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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


1999-10-13 [長年日記]

_ 十一日は

六条と半日東京をぶらぶらした訳だが、これが以外と〔と言っては何だけど〕面白かった。 浅草にしろ谷中にしろ、大体このあたりが面白かろうと思って連れて行くとそれなりに面白がってくれて、「あっちへ行きたい」「こっちへ行きたい」「何々が見たい」「何がしたい」と能動的に動いてくれるし、幾ら歩いても文句を言わないし、私が普段入らない店や見落としていた露地に入って行ってくれるので、十年以上前から暇さえ有ればぶらぶらしてきた谷中の露地にも色々な発見が有り、かといって「そこはマズイだろう」と言う露地や店には何故か入って行かないので気分的にも非常に楽であり、置き引きの一件を差し引いても大変楽しい1日ではあった。 道端の草花に目を留めて「あれは何」「これは何」と一々反応するのも面白かった。 吾亦紅なんて字は書けるけれど現物にお目にかかったのは初めてだ。

独りで歩いていると得てして点間移動に成りがちなのだけれど、久々に散歩らしい散歩、そぞろ歩きをした。

しかしながら上野公園の治安の悪さは、リトルテヘランと化していた数年前の比では無く、よくよく考えてみればこれだけの数の人間が堂々と定住しているのは終戦直後以来であり、254の仕事がそう有る訳でも無くシケモク拾いや雑誌拾い、地見屋なんぞで生活が成り立つ訳も無い訳であって、ラジカセやら自転車やらを持っているのは当たり前、中には犬を飼っている者すらいる現状を見るにつけ、盗み・かっぱらいが横行するのも無理からぬ事であると思はざるを得ない。

なんだか達観したようなことを書いているけれど、やられた直後はそれなりに憎悪が渦巻いてて、実の所「モロトフカクテルでそこら中火の海に・・・」とか「ホスゲン、イペリット、ルイサイト、チクロン・ベー」「マスタード臭よりアーモンド臭のほうが足がつき難いか・・・」とかいけない考えが頭の中をぐるぐるまわっていた。

_ 多分

レンズは出て来ないと思う。 質屋、道具屋、中古カメラ屋。 CかKかAか、もしくはNか・・・。 向こうはプロだからそれがどう言う品物かは持って来たヤツを見れば判る。 判ればそれなりの値段で買い叩く。 持って来たヤツも後ろ暗いからあまりごねる訳にもいかない。

払ったとしても2。 3までは出していないのではないだろうか。 そうだとすると普通に売れば10位にはなるから、店にしてみれば旨いはなしなわけだ。 これ以上具体的な話は書けないし、書いたところで楽しくもなんともない。 読まされるほうも不愉快だろう。

 関係無い話になるけれど、「ウラの世界は楽しいぜ」とかなんとか言っているオタンコ野郎を見るにつけ、物事の表層しか舐めいない奴、守秘義務とかややこしい事と無縁な奴はお気楽脳天気でいいや、と思う。
 ただ「気楽でいいねぇ」とは思うけれど決してそうなりたいとは思わない。
 筆が滑ったついでにもう一つ。 モラトリアムだ何だかんだと言い訳をしつつ、そこら中でクソを垂れ流している奴が居るのだけれど、社会に対する責任を猶予されているとしても、自分の言動についての結果責任は取ってしかるべきでは無いだろうか。 誰とは言わないけれど言われた人は判るでしょう。 君です。

 しかし何で不忍池っ端でパンを喰っていたかと言えば、普段立ち喰いでしかモノを喰っていないのでとっさに食事をする場所を思い付かなかったからだ。 良く考えればまともな食い物屋は幾らでもあった。 レストランならナガフジの他にも風月堂、黒船亭、ローターオクセン。 とんかつなら双葉、蕎麦なら蓮玉庵や池之端のやぶ。 後悔先に立たず、喰えない物を聞いてから考えれば良かった。

_ 「喰えない」と言えば

T大の院生Sがまたぞろ蠢動しているらしい。 自分勝手且つ冗長で、ろくに改行もしない、文字だけなのに25KBも有るメールが送られてくるとのこと。 学生写真展関係者で高見の見物を決め込んでハナクソをほじっていられるのは恐らく私とひたひただけだと思う。 皆様おきをつけて。
 彼のいつもの遣り口は、
〔1〕先ず相手を怒らせる
〔2〕自分の私見を述べる際に「われわれ」とか「みんな」とか「〜と言っている人がいる」とか二人称・三人称を平気で使う。
〔3〕自分のした事を自分がされた事であるかの様に書く。
これらを踏まえて、腹が立ってもジッと堪えて読書百遍。 冷静に繰り返し読んでみれば矛盾やほころびはどんどん出てくるからそれを判りやすく箇条書きにでもして質問してみたりすると、逃げるか詫びを入れるかどうなるかは判らないけれど、少なくともナメタ真似はしなくなると思う。

 なんだか悪口だらけになってしまった。 自分ではあまり怒っていないつもりだったのだけれど、確実にストレスは溜まってたようだ。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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