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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2000-02-12

_ 朝九時半頃

わたりょに電話で起こされた様な気がしないでもないのだけれど、良く覚えていない。 武田さんが起き出して何やら食い物を作り始めた途端、吐き気がして暫く雪隠詰め。 漸く落ち着いてからも全く動く気にならずソファでひるまで寝ていた。
 寝ている間にばくさんが残り物のうち持って帰れる物を持って行ってくれたのでゴミを出すだけですんだ。
 12時きっかりにチェックアウトしてからめんどくさくなってそのまま帰ろうかと思ったらたけださんに
「きみは学写展を見て感想を書くのが義務だから・・」と言われたので行く事にして、とりあへず河北の前でわたりょと待ち合わせて昼飯。 入った中華料理屋が何やら土鍋フェアだとかで四川風煮込みラーメンだか何だかを注文。 宿酔の胃袋には少々きつかったけど、なんとか完食。 種々の事情によりわたりょのおごりになった。
 で、学院高の前からタクシーで県美術館へ。
 会場に見知った顔は無く、一般客をよそおって見ていたら山大にゃがさわくんに見つかってしまった。
 ちなみに某大先生は我々の腐れ呑み会が東北大の追いコンがたまたま重なったのを恣意的な物であると邪推して前夜憤慨して乱飲泥酔していたらしく不在。
 会場の雰囲気とか作品の配置とかは良かったんだけれど、座って休む場所が無かったのがちょっと・・・。 感想は下書きまでは出来ているので近日中にアップします。
 見終わっあと、にゃがさわくんに仙台駅迄送ってもらい一路喜多方へ。 二時過ぎに駅に着いたのだけれど接続が悪くて、喜多方に着いたのは結局八時過ぎ。 コンビニで色々買ってから墓荒らし(仮名)の屋敷へ。 雑多なつまみとこづゆ・干し大根とジャガ芋の煮付けを肴にヱビス。 グダグダ録でも無い話をした後就寝。


2001-02-12

_ 秋葉原で

ひたひたと中古ノートパソコンを物色。 1万円台から有って、私の懐でも何とかなりそう。 神田へ移動して昼飯。 へきへそば。

風邪気味のひたひたは帰宅、私は荻窪へ。

ノートパソコンへBeOSを入れるのは難しいらしい。

ビリーザキッドでハンバーグを食って帰宅。

チャット自粛中なので時間は有るのだけれど、さし当たって何もする気にならない。


2004-02-12

_ 大ポカ

tDiaryで唯一困るのは、未来日記を過って書いてしまった時に消す術が無い事だ。 
昨晩、デスクトップの整理をしていたら、諸般の事情でお蔵入りになっていた2001年8月の日記が出てきた。 もうそろそろ良いだろうと思って書き足したら今年の8月の日付になってしまった。 こうなると消しようが無い。
内容を消去してからその日付の日記を隠せば体裁としてはなんとか誤魔化せるのだけれど、「本日のリンク元」の表示がおかしくなってしまうのが痛い。

_ 大ポカ 2

ブロニカETRに入れたフィルムが、裏表逆だったのを撮り終えてから気付いた。 マガジンにフィルムを装填するカメラは初めてなので、どうも良く判らない。

_ 伊藤瞳を惜しむ

sabra003号に伊藤瞳。 この号にグラビアが載ったモデルのうち、本人なり事務所なりのURLが載っていないのは伊藤瞳だけ。 ネット連動が売りのsabraだけにこれは異様。 4/25に新しいDVDが出る事が告知されているが、こちらもURLは無し。
事務所サイトのトップページを開くと、未だに市川由衣が研音に移籍した案内が出てくるのに、伊藤瞳が「学業に専念」を理由に休業した事など最早どこにも書かれていない。
本人の日記が最後に更新されたのは1月の2日。 「体調を崩して病院で採血をした」なんて事を書いていた。  客前にでた最後の仕事は1/18のサファイア撮影会が最後だったようだ。何か揉め事でもあったのだろうか? 6ヵ月後にどこか他の事務所からひょっこり出てきてくれると、私としては嬉しいのだが・・・。
グラビアのほうは良くも悪くも野村誠一で、可も無く不可も無く。 髪の毛が根元から黒く変わり始めているプリンの状態なのを上手く誤魔化して画を作っているが、顔のメイクがチト不自然。 ただそれも、本人がいじり過ぎたのを修正した結果であるようにも見える。 野村誠一でなければ惨憺たる出来になっていたかもしれない。
事務所サイトから名前が消えて半月。 これが最後の撮り下ろしグラビアかもしれない。


2005-02-12 連休2日目

_ 午前中

だらだらと、寝たり起きたり。

_ 午後

ひとに渡すプリントをセコセコと夕方まで。

_ 焼肉

高田の馬場で焼肉。 あまりガツガツしないように、昼飯を遅めに摂って出掛けたのだけれど、「間が持たないととりあへず喰う」悪い癖が出て、なんだかんだでたらふく食べてしまった。
申し訳ない>幹事様

_

都内某所に戻り、寝たり起きたりしつつプリント。


2011-02-12 ハイジ

_ ぱすぽ☆ 〜私達、そのうち世界へフライトします!ツアー〜@秋葉原UDXシアター(2/11 3部)

所用で1部2部は見られず、2部の開演時間くらいに漸く秋葉原へ。 なんとか3部のみ観覧。
整理券の籤運は良く、客席を含めた全体が見渡せる席を確保。 出来れば袖から見たいのだけれど、客の立場では不可能。

開演まで、会場内を観察。 椅子や床がヤレていない割に換気口には埃が溜まったままになっていたり、稼働率の悪さが伺える。
賃貸料を下げたり、箱としての使いやすさを考えた施設の改善をしたりする経営努力が必要なのではなかろうか。

今日も備え付けのスピーカーは使わず、持ち込み機材での対応。 雑な業者だと地べたに直置きにしてしまったりするスピーカーの下にゴム板を敷いていたり、ケーブルの這わせ方が理に適っていたり、金は掛かっていないが仕事はきちんとしている。

天候の所為もあってか、7〜8割の入り。 費用対効果を考えるともう少し入っても良いと思うのだけれど、空いている分ゆったり見られる。

歌って踊っている間は若々しい槙田紗子が、動きが止まった瞬間から老け込む謎を解くべく、槙田中心に観察。
歌って踊っている槙田紗子は

  • 重心が前寄り
  • 表情が歌詞にあわせてクルクル変わる
  • 指先まで神経が行き届き、やる気が漲っている

動きが止まった槙田紗子は
  • 踵重心で棒立ち
  • 表情がニヤニヤ寄りで固定
  • 頭のてっぺんから爪先まで弛緩

踵重心になると、膝は緩く曲がり、腰が前に出て、肩は後ろに引っ込み、首が前に出る。 人類の進化の過程を描いた図のネアンデルタール人あたりの立ち姿。 あまり美しくは無いし、これを是正しただけで10歳は若返って見えると思うのだけれど、そうなると槙田紗子の「らしさ」も薄らいでしまうのが難しいところではある。
漫研やアニ研、生徒会などで偶に見られる、メガネと長い黒髪でその美しい素顔を隠した文化系女子が歌って踊っているのが貴重なのであって、凡百の「可愛らしいアイドル」になってしまっては勿体無い。

閑話休題、我ながら焼きが廻ったなぁ・・・と思ったのは、生きているマイクの数を見誤っていた事。 ヘッドセットマイクは全部生きていたが、手持ちワイヤレスは森と佐久間のだけが生きており、残りの連中にはワイヤードのマイクを持たせていた。
しかし、雌端子がモロ見えなのには興醒め。 そのままワイヤードのマイクを持たせるのではなく、ジャックから数センチのところでケーブルを切ったのを付けておくだけで「らしく」見える。 出来ないなりの「もう一と工夫」が欲しい。

森詩織は今日も高いレベルで安定。 安心して見ていられるし、見ていて楽しい。
他のクルーの自己紹介の最中に、突っ込みどころを探して何かたくらむ表情も面白い。
そのポケットには何を隠しているのだろうか。

安定している森詩織とは対照的に、良く言えば人間味溢れる佐久間夏帆。
マイクを持ち替えたりするときに緊張が表情に出てしまったりもしつつ、歌要員としての自覚は強くなってきたようで、決めるべきところではきっちり決めていた。
この人は頭蓋骨の形が綺麗なので、高い位置でポニーテールにすると映える。

玉井杏奈は頭で考えていては出来ない動き。 振り付けを完全に咀嚼し切って自家薬籠中のものとしている。
この横に頭で考えながら演っている槙田紗子が来たりすると、それぞれの解釈の違いがそれぞれの美点となって見えてくる。
このあたりも実に面白い。

終演後、馴染みと思しき客に
「何スか、今日(の格好)は?」
と訊ねられた竹中先生。 胸を張りつつ答えて曰く

「ハイジです」

確かにハイジっぽくはあったが、掛けていたメガネがロッテンマイヤーさんのそれであったので、思わず噴き出してしまった。

_ 更新情報

コラム置き場に

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もはやAKB48について楽しい事を書ける気がしない。

_ ついでに更新

コラム置き場に


2012-02-12 晩成型研究生に来た春

_ UTB+ 2012 3月増刊 続

佐々木優佳里・田野優花(AKB48)
5ページ11カット、撮影は國方大。
まだまだ撮られ慣れていない所為か、二人共一寸表情が硬いが、この硬さが見られるのも今のうち。
テニスウェアのカットはサンバイザーの影が差し過ぎているようにも思えるが、その分目は生きている。
硬いなりの柔らかさが出た最後のカットに味がある。
粗はあるが、國方大の構図の切り方は面白い。

白間美瑠(NMB48)
5ページ6カット、撮影は栗山秀作。
指を見せないカットが多いのが興味深い。
唯一指先まで写っている1ページ目を見て納得。
3ページ目上段や4ページ目など、程の良い生々しさが栗山味。

峯岸会談 第5回
ゲストは12期研究生の高橋朱里。
対談部分で小嶋陽菜が"目が死んでるけどかわいい子がいるよ!"と語っていた事に触れられているが、このグラビアの高橋朱里もモナリザめいた謎の微笑。
峯岸みなみの肩に廻した手にも表情が無いのが面白い。
峯岸も語っているが、この何だか判らないところが、高橋朱里の魅力なのだと思う。

森田涼花
「日常」をテーマにした最新写真集からの5ページ7カット、撮影はTakeo Dec.
表情が大人びてきたいたり、生々しさを出した撮り方だったりしつつも、森田涼花のもつ可愛らしさで上手くバランスが取れており、バスタブに浸かる最後のカットも下品な感じはしない。

宮崎理奈×前島亜美(SUPER☆GiRLS)
5ページ9カット、撮影は桑島智輝。
宮崎理奈はポーズが決まりすぎていて面白みに欠けるきらいはあるが、絵にはなっている。
前島亜美はポーズには作為が目立ちにくいが、決め顔をし過ぎるところがあり、敢えて逆から撮った1ページ目は良く撮れている。
携帯電話の内蔵カメラなどでのセルフポートレートに慣れ切ってしまうと、可愛らしくはあるが画一的な表情しか出来なくなってしまう事がままあり、その凝り固まった殻から出してやることもカメラマンの仕事の一つになりつつある。

衛藤美彩
撮影は唐木貴央。
乃木坂46でミスマガジンの衛藤美彩。 ソニーの腐臭が強い乃木坂46だが、勿論メンバーには罪も落ち度も無い。
敢えて論評する何も無い凡百な水着グラビアだが、最後のカットの薄野原のロケーションは良い。 そしてその風景と吹く風を生かして上手く撮っている。

浜辺美波
4ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
久し振りに恐ろしいグラビアを見た。
静的なカットで押しつつ、最後に動的なカットを持ってくる構成も良いし、そもそも写真が全て良い。
構図も、画面内の配色も、表情やポーズも、ピントの置き所や深度も、どれを取っても文句の付けるところの無い出来。
あの何かにつけて喧しい(私も何度怒鳴られたか知れない)初音小路で落ち着いて撮影出来たと言うのも凄い。

田村芽実(スマイレージ)
5ページ7カット、撮影は熊谷貫。
肌の質感が漆喰のようなのっぺりしたのはいただけないが、2ページ目下段など、寄って撮ったときの被写体への迫り方が何時もと違っていて、ぐいっと迫るのではなくそっと間合いを詰める感じなのは新機軸。
表情は全体的に硬めなのだけれど、3ページ目の素で立たせた写真などは今後の可能性を感じさせる佳品。
実験的色合いは強いが、そこは熊谷貫が腕ずくで一定以上の質の写真に仕上げている。

生田衣梨奈(モーニング娘。)
これも一寸面白いグラビア。 5ページ5カット、撮影は國方大。
5カット中4カットが、ほぼ正面からの撮影。 似たような写真でありつつ、少しずつ異なった表情。
大衆には受けない種類の写真だとは思うが、私はこんなポートレートが見たかった。
國方大は、以前島崎遥香を撮った時も感じたのだけれど、どうとでも解釈できる表情の切り取り方が上手い。

和田彩花(スマイレージ)
最新写真集からの6ページ9カット、撮影は西田幸樹。
光を廻して切り取った柔らかい表情と、動かして撮った決定的瞬間で構成した、西田幸樹らしい仕事。
昨年一年でいろいろ有ったのがプラスに働いた部分が出て、和田彩花の表情も深みが増した。

鈴木愛理(℃-ute)
川端の「伊豆の踊子」を読んだ少女が物語に引き込まれたと言う設定。 制服と踊り子衣装での6ページ7カット、撮影は桑島智輝。
図書室での静的なカットの中に一枚屋外で動く踊り子が挿し込まれているのが利いている。
桑島智輝は例によって閉鎖空間でその場にあるものを組み上げるのが上手く、光の廻し方も含めて図書室の澱んだ暖かい空気まで感じられるような写真に仕上がっている。 眼福。
鈴木愛理は口元に浮かべる表情が良い。

真野恵里菜
6ページ9カット、撮影は栗山秀作。
増刷が掛かった写真集以来、相性の良い組み合わせ。
役者を撮らせると上手い栗山秀作だが、真野恵里菜との親和性も高くなっている。 これは真野恵里菜が栗山の撮影スタイルに慣れたのと、役者としての力量が上がったのと、複合的な要因による相乗効果なのではないかと思う。
写真そのものも良いが、見開き2ページのモノクロで撮った稽古風景からページを繰るとカラーで汗の滴るアップのカットを持って来る構成も良い。

総評
何時にも増して「構成の妙」を感じた号だった。
衣装やロケーションだけでなく、写真の選択と配置、一冊の中でのグラビアの配置、行き届いた一冊。

_ 更新情報

コラム置き場に

海鼠も雲丹も、最初に食べた奴が偉い

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明けない夜は無い。

_ 更に

コラム的ななにか

冷奴

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凄いものを見て、酔いが醒めた。

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2013-02-12 悲痛なる感激

_ asfi presents アイドル合戦!! ~「コシダカシアターはデカクて設備がいいから定期的にやりたいよね!」の陣~(1/27 浅草ROX コシダカシアター)

浅草ROXの上にあるコシダカシアターで幾つかユニットの出るイベントがあるというので出かけてみた。
千円で2ドリンクだが木戸銭は掛からないとあって、一杯の入り。
オフィシャルの告知はざっくりしていて、殆どの出演者は and more で済まされており、自己紹介も聞き取りにくいのでグループの名前はわかってもメンバーの名前はほとんど把握できず。

普段はレストランシアター的な形態での営業なので舞台は広いが低い。
舞台の中央に花道が付いている。

テーブルと椅子はすべて片付けられ、オールスタンデイング。
舞台の回りにテーブルを並べるなど、客席と舞台の間に緩衝物を置く工夫はしていたが、舞台を十重二十重に囲んだ客がそれで防ぎ切れる筈もなく、花道に付けられた電飾が壊れたり、スポットライトが明後日の方向を向いてしまったり。
座って観る場所だからこそ舞台と客席の間に柵や仕切りが無い訳で、その場に合わせた観方と言うのがあって然るべきなのだけれど、いつも通りオールスタンディングにしてしまったことで生まれた混沌。
イベントの趣旨と出演者・客の親和性は高いが、このコシダカシアターと言う箱とこのイベントとの親和性が絶望的に低い。
ライブハウスならこれでよいのかもしれないが、ここは劇場である。「舞台」と言う特別な場所と演者への畏敬が丸で無い。
煽った演者に呼応した客が舞台の上に上ってしまうなんてのは以ての外なのだけれど、そのあたりの常識が客の側に無く、主催者側も鈍感。

見に来る・聴きに来る客はごく少数で、盛り上がりに来ている客が大半。
出演者の持ち時間は十分かそこらで、入れ替わり立ち替わり出てきて物販の告知をして客と共に去ってゆく。
主催者や出演者から再三舞台に(テーブルに)さわらぬよう注意がなされたが、並行物販で演者が変わる度に客も入れ替わるので注意事項は浸透せず、演者が入れ替わる度に破壊は繰り返され、自業自得ではあるが主催者は頭を抱えていた。

このライブで参ったのは、顔付けも香盤も雑なこと。 子供が遅い時間に出られないと言うこと、主催の asfi がトリであること以外はまさに玉石混交。
玉石の石の部分が多く、ガイドメロディ付きのカラオケ音源で歌いたい歌を唄って客に宴会的な盛り上げを強要する土人のお祭りみたいなのが間に挟まるのには閉口した。 トリとヒザに観たいのが有ったので我慢したが、それこそ何度帰ろうと思ったかわからない。
これは主催者にイベントに対する定見が無く、出てくれそうな所に片っ端から声を掛けて、出演料は無い代わりにノルマも無し、物販の売り上げは出演者の総取りくらいな条件で出演者を集めて、手前ぇの子飼いがトリで他は出演時間を割り振るくらいの漠然としたタイムテーブルしか切っていないから。

以下、メモから。

「幼女が出てきてギターのおもちゃ抱えて村下孝蔵の「踊り子」を歌うカオス」
「漫研の副部長みたいなのが出てきて水城奈々のカラオケ(ガイドメロディー付きカラオケ音源)で客にケチャを強要」
「客は楽しそうなのでそう言う文化なのだろう、舞台に客が上ったり土人のお祭りみたいになってきた」
「場所柄か魔女軍団ステファニーみたいなのが出てきた(クリックドールズ)」

「ここでカラオケ大会に戻る(イトウミカ)」
「アイカレ練習生、忘我系白痴客押し寄せる」

印象に残ったグループを幾つか。

ステーション♪
沸ければ良い客。
しっかり作りこまれてはいるが、衣装以外に鉄道要素が希薄で、PASPO☆と較べてコンセプトに迷走感。

怪傑!トロピカル丸
手拍子もMIXも曲のスピードに追いついていない練度の低い客。
取材名目で入ったと思しき半ヲタ半陰陽が客になって最前列に紛れ込む二股膏薬。
主催者が再三再四訴えていた注意事項を無視して沸いていたのには呆れた。

クレヨン日記
ももいろクローバーの「行くぜっ!怪盗少女」。 名乗りに自分たちではない個人名が入る曲を客前で演る神経が判らない。

Love La Doll
キャラクター設定が濃すぎて好みではないが、作り込み過多な芸風は面白い。
それまで潜伏していたコアなファンが揃いの法被を着込んで張り切っていたのも微笑ましかった。

BELLRING少女ハート
感想はこちらを参照のこと。
凄かった。 久々に脳髄に鉄槌を喰らった感。 仕掛ける側の「堕落論」を地で行く感じのダメさ加減が素晴らしい。
モッシュが始まったり、近くで観ようとするとそれなりの覚悟が必要になるが、遠巻きに観ている分には楽しい。

asfi
一曲目からいきなり客が沸騰。 待たされ続けた鬱憤を晴らすかのように一気に弾けた。
自己紹介もそこそこにアッパーチューンで飛ばす構成。 この現場に来るだけで或る程度の幸福は得られる、元本保証のあるアイドル。

いろいろ有った長丁場のイベントであったが、最後の二た組で帳尻が合い、差し引きでプラスにはなった。

_ 更新情報

神ならぬ身ながら に若干追記。
BELLRING少女ハートの「悲痛なる感激」

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2017-02-12 甘美な白昼夢

_ アイドルフェス in BOAT RACE TAMAGAWA Vol.21

暫らく足を運んでいなかった多摩川競艇。 天気も良く、顔付けも良かったので足を運んでみた。
今回の出演はバニラビーンズ、predia、Party Rockets GT。

バニラビーンズは出囃子に乗って出て来るところからお辞儀から〆の挨拶まで、きっちり形が出来ている楷書の芸。
型に嵌まりっぱなしではなく、その時々で臨機応変(すぎるほどに)対応できるのが凄い。
先代の桂文楽の立ち居振る舞いで、客弄りが先代林家三平。
Aラインの寒々しいワンピースに申し訳程度のダウンジャケットではなく、それなりの厚さのタイツと上着のある衣装で寒そうではありつつ悲惨さは緩和されていた。

Party Rockets GTは、既にオリジナルメンバーの方が少ないのに何故かそれ以外のメンバーの立ち居振る舞いからも立ちのぼるステップワンの残り香。
友人曰く「部活の元気少女みたいな感じ」。 言い得て妙。
客の総体を掴みつつ、細部にも気配り目配りをするところは流石。

prediaは長期休養から復活した松本ルナを確認。 完全復活には今しばらく掛かりそうな感じはしたが、動きが遅れる事も無く、表情もやわらかく踊れていたので、知らない人が見たら全くブランクを感じないと思われるところまでは来ている。
相変わらず頭抜けて色が白いが、病的な感じはしなかったので安心した。
湊あかねと村上瑠美奈が歌の軸になっているのだけれど、他の連中が歌えるようになって奥行きが出来た。 張らずに歌う湊あかねがまた良い。
見世物として出来上がっていて、入れ替り立ち替り目の前に現れる綺麗なお姉さんに眩惑され、歌声に聴き入っているうちに終わる白昼夢のような甘美な時間。

荷物による場所取りに対する注意喚起が為されるようになり、荷物の山を築いてどこかへ行ってしまうようなのは居なくなった。
昔とは違うとは言え、ここは鉄火場。 持ってくる荷物は最低限にして、貴重品は身に着けているべき。

ハズレ舟券による抽選会などを行っていることもあってか、アイドル目当てで着ていると思しき客もレース結果に一喜一憂。 ライブの合間にオッズと睨めっこをしている様が其処此処で見られた。
客層の裾野を拡げる事に、或る程度は成功していると思う。

今回の出演者はステージ巧者揃いで客の民度も高く、不愉快な場面には殆ど出くわさずに一日過ごせた。
次回開催は桜の咲く頃だろうか。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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