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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2016-04-26 どうとでも解釈できる曖昧な表情 [長年日記]

_ 松岡菜摘ファースト写真集「追伸」

HKT48に所属する松岡菜摘の初写真集、撮影は佐藤裕之。
期待はしていなかったと言うか、そもそも買うつもりもなかったのだけれど、積んであった週刊ヤングジャンプ 2015 43号のグラビアを見直して驚いた。 これは買わねばならない。

セーラー服で始まり、セーラー服で終わる構成。 その間に水着やランジェリーも含めた様々な衣装で撮ったカットが挟まる。
水着やランジェリーは体形には合わせていて、布面積が小さめな物もあるが穏当なデザイン。 煽情的なポーズを取らせる訳でもなく、Les sucettes的な暗喩を込めた小道具を使わせる事も無い。

松岡菜摘は撮られるにあたって「撮られるに任せる」と言うか、感情を露わにしない。
時折笑顔は見せるが、機嫌が良いのか悪いのか、楽しいのか楽しくないのか、眠いのか。
どうとでも解釈できる曖昧な表情が大半を占める。

主張はしないのだけれど、その分よく分からない負圧の様なものが働いていて、知らず知らずのうちに引き込まれてしまう。

Femme fataleと言う物は、実に意外極まるところに転がっているもので、斯く言う私も松岡菜摘に躓いて転んで途方に暮れているところである。
何が良いのか何処が好きなのか、説明らしい説明をする事が出来ないのだけれど、説明のつかないもどかしさに、答えを探してまたページを繰ってしまう。
おそらくそうさせるような意思が、この写真集を作り上げる際にハンバート・ハンバート氏によって込められていて、それに我々は踊らされるのだと思う。

さっきまでは好きでも嫌いでもなかった松岡菜摘を、最後のページをめくる頃には好きになっている。
まだ四分の一も終わっていないが、今年一番の悩ましい写真集。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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