池上紗理依
表紙と巻頭6ページ12カット、撮影は阿部ちづる。
「ここでこの画角のレンズ?」と言う疑問が浮かぶカットなども相変わらずあるが、切り取った表情は悪くない。
口元でしか変化が付けられておらず、諧調としては乏しいのであるが、それをカメラと向き合う角度を変えることで何とかしている。
右側から撮ったカットが妙に多い。 そちらから撮った方が映えるのだとしても、それ一辺倒というのはいただけない。
事務所側の縛りだとしたら愚かしいことだし、撮る側の判断だとしたら工夫が足りない。
北原里英
巻末6ページ9カット、撮影は山口勝己。
山口勝己の撮った北原のグラビアで思い出すのが2010 40号の巻頭。
あの頃から相性は悪くない。
私もAKB48劇場から足が遠のいて久しいが、思えば初演を観た最後のメンバーが北原であった。
アンダーながらそつなくこなしていたが、同日に初演だった石田晴香が美味しいところも美味しくないところも(本人としては不本意だったかもしれないが)全部持っていってしまった。
初演の日が象徴するように、浮上の取っ掛かりは掴みつつも、その度に何かしら障害が有ったり、奇禍に見舞われたり、運営の気まぐれに振り回されたりしてきたが、AKB48としてのキャリアの最後の数年で新潟に縁を得て、一と廉の者として送り出して貰える。
差し引きではプラスになったのでは無かろうか。
そんな北原への餞とも言えるグラビア。
衣装はビキニ、ワンピース水着、ワンショルダーのミニワンピース、ウェディングドレスと4パターン、すべて白。
決して白くはない北原を白く飛ばす為に光多め。 なので下瞼が上がってしまっているが、伊達や酔狂で修羅場を潜って来た訳ではなく、表情がを強張らせずに求められる表情で収まっている。 色々有りすぎるくらい色々有ったが、強くなったものだと思う。
北原の「魅惑の唇」を際立たせずに美しく見せるメイク、白で揃えた衣装、荒天でも光のふんだんに入るハウススタジオ、目には確実に入るのに写真を見る邪魔にはならない文字の配置etc...、カメラマンと被写体以外の部分まで噛み合った、良いグラビアだった。
最後のウェディングドレスのカット、北原の可愛くなくて可愛い笑顔がまた良い。
こうしてまた、私のAKB48が少しずつ終わって行く。
コラム的な何か
寺嶋由芙2ndアルバム『きみが散る』リリースイベント(ららぽーと豊洲)
アイドルの入り口としての寺嶋由芙
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