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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2015-09-27 泰山鳴動 [長年日記]

_ PIP定期公演第二章 #12 PIP月イチ定期公演2015年9月

革労協ばりの内ゲバと分派であっという間に小所帯になってしまったPIP:Platonics Idol Platformではあるが、CDリリースを来月に控えての九月攻勢。
とりあへずは定期公演もリリースイベント仕様。
「今回はPIP第一弾シングルCD「僕を信じて」リリースイベント(予約特典会)も兼ねた定期公演を開催!シングル収録のC/W新曲も初披露予定!PIPよ、何があっても、前へ進め!動き続けろ!その先に、何があったとしても!」との長い副題。

前半は例によってバラエティ番組の体での公開収録。
流石に五人にまで減ると、より解り易い形でのキャラクター形成が必要になるようで、これ迄の経緯は踏まえつつ誇張も入った引き回しをする司会の石橋哲也(カオポイント)。
事ここに到っては受容して回していくしかないのはメンバーも理解しており、それぞれが腹を括ってそれぞれの役割を果たし、番組を成立させていた。

後半はライブ。
影アナを事前に撮ったビデオにする新機軸。
聞き取り辛くは有るが、そもそも注意事項など客の殆どが馬耳東風。 これで良いのかも知れない。

先日のレーベル祭で見た客席を光モノが埋めるさまに触発されてか、そう言った物を持って来いとの要請があったので客の何割かは律儀に持参していたが、それを「どう使わせるか」までは考えられておらず、これ幸いと乱暴狼藉に至る向きもそこかしこに。
ライトセーバーみたいなのを振り回して空いた客席を八艘飛び。 最前列までしゃしゃり出てステージ上の特定メンバーを威嚇する下衆下民も増えた。
「新しい客を増やしたい」とメンバーは口にするが、これが許容される現場にどう言う手合いが集まるのか、考えたほうが良い。 「暴れられる現場なので来た」と嘯くのも仄聞。
彼らを「太い客」として遇したいのであれば、まぁ仕方が無い。
古い狂歌に「傾城の恋は誠の恋ならで 金もってこいが本のこいなり」とある。

光る棒を持つと手が塞がるので、拍手・手拍子の音量は下がり、ガヤの音量は上がる。
これも当然の帰結なのであるが、スタッフにもメンバーにも「場をどんな空気にするか」についての定見が無いから、その時々の客筋によって、こんな事にもなる。

デビューシングルのc/w曲が無駄に動きの激しい曲なので、レッスンに参加できる機会の多い連中は必然的に動ける身体になりつつあるが、呼吸器・循環器が追いついておらず、当該曲を演った後は Kraftwerk の Tour de France のような状態になってしまい、暫く間繋ぎをしないと次に行けないのが難。
これまでのオリジナル曲の中では最も感興を催さないものがCD収録曲になる不可解。

レッスンにあまり参加できていない瑞野は、やはり動きに重さがある。 これで無理をして怪我をしなければ良いのだが。

石川は映画出演などもあってか、かなり絞れて来ており、落ちにくい部分もきっちり落としつつ肌荒れや窶れなどが出ていないのに感心した。

歌の方は横に置くとして、振り付けの咀嚼と演繹、舞台の上の人としての意識の持ち方については申し分の無い小室。
表情が死ぬ事が、瞬間的にすら無いのは褒めて良い。

常に不安定に安定していた「僕を信じて」の福田の歌い出しが、その部分だけ被せオケになっていた。 興醒めと言うか、レーベル側のセンスの無さに幻滅。

息を整える為の間繋ぎ以外ダレ場も無く、歌で押していく構成ではあったが、見せる為の工夫が無い。
借り物の曲が使い回しばかりでここ数ヶ月代わり映えがしないのは停滞ではなく後退と言って良いだろう。

これまでに無い逆境の中でCDリリースを迎えるPIP:Platonics Idol Platform。
心から楽しめているかと問われれば首を横に振る他無いが、完全に厭になってしまってもいないので、もう暫く定点観測を続けようと思っている。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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