AKB48絡みでは、オマケピンナップとリレー連載の指原グラビア企画。
ピンナップは38号の写真を流用したものなので集合で撮ったカットが無い為かコラージュになっているのだけれど、中央に峯岸みなみ。
画期的。
さっしー美少女化計画 (第1回)
時折訴求力の高い表情は見せるものの、如何せんハズレも多い指原莉乃を何とかしようと言う企画の一回目。
渡邊安治(amidacamera)の撮影でカラー2ページ2カット、インタビューと撮影風景でモノクロ1ページ。
撮影場所から衣装からメイクまで凝りに凝って造り込みつつ、指原ならではの幸薄げな美しさを引き出した佳品。 肌の色をこってり乗せて、儚げでありつつ生命力はある表情。
撮影者のブログにて、別カット2枚。 こちらも素晴らしい。
最近も色々な事が起こっているが、本人の意思とかけ離れたところで指原莉乃と言う多面的な生き物の一面のみを取り上げて固定化しようとする力が働いているように思われてならない。
メディアと言うものはカリカチュアライズした挙句、消費し尽くしたらポイと捨ててしまう。
型に填められ、それを演じざるを得ないストレスから何かに依存しなければ生きていけないような事にならぬよう、指原には強く生きていただきたい。
今回のように本人も気付いていない地下水脈から才能や個性を汲み出してくれる企画は少なからずあるであろうし、それを全てとは行かぬまでも生かしていければ、必ず道は拓けると思う。
色々あって時間も精神的なゆとりもあまりないのだけれど、だからこそ見てきた。
美術館ではなく画廊とあって、最大で三桁万円の値札が付いていたり、気圧される部分はあるのだけれど、小品なら私の所得でもなんとかなりそうなものはあった。 とりあへず銅版画集を二冊購入。
私は新しいものをあまり信用していなくて、古典的なものでもやりようによっては質の高いものを生み出せると思っているのだけれど、渡邊さんの絵画や版画は中世から現代までの様々な技法が違和感無く混在しており、実に楽しい。
渡邊榮一展〜少年王國〜 (日動画廊東京本店)
AKB48絡みでは表紙+巻頭グラビアに柏木由紀、投稿連載ページに秋元才加。
投稿連載ページは相変わらず一面的な切り取り方。 既成のイメージの上塗りの繰り返しで、まるで意味が無い。 そこまでして型に填めたいのか、もしくは編集者がただ単に無自覚なバカなのか。
「馬鹿は隣りの火事より怖い」と言ったのは立川談志だったが、秋元才加にしろ指原莉乃にしろ、メディアに殺される危うさをひしひしと感じる。
柏木由紀
7ページ9カット。 撮影は渡辺達生。
ナベプロ所属のAKB48メンバーによるユニット「フレンチ・キス」からの三週連続グラビアの2回目に柏木。 高城亜樹は巻頭グラビアページの中程で割かれた紙幅も少なめであったが、柏木由紀ともなると扱いが違う。
相変わらず光の強い状態で撮っているので眩しがりの柏木らしく死んだ表情も多いが、撮り方に変化を付けて生きた表情もちらほら。 これは柏木ではなく渡辺達生の仕事に係る部分。
柏木由紀と前田・大島との違いは「撮られている」か「撮らせている」か。
今回はキャプションも然程邪魔にはなっておらず、写真の扱いもまぁまぁ良い。 及第点。
じゃんけん選抜と言うイベント自体はどうでも良いのだけれど、インタビューと対談がてんこ盛りだったので買ってみた。
写真は時間との戦いであったことが窺い知れるものが多いが、スタジオ全体を使って変化を付けている。
写真より文字多めなのだけれど、普段は日の当たらないメンバーにも最低1ページは割り当てられているので、下手なガイドブックより人となりは伝わる。
インタビューで興味深かったのは佐藤夏希と菊地あやかのページ。
大部屋感とルサンチマンの香りが漂う情念たっぷりの佐藤夏希と向かい合わせに、色々ありすぎるくらいに色々あった割りに脳天気な菊地あやか。
巻末に小野恵令奈インタビューと回顧写真。
大人になるという事の意味と難しさを噛み締める。
# shamuneko [はじめまして。私もじゃんけん選抜のインタビューで一番おもしろかったのは能天気すぎる菊地と、それからネガティブなのか冷..]
>kamoさん
とりあへず、二つ。
「マネジメント」と言う言葉をどのような意味で使っておられるのか判りませんが、「売り込み」「売り出し」と解釈して話を進めます。
太田プロの意向でやるにしてはやり方が雑に過ぎ、話も大きすぎるあれこれを考えるに、より高次の意思決定であるように私には思われます。 それが一つ。 こちらはどうでも良いこと。
もう一つ書いておきたいのは「だから何だ」と言うこと。
事務所の方針かどうかより、指原がこの先どうなるのかがより重要な問題である訳です。 「根本的属性認識錯誤(ファンダメンタル・アトリビューション・エラー)」だから何なのか。
とまれ、ご自分の言葉と考えでものをお書きになる事をお奨めします。 5点。
表紙と巻頭グラビアに大島優子。
表紙を捲って制服向上委員会の1ページ広告に驚く。
大島優子
表紙+巻頭グラビア、9ページ10カット。 撮影は桑島智輝。
ページを繰って1カット目の見開きから引き込まれる。
例の茶番以来の過酷なスケジュールの所為か、草臥れた感じがそこはかとなく肌や表情に漂うが、元々健康的な印象も無いので然程気にならず、程よいやる気と過不足無い仕事で良いグラビアに仕上がっている。
空色のキャミソールワンピースで撮った3カットが秀逸。
様々な意味において見せず隠さず、意味深長で想像力を掻き立てる。
一と齣に永遠を詰め込んだようなカットが多く、撮りも撮ったり撮られるも撮られたり、ここのところの大島優子のグラビアの中では出色。
松井珠理奈
6ページ6カット、撮影は細居幸次郎。
白いキャミソールワンピースと制服で、夕方から夜に掛けて撮ったもので、大人っぽさに焦点を当てた為かメイクは濃い目だが、笑顔から物憂げな表情まで多彩に。
夕暮れのグラウンドで撮った最初の3ページが良い。
インタビュー迄含めて、松井珠理奈らしさが溢れている。
橋本愛
熊谷貫の撮影で5ページ7カット。
カメラマンが被写体に引き込まれて行って出来た圧巻の7カット。
4ページ目などは写真を見ているだけの私でも、瞳の中に引き込まれるような恐ろしさを感じる。
武井咲
7ページ7カット、撮影は橋本雅司。
写真集からの先行公開。
4カット目のブレボケだが躍動感のある写真と美形感を強調したクローズアップの対比の妙。 水着多めのグラビアだが、凡百の水着グラビアにはなっておらず、面白い。
ももいろクローバー
5ページ24カット、撮影は栗山秀作。
早見・百田、佐々木・有安、高城・玉井で組にして1ページずつ、見開きで細かい写真を散りばめつつインタビュー。
二人ずつ組ませた写真は決め顔で。 細かい写真は学校の休み時間(もしくは放課後)のスナップと言った趣。
アルトリコーダーを持たせるけれど吹かせない、タイガー・ジェット・シンのサーベルのような使い方。 仄めかし以前の、抑制の効いた演出の妙。
カメラマンもモデルも、やるべき事をきっちりやっている良い仕事。
スマイレージ
7ページ7カット、撮影は佐藤裕之。
逆光で背景を白く飛ばしたり、夏らしさを醸す撮影手法が生きている。
撮影協力に木村屋(三崎坂の下あたりからよみせ通りの方に入って行った左っ側の駄菓子屋だと思われる)と安田楠雄邸庭園と有り、諏訪神社の鳥居が写り込んでいる事から見ても、あの辺で撮ったのだろう。
最近は古くて趣のある建て物がどんどん減り、無作法な中高年の路地裏の散歩者が跋扈してきてもいるので、足を運ぶ機会も減ったが、こうして見るとなかなかどうして捨てたものではない。
福田花音の写真。 被写体のブレが吉と出て、切り取った時間にシャッタースピード以上の幅を持たせている。
真野恵里菜
8ページ7カット、見開き1箇所。 撮影はTANAKA。
水着は蛇足であるように思える程、その前後のカットの表情は良い。
曇天乍ら真っ昼間の夏の浜辺での撮影とあって矢張り光は強く、眩しげな表情も多いが、その分夏らしさは出ている。
事務所を辞めたのを期にブログの更新を停止し、「おそらく、新しくブログはやりません」と書いていた戸島花が舌の根が乾いたのかアメーバ・ブログにてブログを開設。 細かいことは言わず、素直に喜んでおこうと思う。
とじまはなぶろぐ
とりあへず 期間限定(一ヶ月くらいかな) とのこと。
十月あたり何らかの動きがあるかもしれない。
AKB48絡みでは、巻頭グラビアページの中程に倉持明日香、投稿連載ページに佐藤亜美菜。
厚着をした佐藤亜美菜はモノクロながら訴求力の高い写真。 厚着でこそ映える娘も居る。
倉持明日香
フレンチ・キスからの3号連続グラビアの掉尾、4ページ5カット。 撮影は小塚毅之。
そのスタイルの良さは折り紙付きで、ポージングに関しては悪くないのだけれど、相変わらず表情が一本調子で変化に乏しい。
これはグラビアをどう構成するか考える側の責任でもあるのだけれど、この仕事をしていくなら自分で何とかしなければならない事でもある。
前後のグラビアと見比べると相対的に然程の遜色は無いのだけれど、絶対的なレベルとしては高くない。
巻頭から巻末までブチ抜きでグループアイドル総浚えグラビア。
気になったものを幾つか。
スマイレージ
寺田の悪癖であるどう読むのか判らない表記で始まり、4人揃って同じ髪型だった頃はどうとも思わなかったが、表記が片仮名になり髪型に変化が付けられてから少し興味が湧いてきた。
ショートにしたての頃は違和感もあったが、こっちが慣れた所為か福田花音は見るたびに良くなっている。
夏休み明けの小学生のような小川紗季の黒さも、慣れれば面白い。
bump.y
始まった頃は桜庭ななみにおんぶに抱っこの抱き合わせ商法だと思っていたので印象としては良くなかったが、そうでは無い事がわかって来るとともに見方が変わった。 実に面白い。
クローンと言って良いくらい似ていた松山メアリ以外の4人も慣れれば見分けは付くし、若草物語のような感じでPVも微笑ましい。
文明の利器で見られると思うので、とりあへず見るだけ見ていただきたい。 AKB48がソニーに置き忘れたものも、其処にはある。
ももいろクローバー
相変わらず写真映りの悪い高城れにが哀しい。 他の連中はそれなりに。
有安のジャンプの高さ、動きの激しさの割りに涼しげな表情の早見。
全体的に詰め込みすぎで窮屈ではあるが、表紙に夫々のグループから一番人気では無い娘を引っ張り出すなど、企画としては面白い。
ただまぁグループアイドルだけがアイドルでは無い訳で、この手の企画になると真野恵里菜が常に蚊帳の外ってのが解せないし遣り切れない。 やっている事も目指すところもそう離れては居ないと思うのだが。
ゆきりんの The アイドルクエスト
カラー1ページ、モノクロで対談3ページ。
紆余曲折ありつつも生き抜いてそれなりの位置に居続ける国生さゆりの一と言一と言には、矢張り重みがある。
柏木のプロフィール欄を何気なく見ると
劇場デビュー前に'07年春のツアーに大島優子の代役として出演
の記述。 そう言えばそんな事もあった。
もう一人の抜擢組は今どの空の下。
AKB48絡みは表紙と巻頭グラビアにフレンチ・キス、リレー連載に渡辺麻友。
フレンチ・キス
7ページ21カット、撮影は桑島智輝。
柏木は眩しがりで胴長でX脚、倉持は色気過多で表情が単調、高城は阿呆面になり勝ちで安産型。 三人三様粗は有って、そのうちの何かしらは出てしまうグラビアが多かったのだけれど、今回は最小限に抑えられつつ美点は引き出されている。
柏木由紀はその特質である「柔らかい表情」が引き出されているし、倉持明日香も撮る角度を変えて多様な表情を引き出して貰っている。 高城亜樹は・・・、まぁそれなりに。
まゆゆ漫画家計画
カラー1ページ4カット、モノクロ1ページで製作過程のレポート、更に見開き2ページで渡辺麻友先生の玉稿を掲載。
やりたい事をやらせてもらっている所為か、何時に無く生気に満ち溢れた、「生き物」として写った写真になっている。 これが先ず凄い。
画力は同人作家レベルだが、渡辺麻友のどうかしている部分が生きて面白いものにはなっており、余技としては可也のレベルのもの。
プレゼント用チェキと封入トレカ一覧から。
嗣永桃子のプレゼントチェキが一と際目を惹く。
ももいろクローバーとスマイレージの余白の埋め方が上手くなっているのが面白い。
宮澤佐江
ボーイッシュなものとガーリィなものと極端化させて5ページ6カット、撮影はTANAKA。
極端にしすぎた感は有るが、固定化しつつある宮澤のイメージを壊さずに別の一面も提示しようとする試みは良い。
渡り廊下走り隊
グラビアというより写真付きインタビューと言った趣の2ページ10カット。 撮影は藤丸修。
平嶋夏海の顔も漸く落ち着きつつあり、多田愛佳の顎の線も大人びて来た。 現場の楽しさは伝わる構成。
AKB48(小森美果、梅田彩佳、佐藤すみれ、米沢瑠美、仁藤萌乃)
AKB48からシングルのカップリング曲を歌うアンダーガールズの5人。 撮影は桑島智輝。
小森美果は撮りにくいのがありありと判る一枚。 一寸、怖い。
スタジオの部材や構造物を使って上手く撮っており、撮られ方の上手い佐藤すみれは何時も通りに、あまり上手くない米沢や梅田は何時も以上に綺麗に撮ってもらっている。
仁藤萌乃に至っては空前の出来。 仁藤はブログの文章にも味があるのだけれど、それは別項にて。
AKB48おひとり様(片山陽加)
カラー1ページ、モノクロでも1ページ、更には携帯サイトで毎週更新。 この携帯サイト掲載分が面白いのだけれど、それはまたいずれ。
この連載初のロケは和装にて柴又と浅草で。
ヨーロー堂の店先の浅草ジンタの蓄音機付き自転車の前で佇む片山の図。 嵌っている。
片山は十代にして顔の構成が出来上がっていたので、この先数十年は極端な劣化をしないと思われる。
川口春奈(撮影:藤本和典)
高田里穂 (撮影:長野博文)
Mizca (撮影:藤本和典)
村上友梨 (撮影:西條彰仁)
2ページのグラビアが4本。 高田里穂と村上友梨のものは写真の出来も良いだけに一寸食い足りない。
少女団地 Vol.14 (三吉彩花)
アライテツヤの連載グラビアは今号も2ページ2カット。
団地の建物の描き出すはっきりした直線を上手く組み立ててモデルを配置、浮き立たせている。 上手い。
佐藤千亜妃
屋内と屋外、動かして撮ったカットと止めて撮ったカットを取り混ぜて5ページ7カット、撮影は細居幸次郎。
1ページ目のクローズアップが秀逸。
ピントは薄いが合わせるべきところにきっちり合わせている。
スマイレージステージ (和田彩花)
スマイレージ2ページ連載の初回は和田彩花。 撮影は佐藤裕之。
ピントの厳密さと言う点に於いては困った出来。 動きの少ない被写体をきっちり切った構図で撮った写真で極端にピントを外すってのはいただけない。
道具立ては面白いし、和田彩花の表情も良いだけに惜しい。
鈴木愛理
最新写真集から8ページ9カット。 撮影は西田幸樹。
光が強いカットも、眩しいなりの表情になっており、光を背負わせたり木陰に入れたり秘術を尽くして多彩な表情を引き出せている。
これで曇天だともっと良いのだけれど、世間的には晴れた昼間の写真の方が受けるのだろう。 曇天(雨天)の西田幸樹の写真は実に上手いのだけれど。
真打の長講一席は最後にして、それ以外から。
つぶやきとストリーミングが生み出す「つながるアイドル」
ツイッターと USTREAM を活用するアイドルについての、村山義典による3ページに渡る署名記事。 よく書けている。
客とライターとイベンターの三足の草鞋を器用に履き分ける村山ならではの多面的分析。
連載あれこれ
℃-ute、Berryz工房、AKB48に続き、ももいろクローバーとbump.yの連載もスタート。
モバイルサイトとの連動企画でもあり、ヤッツケ記事にはなっておらず押し並べて良い出来。
大島優子 リアルロングインタビュー
これは買って読んでいただきたい。 大島優子の「なんだそりゃ」と思っていた部分の大半は腑に落ちた。
聞き手と語り手の呼吸の、ピタリ合ったインタビュー。
前半グラビアページは見応えのあるものが並んだが、後半は細切れのものが多く消化不良。 写真の質は高いレベルで安定しており、見るに堪えないものは無かった。
読み物ページは大島優子のインタビューの切り口の鋭さと深さに感服。
1200円と言う価格は雑誌として許容しがたいのだけれど、隔月刊であることと質の高さを考えれば仕方が無いかな・・・とも思う。
内容を確認せずに指名買い出来る数少ないグラビア誌でもあり、なんとか売れて存続していただきたい。
# @香菜 [こういう事なら舌の根は乾いたままでいいですね。 相変わらずの戸島節ですが、そろそろ落ち着いてほしいと思うのは戸島ファ..]
今日も戸島は出番少なめ、もはやスカートですらなく。
進行はカズアキ氏、藤澤八段がフォローに廻る構成なので戸島は大人しくしていなければならないのは分かるが、それにしても傍観者に成り過ぎ。 立ち姿が美しくないし、見られる人の顔になっていない。
進行表上で戸島が仕切る事になっているであろう部分ではしっかりやっていたのが救いではあった。
表紙と巻頭グラビア、オマケ小冊子にAKB48、「部活のこと」にSKE48から松井玲奈、投稿連載ページと2ページながら巻末グラビアに高橋みなみ。
AKB48 (大島優子、前田敦子、篠田麻里子、板野友美、渡辺麻友、高橋みなみ、小嶋陽菜、柏木由紀、宮澤佐江、松井珠理奈)
例の茶番絡みのムック本からの9ページ10カット。 例によって撮影は今村敏彦、衣装は米村弘光。
写真はいつもより良い。 対象によって相性の良し悪しはあるが、今村敏彦らしさは出ている。
装飾過多な衣装とバランスを取る為か、もしくは疲れ隠しか、メイクは濃すぎる。
キャプションとそれぞれに付けられたキャッチフレーズは、上手いこと言おう書こうとする気負いと自己陶酔が何時も乍ら厭な感じ。 期待していない分、失望は少ない。
7位までとそれ以下に昨年程のあからさまな格差が付けられていない所に、プレイボーイ編集部の無定見ぶりが見て取れる。
「神の7人」だか何だか知らないが、ちゃんちゃら可笑しい。
水着にして映える娘も居ればそうでない娘も居るわけで、一律に水着にひん剥いて一丁上がりってのも下らない。
ムック本に関しては別項で扱うが、昨年よりはマシなものにはなったものの、八大地獄の中で阿鼻地獄から大焦熱地獄に変わった程度の差でしかなく、ヤッツケ仕事のひでぇ出版物である事に変わりは無い。
石黒貴巳に関しては、40位に食い込んだ事どころかポスターから何から全て無かったことにされている。 そう言う本。
「部活のこと」 (松井玲奈)
導入部が酷い。
SKE48で松井珠理奈さんとともにエースとして活躍する松井玲奈さん。 その青春時代は武士道と演劇一色だった。 ここで秘蔵エピソードを初出し大公開する!
齢19の娘の青春が過去のものであるかのような物言いは礼を失している。 「初出し大公開」ってのも日本語としておかしい。
剣道の面白さと、剣道部と言うものの忌まわしさ馬鹿馬鹿しさが活写された聞き書きの内容そのものは実に面白い。
演劇部での話も、SKE48のオーディションと時期が重なり、気もそぞろで稽古に身が入らなかった為に不成功に終わった芝居を、その芝居の質ではなく、賞を取れなかった事を論って責める顧問の物言いからも、やる気のある部活動特有の厭な感じが窺い知れる。
こう言った理不尽を経験してきたからこそ、それ以上に理不尽なSKE48でやって行けるのだと思う。
高橋みなみ
講談社から出る写真集の宣伝としての意味合いが強そうな2ページ9カット。 撮影は藤代冥砂。
大きなリボンを頭に載せ、垢抜けているとは言えない千葉県山武郡とか茨城県猿島郡で流行っていそうな服装の高橋みなみとの、鎌倉への小さな旅と言った趣。
無理に矯めず、高橋みなみらしさを損なわずに撮れており、写真集そものへの購買意欲をそそられる2ページ。
AKB48絡みでは、例のムック本の告知かたがた3ページ、リレー連載は北原里英の回。
きたりえの妄想文学少女道 (第2回)
今回のお題は太宰治。 読ませたのは定番の「人間失格」。 これにあわせた格好をすると土左衛門になってしまうので、絣の着物に赤い前掛け襷がけで、「ダス・ゲマイネ」「魚服記」あたりに出てくる茶店の娘に。
「太宰って?」と言う向きには先ず葉桜と魔笛あたりをお薦めしておく。
私も浪人中に玉川上水っぺりを「ここから入ってここで上がって」と歩いた口なので、北原里英がどう読んだのかに興味があったのだけれど、予想外の切り口乍ら本質はしっかり捉えていて面白く読んだ。
北原里英を饒舌にさせたことで、細居幸次郎による写真も生きた表情になっておりカラー1ページモノクロ2ページと少ないが満足は出来る内容。
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3夜連続囲碁入門講座の3夜目が先ほど終了。
戸島のスカートはしっかり短く、初心者四人組も囲碁を覚えて来ていて、番組の進行もスムーズに。 戸島は仕切るべきところはしっかり仕切っており、喋らない部分でもその先を見ながら進行をチェックしていた。
正解が一つも無い四択ってのも通常の囲碁番組ではありえない事ではあるが、そこで生じる番狂わせも含めて、面白く見ることが出来た。
次週は9/26の19:00より、Men's Knuckle カズアキの目指せ1000人斬り!の通常番組が19:00より放送。 先の読めないわたくしは、タイムシフト予約を済ませておいた。
AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアに板野友美、オマケピンナップは表がAKB48(先週の巻頭グラビア組)で裏が板野。
投稿連載ページには峯岸みなみ。 峯岸は重馬場に強い。 聞き手(書き手)がヘッポコでも、自分でどうにか出来る。
板野友美
表紙+巻頭グラビア8ページ10カット、見開き1箇所。 撮影は中山雅文。
板野にしては表情の種類が少なく、冴えない出来。
衣装は米村弘光だが、AKB48そのものを担当しているときのゴテついたものではなく、シンプルな衣装ながら板野友美の個性に合ったものを揃えている。 今村敏彦もそうだが、編集部の使い方が悪いだけで、仕事の質そのものは高い。
中山雅文の写真はピントや露出、構図の切り方は下手という程下手では無いが、技術とセンスのバランスが技術に寄りすぎているので写真としては実に詰まらない。 蜷川実花のようにセンスに寄り過ぎても見るに堪えないものが垂れ流される訳で、写真というものは実に難しい。
グラビアではないが興味深かったのは「めんと唐揚げ 麺ジャラスK」店主、川田利明のインタビュー。
給料が入ったら行ってみようと思う。
表紙と巻頭グラビアに北原里英。 リレー連載は指原莉乃の回。
北原里英
表紙+巻頭グラビア、7ページ7カット。 撮影は山口勝己。
当たりハズレは有るものの、どうして良いか解からず思考を停止したような表情や、とりあへず笑ってみたような表情は無いし、そこから先の「見る者を引き込むような表情」も少ないながら幾つかは有り、モデルとしての仕事振りに進歩は感じられる。
ニョロニョロした長い魚をくねらせて「う」の字を作った鰻屋の看板見たような表紙の写真は、宮崎美穂のグラビアでも一時期盛んに見られた、無から有を作り出すくびれ錬金術。 技術として面白くは有るが、写真としては詰まらない。
他のページを見る限り、こうしなくても北原の北原らしい良さを引き出すことは出来ている訳で、この写真の選択は疑問。
グラビアページそのものは良く出来ていて、1カット目や7カット目のような判り易い部分の良さの出た写真と、3カット目や6カット目の判り難い部分の良さの出た写真が並存。
私が北原里英を嫌いでないと言うことも有るが、頑健な骨格、白くも薄くも無いが水を弾く張りの有る肌、ぽってりした唇と大きな口など、凡百のグラビアでは隠されがちな部分も顕にしつつ、醜悪にはならないように撮れている。
水着も表紙こそ赤い三角ビキニだが、グラビアページは紺のスクール水着的なワンピース中心に。
北原のような体形だと、布地面積の多寡と比例せず、ビキニやセパレートよりワンピースの方がより扇情的になることもある。
最後のページは、頭を垂れ始めた稲穂を背景に夏服で畦道にしゃがむ北原。
夏の終わりと、秋の始まりを暗喩。
北原里英にとって、どんな秋になるであろうか。
さっしー美少女化計画 (第2回)
指原莉乃のグラビア企画は、新津保建秀の撮影でカラー2ページ2カット、モノクロ1ページで撮影風景レポート。
「黙ってりゃ美少女」である事が、今回も実証的に明らかに。
バラエティ番組で消費される「情けない人」としての部分が無価値だとは思わないが、それだけではない「幸薄げな美少女」としての側面がある事が送り手側に居る人に、そして本人に伝わる事を祈らずに居られない。
本人がどう感じているのかは知る由も無いが、現在指原莉乃が置かれている状況が幸せなものであるとは、私にはとても思えない。
売れないより、売れた方が良い。 然し、「売れる」と「幸せ」が必ずしも = では結ばれないのは世の常であり、指原には(指原に限らずだが)何よりも先ず幸せであって欲しい。
閑話休題。
この企画の特筆すべき点は、その撮影風景を伝える視点。
金を貰ってものを書いている手合いにも「今日も○○ちゃんはかわいかったです」的なオタンチン・パレオロガスが多い中、カメラマンの撮影手法とモデルの反応についてしっかり書かれていて、しかも面白いと言うのは実に貴重。
使い捨てにされ掛かっている感が少なからず有る指原だが、この企画では「それだけではない自分」と言うものを形として残せていると思うし、そこにもっと光が当たるべきだと、私は考える。
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気が付いたら終わり掛け。 最後の10分程観覧。
露出度は高いがカーディガンは羽織った中途半端な服装が、なんとも戸島らしい。
対局室でのエンディング。 立ち位置に関しての打ち合わせがなっていない。
すぐに脱げないブーツを履いていて、脱がずに上がる戸島にも責任の一端は有るが(藤澤八段は靴を脱いでいた)、畳の上に土足で上がらせるスタッフが無能過ぎて頭が痛くなる。
色々なところが雑で画作りに関して厳しさが足りないから一回の番組の中でカメラがバタバタする場面が何度もあり、切り替えのタイミングも悪い。
流れ作業で撮られた写真と当日のレポート、関係者の対談やインタビューで構成。
大島優子、前田敦子、篠田麻里子、板野友美、渡辺麻友、高橋みなみ、小嶋陽菜、柏木由紀、宮澤佐江、松井珠理奈
1位の大島優子のみ7ページ6カット、以下10位までの連中は4ページ4カット。
水着には例によってゴテゴテと装飾が付き、アクセサリーもテンコ盛り。
何処が水着なんだかわからないものを着せられている松井珠理奈。 おかしなものを無理に着せるくらいなら水着ではない方が良い。
最後に記念写真的に集合で1ページ。
松井玲奈、河西智美、高城亜樹、峯岸みなみ、小野恵令奈、北原里英、秋元才加、佐藤亜美菜、指原莉乃、仲川遥香、宮崎美穂
2ページ2カットだが、メディア選抜の12位までは水着に装飾、胸元にアクセサリーが付く。
運営側の付けた区切りとは別に、本を作る上での区切りが付けられて、冠位が細分化。 実に下らない。 メディア選抜の筈が表紙になれない松井玲奈と河西智美。
それでも昨年の佐藤亜美菜の扱いのように「為にする差別」があからさまでは無いのが救い。
最後に集合が一枚。 裏表紙もこの連中の別カット。
多田愛佳、倉持明日香、大矢真那、増田有華、平嶋夏海、石田晴香、島崎遥香、仁藤萌乃、小森美果、佐藤すみれ、梅田彩佳、藤江れいな、米沢瑠美、高柳明音、山内鈴蘭、片山陽加、矢神久美、松原夏海
大本営発表を挟んで23位から39位迄の、所謂「アンダーガールズ」はシンプルな白い水着で1ページ1カット。
40位に入った石黒はレポートページの順位のみに名を残し、写真もなければポスターも無い。 開票の際にはその場に居た訳で、実に不自然な構成。
まぁ、ガチで消しに掛かったと言う事なのだろう。 ご苦労なことだ。
しかしまぁ、良くこれだけの種類の個性と体形に合わせた水着を集めたものだ。 これだけは賞賛に値する。
下位になり、撮影の流れ作業の度合いが高くなればなるほど、撮られる側の意識の高低、撮られ方の巧拙がはっきり出る。
仁藤、片山、松原、高柳、大矢、平嶋あたりは意識が高い。
前述の通り、冠位十二階式に水着や装飾品によって差が付けられているが、昨年ほどあからさまではない。
昨年訳の解からない冷遇をされた佐藤亜美菜だったが、何故8位に食い込んだのか、事実以外の真実を求めて「もっともらしい理由」を見つけなければならない連中によって美談を作って貰った事により、扱いそのものは悪いまま推移したが、別の形で浮上する切っ掛けを得ることは出来た。
禍福は糾える縄の如し。 石黒貴巳にも幸多からんことを。
秋元康のインタビューは、今回も当意即妙の口から出任せで上手く出来ている。
秋元のコレが発端で且つここまで来た原動力なので、これはこれで良い。 まぁ、仕方が無い。
然し岩崎夏海と山里亮太の対談は「よかったさがし」とお追従の羅列で、読むに堪えない。
貧乏籤は山里亮太で、全てを「是」として語らなければならない立場を押し付けられて今回もペラペラ喋っているが、良くやっていると思う。
ここでも岩崎夏海の後だしジャンケン式運営全肯定に付き合わされており、もはや役得より損の方が大きいのではなかろうか。
「AKB48は"みんながお金を出したいコンテンツ"になった」と書かれているが、残念ながら私はその「みんな」の中には入っていない。
こう言う雑な作りの本を喜んで買う馬鹿である「みんな」は増えたろうが、それが厭さに離れていった人間も少なからず居る。
素人じゃあるまいし、運営に一枚も二枚も噛んでりゃこれが単純な人気投票ではない事くらい判る訳で、それを敢えて人気投票である事に出来る面の皮の厚さには恐れ入る。
何かと言うと引き合いに出されるドラッカー先生も、泉下で苦笑しておられることだろう。
# kamo [ようは、事務所にとってマネジメントしやすいからでしょう。 「根本的属性認識錯誤(ファンダメンタル・アトリビューション..]