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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2010-09-12 舌の根 [長年日記]

_ 戸島花ブログ 始動

事務所を辞めたのを期にブログの更新を停止し、「おそらく、新しくブログはやりません」と書いていた戸島花が舌の根が乾いたのかアメーバ・ブログにてブログを開設。 細かいことは言わず、素直に喜んでおこうと思う。

とじまはなぶろぐ

とりあへず 期間限定(一ヶ月くらいかな) とのこと。
十月あたり何らかの動きがあるかもしれない。

_ 週刊プレイボーイ No.38

AKB48絡みでは、巻頭グラビアページの中程に倉持明日香、投稿連載ページに佐藤亜美菜。
厚着をした佐藤亜美菜はモノクロながら訴求力の高い写真。 厚着でこそ映える娘も居る。

倉持明日香
フレンチ・キスからの3号連続グラビアの掉尾、4ページ5カット。 撮影は小塚毅之。
そのスタイルの良さは折り紙付きで、ポージングに関しては悪くないのだけれど、相変わらず表情が一本調子で変化に乏しい。
これはグラビアをどう構成するか考える側の責任でもあるのだけれど、この仕事をしていくなら自分で何とかしなければならない事でもある。
前後のグラビアと見比べると相対的に然程の遜色は無いのだけれど、絶対的なレベルとしては高くない。

_ 週刊ヤングジャンプ 40号

巻頭から巻末までブチ抜きでグループアイドル総浚えグラビア。
気になったものを幾つか。

スマイレージ
寺田の悪癖であるどう読むのか判らない表記で始まり、4人揃って同じ髪型だった頃はどうとも思わなかったが、表記が片仮名になり髪型に変化が付けられてから少し興味が湧いてきた。
ショートにしたての頃は違和感もあったが、こっちが慣れた所為か福田花音は見るたびに良くなっている。
夏休み明けの小学生のような小川紗季の黒さも、慣れれば面白い。

bump.y
始まった頃は桜庭ななみにおんぶに抱っこの抱き合わせ商法だと思っていたので印象としては良くなかったが、そうでは無い事がわかって来るとともに見方が変わった。 実に面白い。
クローンと言って良いくらい似ていた松山メアリ以外の4人も慣れれば見分けは付くし、若草物語のような感じでPVも微笑ましい。
文明の利器で見られると思うので、とりあへず見るだけ見ていただきたい。 AKB48がソニーに置き忘れたものも、其処にはある。

ももいろクローバー
相変わらず写真映りの悪い高城れにが哀しい。 他の連中はそれなりに。
有安のジャンプの高さ、動きの激しさの割りに涼しげな表情の早見。

全体的に詰め込みすぎで窮屈ではあるが、表紙に夫々のグループから一番人気では無い娘を引っ張り出すなど、企画としては面白い。
ただまぁグループアイドルだけがアイドルでは無い訳で、この手の企画になると真野恵里菜が常に蚊帳の外ってのが解せないし遣り切れない。 やっている事も目指すところもそう離れては居ないと思うのだが。

ゆきりんの The アイドルクエスト
カラー1ページ、モノクロで対談3ページ。
紆余曲折ありつつも生き抜いてそれなりの位置に居続ける国生さゆりの一と言一と言には、矢張り重みがある。
柏木のプロフィール欄を何気なく見ると

劇場デビュー前に'07年春のツアーに大島優子の代役として出演

の記述。 そう言えばそんな事もあった。
もう一人の抜擢組は今どの空の下。

_ 週刊ヤングジャンプ 41号

AKB48絡みは表紙と巻頭グラビアにフレンチ・キス、リレー連載に渡辺麻友。

フレンチ・キス
7ページ21カット、撮影は桑島智輝。
柏木は眩しがりで胴長でX脚、倉持は色気過多で表情が単調、高城は阿呆面になり勝ちで安産型。 三人三様粗は有って、そのうちの何かしらは出てしまうグラビアが多かったのだけれど、今回は最小限に抑えられつつ美点は引き出されている。
柏木由紀はその特質である「柔らかい表情」が引き出されているし、倉持明日香も撮る角度を変えて多様な表情を引き出して貰っている。 高城亜樹は・・・、まぁそれなりに。

まゆゆ漫画家計画
カラー1ページ4カット、モノクロ1ページで製作過程のレポート、更に見開き2ページで渡辺麻友先生の玉稿を掲載。
やりたい事をやらせてもらっている所為か、何時に無く生気に満ち溢れた、「生き物」として写った写真になっている。 これが先ず凄い。
画力は同人作家レベルだが、渡辺麻友のどうかしている部分が生きて面白いものにはなっており、余技としては可也のレベルのもの。

_ 雑誌レビュー UTB 10月号 後半グラビアページ

プレゼント用チェキと封入トレカ一覧から。
嗣永桃子のプレゼントチェキが一と際目を惹く。
ももいろクローバーとスマイレージの余白の埋め方が上手くなっているのが面白い。

宮澤佐江
ボーイッシュなものとガーリィなものと極端化させて5ページ6カット、撮影はTANAKA。
極端にしすぎた感は有るが、固定化しつつある宮澤のイメージを壊さずに別の一面も提示しようとする試みは良い。

渡り廊下走り隊
グラビアというより写真付きインタビューと言った趣の2ページ10カット。 撮影は藤丸修。
平嶋夏海の顔も漸く落ち着きつつあり、多田愛佳の顎の線も大人びて来た。 現場の楽しさは伝わる構成。

AKB48(小森美果、梅田彩佳、佐藤すみれ、米沢瑠美、仁藤萌乃)
AKB48からシングルのカップリング曲を歌うアンダーガールズの5人。 撮影は桑島智輝。
小森美果は撮りにくいのがありありと判る一枚。 一寸、怖い。
スタジオの部材や構造物を使って上手く撮っており、撮られ方の上手い佐藤すみれは何時も通りに、あまり上手くない米沢や梅田は何時も以上に綺麗に撮ってもらっている。
仁藤萌乃に至っては空前の出来。 仁藤はブログの文章にも味があるのだけれど、それは別項にて。

AKB48おひとり様(片山陽加)
カラー1ページ、モノクロでも1ページ、更には携帯サイトで毎週更新。 この携帯サイト掲載分が面白いのだけれど、それはまたいずれ。
この連載初のロケは和装にて柴又と浅草で。
ヨーロー堂の店先の浅草ジンタの蓄音機付き自転車の前で佇む片山の図。 嵌っている。
片山は十代にして顔の構成が出来上がっていたので、この先数十年は極端な劣化をしないと思われる。

川口春奈(撮影:藤本和典)
高田里穂 (撮影:長野博文)
Mizca (撮影:藤本和典)
村上友梨 (撮影:西條彰仁)
2ページのグラビアが4本。 高田里穂と村上友梨のものは写真の出来も良いだけに一寸食い足りない。

少女団地 Vol.14 (三吉彩花)
アライテツヤの連載グラビアは今号も2ページ2カット。
団地の建物の描き出すはっきりした直線を上手く組み立ててモデルを配置、浮き立たせている。 上手い。

佐藤千亜妃
屋内と屋外、動かして撮ったカットと止めて撮ったカットを取り混ぜて5ページ7カット、撮影は細居幸次郎。
1ページ目のクローズアップが秀逸。
ピントは薄いが合わせるべきところにきっちり合わせている。

スマイレージステージ (和田彩花)
スマイレージ2ページ連載の初回は和田彩花。 撮影は佐藤裕之。
ピントの厳密さと言う点に於いては困った出来。 動きの少ない被写体をきっちり切った構図で撮った写真で極端にピントを外すってのはいただけない。
道具立ては面白いし、和田彩花の表情も良いだけに惜しい。

鈴木愛理
最新写真集から8ページ9カット。 撮影は西田幸樹。
光が強いカットも、眩しいなりの表情になっており、光を背負わせたり木陰に入れたり秘術を尽くして多彩な表情を引き出せている。
これで曇天だともっと良いのだけれど、世間的には晴れた昼間の写真の方が受けるのだろう。 曇天(雨天)の西田幸樹の写真は実に上手いのだけれど。

_ 更新情報

コラム置き場に

    「戸島花、SDN48入り」の噂への、わたくしの見解

をアップロード。

_ 雑誌レビュー UTB 10月号 読み物ページ

真打の長講一席は最後にして、それ以外から。

つぶやきとストリーミングが生み出す「つながるアイドル」
ツイッターと USTREAM を活用するアイドルについての、村山義典による3ページに渡る署名記事。 よく書けている。
客とライターとイベンターの三足の草鞋を器用に履き分ける村山ならではの多面的分析。

連載あれこれ
℃-ute、Berryz工房、AKB48に続き、ももいろクローバーとbump.yの連載もスタート。
モバイルサイトとの連動企画でもあり、ヤッツケ記事にはなっておらず押し並べて良い出来。

大島優子 リアルロングインタビュー
これは買って読んでいただきたい。 大島優子の「なんだそりゃ」と思っていた部分の大半は腑に落ちた。
聞き手と語り手の呼吸の、ピタリ合ったインタビュー。

_ 雑誌レビュー UTB 10月号 総括

前半グラビアページは見応えのあるものが並んだが、後半は細切れのものが多く消化不良。 写真の質は高いレベルで安定しており、見るに堪えないものは無かった。

読み物ページは大島優子のインタビューの切り口の鋭さと深さに感服。

1200円と言う価格は雑誌として許容しがたいのだけれど、隔月刊であることと質の高さを考えれば仕方が無いかな・・・とも思う。
内容を確認せずに指名買い出来る数少ないグラビア誌でもあり、なんとか売れて存続していただきたい。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
# @香菜 (2010-09-13 14:11)

こういう事なら舌の根は乾いたままでいいですね。
相変わらずの戸島節ですが、そろそろ落ち着いてほしいと思うのは戸島ファンとして失格でしょうか?



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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