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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2015-08-09 ルビコンを渡る [長年日記]

_ PIP夏休み特別企画ソロイベント(27.8.6 AKIBAPOPDOJOイベントスペース)

秋葉原の真ん中にありつつも古びたビルの4階にあるイベントスペースにて、PIP:Platonics Idol Platformの夏休み特別企画ソロイベント。

絶対に聞いていただきたい大切な発表があります。平日ですがみなさんに来ていただきたいです。よろしくお願いします。

との事前告知もあったので、万難を排してみた。

火曜夜のPIP目当ての客が「つばなれ」しなかったのでどうなるかと思ったが、そこそこの入り。
40から入っていたし、仕事帰りに物販だけ寄る向きも居たようだ。

開演前、楽屋から私服で出てくる豊栄真紀。
客「あれ?居たんだ。」豊「今日はPAです」
そのPAが大変なことになっており、リハーサルまで出ていた音が本番になって出ない。

いろいろ調整をしていたがどうにもならず、音が出ない前提で開演。
そうすると不思議な事にマイクが生き返ったりもするのだけれど、最後まで生きてるのと死んでるのが混在していた。

先ずは軽くライブから。
重馬場に強いというか、小回りが利くと言うか、会議室で設備の悪いのは慣れている所為か状況と道具立てがどうでも狼狽えないのは良い。

工藤と石川が何と言うか「シュッ」としていた。
工藤は少なくとも歌って踊っての部分は楽しんで出来ており、表情も豊かで且つ明るい。
石川は膝の皿の下にあった線が消えて、全体的に絞れた印象。
窶れた感じは氏はないので、考えてやれているのだと思う。

森崎の声の掠れが深刻。
仕事や立場もあろうが、全く声帯を使わないような思い切った静養は必要であろう。
無意識に声帯を使わないために音楽も聴かないくらいの割りきりが必要。


メンバーにも内容を知らぜていなかったと言う重大発表は、12月目処でオリジナル曲による新公演を行うというもの。

夏休みのイベントの収益を制作費に充てる
全10曲+α、90分程度
AKB48で例えると「パーティー公演」に相当するもの
作詞は濱野智史とメンバー
300人の動員が目標
8月一杯はイベントを打ち、9月から制作を開始
ファンミーティングやトークイベントなども行い、客の意見も聞いていく
新公演スターティングメンバーと言う位置付けでメンバーオーディションを行う
ホームページなどは近日中に

呼び込まれて久し振りに客前に立った濱野智史は「やっとメンバーが立ち上がってくれた」「これを待っていた」「やっと次の段階に向かえる」と上機嫌で歓迎の意向を示していたが、メンバーは寝耳に水。
或る者は困惑の体、また或る者は泣き出してしまい、後半のライブは妙な雰囲気の中で。
それでも歌って踊っての部分が疎かにはならなかった。

濱野智史は例によって「まだ発表してはいけない事」「言わない方が良い事」を中心に発言。
遮られても「別にいいじゃん」「どうせバレるんだから」「今言っといた方がおいしいって」など、それはそうなのだけれどしかしメンバーの感情を逆撫でするようなことばかり。
(ついに森崎は泣き出してしまった)

考えてやっているのだとは思うが、思春期の只中に在ったり、その延長戦をやっていたりするメンバーとの軋轢は日々起こっているであろうこと、そしてそれは濱野が悪いであろうことが容易に想像できる不毛な遣り取りであった。
(嫁も泣かしているのではないか?)

感情は逆撫でしっぱなしであったが、石川のプレゼンテーションに対する反応と評価は妥当だと思う。
濱野が関われる場面が限られている今、メンバー主導で新公演へ向けて動き出すのは悪いことではない。

石川はメンバーに図らずに事を進めた訳で、蚊帳の外に置かれおいてけ堀を食ったメンバーが負の感情を持つことは甘受しなければならないし、その解消にも努めなければならないが、メンバーの総意を纏めてから動くのでは遅いし(そもそも不可能である)、発表してしまうことで自分を追い込む、ルビコンを渡ってから考えるやり方は最適解では無いかもしれないが間違いではないと私は考える。

PIPの「坑道のカナリア」である小室志織は非常に判りやすい形で混乱と困惑と不信を体現していたが、「辞めてやる」的な怒りではなかったようなので、事後フォローをしっかりやれば落ち着くのではないかと思われる。
怖いのは寧ろ感情を表に出さない、内に抱えたままそれを育ててしまう傾向のあるメンバーであり、レッスンでもミーティングでも食事でも良いので、一緒に何かをする機会を多く持ったほうが良い。

あと4ヶ月で間に合うのかという問題はあるが、どうにもならなければ練り直せば良い。
メンバーが減る度に仕切り直しを強いられて時間だけが過ぎてしまった事を考えれば、スケジュールはきついくらいで丁度良い。

この先打とうとしているイベントは新富町時代の会議室公演的なものを目指しているようで、着眼点としては良いと思う。 着眼点としては最初期のAKB48にも近い。

AKIBAPOPDOJOはビルの入口と会場の場所が判りにくいのが難だが、都心部に近いターミナル駅から歩いていける距離にあり、ハコ代も安い。
不安材料としては防音設備が皆無であることと、古いビルなので揺れること。

会議室時代の終焉を齎した諸々への反省を踏まえて、近隣への配慮と「追い出されない為の施策」は考えておいた方が良いと思う。

・・・と思ったら、次回開催は押上ワロップ放送局とのこと。
やはり大きな音を出すイベントは難しかったのかもしれない。

押上となるとネックになるのが交通の便の悪さで、6時半開演と言うのは近くに会社があっても厳しい。
さて、どうなりますか。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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