ研修生)
6ページ8カット、撮影は大江麻貴。
国策ポスターのようなインチキ臭い構図多めながら、撮られ慣れていないモデルをあやして表情は上手く引き出している。

中島早貴
6ページ8カット、撮影は小池伸一郎。
ハロプロ写真集のテンプレート通りの詰まらない作りながら、随所に小池伸一郎らしい背景の縦横線を生かした構図が生きているし、過剰に表情を作らない中島早貴の潔さが美しくもあり、出来としては悪くない。

Juice=Juice
この期に及んで白ホリの顔見世グラビア。
佐藤裕之の上手さが全く生かされておらず、論ずる価値も無い。
これは事務所がオタンコナスである典型例。

2014-05-17 [長年日記]

_ あるある甲子園 東京1次予選-1(モエカワガールズ、PLC、メグリアイ、パステル☆ジョーカー)

開催前から物議を醸したイベントではあったが、実際現場で見ない事には何とも言えないのでとりあへず足を運んでみた。
会場の STAR RISE TOWER はかつての東京タワースタジオであり、ライブ会場としてはあまり使われていないのではないかと思う。
入り口に受付があり、そこで当日券を購入。 開演10分前に到着して整理番号が11と言う惨憺たる集客に驚く。

入場料+ドリンク代とのことであったが、ドリンクは無し。 開場時間になり、整理番号順に整列したのち、階下のスタジオへ移動。

大道具然としたものながらステージが設えられており、その両脇にスピーカーが重ねられて小規模ライブハウス的な空間をセットで再現した感じ。
積み重ねられたスピーカーの上にモニタースピーカーが置かれいてる。

約10分遅延して開演。 収録前提のイベントと言うことなのか、司会で吉本所属と思しき芸人さんが司会で登場。 イベント観覧に於ける諸注意と勝ち抜きのルールなどを説明。 この頃になるとそれなりに増えたのだけれど客の入りは悪く、主催者への不信感もあってか反応も悪い。 どうやっても盛り上がらないので苦労していたが、これは仕方が無い。

モエカワガールズ
原宿と秋葉原のメイドカフェが母体で、普段は「お給仕をしている」とのこと。
浴衣風ワンピースにローファー、帯の色がメンバーカラーになっている。
4人で一曲、もう一人出てきてその人がもう一曲(他のメンバーはマイクも置いてバックダンサーに)。
ここでグループ内ヒエラルキーが厭な形で見えてしまう訳であるが、その「特別なひとり」が衒いなのか照れ隠しなのか、告知をするにしても何にしてもテキトーな事を言っては横に居るメンバーがマイク引っ手繰ってフォローすると言う修羅場。
「かわいい」を鼻に掛けてしまった瞬間に全てが終わってしまうことを知らないで生きて来られたのであろう。

PLC
友人が入れ込んでおり、なるほど可愛らしく、曲もしっかり作りこまれている。
七色パニエを中に着たワンピースで、足元はローファー。 動きやすさと見栄えと価格を天秤に掛けると、落としどころとしてローファーなのだろうか。
6人中5人がセミロングのストレート。 見せ方としては美しい。
ただ、認知度を上げるために出てきた筈の投票系イベントで既存の客との馴れ合い前提の自己紹介を長々やるなど、ブロック経済的小規模収奪の構造に嵌っている悪循環が見られた。

メグリアイ
他が一曲演って自己紹介してもう一曲と言う流れなのに対して、二曲演ってから自己紹介と告知を纏めてやる構成。イベントの趣旨に合わせて練られているのは良い。 告知も直近のものに絞り、「詳しくは片仮名の『メ グ リ ア イ』で検索してください」と簡潔に。
惜しむらくは、このイベントが不特定多数のアイドルを見に来る祝祭空間としては機能しておらず、目当てのアイドルが出るので仕方なく見に来た客だらけであった事。
方向性としては正しい。

パステル☆ジョーカー
太陽系の端っこ系の色味のセーラー服衣装で、足元は矢張りローファー。 付け襟なのか踊っているうちに外れかけたりずれたりしてしまっていたが、目立つ所なので気になった。
歌の上手い下手はさておき、声の量と圧は4組の中で一番であったように思う。

総評
4組終わってほぼ一時間で終演。 一と組あたり二曲と非常に短い。番組で流すために「ライブやってました」と言う絵さえ撮れれば構わないと言う事なのであろう。 持ち時間の終わりに司会者との冗長なやり取りの時間を設けていたのも、その為であったと思われる。

呆れたのは物販。 千円のタオルと二千円のティーシャツが公式グッズとなっており、これの売上高が審査に反映されるとあって、それぞれそのグッズに接触権を付けて販売。 入場券には握手券が一枚付いてきて、それも投票権として扱われるとの事であったが、それ単体で行使できるような状況ではなかった。

小規模ライブハウスで行われているアイドル対バンライブの収益構造を明確化し、約款で呑めるか呑めないかギリギリの線を定める作業に血道を上げた結果、イベントとしての魅力を演出としてすら示せず、アイドルの送り手にも客にもソッポを向かれて鳴いた閑古鳥なのであるが、見捨てられても仕方が無い、淘汰されて然るべきイベントあることは間違いない。

別項にて述べるが、ムービーカメラは常に客席にも向けられており、司会者の客弄りは例によって「ヲタ晒し」。 
まあ、予想通りではあるのだけれど、送り手も客もあるある甲子園は無かったことにした方が良い。 ライブは2曲、空調も音響も悪いスタジオでヲタ晒しに遭うために千円払っても良い鷹揚な人にのみ、お薦めできる。

企画そのものについては別項にて。

_ 更新情報

コラム置き場に

あるある甲子園雑感

をアップロード。
出演者以外の、イベントそのものについての纏め。
うまく行っていない事への危機感を持っているスタッフと持っていないスタッフの温度差もあり、何故上手く行かないかについては結局誰も理解していないような、絶望的なお祭りであった。

_ 戦国アイドル無双 ~巡り会いの乱~

押上ワロップ放送局の「戦国アイドル無双」と言う番組を勝ち抜いたということで、ご褒美の特番。 椎名七海を除く全員が出演。 メグリアイの出演者変動の仕組みが、今もって分からない。

前半はアンケートやお題トークでメグリアイのメンバーの実像に迫る趣向。 進行役としてワタナベエンターテインメントのパイナップリンと言うコンビが入っていたのだけれど、これが良かった。
アイドルイベントの司会などでアイドルに興味も関心も無い芸人が入ると、その場しのぎの進行に終始することが多いのだけれど、事前に取られたアンケートも読み込んでいたし、それぞれが名札を付けていたというのもあるが、ちゃんと名前で呼んでいたり。 何処まで乱暴に扱って良いかと言うところでの戸惑いは多少あったが、媚びもせず粗暴に過ぎることも無く、上手く扱っていたと思う。
加入当初は仕切り癖が強くて如何なものかと思った野月まいだが、押し引きが上手くなっていた。 混ぜっ返しておいて他のメンバーに振ると、そのメンバーも生きるし、野月の印象も悪くは無くなる。
これまで誰もコントロール出来なかった山田渚を或る程度制御できているのも良い。

最後の30分はライブ。 進行表には無かったようだが、パイナップリンの二人はライブの呼び込みまでやってから捌けて行った。
8人中5人でライブに出ることが多いからか、5人以上出演する日でもステージの上には5人と言う事が多い。 今回もそれで、メンバーが入れ替わりつつ30分。
まだポカは多いし、動きにも情緒は無いのだけれど、白鳥愛花の振りが大きく早くなってきたので、大分見栄えは良くなった。 踵重心でドタドタ動いていた頃とは違い、爪先で立って踵を飛ばして動けるようになったのが大きい。 岡崎に次いで足が長く重心が高いので、自信を持って踊れば華がある。

驚いたのは佐々木澪で、暫く見ないうちに長足の進歩。 歌はまだ不安定な所も有るが、振り付けの、こと表現力と情緒については岡崎に次ぐところまで来ている。

メグリアイは新規加入のメンバーが何とかなってきた頃合でまた誰かが辞めて、次に入ったメンバーがどうにもならないうちにまた誰か辞めるという悪循環の中にあり、坂本寿里が辞めた頃が負の連鎖のピークであったように思うが、漸く上向いて来た。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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