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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2017-09-11 わくわく祭り [長年日記]

_ 朝練講談会(第262回)

その日見たいものがその日見たいかどうかはその日にならないと分からない。
ふらっと行って入れるのが、それでも客はある程度いるのが、そして混みすぎないのが理想。
演者からしてみれば予約が入ることで安心できると言うのはわかる。
しかし縛られたくはない。

朝練の常連客は、開場してから開演までの時間に三々五々やって来る。
それなりに埋まって開演。

「藤堂高虎 出世の白餅」田邊いちか
「紺屋高尾」一龍齋貞橘

いちかさんは良い意味で図太くなったと言うか、物に動じなくなった。 
安心して聴ける。

貞橘先生、例によって脱線を繰り返すがなんとか戻ってくる。
盛り上がってきたところではぐらかす。 間合いを一寸外す。
で、締めるところは締める。
誰が良いですか、ひとに訊かれたら「貞橘先生」と答えている。

講談にしても浪曲にしても、朝練講談会は顔付けも敷居の低さも「入り口」として好適。
千円持ってふらりと行けば確実に楽しめる。

_ ツルノヒトコエ(29.09.10 東豊名店街 わくわく祭り)

桑原みずき、桑原彩音姉妹率いるレビュー集団「ツルノヒトコエ」が何故か団地のお祭りに出ると言うので見に行ってきた。

豊島五丁目団地は豊島区も外れ。 江北橋を渡れば足立区。
環七の西新井大師付近から江北橋を渡って明治通りに出る古い参詣道路の途中にある。
鉄道駅は遠く、何路線か通っている都バスが主たる交通手段。
王子駅前からが一番早い。

急拵えの舞台では、吹奏楽やダンススクールの発表会などが行われ、その流れで「ツルノヒトコエ」。
何故このお祭りに出て来るのか分からなかったのだけれど、次回公演を日暮里辺りの劇場で打つかららしい。
直線距離としては遠くないのであるが、交通の便で考えると近くもない。 やはりよく分からない。

歌い手抜きのダンサーのみの編成。
桑原姉妹は喋りは達者なので間延びはしないし、踊る技術と練度に関してはケチのつけようがない。
ただ、如何せん曲が古い。
分かり易さを採ったのかもしれないが、「ダイヤモンド」と「年下の男の子」で耳目を集めることは出来ない。

やっている事自体のレベルは高いのに、見せ方が上手くないのは勿体無い。
「凄いもの」ではなくて「凄そうなもの」に人は集まる。
虚仮脅しみたいな事を好んでやる桑原ではないだろうし、今のやり方でも興行としては続けられているので、これはこれで良いのかもしれない。


2017-09-07 湿度高めの四畳半グラビア [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2017 38号

斉藤朱夏
巻頭7ページ15カット、撮影は佐藤裕之。
服装やロケーションなどは当たり障りのない典型的声優グラビアなのだけれど、表情は生きたものが切り取れている。
生きた表情だけにクシャッとした笑顔などもあるのだけれど、それにNGを出さなかった斉藤朱夏も写真と言うものを分かっている。
最後のカットは海辺で撮ったものなのだけれど、ボーっとしてそのままページを繰ると、ゴールデンカムイのカラーページが同じような色味で男性キャラクターが褌一丁で浜辺に寝転ぶ絵から始まる。
バカバカしくも面白い。
こう言う手の込んだ悪戯も、斉藤朱夏が巻頭だからなんとかなったのだと思う。

Beauty Bust 7
水着映えする被写体を7人集めて、両面のオマケポスターと巻末ぐ゛ラビアページ、撮影は栗山秀作。
黄色人種の肌色をこってりと乗せた栗山秀作の撮り方が面白い。
コントラストを高める事でデッコマヒッコマを強調。
賛否あると思うが、私は採りたい。

巻頭巻末ひっくるめて面白い。
首を傾げざるを得ないような出来だったり、唾棄すべき企画が続いたりしていたが、ヤングジャンプ編集部の底力を感じた。
これならまだ暫くは指名買い出来る。

_ 週刊ヤングジャンプ 2017 39号

松田るか
巻頭7ページ23カット、撮影は唐木貴央。
編集者の審美眼の無さから来るモザイク的な割り付けで損をしているが、唸らされるカットはある。
カメラマンの側のディレクションなのか、編集者の指示なのか、はたまた事務所の意向なのか、光を強く当てたり無理に表情を作らぜ足りするとよろしくない。
1ページ目2ページ目は良いのだけれど、モデルを動かして撮った部分は冗長。
うつぶせに寝かせて窓からの光を横から当てた最後のカットは良い。
どう撮れば映えるかより、モデル不在の撮影プランが優先されたが故の不出来。

川崎あや
巻中5ページ13カット、撮影はTakeo Dec.
すらりと伸びた手足とくびれたウエストを強調して見せようとして、捻った挙句上手く行っていない。
普通のレオタードはまだ自由が利くが、取れるポーズが限られる変形水着などは、却って身体の線が生かしにくい。
Takeo Dec.の試行錯誤は買えるが、健闘虚しく一歩及ばず。

みうらうみ
巻末4ページ6カット、撮影はTakeo Dec.
撮られ慣れていない硬さが露骨に出ている。
曇天の屋内と言う事もあり、借金のカタに売られたような陰惨さまでは無いのが救いだが、愛住町時代の英知出版を思い起こさせる湿度高めの四畳半グラビア。
撮られ慣れて来れば、集英社っぽいグラビアにはなると思われる。


2017-09-03 江東楽天地の名残 [長年日記]

_ 楽天地ミュージックラウンジ vol.2(29.8.27)

小林一三が城東地区の労働者向けの娯楽施設として作った江東楽天地の名残のビルの前の広場で不定期に開催されるアイドルとシンガーソングライターのライブイベント。

タイムテーブルは下記の通り。

11:30~12:00 LuI (ルイ)
12:10~12:40 月乃凛(ツキノリン)
12:50~13:20 akane
13:30~14:00 ANNA☆S(アンナッツ)
14:10~14:40 水森由奈withつるぴかりん
14:50~15:20 CURATIONS
15:30~16:00 神様アイドルプロジェクト

見たかった(撮りたかった)グループの出演時間に合わせて現地へ。

ANNA☆S
スイッチの入り切りが上手い。
にこにこと登場して立ち位置へ。 小池優奈が一曲目に何を演るかど忘れして「おいこら」的やり取りがありつつも、曲が始まると表情は一変。
歌って踊っての部分は実にしっかりしたもので、こともなげにやってのける全てが研ぎ澄まされている。
安定していて破綻しないので分かりにくいからやっている事の凄さが分かりにくい。
送り手の側は難易度の高いあれこれを難易度が高いようには見せないようにしているのだと思う。  そこがまた良いのだけれど、もどかしくもある。

一曲だけ撮影可なのを訝しく思っていたが、撮ってみて解った。 この一曲で、撮られる事に勝負を掛けている。
その曲だけ「撮られる事」を意識した動きになっている。
撮っているカメラを把握しており、その全てに視線を送って一寸止める。 それでも歌って踊っての部分は一切疎かになっていない。 なまなかのことでは出来ない芸当。

水森由奈withつるぴかりん
アイドルと言う括りでアイドルのライブに出てくると辛いところは有るが、コミックソング的なものを歌う人として地域のお祭りなどの営業に出た場合は強いと思う。

CURATIONS
このイベントの裏方に入っていたマネージャー氏が転換時間のBGMに CURATIONSの曲を流し、メンバーは出演時間直前までチラシを撒いて歩き、「知ってもらう事」に関して出来る事を片っ端から精力的にやっている。

オリジナル曲だけでセットリストを組めないのを逆手に取り、人口に膾炙した曲や盛り上がり易い曲を持ってきて通行するフリの客の足を止め、後半に自分たちの持ち歌を持ってきて聴いて帰らせるしたたかな構成。
大道芸や街頭広告の「聴いたことのあるメロディーで客を寄せ」「人だかりを作って足を止める」やり方を、知ってか知らずか踏襲しているのが面白い。
借り物の曲でも人前で演って金を取れるくらいの練度にはなっているから安心して見ていられる。

これでお客さんがドーンと増えてくれると良いのであるが、そうは問屋が卸してくれにくい。
良い循環にはなっていると思うので、倦まず腐らず続けて欲しい。

_ 更新情報

CURATIONS楽天地ミュージックラウンジ vol.2(29.8.27)の写真をこちらにアップロード。


2017-09-02 発売当日に街からヤングジャンプが消えた [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2017 35号

今田美桜
巻末4ページ10カット、撮影は長野博文。
人気連載漫画の映画化に伴う特別編成で、グラビアは巻末4ページのみ。
こうした撮影は初めてらしく、表情は単調で硬く、笑顔もぎこちないが、水着映えする体形ではある。

_ 週刊ヤングジャンプ 2017 36・37合併号

サキドルエースSURVIVAL SEASON 7 ~I scream of love~
グラビアが主目的で、掲載されている漫画も読んでいる私などは主客転倒している口であり、漫画を読むために買っているのが読者の多くを占めると思う。

然るに今般の「サキドルエース」なる企画では、漫画でもグラビアでもなく、投票葉書が欲しい層によって買い占められ、発売当日に街からヤングジャンプが消えた。
私も本屋とコンビニエンスストアを梯子したが、ついに買えずに終わった。

集英社にとっては空前の売り上げだったかもしれないが、連載漫画を一周読み損ねた人が次の号を素直に買ってくれるだろうか。
主たる客層を踏みつけにして目先の利益を採ったヤングジャンプ編集部には、必ずや報いが有るであろう。

そんな訳で、グラビアアーカイブを見ながら書いている。

掲載ページ順に

橘莉子(seeDream)
南口奈々(GEM)
吉井美優(26時のマスカレイド)
ましろ(CY8ER)
真中芽衣(それでも時代はまわってます。)
小泉明音(ヲルタナティブ)
瀬戸真凛(じぇるの!)
山中美保子(2o Love to Sweet Bullet)
的場華鈴(虹のコンキスタドール)
沖口優奈(マジカル・パンチライン)

基本的に一人1ページ1カット、集合で3ページ2カット、うち見開き1か所。
撮影は細居幸次郎と西村康。 どちらがどれを撮ったのかは不明。

まぁ良くも悪くも流れ作業の顔見世グラビア。
ひどい上りが無いのは不幸中の幸いだが、企画としてのヤッツケ感は否めない。
「これは」と思うカットは無い。

被写体の魅力ではなく、所属するグループの客の数と資金力。 割った話が「太い客をどれだけ囲ってるか」に掛かった勝負なので、被写体の魅力と結果の間に相関は無い。
結果が出るのはまだ先であるが、選に漏れたとしても気に病まずとも良い。

連載漫画を読者に届けると言う本義を閑却した企画は、漫画を読みたくて買っている顧客を敵に回しかねない。
課金させて小金を儲けたいなら、それなりの工夫をすべきであろう。


2017-08-31 無為だが有意義な人生の浪費 [長年日記]

_ 志らく一門会(第210回)『志らく・志ら玉親子会』

仕事やっつけて室町へ。
思ったより早く着いたので小諸そばで冷やしたぬきを手繰ってから行ったらほぼ埋まっていたが、知己のとなりに空席を発見して潜り込む。
開演前に掛かっていた曲を聴かれたので「あぁ、東京女子流ですね。」と即答したら、周りが引いていた。

「狸の札」らくぼ
「蛙茶番」志ら玉
「青菜」志らく
<中入り>
「江島屋」志ら玉

ドット欠けみたいな空席がいくつかあったが大入り。
二席ともハメコミ入りで、江島屋には前座さん扮する幽霊も出す趣向の凝らしかたが志ら玉師らしかった。

夏も終わりと言う事で夏の噺を、と「青菜」。
暑さでおかしくなって行く人の話として描かれた爆笑篇。
志らく師らしい一席。

親子会と言うものは、師匠に提出するレポートみたいなもので、なにを演るかで「どうなって」「どうやって」行きたいのかを見せる。
二席ともハメモノ入りの面倒な演目を持ってきたところに矜持を感じた。
ただ、客は選ぶ。 特に江島屋は笑いに来た人には向かない。

そんなところも含めて、これで良かったと思う。
唸る人は唸り、解る人は解っている。

寄席を含めて現場で観る芸能の愉しみは無為だが有意義な人生の浪費、それが分かる人には志ら玉師、お薦めである。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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