中野の胡散臭い中華料理屋「郭林家」でラーメンセット(ラーメンと半炒飯)、豚耳、水餃子、ビール。
「かみや」へ移動してアジフライ、納豆オムレツ、しらすおろし、モツ煮込み。 ひたひたはビール、私は電気ブラン。
移動して高円寺の竜屋長兵衛へ。 ここは前にも書いたのだけれど味の割に異様に安くて、しかも出て来た料理のだいたいの材料と作り方は判るのだけれど、最後の一手間二手間がどうしても判らないものが多くてなんとも凄い。
とりあへずお通しで牡蛎酢が出て来たのだけれど無脊椎動物アレルギーのひたひたは食べられないので、まぁ私が有り難く頂戴する訳なのだけれどそれを見た店員は「あぁすみません、食べられないんですか?最初にお聞きすればよかったですね。すみませんでした。お取り替えしましょうか?」と来た。 で牡蛎酢は私が美味しく頂いて(笑)注文。
山芋の千切り、灼熱のネパールそば、鬼平の魚飯、を頼むと「ネパそばと魚飯は両方とも穀物もので結構おなかに溜まると思うんですけど大丈夫ですか?」「両方とも結構時間がかかるのですぐ出来るもの・・、たとえば牛スジ煮込みとかならすぐ出来るんですけど。」とかバイト店員とは思えない完璧な客あしらい。 ネパールそばを運んで来た時も「油を多く使っているのですぐ食べないと油を吸って美味しく無くなっちゃうので出来るだけ急いで食べて下さい。」「下げる時は下げる時で「もう食べたんですか?このくらいで食べるのが一番美味しいんです、完璧です。」とか、過って器をぶつけてがちゃりと音を立ててしまえば間髪入れずに「失礼しました」とかで、兎に角店員の躾はしっかりしているのに店員はいかにも楽しそうに働いていて、酔っ払って無茶な注文をする女のグループ客にも厭な顔ひとつせず丁寧に受け答え。 いやはや恐ろしい店だ。
それより何より食い物が旨い。
牡蛎は小振りながら兎に角新鮮で臭みも無く、もみじおろしもポン酢も自家製らしく非常に旨い。
牛スジを大根と予め煮込んであって、注文を受けると豆腐と一緒に鍋に入れて強火で炊き上げてから器に盛って出される。 スジのにかわ臭さが見事に抜かれていてトロットした食感が心地よく、大根にはしっかり、豆腐にはほんのりと味が染みている。
私は基本的に煮た大根ってのは嫌いで、美味しいと思った事もあまり無いのだけれど、この大根はスジの味がしっかり染みているのにちゃんと大根の味もして矢鱈旨い。
不思議なのは冷めても煮こごらない事。 スジはゼラチン質の塊なので冷めれば当然煮こごるだろうと思っていたらこれが煮こごらない。 ただ下茹でしただけでは臭みはある程度とれてもゼラチン質を抜く事は出来ない筈なのでこれが兎に角謎だった。
山芋を千切りにしたものに刻み海苔を振っておろし山葵を添えたもの。
1本1本が細くて、太さも均一。 海苔も山葵も旨いし芋自体の味も濃くて旨い。
ぬるぬるする物なので細く均一に刻むのは非常に難しいのだけれど、ここのは凄い。 包丁の手入れの良さと作る人の腕が良く判る。
茹で上げた蕎麦でつくったペペロンチーノと言うかアラビアータと言うかまぁそう言った感じのもの。 使っている油が非常に軽いのだけれどコレがなんだか判らない、ひとつ目の謎。 麺にどうやって味をつけたのかもわからない、ふたつ目の謎。 しかし謎に旨い。
鯛と思しき白身の魚を炊き込んで大葉ときざみ海苔をふりかけた飯。 これは元ネタが判っているので大体の見当は付くのだけれどどうにも同じ物は作れない。
置いている酒の種類も多いのだけれど品揃えに無駄が無く、しかも安い。 他の店だとどこにでも有る二階堂一杯で350円取ったりするだけれど、ここは他の店ではついぞ見かけた事の無い土佐の栗焼酎「ダバダ火振り」が350円。 これもあまり見かけない薩摩の芋焼酎「無双」はなんと300円。 かくてるもちゃんと作っていて、この日呑んだジントニックは私の十年余の酒飲み人生に於て一番旨かった。 資生堂パーラ−より旨いかも知れない。 日本酒も勿論ツボを押さえた品揃え。
私の知っている中では、飲み食いする店としてはこの店が一番であり、金さえ有れば一年三百六十五日、毎日三食ここで喰いたい。
行ったあと、ダメな客4人と「ゑびす屋」へ。
串盛り、ニラお好み焼き、馬刺し、アロエ刺し、モツ煮、にしん味噌焼き、等々。 二階堂三杯。
けして不味くは無いのだけれど竜屋と比べると少々ナニですね。
終電を逃してタクシーで午前様。
カメラ・レンズを愛好するダメ人間集団「ロシアンフォーカス」の撮影会、北鎌倉へ。
駅前で集合した後、円覚寺、明月院、浄智寺、東慶寺へ。
他の寺は観光地臭くて好きにれなかったのだけれど浄智寺はうらぶれていてなかなか良かった。
参道に入ると甘露の井という井戸と池が有るのだけれど、その池に架かっている石造りの太鼓橋はぶっ壊れかかって竹垣でとおせんぼうをしてある。 其の脇を抜けてゆるゆると参道を登って行くと拝観料を徴集する小屋とひょろっとした貧相な楼門があらわれる。 めぼしい建物はこれだけなのだれどここの見どころは建物では無く、鬱蒼とした樹木(林の中では椎茸まで作っている)と無駄に多い草花。 そして石仏とトンネル、洞くつ、矢倉。 渋沢龍彦の墓も有るのだけれど如何にも澁澤好みの胡散臭い寺だった。
ちなみに澁澤の墓は見つからなかった、余程奥の方に有るらしい。
プリズムに寄ってから帰宅。
起き出して市内のラーメン屋「G」へ。 いつもはお冷やが出てくるだけなのに今回はお茶と沢庵が出て来る地元民向けの接客。 ついに顔を覚えられた様だ。
ワンタンメンと餃子。 閑な時間に行った為か、いつもより丁寧に作ってあってやはり旨かった。
生協で酒とワインを買って会津若松へ。
今回は東武で帰った。
暮れに焼けた、新宿西口しょんべん横丁のラーメン屋「岐阜屋」が、再建成って昨日新装オープンしたらしい。 場所が場所だけに、これ幸いとドでかいビルでもおっ建てられてしまうのではないかと危惧していたのだけれど、元通りの二階家らしく一寸安心した。
首を自然に曲げた角度で空が見える、三階建て以下の建物が並ぶ街が私は好きだ。 路地も狭い程良い。
インキが切れたので仕事帰りに新宿へ。 カメラのキムラを冷やかしてからしょんべん横丁の岐阜屋へ。
店内は可笑しいくらいに焼ける前に似ていて、値段も元のまま。 味も元のまま。 店員さんも元のまま。
ラーメン350円也。 今どき、ちゃんと食べられる美味しさのラーメンが350円。 ヨドバシでプリンタのインキが3280円。 どうも納得が行かない。
暇は有っても金は無い。 昼過ぎからちゃりんこ転がして葛飾区内へ。
四ツ木から立石へ。 隅田川の東側〈つまり私が住んでいるあたり〉は「川向こう」なんて言って、西側と比べると一寸品下がったようなイメージが有るのだけれど、荒川放水路を越えるともうそこは郊外であって街の雰囲気は全然違う。
立石の駅前でひとしきり写真を撮ってから青砥へ。
なんてこんな所迄来たかと言うと、駅前に謎のハンバーガーショップ「バーガーランド」かあるからで、ここは商品も謎なら親爺はもっと謎。
エッグバーガーとポテトLで締めて380円、これで腹一杯になってしまうのだから恐ろしい。
赤城神社門前の追分そばへ。
ここは最近増えて来た自家製麺茹でたてを出す店の草分けである小諸そばの系列店。
オフィス街に多く広い店が多い小諸そばに比べて追分そばは辺鄙な所に多く店も狭いが、その分のんびり食べられる。 かけそば¥210-。
きざみ葱は自分で好きなだけ入れられるし小梅も食べ放題。まぁがりがりぼりぼり食べている馬鹿はいないが。
麺は細麺、つゆはこれに合わせて甘味の少ないさっぱりした物。 この店だけのサービスなのかも知れないか柚子がひと欠け乗っていて仕舞いまでさっぱりいただける。 無愛想な店だけれど仕事は細かく丁寧だ。
神楽坂上交差点へ。 旨いが何時も好いている餃子とラーメンの店かどやが休みだった。 潰れていなければ良いのだが・・・。
過ぎると神楽坂の商店街。 いつも通り賑わっているようないないような・・・。毘沙門天の前には花屋の露店。 寒そうだ。
ここでもう一軒、青山へ。
この店は昼時はどうだか知らないが、夕方行くと何時もがらんとていて他の客が居た記憶が無い。 かけそば¥230-。 たぬきにすると揚げ玉と菜っ葉と蒲鉾が入って¥330-。
麺は紀州屋製麺なるところから仕入れている茹で麺、つゆは醤油っ辛い甘口。
かけだと一寸甘いように感じるが、天ぷらをいれれば丁度良くなるだろう。 店内にはいつもラジオが大き目の音でかかっているか、NHKなのでさほど耳障りではない。 相撲の本場所中などは却って心地よいくらいだ。
こ綺麗なチェーン店よりもこういう店の方が私は好きだ。
おりると知らぬ間に不二家の改装が終わって、すっかり綺麗になっていた。
交差点を渡るとお壕にかかる橋の上ではギターとウッドベースとドラムの三人編成の辻楽隊がジャズをずんちゃかやっていて、其の横に立っていた法政の応援団の旗が大して風も無いのにやけに揺れていると思ったら旗持ちの若いのはにやけながらおねぇちゃんとくっ喋っていた。 いやはや応援団も柔らかくなったものだ。
部活動〈スポーツ〉と学業は両立するか 部活動と学業は両立するかについて、私の経験に基いて結論を言えば、両立は難しい。
確かに、厳しい練習をしているにも関わらず良い成績を取る生徒も居る事は居る。 しかしそれらの生徒も大概授業中は眠っているし、中には弁当を喰っている者も居るのである。
この事からも解る通り、彼等は授業よりも部活動を優先させているのだ。 それに他の多くの生徒の成績は芳しく無い。 部活動に入り、人並みの練習をこなしながら平均的レベルの勉強をすると言う事は、相当な努力をしない限り不可能である、・・・と言う事を彼等は身をもって教えてくれている。
それは何故か、考えればすぐ解る。 部活動が厳しすぎるのだ。
部活動と言う物は趣味の延長であると私は考えているが、一所懸命やっている・・・と言うよりも目を血走らせていると言った方が良い様な部が多い。 例を挙げれば野球部である。
私から見れば、彼等は趣味で野球をやっていると言うより、仕事として野球をやっている様に見える。
一年生は昼休みに校庭の整備をしなければならないので食事をする暇が無い。 いつ食事をするのかと言うと、授業中、あるいは十分間の休み時間に食事をする。
また、部活動は五時で終了する筈だが、何故か八時頃迄やっている。
食事をする暇も無く、八時頃迄練習らしき物をやっている・・・と言えば、殆どサラリーマンの世界である。 違うのは彼等のやっている事が仕事では無い所と、一杯呑んで帰る事が無い所位の物である。
これでは学業と部活動の両立は限り無く不可能に近い。
練習時間を守らせれば両立の可能性も無くは無い、まぁ彼等が容易に納得するとは思えないが。
これで私が両立は難しいと言った意味がある程度は理解して頂けたと思う。
部活動が趣味の範囲を越えている限り学業と部活動の両立は難しい、・・・と私は考えているのである。