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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2015-07-22 10年経っても「また井上か・・・」 [長年日記]

_ PIP定期公演第二章 #10 :PIP月イチ定期公演2015年7月:澤村・橋田・柚木卒業公演

プロ野球負けられない宣言
PIPEACEで司会を務める石橋哲也と空井による前説代わりの野球談義。
リハーサルが長引いたため、メンバーを舞台に呼び込んで準備を整えてから駆け足で現状の順位とチーム状況についてひとしきり。
兎に角ホークスが強すぎるのであるが、それにしてもロッテも西武もパッとしないと言うか、不安材料が多く、オールスターでも良いところは出しつつピッチャーがメロメロで双方ぼやきに終始。

PIPEACE
前半はネット配信のバラエティを1時間。 
小室がお休み、山下緑と森崎恵プロデュースの派生ユニットから ゆたんぽ% が参加。 (北川萌絵は「リバプールの風」とかそう言ったものになってしまったのだろうか)
お題は「夢のデートコース」
高校生以下のメンバーは具体性の無い甘酸っぱいことを書いてくるのだけれど、大人になるにつれ身も蓋もなくなってきて、梅雨が明けていきなり暑くなった所為か、家でカウチポテトを決め込むか外に出ても水族館と言う感じで聊か話を拡げにくい。
そこは上手く突っ込みどころを見つけて回していた。

森崎は企画意図すら超越した妄想の暴走。
森崎の振る舞いに関しては多少もてあましている風ではありつつも、石橋が上げたり下げたりすることで間が持つ。
途中からおずおずと小室が合流。 ナックルボールのように行き先が読めないところはあるが、話を振れば(振らなくても)兎に角なにかか起きる 機械仕掛けの神。
小室にしろ森崎にしろ、計算できる面子が居ると弄り難い連中にも話を振りやすくなる。

グループの中核を担ってきた連中がごっそり3人抜けることが分かっている状況下であったが、とりあへずはバラエティ番組として成立させていたのは褒めて良いと思う。

定期公演
後半はライブを90分。
今日で辞める三人が影アナ。 「盛り上がってますか?」
それは流石に無理であろう。
自らの未来を切り拓くために辞めると言うことは了解しつつも、それはそれとして「おいてけ堀」を食らっても居る訳で、賑やかでありつつしめやかな、芸人のお弔いのような雰囲気で開演。

序盤はオリジナル曲から。
櫛の歯が欠けて全員出ても舞台に収まる規模になっており、歌はともかく踊るほうはあやふやな山下と派生ユニットのメンバーであるゆたんぽ%以外全員で。

軽く自己紹介など挟みつつユニットコーナーへ。
森崎恵プロデュースの派生ユニット LasRabbi は「ハロー、ミスターチョコレート」。
ボーカロイド曲の所謂「踊ってみた」であり、どうなるかと思ったがきっちり見世物にはなっていた。
「アイドル」を観に来た客にどこまで訴求し得るかは正直なところ分からないが、森崎なりの目算はあるのだろう。

初期に3チームに分けて居た頃に演っていた「禁断のカルマ」「アーモンドクロワッサン計画」「Baby! Baby! Baby!」
一と癖ある面子の揃っていた「禁断のカルマ」も残っているのは4人、一人辞めて一人休業なりで恐らくは見納め。
さいごと言うこともってか、柚木はリミッターを切った凄味のある動き。 今日で遣り切ると言う強固な意志を感じる。

澤村と瑞野の「高嶺の林檎」も見納め。
初演から徐々に質を高めてきた演目の集大成。 瑞野が自分を出すことでバランスが整い、これまでで一番良かったように思う。

「てもでもの涙」
工藤がスタンドマイクを持って出てきてイントロが流れたと思ったら裏でドンガラガッシャン的な物音。 なにやらひっくり返したようだったが、柚木が反対側から出てきて歌い出しにはなんとか間に合わせていたが、このあたりも鬼気迫るものがあった。

「君のc/w」
澤村、小室、空井。 ほっと一と息。

「ウィンブルドンへ連れて行って」
福田、橋田、柚木。 可愛らしく演るべき曲ではそのように振舞う柚木。
のっけから目を潤ませ、声を震わせる福田。 柚木ですら瞬きが妙に増える中、つられて感情を乱さないのが橋田。  

小室と空井が入って「スカート、ひらり」
全員出てきて上手下手で賑やかし乍ら濱野、柚木、空井で「初恋サイダー」。
なんでこんな陳腐な曲をと思ったものだが、濱野曰く「定番曲ですが、業界最高を目指します。」
こう言うよく分からない拘りがPIPをPIPたらしめて来たと思う。 良くも悪くも。
春先以来こうした「妙なこだわり」が薄らいでいるように思う。

曲が終わって「やり切れましたか?」と石川、「まだです」と柚木。
客に謎を掛けて置いて捌けて行く、この後演る曲は決まっているのだけれど、予定調和に堕さないこの仕込みは良かった。

アンコール明けは辞める三人が「ごめんずっと」(澤村)「頑張ってる途中」(柚木)「コネクト 」(橋田)
澤村の伸びのある高音、裏まで使える技倆に今更ながら驚く。 つくづく惜しい。

橋田は息が上がらなくなることも表情が死ぬこともなくなり、常に舞台の上の人としての自分を保てるようになってきたところなので、やはり惜しい。

歌い終えたところで「やり切れましたか?」と石川、「はい」と柚木。

花束贈呈などの後、今後の展開など告知。
CDのリリースに関してはワロップ放送局が立ち上げるレーベルから第一弾として・・・までは良かったが、同時リリースが桃井はるこというオマケが付いてきた。
友人と顔を見合わせて「また井上か・・・」と歎息。
頭がグラグラ、グラディウスであった。

これまでグループの中核を担ってきた柚木と橋田が辞めてしまった。 解り難く喩えると榎本喜八と落合博満が同時にいなくなってしまったロッテと言う感じ。

PIP:Platonics Idol Platformは飛車角落ちで夏を迎える。

_ 今日の一枚

小室 志織</b>(PIP:Platonics Idol Platform)
小室 志織(PIP:Platonics Idol Platform)
ペンタックスK10D + ヘリオス44M-4 58mm/f2.0 ほぼ開放 
iso=200 1/200s 1/3アンダー補正
湿っぽくなりがちな日は、小室の明るさに救われる。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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