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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2014-05-17 [長年日記]

_ あるある甲子園 東京1次予選-1(モエカワガールズ、PLC、メグリアイ、パステル☆ジョーカー)

開催前から物議を醸したイベントではあったが、実際現場で見ない事には何とも言えないのでとりあへず足を運んでみた。
会場の STAR RISE TOWER はかつての東京タワースタジオであり、ライブ会場としてはあまり使われていないのではないかと思う。
入り口に受付があり、そこで当日券を購入。 開演10分前に到着して整理番号が11と言う惨憺たる集客に驚く。

入場料+ドリンク代とのことであったが、ドリンクは無し。 開場時間になり、整理番号順に整列したのち、階下のスタジオへ移動。

大道具然としたものながらステージが設えられており、その両脇にスピーカーが重ねられて小規模ライブハウス的な空間をセットで再現した感じ。
積み重ねられたスピーカーの上にモニタースピーカーが置かれいてる。

約10分遅延して開演。 収録前提のイベントと言うことなのか、司会で吉本所属と思しき芸人さんが司会で登場。 イベント観覧に於ける諸注意と勝ち抜きのルールなどを説明。 この頃になるとそれなりに増えたのだけれど客の入りは悪く、主催者への不信感もあってか反応も悪い。 どうやっても盛り上がらないので苦労していたが、これは仕方が無い。

モエカワガールズ
原宿と秋葉原のメイドカフェが母体で、普段は「お給仕をしている」とのこと。
浴衣風ワンピースにローファー、帯の色がメンバーカラーになっている。
4人で一曲、もう一人出てきてその人がもう一曲(他のメンバーはマイクも置いてバックダンサーに)。
ここでグループ内ヒエラルキーが厭な形で見えてしまう訳であるが、その「特別なひとり」が衒いなのか照れ隠しなのか、告知をするにしても何にしてもテキトーな事を言っては横に居るメンバーがマイク引っ手繰ってフォローすると言う修羅場。
「かわいい」を鼻に掛けてしまった瞬間に全てが終わってしまうことを知らないで生きて来られたのであろう。

PLC
友人が入れ込んでおり、なるほど可愛らしく、曲もしっかり作りこまれている。
七色パニエを中に着たワンピースで、足元はローファー。 動きやすさと見栄えと価格を天秤に掛けると、落としどころとしてローファーなのだろうか。
6人中5人がセミロングのストレート。 見せ方としては美しい。
ただ、認知度を上げるために出てきた筈の投票系イベントで既存の客との馴れ合い前提の自己紹介を長々やるなど、ブロック経済的小規模収奪の構造に嵌っている悪循環が見られた。

メグリアイ
他が一曲演って自己紹介してもう一曲と言う流れなのに対して、二曲演ってから自己紹介と告知を纏めてやる構成。イベントの趣旨に合わせて練られているのは良い。 告知も直近のものに絞り、「詳しくは片仮名の『メ グ リ ア イ』で検索してください」と簡潔に。
惜しむらくは、このイベントが不特定多数のアイドルを見に来る祝祭空間としては機能しておらず、目当てのアイドルが出るので仕方なく見に来た客だらけであった事。
方向性としては正しい。

パステル☆ジョーカー
太陽系の端っこ系の色味のセーラー服衣装で、足元は矢張りローファー。 付け襟なのか踊っているうちに外れかけたりずれたりしてしまっていたが、目立つ所なので気になった。
歌の上手い下手はさておき、声の量と圧は4組の中で一番であったように思う。

総評
4組終わってほぼ一時間で終演。 一と組あたり二曲と非常に短い。番組で流すために「ライブやってました」と言う絵さえ撮れれば構わないと言う事なのであろう。 持ち時間の終わりに司会者との冗長なやり取りの時間を設けていたのも、その為であったと思われる。

呆れたのは物販。 千円のタオルと二千円のティーシャツが公式グッズとなっており、これの売上高が審査に反映されるとあって、それぞれそのグッズに接触権を付けて販売。 入場券には握手券が一枚付いてきて、それも投票権として扱われるとの事であったが、それ単体で行使できるような状況ではなかった。

小規模ライブハウスで行われているアイドル対バンライブの収益構造を明確化し、約款で呑めるか呑めないかギリギリの線を定める作業に血道を上げた結果、イベントとしての魅力を演出としてすら示せず、アイドルの送り手にも客にもソッポを向かれて鳴いた閑古鳥なのであるが、見捨てられても仕方が無い、淘汰されて然るべきイベントあることは間違いない。

別項にて述べるが、ムービーカメラは常に客席にも向けられており、司会者の客弄りは例によって「ヲタ晒し」。 
まあ、予想通りではあるのだけれど、送り手も客もあるある甲子園は無かったことにした方が良い。 ライブは2曲、空調も音響も悪いスタジオでヲタ晒しに遭うために千円払っても良い鷹揚な人にのみ、お薦めできる。

企画そのものについては別項にて。

_ 更新情報

コラム置き場に

あるある甲子園雑感

をアップロード。
出演者以外の、イベントそのものについての纏め。
うまく行っていない事への危機感を持っているスタッフと持っていないスタッフの温度差もあり、何故上手く行かないかについては結局誰も理解していないような、絶望的なお祭りであった。

_ 戦国アイドル無双 ~巡り会いの乱~

押上ワロップ放送局の「戦国アイドル無双」と言う番組を勝ち抜いたということで、ご褒美の特番。 椎名七海を除く全員が出演。 メグリアイの出演者変動の仕組みが、今もって分からない。

前半はアンケートやお題トークでメグリアイのメンバーの実像に迫る趣向。 進行役としてワタナベエンターテインメントのパイナップリンと言うコンビが入っていたのだけれど、これが良かった。
アイドルイベントの司会などでアイドルに興味も関心も無い芸人が入ると、その場しのぎの進行に終始することが多いのだけれど、事前に取られたアンケートも読み込んでいたし、それぞれが名札を付けていたというのもあるが、ちゃんと名前で呼んでいたり。 何処まで乱暴に扱って良いかと言うところでの戸惑いは多少あったが、媚びもせず粗暴に過ぎることも無く、上手く扱っていたと思う。
加入当初は仕切り癖が強くて如何なものかと思った野月まいだが、押し引きが上手くなっていた。 混ぜっ返しておいて他のメンバーに振ると、そのメンバーも生きるし、野月の印象も悪くは無くなる。
これまで誰もコントロール出来なかった山田渚を或る程度制御できているのも良い。

最後の30分はライブ。 進行表には無かったようだが、パイナップリンの二人はライブの呼び込みまでやってから捌けて行った。
8人中5人でライブに出ることが多いからか、5人以上出演する日でもステージの上には5人と言う事が多い。 今回もそれで、メンバーが入れ替わりつつ30分。
まだポカは多いし、動きにも情緒は無いのだけれど、白鳥愛花の振りが大きく早くなってきたので、大分見栄えは良くなった。 踵重心でドタドタ動いていた頃とは違い、爪先で立って踵を飛ばして動けるようになったのが大きい。 岡崎に次いで足が長く重心が高いので、自信を持って踊れば華がある。

驚いたのは佐々木澪で、暫く見ないうちに長足の進歩。 歌はまだ不安定な所も有るが、振り付けの、こと表現力と情緒については岡崎に次ぐところまで来ている。

メグリアイは新規加入のメンバーが何とかなってきた頃合でまた誰かが辞めて、次に入ったメンバーがどうにもならないうちにまた誰か辞めるという悪循環の中にあり、坂本寿里が辞めた頃が負の連鎖のピークであったように思うが、漸く上向いて来た。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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