わたりょが来た。 3時に新宿のマップカメラで待ち合わせてカメラや巡り。 新宿、荻窪、中野と移動してロシアもののレンズを3本お買い上げ。 上野に移動して駅の中のサブウェイで軽く一杯やって別れた。
延々HTMLタグとにらめっくら。 フレームを入れたら訳が判らなくなって迷宮の様になってしまい、原因が判らなくて困った。 結局"right"が"light"になっていると言うおバカなスペルミスだった。
昨日何をしていたかから。
九時半に上野駅パンダ前で山大OBのわたりょ、OGの六条と待ち合わせ。 わたりょは国会図書館へ、私は六条を連れて東京観光。 とりあへず銀座線で浅草へ。 多分東京で一番臭くて汚くてうらぶれた地下街を通って仲見世へ。 「雷門が見たい」と言うので雷門から仲見世を通って観音様に挨拶をし、影向堂から三社さま、二天門とまわって、西参道から六区あたりをぶらぶら。 「お土産が買いたい」と言うので知り合いの組み紐屋だの手ぬぐい屋だのをまわり、辺りをぶらぶらした後、松屋の前から日暮里行きのバスに乗り日暮里駅へ。 駅前のドトールてひと休みしてから谷中界隈をぶらぶら、五重塔跡の公園でひとしきり猫と戯れた後、またぶらぶらとべっ甲屋やら仏具屋やらを冷やかしつつ上野方面へ。 途中「夜中の谷中」なる写真展にぶらっと入ってみたらこれがなかなか良くてポストカードを買った。 少々くたびれたので愛玉子〔おーぎょーちい〕と言う店の構えも出てくる食い物も胡散臭い店で小休止。 この「愛玉子」と言う物は、台湾原産の寒天とぜりーを足して二で割った様な透明な食い物で、六条は「チーアンミツ」を、私は「チーワイン」を頼んだ。 これが結構旨い。 上野桜木から芸大の前を通り、噴水を横目で見つつ上野公園を抜けて公園山下へ。 ナガフジと言うパン屋の上のレストランで中食を、・・・と思ったら無茶な混みようで、買ったパンを池っ端で喰うことにした〔これが間違いの元だった〕。 蓮池とボート池の間の小道のベンチに腰掛けて、色々と話をしながらパンをパクついて、さてそろそろ移動するか・・・と腰をあげるとカメラバッグが無い。 間抜けな事に置き引きを喰らってしまったのだ。
まぁ見目麗しからざる貧乏臭い男が決して醜くはない若い娘とベンチに並んで腰掛けてクリームパンを半分づっこなんてぇ図を見たスネクレ根性のバカボンドがカメラバッグの一つもかすめ取ってやろうと思うのは当然至極であって、時と場合てぇ物をわきまえずにぼーっとしていた私がお間抜け野郎だってと言う事だ。
六条は「私がもっと気を付けていれば・・・」などと言っていたが、「人を見たら泥棒と思え」式の考えを持たずに暮らせればそれに超した事は無い訳であって、さほど物騒では無い仙台で静かに暮らしている分には不必要な考え方だから気にしない様には言っておいたのだけれど、そうもいかないだろう。
何が悲しいってレンズをかっぱらわれた事よりも、十年来ぼーっとするために使って来たベンチにもはやぼーっと腰掛けてはいられない世の中になってしまったと言う事だ。
で、まぁ出て来ゃしないとは思ったのだけれど気休めに被害届を出してからタクシーをすっ飛ばしてお茶の水駅へ出て、中央線で新宿へ。 ヨドバシの印画紙売り場でわたりょ及びO嬢と落ち合ってしばらくぐだぐだしたあと、一寸早かったのだけれど上野に移動して一杯やって、とっとと帰ってクソして寝た。
六条と半日東京をぶらぶらした訳だが、これが以外と〔と言っては何だけど〕面白かった。 浅草にしろ谷中にしろ、大体このあたりが面白かろうと思って連れて行くとそれなりに面白がってくれて、「あっちへ行きたい」「こっちへ行きたい」「何々が見たい」「何がしたい」と能動的に動いてくれるし、幾ら歩いても文句を言わないし、私が普段入らない店や見落としていた露地に入って行ってくれるので、十年以上前から暇さえ有ればぶらぶらしてきた谷中の露地にも色々な発見が有り、かといって「そこはマズイだろう」と言う露地や店には何故か入って行かないので気分的にも非常に楽であり、置き引きの一件を差し引いても大変楽しい1日ではあった。 道端の草花に目を留めて「あれは何」「これは何」と一々反応するのも面白かった。 吾亦紅なんて字は書けるけれど現物にお目にかかったのは初めてだ。
独りで歩いていると得てして点間移動に成りがちなのだけれど、久々に散歩らしい散歩、そぞろ歩きをした。
しかしながら上野公園の治安の悪さは、リトルテヘランと化していた数年前の比では無く、よくよく考えてみればこれだけの数の人間が堂々と定住しているのは終戦直後以来であり、254の仕事がそう有る訳でも無くシケモク拾いや雑誌拾い、地見屋なんぞで生活が成り立つ訳も無い訳であって、ラジカセやら自転車やらを持っているのは当たり前、中には犬を飼っている者すらいる現状を見るにつけ、盗み・かっぱらいが横行するのも無理からぬ事であると思はざるを得ない。
なんだか達観したようなことを書いているけれど、やられた直後はそれなりに憎悪が渦巻いてて、実の所「モロトフカクテルでそこら中火の海に・・・」とか「ホスゲン、イペリット、ルイサイト、チクロン・ベー」「マスタード臭よりアーモンド臭のほうが足がつき難いか・・・」とかいけない考えが頭の中をぐるぐるまわっていた。
レンズは出て来ないと思う。 質屋、道具屋、中古カメラ屋。 CかKかAか、もしくはNか・・・。 向こうはプロだからそれがどう言う品物かは持って来たヤツを見れば判る。 判ればそれなりの値段で買い叩く。 持って来たヤツも後ろ暗いからあまりごねる訳にもいかない。
払ったとしても2。 3までは出していないのではないだろうか。 そうだとすると普通に売れば10位にはなるから、店にしてみれば旨いはなしなわけだ。 これ以上具体的な話は書けないし、書いたところで楽しくもなんともない。 読まされるほうも不愉快だろう。
置き引きに遭った際に露出計も取られたのだけれど、無いと不便なので上野のヨドバシに買いに行った。 七千円位だったと思っていたらヨドバシでも九千円するので近所の中古屋を回ったら六千円のが有ってそれを購入。
帰る道すがら突発的にマーボー豆腐が喰いたくなり、材料を買い込んで大量に作った。
先ずにんにく一ヶと生姜一欠けと葱二本をみじん切りにして多めの油で炒めて一味を小匙二杯、胡椒、山椒を多めに加える。 ひき肉100グラムを加え火が通ったらえのき一ヶと椎茸10個を細切りにした物を加えて炒める。 ガラスープの素とオイスターソースを適当に振り入れ、お湯を注いで一煮立ち。 賽の目に切った豆腐二丁を加えて更に一煮立ち。
塩と醤油で味を見てから水溶き片栗粉を加えて、最後にごま油をひとっ垂らし。
蕎麦屋で酒が呑みたい。 このところ立ち喰い以外で蕎麦を喰っていない。 独りで昼間から酒を呑むなら矢張り蕎麦屋だ。
焼き海苔、蕎麦味噌、板わさ。 安直なつまみで一合か二合ヤって盛りで締めて出てくるとまぁ二千円位であがる。
しかし金が無い。 家で呑もうにも酒を買う金も無い。
Beobachterは矢張り出入りしており、掲示板の些細な言辞に過敏に反応して恫喝めいた書き込みを残して行った。 NaziのEpigonenとしての彼等の言動はまさに教科書通りで非常に判りやすいのだけれど、素朴且つ情緒的で有り過ぎて現代社会に於ては大きな広がりを持ち得ない為現代に於けるファシズムの実践例とはなり得ず、従って私の好奇心をも刺激し得ない。
来る者は拒まない主義なので書き込まれた雑言に対してもそれなりに応対はするけれど、もはや積極的に関わる気になれないのはその為でも有る。
※なんだか判らない単語が有ると思いますが独和辞典でも調べて下さい。
都バスの一日乗車券を買って散歩に出掛けた。 三ノ輪に出て浄閑寺のあたりをぶらぶらしてから都電に乗ろうかとも思っていたが、今回は三河島方面へ行ってみる事にした。
複数の何だか判らない言語が飛び交っており、そこを過ぎて閑散とした工場街に差し掛かると、押し売り然とした初老の男が婦人靴・時計・バッグなど来歴の怪しそうな品物を並べて露店をおっ始めていた。 その初老の男は、時折通り掛かる人に誰彼構わず「どれでも千円、どれでも・・・」と声を掛けていたが、私が見ていた五分程の間には誰も何も買わなかった。
# 北小路康美 [はじめまして。北小路と申します。 今日、たまたま、わたしが主催した個展「夜中の谷中」で検索をかけたら、こちらをヒット..]