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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2010-12-04 漬物桶に塩ふれと母は産んだか [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.50

SKE48(大矢真那、木本花音、高柳明音、古川愛李、松井珠理奈、松井玲奈、向田茉夏、矢神久美)
表紙と巻頭グラビア7ページ26カット(表紙のみ松井玲奈と松井珠理奈の二人)。 撮影はTakeo Dec.
今回はスタジオで立ち位置をしっかり決めて撮っているので、前列にピントを合わせて後列アウトフォーカスなんて事も無く、写真としての出来は悪くない。
水着にならない松井珠理奈を可能な限り薄着にして、その露出限界に周りを合わせたような衣装。 冬なのだから冬らしい衣装で良いと思うのだが、プレイボーイ編集部は相変わらず布地面積を減らす事しか考えていないようだ。
SKE48の運営はAKB48に負けず劣らずオタンコナスだと思うが、松井珠理奈を水着にしない(させない)と言う点だけは評価出来る。
似たような衣装だが、良くよく見ると2パターン。 米村弘光の職人芸による衣装加工が救い。

2〜3ページ目の見開きの周囲に貼り散らかされた写真はサイズが小さ過ぎて肝心な表情が判らないものが多く、蛇足。 そしてその見開きの写真も、広角レンズの弊害で大矢と高柳が若干歪曲。
構成と割付けの酷さが写真の良さを殺している。
どうしたら良いのか分からないまま、借りてきた猫のような感じの古川が面白い。
大矢は撮られ慣れてきた所為か、ハズレの表情が減った。
表情の作り方は手馴れてきた高柳明音だが、髪のあしらい方が野暮ったい。
矢神は作為を感じさせずに良い表情を保てている。 木本は逆に固まった表情が初々しい。
向田茉夏は今回もその素材の良さが生きていない。
松井珠理奈は常に求められる松井珠理奈で有り続けている。 松井玲奈は常に求められる松井玲奈であろうとする気負いが空回りした感じ。 表情がきつ過ぎるカットがちらほら。

個別写真は正面から強い光を当てない事で柔らかい表情を引き出しているが、紋切り型なのは残念。 露出は若干アンダー気味なのだけれど、このあたりはカメラマンの腕より時間の無さが原因なのかもしれない。

最後の集合。 一見横並びなようでいて松井玲奈と松井珠理奈を半歩前に出してその存在を際立たせているのだけれど、半歩引いた形になっている大矢真那。
目立とうとしていない事が逆に目を惹く。

プレイボーイ編集部の腐臭を感じるのが表紙の写真と表紙に入った「松井珠理奈 松井玲奈&SKE48 厳選8人レアグラビア」の文字列。
本当に「厳選」で「レア」だと思っているなら表紙も8人にすれば良い。

SDN48
SDN48から穐田和恵、伊藤花菜、梅田悠、浦野一美、大堀恵、加藤雅美、KONAN、小原春香、佐藤由加理、芹那、チェン・チュー、野呂佳代で巻中グラビア8ページ。 撮影はこちらもTakeo Dec.

手や足や髪で隠した半脱ぎグラビア。 似たようなグラビアをやった事が原因で宇佐美友紀はAKB48界隈から石もて追われた訳であるが、出入り禁止になる合理的な理由が無くなったのは喜ばしい。 ザマ見やがれ・・・と、誰にともなく。
まぁ「喋る人」として一定の評価を得て仕事をしている宇佐美に、最早「元AKB48」の肩書きは必要ないとは思うが。

今更何をやらされても驚かない連中と表情が強張り気味な連中との乖離が著しい。 前者の表情は下司張っていて、後者の表情には悲痛な美しさがある。 しかしこれは私の見たい種類の美しさではない。
綺麗に撮って貰えているのが救いでは有るが、売る為にとりあへず脱がしとけ的な短絡的で且つ安易な発想から来る「うらぶれ感」は如何ともし難い。
「サプライス」「本気」「決意」etc...、御為倒しの美辞麗句が並ぶキャプションも虚しい。

漬物桶に塩ふれと母は産んだか    放哉

服はおろか布切れ一枚葉っぱ一枚身に付けていない訳であるが、ヘア&メイクの横にスタイリストの名前が並んでいるのが謎。 馬鹿には見えない服を着ているのか、はたまたニプレス貼り係か。
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2010-12-07 なりたい自分 [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 01号

有村架純
表紙と巻頭グラビア7ページ15カット。 撮影は細野晋司。
水着も有るグラビアだが、水着率は半分くらい。 浜辺で水着と言うベタな(そして大して面白くも無い)カットもありつつ、表情の生きる状況で撮ったものが、要所々々で使われている。
浜辺でのカットも、眩しげでないカットを撰んで使っており、このあたりは撮る方も編集する方も矢張り、上手い。

高田里穂
巻中グラビア6ページ6カット。 こちらも撮影は細野晋司。
高田里穂の表情は画一的で詰まらないが、撮る角度で変化を付けている。
惜しむらくは正面からのカットが多いこと。 斜めから撮ったものの表情は良い。

まゆゆマンガ家計画(第4回)
カラー1ページ1カット(撮影は門嶋淳矢)、モノクロでインタビュー1ページ、マンガ本編2ページ。
締め切り間際のインタビューでは、未だネームが上がっていないと言う状況。 間に合えば掲載します的な話になっているのだけれど、載った漫画はこれ迄で一番の出来。 時間が無かった所為か画は若干雑だが、筋立てにはキレが有る。

グラビアの方も良い表情。 多忙が目の下に隈として現れており、面差しも心なしか窶れたように見受けられるが、それらを上手く隠して撮っている。
いつもの紋切り型の表情ではなく、生気の有る顔。

「売れる」ことと「なりたい自分」になることとは等号で結ばれない事が多いのだけれど、この連載はそれらが等号で結ばれた稀有な例。
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2010-12-11 風前の灯火 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.51

AKB48(石田晴香、内田眞由美、倉持明日香、小嶋陽菜、小林香菜、佐藤すみれ、佐藤夏希、高城亜樹、田名部生来、中塚智実、仲川遥香、前田亜美)
じゃんけん選抜メディア露出組のグラビア。 巻頭グラビアページの二番目に9ページ29カット。 撮影はお馴染み今村敏彦。

前作を下回る売れ行きになるよう画策されているとしか思えない手抜きプロモーションではあるが、内田や石田の表情は見るたびに良くなっており、このグラビアでもしっかり「らしさ」を出している。
今村敏彦がプレイボーイで撮ったAKB48のグラビアの中では出色の出来。 撮られ慣れていない連中が生きた表情で写っているのも今村敏彦だからこそだと思う。
ニコパチと言えばニコパチ。 大人数での流れ作業的な撮影。 写真としての面白味は薄いのだけれど、楽しく綺麗に可愛らしく取って貰えてり、顔見世グラビアとしては良く出来ているし、何よりこの連中が表舞台に立てた事が嬉しいので、付ける点も甘くなる。

AKB48の夢叶!
先週登場した峯岸みなみは、写真のポーズから投稿されたメールの選び方からコメントからライター不要の構成力であったが、それとは真逆の小林香菜なのでそもそも企画意図すら理解していない。
更には担当編集者が小林の何たるかをまるで理解していないので凡てが噛み合わず、小林香菜を単なる愚者扱い。
今週に限らず、切り身は作れても刺身は作れない無知蒙昧なおっぺけぺーの俎板に載せられてしまう不幸。

佐藤寛子
巻中グラビア7ページ9カット、撮影は今村敏彦。
この号のAKB48のグラビアも良く撮れてはいるが、今村敏彦の本領はこちらだと思う。
素人をこう撮ると生々しくなり過ぎてしまうのだけれど、被写体が玄人だと生々しさも頃合い。

2010-12-16 隙の無さ [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 02号

岡本玲
表紙+巻頭グラビア、7ページ13カット。 撮影は細野晋司。
いつもながら隙の無い岡本玲。3ページ目を見ると判るように、産毛まで描写するレンズで撮られても粗が出ない。 若さと、職業意識の高さ。

水着と厚着と薄着が混在しているのだけれど、水着のカットもカーディガンを羽織らせたり、背景に暖炉を入れたり、それなりに季節感を出している。

岡本玲は、どんな表情になっても商売用の岡本玲から逸脱しないのだけれど、そこに壁を感じさせないのがまた上手い。 こう言う上手さは、嫌いではない。

ポーズや表情だけでなく、指の曲げ方、指と指の絡め方、一つひとつが絵になる。 眼福。

きたりえの妄想文学少女道 (第5回)
カラーで1ページ、中原中也の詩から、天使がバスケットボールをするイメージで、コラージュ的に大小取り混ぜて17カット。 撮影は細居幸次郎。
上から下から斜めから、様々な角度から切り取っているのだけれど、このさり気無い執拗さが功を奏して北原里英の自然な表情を引き出している。 写真の取捨選択、コラージュとしての配置も上手い。

モノクロ2ページで聞き書き。
今回のテーマは古今東西の詩をひっくるめて。
テキトーなことを抜かす北原里英のテキトー振りが楽しい。 明るい暗黒。
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2010-12-19 補遺と追加 [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 02号 補遺

AKB48(石田晴香、内田眞由美、河西智美、倉持明日香、小嶋陽菜、小林香菜、佐藤すみれ、佐藤夏希、高城亜樹、田名部生来、近野莉菜、中塚智実、仲川遥香、前田敦子、前田亜美、松井咲子)
プレイボーイは所謂「メディア選抜組」のみだったが、ヤングジャンプは近野まで全員で5ページ5カット。 撮影は桑島智輝。
歌衣装のみで水着は無しだが、その分表情は良く、ほぼハズレ無し。

内田眞由美の表情は見る度に良くなっている。 立場が人を作る好例。
石田晴香はまだ事務所の取って来る仕事で陽の当たる場所に出る機会も有るが、内田眞由美にとっては千載一遇。 チャンスは順番には廻って来ない。
これまでのところ、内田はこのチャンスを上手く生かしていると思う。

内田以外で目を惹いたのは佐藤すみれ。 右に前田亜美、左に高城亜樹や中塚智実と個性的な顔立ちの面子が並ぶ配置の影響はあるにしても、判り易い造形美。

好き嫌いは分かれると思うが、佐藤夏希も「らしく」撮れている。 かつみさゆり(嫁の方)みたいな髪型だったのが、或る日ストレートにして出てきて「誰だあの美形?」。 客席のざわめきを思い出す。

厭味なく可愛らしく写った小林香菜も珍しい。
隅の方にコッソリ居ても、パッと目に付く前田敦子。

松井咲子は上背もあるが、ウエストの位置が高い。 グラビアではないモデルの仕事も見てみたい。

_ グラビアレビュー備忘録

この tdiary と言うシステムはweb日記のはしりのシステムで、htmlタグ手打ちで日記的なものを始めた私には使い易いのだけれど、何をどう書いたか検索するのは実に面倒で、自分でも探せない事がまま有る。
そんな訳でとりあへずグラビアレビュー(一部読み物も含む)を抜粋して別ブログに保存することにした(とりあべず今年一年分までは遡って保存)。

二面楚歌 グラビアレビュー備忘録

カメラマンやモデルでタグを付けて分類したいのだけれど、そう言うサービスが見つからなかったので、とりあへず掲載誌で分類してみた。
何か便利なブログサービスが有れば、ご教示いただきたい。

_ 週刊ヤングジャンプ 2011 03号

佐々木希
表紙と巻頭グラビア7ページ18カット、オマケピンナップ2面2カット。 撮影は桑島智輝。

グラビア本篇の佐々木希の表情は画一的で面白味に欠けるのだけれど、これはモデル本人より眩し過ぎる条件下での撮影の所為であるように感じられる。 水着になって貰った方が売り上げ的には良いのだとは思うし、それはそれで良いのだけれど、南の島に連れて行って水着にひん剥いて一丁上がりってな感じの安直さはいただけない。

表情はともかくとして、桑島智輝の構図の切り方は面白い。 屋外なら屋外なりに、室内なら室内なりにその場に有るものを画面内に効果的に配置。 画面構成は相変わらず巧い。

表紙とピンナップはスタジオ撮影。 クリスマスらしい色遣い。
何を撮らせてもソツなくこなす桑島智輝だけれど、本領はこのあたりのビーダーマイヤー的な写真に有るのではないかと、私は思う。
グラビア本篇の撮影環境が悪すぎるのを差し引いても、ピンナップの方が良い出来。

さっしー美少女化計画 (第4回)
カラー2ページ2カット、モノクロ1ページで撮影風景レポート。 今回の撮影者は今村敏彦。

一齣に永遠を閉じ込める、今村敏彦らしい錬金術的な写真。
これまで何が有ったにしても、この先なにが有るにしても、こう言う写真を撮って貰えたと言うだけで、人生トータルでプラス。

ピントはしっかり合っており、露出も適切なので、被写体が多少ぶれても芯は残っており、それを時間軸の中心にしてシャッターの開いていた時間以上の何かが写真として残る。 これが今村敏彦の本領。

撮影レポートの中で、いつもは笑顔の硬い指原莉乃が何故生きた表情で笑っているのか種明かしがなされているのだけれど、撮られている意識を被写体から取り去る為に今村は指原に「踊れ!」と命令する。 指原が踊らないと撮りながら自ら歌い踊りだす。
これは一定の技術の土台があった上でやっているからこそ出来る無茶なのだけれど、この無茶の部分だけ真似する手合いが多い。

_ M​en's Knuckle カ​ズアキの目指せ1000人斬り​!

戸島花がアシスタントを勤めるニコニコ生放送の囲碁番組。 タイムシフト予約で視聴。 戸島がツイッターで告知してくれたお陰で見逃さずに済んだ。
今月は小沢一郎×与謝野馨の対局と連動していて、出演者一同妙な興奮状態。 ​藤澤一就八段も不規則発言多目。

戸島は暫く見ないうちに髪もメイクも華美になっていた。 例によってスカートは短く、襟ぐりが広いので前屈みになる局面では危うかったり。 まぁ、私がやきもきしても仕方がないのであるが。

粛々と進行するところと混ぜっ返すところの切り替えも上手く、放送作家や出演者に駄目出しをするなど、戸島らしさが存分に出ていて面白く見る事が出来た。

戸島がブログ更新終了後に始めたツイッターであるが、使い方・線の引き方がまた戸島らしい。
フォローするのは基本的に同業者のみ。 自らの発言に対しての返信には、対象を特定せず反応。 弁えている。
相変わらずこの先どうするんだか判らないが、これなら名前と生年月日が変わったり、そう言う驚き方はしなくて済みそうだ。


2010-12-23 もどかしさ [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2011 04・05合併号

AKB48(板野友美、大島優子、柏木由紀、小嶋陽菜、前田敦子、渡辺麻友)
表紙と巻頭グラビア7ページ32カット。 両面ピンナップとカレンダーが付く。
カレンダー過去に撮影されたAKB48絡みのグラビアからの選り抜き。二た月で1枚、6面で20カット。 チームYJの写真に一枚飯塚昌太のものがあるだけで、残りは凡て桑島智輝の撮影したもの。

グラビア本篇はセルフポートレート。 大量に揃えた衣装や小道具を選ばせて、ポーズもシャッターも本人。 「撮影・撮影協力/桑島智輝」となっているので、シャッターボタンを押す以前のあれこれは桑島智輝がやっているのだと思う。

最初のページで衣装選びと撮影風景、あとは個別で1ページずつ。

それぞれ自分好みの格好をしている訳だが、水着に季節感のある小物をあしらう板野。 流石、判っている。
逆に「したい格好」に徹して機嫌良く写っている小嶋。 これも一つの見識。
大島は決め顔と変顔を取り混ぜて、渡辺は一貫して楽しげな表情。
前田はどう撮れば映えるか判っている強さ。 機嫌の良い前田は、矢張り絵になる。

そんな中、一番面白かったのは柏木由紀。
これまでの柏木のグラビアはと言えば、大体に於いて俎板の上の鯉。 撮られるがままと言った体だったのだけれど、自分で撮るとなるとどうするか考えなければならない訳で、出来ていないなりに何かしら考えた表情。
この戸惑った感じのもどかしさが良い。

最初のページの衣装・小物選びの写真を見ると、その品揃えがまた気違い染みた気合の入りようで、それがモデルのやる気にプラスに作用。 作り笑顔ではない、心底楽しそうな表情がズラリ。
構図は凡庸だが、表情だけとって見れば、下手なプロが撮るより格段に良い。

2010-12-25 The Sound of Music [長年日記]

_ bump.y クリスマスミニライブ@東京タワー(2010/12/23)

東京タワーのクリスマスイベントは、前の方で見ようとすると相当早い時間に行って場所を取らねばならないが、ステージは高さが2mくらい有るので、遠くからでもそれなりに見ることは出来る。
大人しく遠くから見ることにして、開始時間の少し前に現地へ。

bump.y のイベントとしては結構な集客。 桜庭ななみが映画で新人賞を獲ったりしても、それを前面に押し出す訳でもなく、いつものように淡々と。
ミニライブのほかにCDの即売と握手会。 B.L.T.の生写真引き換え会が併せて行われたのだけれど、通りすがりの客から目に付くところには生写真引き換え所、奥まったところにCD即売所。 相変わらず売る気が有るのだか無いのだか判らない。

突出して年かさと言う訳ではないのだけれど、引率のお姉さん然とした松山メアリの「ちゃんと進行しよう」とする使命感と、自由に振舞う4人の子供たち。 こうなると「若草物語」より「The Sound of Music」といった趣。

1曲目  2人の星〜離れていても〜
2曲目  voice
3曲目  赤鼻のトナカイ(東京タワーSPECIAL)
4曲目  赤いマフラー
(スタッフブログより)

シングル2枚からタイトルチューン、クリスマスソングである「赤いマフラー」、定番の「赤鼻のトナカイ」。
既製品のオケではなく、歌の先生に弾かせたのではと思われるシンプルなピアノ伴奏の「赤鼻のトナカイ」は bump.y ならでは。
こう言う定番の曲を歌わせる場合、安手のカラオケを使うか、妙に凝った当世風のアレンジにしてしまうかするのだけれど、ピアノ伴奏にするところが、そしてそれを味わいに転化できるところが凄い。

クリスマスと言う事で、赤を基調にした衣装だったのだけれど、桜庭ななみだけ色味が違ったのは何か意図が有ったのだろうか。
他の4人が曲のリズムに忠実な動きをしている中、桜庭ななみだけは独自のグルーヴで踊っており、喋っている間は背格好も容貌も良く似た宮武美桜と判別しづらいが、曲が始まるとすぐに判る。

時折、胴間声でメンバーの名前(殆どが宮武祭に向けられているのも面白い)の名前を叫ぶのが聞こえる外は耳障りな雑音はなく、牧歌的な雰囲気の中で進行。

歌ものアイドル界隈が天下を取るの取らぬのと囂しい中、 bump.y はそれとは全く別の位相で幸せな空間を作り上げている。

2010-12-26 爪の垢 [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2011 04・05合併号 続

ゆきりんの The アイドルクエスト (第5回)
カラーでグラビア1ページ1カット(撮影は藤丸修)、モノクロで対談2ページ。今回のゲストは杉本有美。 撮られるがままの柏木に、グラビアと言う仕事について語る。

ファッション誌のモデルが仕事の振り出しであった杉本有美も、はじめはグラビアの仕事に抵抗があったと言う。
それがある切っ掛けで抵抗が無くなり、服が主役のモデルの仕事と自分を見せるのが仕事のグラビアとの違いに気付いてから、急に楽しくなったのだそうな。

詳しくはヤングジャンプそのものを読んでいただくとして、柏木のみならず「なんとなくグラビアの仕事が始まってしまった」向きには煎じて飲ませたい爪の垢であった。

逢沢りな
巻末グラビア5ページ7カット。 撮影は細野晋司。
背景も衣装も小道具も全て白。 冬らしい色づかい。 このあたりの季節感の出し方が良い。

アップにしたり、下ろして耳当てを付けたり、髪のあしらい方にも変化をつけており、水着(・・・の、ようなもの)も2パターン。
身体の線を強調したカットより、表情を生かしたカットの方が出来は良い。
可愛らしく見える角度に幅の有る逢沢りなの特徴が生きた5ページ。

_ SWITCH 25周年記念号 続

AKB48(板野友美、大島優子、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、前田敦子、渡辺麻友)
巻頭グラビア20ページ18カット、見開き2箇所。 撮影は荒木経惟。
グラビア本篇以外にも、目次やらQ&Aやら、あちこちに使われている。

撮影レポートに4ページ割かれており(撮影は野村佐紀子)、荒木が七人それぞれとどう向き合ったかが判るし、それは写真からも伝わって来る。

最初の見開きなんざ盛大にピンボケだし、他にも甘いカットは散見されるが、それを敢えて使うのは、それだけの説得力を写真が持っていてるから。

相性の問題だと思うが、出来映えには多少差が有る。

・大して面白くない → 篠田麻里子、渡辺麻友
・綺麗には撮れている → 板野友美、小嶋陽菜
・面白い → 大島優子、高橋みなみ
・凄い → 前田敦子

大島優子は珍しく衒いも何も無く素の自分でカメラの前に立っている。 何をしても受け止めきれる相手には、小細工が利かない。
作り笑いをしなくて良い所為か、高橋みなみも安心して撮られている。

圧巻は前田敦子。 泣かされた訳ではなく、誘導されて涙が溢れたあとなので、目は充血し空ろな表情ではあるのだけれど、前田敦子の内面の「得体の知れない何か」が呼び覚まされて写っている。

人は努力すればひょっとして大島優子にはなれるかもしれない、然し前田敦子にはなれない。
美醜を超えた何かを、前田敦子は持っている。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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