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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2014-05-04 雑な仕事に対する不快感 [長年日記]

_ フォトテクニックデジタル 2014 4月号

松井玲奈
表紙と巻頭グラビア14ページ17カット、見開き1箇所。 撮影は小林幹幸。
ペンタックス645Dの情報量の多さが、印刷物になっても生きている。 兎に角、写真が綺麗。

面や胴、竹刀などの小道具のサイズがモデルに合っていないのは興醒めだが、そうとは判り辛いように撮れているし、手拭いの被り方は美しい。
実際は化粧をしたままで防具を付けて稽古をすることなどまず無いし、激しく動いても目に入らぬよう髪は被った手拭いの中にきっちり納めるものなのだけれど、そうしたリアリズムは追わずに道具立てを生かしたグラビアに仕立てようとしたのは判るものの、後述するがあまりにも雑な部分も散見される。

欲しい表情によって当てる光の強さや方向を変えており、稽古中を想起させるカットではきりりとした面持ち。 防具を外した後は幾分柔らかく。

雑巾掛けをするカットが「雑巾掛けをする体」に過ぎないのはいただけない。 この季節の板廊下であれば乾拭きでも構わないのだけれど、乾拭きならブリキのバケツは要らないし、バケツがあるなら水が入っていないのも雑巾が濡れていないのもおかしい。

竹刀の持ち方構え方は玄人ならではの厭な感じ。 この人の籠手は、多分辛辣で重く、物凄く痛い。

中盤は紺のブレザー系の制服。 二十歳はとうに超えている訳であるが、制服を着たら着たで化けられるのが松井玲奈。 演技の仕事で髪を染めていた時期の撮影であったと思われるが、染めていない頃であれば更に嵌っていたであろうと思われる。

後半は昭和モダンなワンピースと髪のあしらいでしっとりと。
松井玲奈がアクシデント以外で額を顕わにすることは先ず無いと思われるのだけれど、上手い持って行き方で新たな一面を引き出している。

防具や竹刀のサイズが合っていなかったり、雑巾が雑巾で無かったり、ソファーが新しすぎたり、雑な上にも雑な道具立てで画竜点睛を欠いた恨みはあるが、松井玲奈の凄味でなんとか帳尻が合ってしまっており、写真そのものは見応えのあるものに。

小林涼子
6ページ9カット、撮影は長野博文。
動かして撮ることの多い長野にしてはかっちりした写真。 ピントの位置にも深度にも構図の切り方にも乱れが無い。
上手く纏まりすぎていて曲がないようにも思えるが、巧さが鼻につかないのは良い。

高須力のライブ a GOGO!(SUPER☆GiRLS)
大箱で撮ったライブなので仕方が無い面もあるが、望遠で撮った「間の良い写真」ばかりなのはいただけない。
喜怒哀楽取り混ぜてさまざまな表情を見せている中の、可愛らしく見える歯見せ笑顔だけでライブの何が伝わると言うのか。
薄っぺらで非常に退屈。 アイドルが好きで撮っているのではないにしても、やっつけ仕事に過ぎる。

決定的でない瞬間にこそ、アイドルのライブの妙味はあり、それが判らない人に良いライブ写真は撮れない。
動くものを止めて撮る技術なんざどうにでもなるが、心を動かされる場面を切り取るセンスだけはどうにもならないのであって、そういう「どうにもならない人」にライブ写真のページを任せるのがそもそもの間違いである、と私は考える。

土山茜
6ページ8カット、見開き1箇所。 撮影は根元好伸。
緊張からか目が死んでおり、ポーズもぎこちなく硬い。
死んだ魚を生きているように見せる根元好伸の悪戦苦闘の記録。

_ 今日の一枚

010
010 posted by (C)2petri2
アリス十番(26/5/5 絶あにSONIC)

上記の通り、フォトテクニックデジタルに掲載されている高須力のライブ写真(アイドルの)が余りに碌でもないので非常に腹が立っていたところに撮れる機会があったので、久し振りに働いてみた。 仕事ではなく道楽だけれども。

アイドルのライブに於いて神々は細部に宿るので、決定的瞬間を狙って撮ろうとすると本質を見失うし、蛸壺塹壕に篭って狙撃するような撮り方では一面しか見られない。
スポーツ写真が大変なのは知己の仕事振りを見ていれば判るし、それを腐す気もないのだけれど、スポーツ写真のやり方をそのまま持ち込んだ、対象を見下したようなやっつけ仕事を見せられると、矢張り腹も立つ。

カメラはペンタックスK10D、レンズはノボフレックスのノフレクサー240mm/f4.5
iso=200くらい、絞りは開放、絞り優先AEで撮影。

そのほかの写真はこちらに。

_ 訂正

フォトテクニックデジタル 2014 5月号としておりましたが、正しくは4月号でしたので訂正いたしました。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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