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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2015-01-07 ヲタ会始 [長年日記]

_ tokyo torico(1/6)

ジュネス☆プリンセスの枠はお休みで、特番扱いで「アイドルが語るアイドル」なる企画から。
notall から2人、loop から2人、PIPから石川、工藤、小室、濱野、森崎、柚木。
司会はデコ隠しが自然になったカオポイント石橋哲也、アシスタントに北川萌絵(PIP)。

「俺の嫁 Best 3」「2015年 大注目アイドル」などのお題に対してスケッチブックに書いた(描いた)答えを石橋が拾って行く趣向。

石橋からツッコミが入っても、指原莉乃を「さしはら」と呼び続ける北川。 その気持ちはわからないでもない。
トピックとしては「Nゼロにも行く小室」「Jewel Kiss について熱く語る柚木」「熱く語りすぎてもはやなんだかわからない森崎」「バックヤードでカレーを食べている田中れいなに出くわして号泣する工藤」など、アイドルである以前に客としてめんどくさい話に引き笑い。

CM中も仕事に徹する事の多い石橋も、珍しく笑顔を見せるなと、思いのほか盛り上がった30分。

森崎は引き出しが多く、大抵のアイドルの話題には噛んで行けるものの、語彙が少ないので話が単調になりがちなのは惜しかった。

アシスタントとしてはあまり役に立てていなかった北川ではあったが、「弁慶仁王立ち」の体でツッコミ待ちの森崎をバッサリ斬り捨てていたのは良かった。 次に繋がるぶった斬り方であった。

PIPの枠は「かくし芸大会」。 年末に募って名乗り出たメンバーが準備してきたものを順に披露。
出演はしているものの「かくし芸大会」には出ないメンバーも当然居り、そこは石橋が適宜引っ張り出して見せ場は作っていた。 このあたりが、上手い。

空井の「五十音何でもロッテあるあるで返す」が良く出来ていた。 パ・リーグを或る程度知っていればロッテファンではなくても分かる程度に抑えつつ、空井なりの観点から短く纏めており、慶應三田会のイベントで脊山麻理子からダメ出しを喰らった冗長で月並みな部分を修正。

森崎と柚木は「ヲタ芸」(と巷間で呼ばれているもの)。 曲のイントロが流れるやサイリウムを折り、歌い叫び踊る。
膝にサイリウムを叩き付けて折り、髪を振り乱して踊るさまはさながら連獅子。 柚木の迸る狂喜に驚き呆れ笑った。

濱野舞衣香は「五十音何でも『さいたま郷土かるた』で返す」。 仕込んだのか偶然なのか、秩父に絡んだものばかりが出てきてしまい、それを澄ました顔で朗詠するさまには妙な可笑しみがあった。

柚木を誘ったもののフラれた北川は、無謀にも本職の石橋と漫才。
漫協の(と言うか大学のと言うか)先輩の根多フォーマットで組まれた台本で、ボケる北川に適宜そして容赦なくツッコむ石橋。 既に練り上げられているフォーマットがあり、プロが合わせてくれていると言うのを割り引いても、北川の視点と切り口はなかなか面白かった。
オリシナリティはありつつ芸としての練りこみは無かった高城・澤村の漫才、練り上げられてはいるがコピーの域に留まる橋田と永瀬のコント(らしきもの)との対比。


2015-01-13 三段論法 [長年日記]

_ PIP定期公演第2章 #03:バラエティ番組「PIPEACE」公開収録& 1月生メンバー(石川)生誕公演!

例によって金曜夜十時に予約スタート。 疲れて寝てしまって気が付いたら朝、慌てて予約を入れたが71番。 予約枠は埋まってしまっての立ち見も覚悟していたが、思ったより伸びていない。

入場待機列が作られる頃合いに足を運んでみたが、思っていたより更に少なく、するすると入場。
椅子席後方は埋まらないまま開演。

前半はバラエティー番組としてネット配信を一時間。 司会はカオポイントの石橋哲也。
ちょっと早めにメンバーを呼び込んで前説など。
山下緑がインフルエンザで、濱野舞衣香がよんどころない家庭の事情でお休み。

バラエティ部分は新春かくし芸大会のボツ根多供養で瑞野の書初め(山下が指定した謎の文言を書いたもの)の披露などのあと、実在のテレビ番組のそれに似せたアンケートをメンバーに書かせ、それを元にメンバーの人となりを暴いていくようなドッキリ企画。
人間性クイズ的なものでありつつ、為にする不幸めいたところは無く、へらへら笑って楽しめた。
最後に一曲演ったのだけれど、豊栄のところに澤村。
これまでアンダーで入った際には紺のポロシャツ着用だったのだけれど、選抜衣装で出てきたので軽く驚くもこの時点で説明はなく、次点繰り上がり当選で選抜昇格なのだろうなぁ、となんとなく納得。

柚木や小室、小林など、それぞれの髪の長さ・髪形に合わせて編み込み。 これは良かった。
スタイリング剤で固めると艶が無くなるので、踊って邪魔になる場合はこんな感じで纏める工夫をした方が見栄えが良い。
柚木は元の髪質も良いのだと思うが、綺麗な黒髪を保っている。

ライブ前半はオリジナル曲で畳み掛ける構成。 豊栄パートには前述の通り澤村が入り、急きょ休みになった濱野の穴は永瀬・森崎・瑞野あたりが順繰りに。
瑞野は止め撥ね払いが美しく、振りの独自解釈控えめ。 常に身体の正面で打球を処理するような堅実さで、アンダーとしては良い仕事。

4曲目のオリジナルである「誘惑のハートビート」は、曲としては好みなのだけれど、まだ一寸バタバタしている。 練れて来つつはあるので、外で勝負する際にはキラーチューンになり得るのではないかと思う。
選抜の筈の羽月はこの曲では出番なし。 「体調不良が長引いたので振り入れが間に合っていないのだろう」と、この時点では軽く考えていた。

ユニットコーナーは「スカート、ひらり」(福田、空井、柚木、橋田、小室)から。
小室はスカートの翻し方が控えめで、初期チームAの趣。
前田パートの橋田は、少なくとも2005年当時の初期型前田敦子よりは出来ており、三段論法的に考えるとキリストも超えていた。
空井は歌も振付も初期型小林香菜に近く、見ていて和む。
やる気に満ち溢れた柚木、「華のあるコマタニ」。

「キラキラ冬のシャイニーG」(工藤)、ハロプロ流れの客は殆ど居ないと見えて、ここでぐっと冷え込む。
曲の選び方としては悪くないと思うし、神聖不可侵扱いだったハロプロ楽曲を自分なりに歌いこなそうとする気概は買える。

森崎の選曲と振り入れ(おそらく、と言うかそうとしか考えられない)で「GO!!MY WISH!!」(永瀬、牛島、森崎、北川)。
この辺りの渋好みの曲を持ってくる森崎の該博な知識はこの先も生かして欲しい。

「愛のために。」(栗城)。 間奏でチア風のダンスを入れるなど、自分の色を出す工夫はしている。

濱野智史と澤村が出てきて、選抜衣装の件について遅ればせながら説明してから「やさしくするよりキスをして」
澤村の任には合っていた。 しかしキングレコードの「○○風楽曲」はどうしてこうニセモノ感が強いのか・・・
瑞野が出てきて引き続き「高嶺の林檎」(澤村、瑞野)。 澤村の振りにオカズが増えているのが瑞野との対比で分かる。

「てもでもの涙」(小林、羽月)、濱野が休みで小林なのかちょっとちぐはぐな感じ。 噛み合わない。

1月の生誕コーナーはリーダーの石川。 色々と踏ん張りどころではあり、祝祭感はありつつも年頭にあたっての決意表明の趣。 私は東京の周縁部で生まれ育った根無し草であり、最早人生に目標も目的もないので石川や工藤のように目的を持って上京してきた人たちの心持は判らないのだけれど、そうした人々の滾らせる情念を暑苦しく感じつつも忌避まではしなくなったのは我ながら良く判らない。

「たんぽぽの決心」でライブ本編は終了。

メンバーが捌けても、客席は静まり返ったまま。 encore を促す拍手が小さく始まると、撥ねっ帰りか泡喰って「アンコール行くぞ」と間抜け声。 ヘゲモニーの取り合い、腹の探り合いの醜さ。
アンコールなんざ「もっと見たい」と思った客が手を叩くなりなんなり意思表示をして勝手に始めれば良いものであり、特定の客が胴間声出さないと始まらないような野暮な習慣は犬にでも食わせた方が良い。 実に下らない。

アンコール一曲目は、まさかの「スカート、ひらり」(福田、空井、柚木、橋田、小室)。 石川の着替えの時間を取ったのだとは思うが、2015年に「スカひら二回廻し」を見るとは。 長生きすると、偶には面白い事もある。
2005年から2006年にかけての時期にAKB48劇場に出入りしていた知己と終演後に話したのだけれど、概ね肯定的評価。 「誰が成田枠なのか」と言う話にもなったか、そこはまぁ掘り下げないことで意見が一致。

閑話休題、アンコール。 二曲目の「選ばれたから」で小室が泣き出してしまい、羽月も声を詰まらせてすべてを察する。
「坑道のカナリア」である小室は、感情の揺らぎがそのまま出る。 泣き顔はくしゃくしゃで美しくはないのだけれど、その泣きっぷりの良さで赦せてしまう。 可愛くないが故に可愛い。

羽月からは二月十一日の次回公演を以て辞める旨発表。 理由については語られなかったが、辞めざるを得ない事情がありそうなことは伝わった。

「僕を信じて」で終演。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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