前回の一部出演者とその客が最低に碌でもなかったのでどうなるかと思ったが、無事6回目を迎えた。
そんな事もあってなんとなくやる気が起きず、起きられはしたもののぐずぐずしているうちに家を出るのが遅れてしまい、競艇場に着いたのは10時半を廻った頃。 道すがら知己から「今回は大丈夫そう」との伝書鳩で一と安心。
今日の多摩川競艇は競艇もアイドルもイケる知己がぞろぞろ来たので、そっち方面と観覧。 細切れのステージを見ながら、合間合間にパァパァ言う軽口が楽しい。 楽しいが楽しいことほどこういうトコには書けない。
荷物に関しての注意が念入りになされたり、物販の時間と仕切りが考えられたものになっていたり、締め切り3分前には終わるようにセットリストが緻密に組まれていたり、前回の反省すべき点はほぼ改善されていた。
客の方も前回のような思慮分別の欠如した山出しのバカみたいなのはおらず、お茶目にはしゃいでも羽目を外しすぎるようなのは居なかった。
イベントの目的である「ボートレースの広報」の部分にも力点が置かれていて、出走表が配られいたが、その効果も上がっているようで、舟券売り場とステージ前を行ったり来たりするアイドル方面の客も多く、鉄火場の親爺連もベンチに腰掛けて楽しげに観ていた。
前述の通り「競艇もアイドルも好き」な知己が複数人来訪、どちらも十分以上に楽しんでいた。
師ボヤいて曰く「真面目に予想しちゃうとアイドル観てるヒマがない」
LinQ
自己紹介やお喋りは控え目にして、切り詰めた時間を曲に割く趣向。
一曲が長いので3曲もやると制限時間一杯なのだけれど、流石に場数を踏んできただけの事はあり、なんとか収めていた。
影アナで高揚させておいてから、腹の底から声の出た煽りで点火。短い時間ながら上手く盛り上げていた。
影アナの科白は定型的なものらしく、客との掛け合いが醸す全体主義的な高揚感。 煽られ、統制されることによってのみ得られるカタルシス。
歌で背骨を作るメンバー、煽るメンバー、役割分担がしっかり出来ており、全体への目配り気配りで鉄火場の客を含めた全体を掴みに行く意気。 全員連れてきた訳でも精鋭のみの選抜でもなく、バランスを取った分遣隊であると聞いて更に驚く。
衣装を換えたり、密度の高い構成にしたりしつつ、過剰に肩に力の入ったところはなく、観ていて重くない。
一ノ瀬みくから漂う「西野バレエ団」感。
hy4_4yh
今の hy4_4yh は、なまじ「それ以前」を知っていると想像を超えたところにあるようで(私もそうだったが)、知己が「こんなでしったっけ?」と何度も訊いてくるのが可笑しかった。
場内警備の老嬢(「シニアビーンズ」と命名)にマイクを向けたり、楽屋にいる LinQ を煽ったり、やりたい放題なようでいて枠組みは壊さない試合巧者っぷりも素晴らしい。
上手後方で楽しそうに観ている江崎マサル(何時の間にか容貌と体形がリック・フレアー化)。 場内全ての人の中で一番楽しそう。
ツナギに白ヘルの老人が見に来ていて「病膏肓の熱心な人か?」と思ったら工事の業者だった。
バニラビーンズ
外ハネの人が一寸調子悪そうに見えたのだけれど、ライブだけでなく、出演者紹介やレース広報、抽選会やら表彰式やら仕事目白押しな中、ソツ無くきっちりこなしていた。
新曲の「キラーキュイーン」はPVがチカチカして見づらいのが難だが、曲そのものは聴きやすく耳にも残る佳品。 いろいろ有るが曲には恵まれている。
一時はどうなる事かと思ったアイドルフェス・イン・ボートレース多摩川であるが、無事次回開催も12/2に決まったとのこと。 余程の事が無ければ楽しく一日を過ごせる稀有なイベントなので、12月と言わずこの先も続いてくれると嬉しい。
所用を片付けてから新星堂 サンシャインシティ アルパ店へ。
岡崎みさとと山田渚が店の前の通路でチラシと新曲に因んだ飴を配っていた。 チラシはデザインも印刷もちゃんとしているのは評価できるが、紙が厚すぎる。 配る・持ち運ぶことを考えるともう少し薄くて良い。
目当ての客どころか人影すらまばらでどうなる事かと思ったが、蓋を開けてみれば20人凸凹の集客。
店内では新曲の音源とライブ映像が流されており、衣装や振り付けも含めてきちんとした作り。 もう少し売れてもおかしくはないのではないかと考えたりしつつ開演待ち。
店内奥に幅一間奥行き半間くらいのステージ。 近隣店舗との兼ね合いでジャンプや所謂「MIX」は無しで、と店からのお願い。
曲折あって12時からの回は岡崎、山田、坂本、山中、柳の5人。 上手袖にある簡易PAでぶっつけ調整なので始めは音も安定しなかったが大過なく。
5本中2本がコードレスのワイヤードマイク、岡崎、山田、坂本のマイクは生きており、この三人のパート割りで繋いでいる。
Candy*Girl は初見より練れてきており、少なくとも前の二人にはあやふやなところはなく、全体的に揃ってきた。
ストイックな岡崎と山田と較べると些か Epicureanism の徒みたいなところのある坂本は、自分のパート以外では自由な目配り。
CD一枚購入で全員と握手できるアトラクションが付いてくる。 複数枚購入では、更に色々と。 私は懐都合も有り、一枚のみ。
パパッと終わらせてササッと帰りたかったのだけれどそうは問屋が卸さず、比較的長めにみっちりと握る羽目に。
こうなると際立つのが岡崎みさとの真人間っぷりで、やる気が空回りするような局面もありつつ、至極丁寧な受け答え。
山田渚は奇矯な振る舞いがある訳ではないのだけれど、誠実な中に潜むどうかしている感。
坂本樹莉は握手をしている間ずっと何かしら喋っていて、その中で探りを入れてくるような、相手が何者か掴もうとするようなところがあった。
喩えると稲尾と榎本と野村。 パ・リーグ野武士オールスター。
何を勘違いしたのかマルイの入り口でやるものだとばかり思っていて、現場に着いて子供対象のイベントをやっているのに出くわしてから慌てて調べ直してパルコpart1へ。
ステージ前の観覧スペースは既にほぼ一杯、最後列に潜り込んで開演待ち。
舞台袖にはシンセドラムやらDJ卓やらが置いてあり、この規模の舞台だと袖にヤッツケで設えられるのが常のPAは奥のほうにしっかりと。
会場スタッフがしっかり目配りをしていて、客が増えると仕切りの柵を徐々にずらして観覧スペースを広げたり、膝送りをお願いしたり、交通整理をしたり。
1. ベイビィ・ポータブル・ロック
2. チョコミントフレーバータイム
3. ニコラ
4. 東京は夜の七時
5. キラーキュイーン
間にお喋りを挟みつつ5曲30分。 渋谷らしくピチカートカヴァーも織り込みつつ、自前の洒落オツ系の曲を要所々々で演る構成。
舞台横まで客が入っていて、キノコの人はその辺りを含めた全方向に目配り気配り。
外ハネの人ははじめのうち一寸表情が硬いところもあったが、大入りの客を前にして解れたのか、途中からは明るく楽しげに。
マネジメントの体制が変わって、本人に係る気苦労も増えたように見受けられるが、それを何とかする力は既に備わっていると思う。
比較的ヲタヲタしい客が少ないのと、奇態な合いの手を入れて馬鹿騒ぎの出来る曲が無いのと、何より楽曲が洒落オツなので一般客の食いつきは良く、終演後の物販列にも並ぶ姿が見られた。
呼ばれたイベントで何が求められているのか、そこで何が出来るのか、それによって何が得られるのか、しっかり考えて見極めた上で出演しているので、主催者も演者も客もそれぞれがそれぞれに幸せを分け合える。
hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)にしてもでんぱ組inc. にしても、異業種系対バンイベントで重用されるグループはその辺りがしっかりしているように思う。
乗換えと乗り継ぎで盛大に読み違えて12時丁度に現地着。 都電がのんびり走るものであることをすっかり忘れていた。 例によって10分遅れの開演とのことで一息つく。
坂本樹莉と山中香穂が店のまわりでチラシ配り。
デザインは良いが紙が厚すぎるのではないかと思っていたが、受け取った一般客がチラシがちゃんとしている事に驚き、ライブも見て行ったのでメジャー感を醸す手段として、これはこれで良いのかもしれない。
芝居の本番が迫っているからか、岡崎みさとはお休み。
荒天だった先週と較べて集客は少なめだったが、これは岡崎が休みであることに加えて、出演するイベントやライブが一日に4本あり、客の側も選択を迫られていることも影響しているのではないかと思う。
大衆の嗜好は、良くも悪くも「巨人・大鵬・玉子焼き」なので、柏戸が一人横綱の場所は興行として一寸厳しくはある。
岡崎パートとイベントの進行は柳真倫が担当。
柳真倫は、頑張っているのも緊張と重圧を笑顔の下に隠しているのも見て取れたが、声量と音程に難があり、矢張り岡崎不在の駒落ち感は否めず。 事故には到らなかったが衣装に乱れが合ったり、靴が違っていたりするのも痛々しくあった。 転がり込んだチャンスをものに出来れば色々変わってくるのであるが。
音域の合わない曲もある山田渚のマイク音量が大きめになっていて孤軍奮闘の趣。
メグリアイは物販や付随するアトラクションについては時間的にも質的にも良心的だと思うのだけれど、それはメンバーに魅力があってこそ集客に結びつくわけで、注力すべきところがずれているような歯痒さを感じたイベントであった。
岡崎みさとが横に居ると目立たないのであるが、居ないと山田渚の動きの質が明らかに周りより高い事に気付かされる。
止め撥ね払いがしっかりしていて流れない。
バニラビーンズとしては初めての噴水広場でのイベントと言う事で、早めに現場へ行ってリハーサルから観覧。
用意されたスタンドマイクの置かれた間隔が些か狭く、事務所スタッフが修正。 14:40頃に到着してリハーサル。 音の出や返りを確認した後、3階から観ているお客さんに「ここじゃツムジしか見えないですよね?」と確認しつつマイクを立てる位置を後ろにずらしていた。
定刻に開演し、高々と吹き上がる噴水とともに出囃子に乗って入場。 この場所でイベントが出来る喜びからか、終始絶やさぬ笑顔。
四階まで鈴なり・・・とまでは行かなかったが、足を止める人は多く、「知らないものを見てもしょうがない」と抜かして通り過ぎる生意気な餓鬼が居た(こういう自分の目と耳で判断しない奴は、経験則から言って将来碌なモノにならない)くらいで、反応も良く。
最後の曲が始まる頃には次のイベント目当ての民度の低いのが増え始めたので、終演後は早々に退散
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