AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアに小嶋陽菜、「部活のこと」に大矢真那、投稿連載ページに藤江れいな、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」著者インタビュー。 AKB48がチラリと載っている「アイドルグループ25年史」なる冊子が付録で付いてくるが、コレがまた酷い。
小嶋陽菜
6ページ7カット。 撮影は渡辺達生。
編集後記には外ロケだったのが生憎の土砂降りでスタジオに変更したとある。
全体的に悪くは無い、しかし取り立てて良くも無い。
リップグロスで艶やかに見せたいのも判らないではないが、唇の端の青海苔みたような黒子が消されてしまっていている。
弄くり過ぎた割にはそれが生きてこない。
「部活のこと」(大矢真那)
中学一年から高校三年の半ばまで在籍した新体操部の思い出を語る3ページ。 大矢の人となりを知るには良い取っ掛かりとなる聞き書き。 この人が何故支持されるのか、その一端が窺い知れる。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」著者インタビュー
行き当たりばったりで進んで来て、偶々売れたAKB48を、後付け理論で肯定する2ページ。
印象的だったのは、
「誰でも多くの知識を得られる情報化社会では、かつてのように知識を持ったひとりの強力な指導者が知識のない人々をマネジメントしていくことはできない。 これからは、知識を持った多くの人が相互に連携しながら社会を築くことになります。」
なる一文。
これはバートラム・グロスが『笑顔のファシズム』で触れている現代的ファシズムの構造に通ずる。
顔の見えない「指導者層」を肯定する不気味さ。
表紙と巻頭グラビアにAKB48からの派生ユニットであるところのフレンチ・キス。
裏表紙には広告が入らず、松井玲奈。 何故こうなっているのかと言うと、後半31ページがブチ抜きでSKE48の特集になっているから。
フレンチ・キス
AKB48からナベプロ所属の3人のユニットが表紙+巻頭グラビア(目次ページ含む)19ページ46カット。 撮影は桑島智輝。
柔らかく光の廻る洋館の中での撮影。 表紙・目次から見開きまで集合、柏木由紀→高城亜樹→倉持明日香の順で4ページずつ個別、更に集合で4ページ。
相変わらずの判型の大きさを活かせない稚拙な割付けはいただけないが、写真そのものの質は高い。
柏木由紀はここのところグラビア仕事が多い割に当たりは少なかったが、今回は良い。
窓辺のソファに横たわったカット。 ウエストから腰骨に掛けての線が美しい。
光源を背後もしくは側面に持ってきたカットは概ね自然な表情を引き出せている。
高城亜樹は安産型の体形の粗を隠して上手く撮ってもらっている。
顔もパーツが周辺にあって且つ正面を向いた平板に見える作りなのだけれど、斜め下から見上げるように撮ることによって通った鼻筋を活かして立体感を出したり、可愛らしく・美しく見える角度が精査されている。 惜しむらくはこのカットの扱いが小さいこと。 編集者の目が節穴。
倉持明日香は、グラビア映えする量感の有る体形と見事な臍を堪能。 臍の有るカットはもっと多くても良い。 こちらも編集者の目が節穴。
相変わらず歯見せ笑顔が一本調子なのだけれど、笑わないカットは様々な表情に。 但しこれはカメラマンに様々な角度から撮って貰っているから。
これを見てどんな角度からどう見えているのか研究していただきたい。
集合の写真では、高城・倉持を前後に配して柏木を中心に置き、斜めから撮ったカットが秀逸。
ピントを柏木に置いてあって、前後はアウトフォーカス気味なのだけれど、ボケがなだらかで且つ軽く絞ってあるので人物の形は崩れておらず、柏木を際立たせつつ画として成立させている。 この当たりは矢張り巧い。
SDN48 (小原春香、佐藤由加里、芹菜、福山咲良)
松田和弘の撮影で5ページ6カット。うち見開き1箇所。
紋切り型の顔見世グラビア。 大人の色気を強調という事なのか、メイクが妙に濃いのと表情が下卑ているのが鼻に付く。 グループとしてそう売らなければならないのは判るが、その型に填めることでメンバーの個性を少なからず殺しているように思える。 特に小原はもう少し清楚な感じにしたほうが映える。 実に勿体無い。
佐藤由加里のもっともらしい顔は板に付いてきたし、小原春香を持ってきた人選は評価出来る。
足立梨花
中山雅文の撮影で7ページ20カット。
水着とキャミソールワンピースが半々。
小道具でオリンパスペンEEを持たせているのだけれど、持ち方がコンパクトデジカメのそれ。 時代を感じる。
眩しいと目を細め、目を無理に開けると口元が緊張して表情が悪くなる足立梨花を、上手く影を作って撮っている。
はじける笑顔の水着、微笑むワンピース。 この辺りの恣意が出過ぎるベタな絵作りが中山雅文の写真のつまらなさだと思うのだけれど、撮影技術そのものは高い。
スマイレージ
6ページ6カット。 撮影は佐藤友昭。
集合で始まり、個別で1ページずつ、再び集合とインタビュー。
個別写真は実に良く撮れていて、和田彩花が特に良い。
小川沙季に嵌っている知己の嵌りっぷりが怖いくらいで、少々理解に苦しんでいたのだけれど、それもむべなる哉と思える出来。
福田花音のショートカットもしっくり。
個別写真は一番映える角度を探りながら撮ったカメラマンの仕事振りが光る。 和田は心持ち上から、前田は心持ち下から、福田ははすかいに。
ももいろクローバー
6ページ34カット。 撮影は浅田直也。
制服衣装で屋内と屋外。
ももクロで若さを取り戻した知己がこのグループの特質として挙げていた「多幸感」が誌面からも伝わって来る。
動かして撮ったスタジオ撮影分からはステージの楽しさが伝わり、個別写真はそれぞれの個性が引き出されているし、背景の線を巧く使ってあって一枚の写真として見ても良い出来。 二人一組で撮ったカットも楽しい。
初期から見てきた客の中には複雑な感情もあろうとは思うが、ももいろクローバーの「今」を切り取ったグラビアとしては良い出来。 インタビューも上手く纏まっている。
アイドリング (朝日奈央、遠藤舞、大川藍、尾島知佳)
皆藤健治の撮影で6ページ。 1期から4期まで一人ずつ。
見開きの集合から1/4ページずつカキ氷を食べる個別写真、集合とインタビュー。
バラエティ路線を踏まえた構成で、楽しさを伝えることに特化しており、ある程度は成功している。
但し、テレビの番組を見ていない私のような人間には伝わりにくい。
この辺りがももいろクローバーのグラビアと似て異なる点だが、これはカメラマンの腕ではなく、グループの特質によるもの。
安倍麻美
諸井純二の撮影で4ページ7カット。 見開き1箇所。
「もしも、家にこんなかわいくてちょっとセクシーな彼女が待っていたら」と言うコンセプトのグラビア。
ピンクの花柄のビキニにピンクのパーカー、ピンクのキャミソールの2パターンの衣装で、見せ方としては上手く、編集者の意図したものが出来上がってはいる。 写真としての面白味は薄い。
茅原実里
細居幸次郎の撮影で5ページ6カット。 見開き1箇所。
最後のページの屋外撮影分は蛇足だが、それまでの屋内撮影分は良い出来。 2ページ目は若干ピントが薄いが、写真としては悪くない。
目次にはただ「茅原実里」とあるのだけれど、裏表紙のクレジットには「声優・茅原実里」とあり、このあたりが少々鼻に付く。
私の知っている声優稼業の連中は、少なくともこういう excuse は付けなかったように思う。
逢沢りな
日テレジェニック2010のお披露目イベントのページを挟んで逢沢りなが7ページ13カット。 撮影は長野博文。
似たような色調のグラビアは増えたが、矢張り originator の強みで一と味も二た味も違う。 全体の色調の統一感と安定性がまるで違う。
前半はセーラー服で屋外。 後半は屋内で青い三角ビキニとセパレート。
キャプションはフォントを小さく控えめに。 写真を活かそうとする意志が感じられる。
都電荒川線だと思われる電車の中や駅で撮ったカットはピントが薄めで色も淡く、場所の特定をしにくいが、それが却って想像力を掻き立てる。
松井珠理奈・向田茉夏
ここから31ページブチ抜きでSKE48絡みのグラビア。
先ずは同じ中学二年生で、それぞれのチームの中核を担う松井珠理奈と向田茉夏が松田和弘の撮影で6ページ14カット。
二人並んだ写真の合間に1ページずつ個別写真が挟まる構成。
松井珠理奈は早生まれなので、5月生まれの向田茉夏とは誕生日にして一年近く違うが、背格好も髪の長さもほぼ同じ。 ローファーの色が違うので、後姿でも辛うじて見分けが付く。
白昼の浜辺でのカットは少々眩しげでありつつも、靴と靴下を脱いで波打ち際で戯れたり、状況に必然性があるので気にならない。 はしゃぐ松井珠理奈は珍しく年相応のあどけなさが出ており、グラビア慣れしていない向田茉夏は撮られなれている松井珠理奈と一緒である安心感からか柔らかい表情。 相乗効果で良い写真になっている。
個別写真はさほど眩しくない場所で撮る配慮もあり、全体的に良い出来。
高柳明音
前半はあらかわ遊園で鳥と戯れ、後半は荒川土手でヒヨコの着ぐるみと格闘する6ページ16カット。 鳥をこよなく愛する高柳の個性を最大限に引き出している。 佐藤学の撮影。
炎天下の土手での着ぐるみは実に暑そうだが、暑そうなりに良い表情。 着ぐるみでのポーズも決まっているし、被りものを取ったあとの汗でべたついた髪も妙に色っぽく。
前半は笑った顔が単調なのだけれど、後半は暑さと疲れがプラスに働いて表情に変化が出ている。 怪我の功名ではあるが、味わい深いグラビア。
須田亜加里
3期生からの昇格組を代表して須田が3ページ4カット。 撮影は松田和弘。
単調な笑顔で、若干硬さもあるが、撮ってもらえる嬉しさのようなものは表情に滲み出ていて、一生懸命さは伝わる。 こなれて来れば表情の幅も拡がるだろう。
側頭部での二つ縛りなのだけれど、ゴムではなく髪で髪を縛っているのがプロの技。 面白い。
大矢真那
満を持して大矢真那のソログラビア。 こちらも松田和弘の撮影で5ページ4カット。
これまでの大矢のグラビアの中では(・・・と言ってもその絶対数が少ない訳だが)最高の出来。
切れ長で一重の目や染めない長い髪は、ぱっちり二重の目や明るい髪色が持て囃される現在に於いて百人が百人好むものではないと思うし、写真ではその良さが伝わりにくいのだけれど、長めのインタビューも含めて支持層の深さとその支持の強さの理由の幾許かは伝わるのではないだろうか。
二の腕の白さと細さ、軽く握った右手の拳から伝わる柔らかく強い意志。
松井玲奈
SKE48とは何か? とメンバー名鑑に1ページずつ使った後、松井玲奈が8ページ10カット、見開き2箇所。 撮影は佐藤学。
浴衣とキャミソールワンピース、日本家屋でしっとりと。
白地に紫と紺で柄の入った浴衣に桃色の帯。 耳の後ろ辺りでくるりと纏めた髪に横から簪。 目と口元で微妙な表情を出し、指先に感情を潜ませる。
味わい深いグラビアではあるが、矢張りここでも編集者の審美眼の無さで画竜点睛を欠く。
それでも写真の質そのものは高く、松井玲奈のグラビアの中では良いものの部類に入る。
総評
前号が惨憺たる出来だったので全く期待していなかったのだけれど、写真の取捨選択と割付のセンスの無さが露呈した部分はあったものの、予想以上の出来。 980円の価値は十二分に有る。
アップトゥ・ボーイの一人勝ち(部数ではなく質に於いて)だったA4判グラビア誌に、不定期刊とは言え質と価格で対抗し得るものがあるのは喜ばしい。
今秋発売予定と言う次号にも、大いに期待したい。
2190円と、最早雑誌とは呼べない法外とも言える価格なのだけれど、その分カメラマンもライターも腕っこきで写真もインタビューもコラムもハズレが無い。
こう言うのを見てしまうと、グラビアも読み物も粗製濫造を絵に描いた様な週刊プレイボーイを買うのが虚しくなってくる。
前田敦子
表紙と巻頭グラビア、付録の「ほぼ等身大ポスター」。 15ページ12カット、見開き1箇所、高倉文紀のコラムで1ページ使っている。 撮影はアライテツヤ。
デートグラビアながら、後半に手紙で振られると言う強引な構成。 前田の役者としての部分も引き出そうとしたこの試みは概ね成功。
前半は公園ではしゃぐ前田。 ノースリーブのティーシャツにデニムのホットパンツ。
中盤は押上の路地の奥のカフェでしっとりと。 白地に藍色で花が描かれた、鏑木清方が描くような涼しげな浴衣に藍色の帯を合わせ、帯締めの代わりに白いレースをあしらい、髪は前髪を残して頭頂部でお団子に。
終盤は勝鬨橋に佇み、佃島の高層マンション群を背にして大川端の遊歩道を彷徨う傷心の前田。 白地に黄色い花柄のマキシ丈ワンピース。
押上と佃では多少距離があるが、桜橋では興醒めだし、白髭橋より勝鬨橋の方が矢張り絵になる。
前半の機嫌の良い前田と、後半の傷心の前田の対比の妙。
川島海荷
アライテツヤの写真と高倉文紀のコラム。 14ページ12カット、見開き1箇所、コラムで1ページ。
淡い桃色に赤い花柄の浴衣、薄い空色の帯に梔子色の帯締、それにあわせた巾着と団扇。 アップにした髪には花飾りの付いた濃い桃色のリボンの簪。
若干後ろ重心で、立ち姿は子供っぽいが、横向きにしゃがんでこちらを向いたカットなどは大人びた感じ。
海辺での写真はネクタイの柄の入った白いティーシャツにデニムのミニ。 半そでのカーディガンを羽織って、足元は裸足。
最後は民宿の窓辺。 制服でくつろぐの図。
表情の種類が多く、撮る側も彫りの深さも活かしつつ立体的にさまざまな角度から。
真野恵里菜
アライテツヤの写真と高倉文紀のコラム。 12ページ11カット、見開き1箇所、コラムで1ページ。
濃い紫に蝶と花の柄が入った浴衣に薄紫の帯。 前髪を残して後頭部でゆるく纏めている。
マンションのベランダのような殺風景な場所だが、金魚鉢や水を張った大盥で涼感を出している。 椅子に腰掛けて膝下まで裾を軽く捲くり、盥に足をひたすカットにドキリ。
裸電球の提がる八百屋の店先で佇み、西瓜を持ち上げて微笑み、流しそうめんに興じ、静と動・笑顔と真顔をバランス良く配して見る者を飽きさせない構成。
肌の色は白いほうではないが、イメージとしての白さが良く出た良質のグラビア。
Pure girl (北原里英、大川藍、有村架純)
前半はアライテツヤの写真と高倉文紀のインタビューで3ページずつ。
白ホリのスタジオで制服を着せて撮っただけのように見えるが、良く見るとアップの写真は肩まで肌が写っている。 仕込が細かい。
単純な構成ながら、素材の持ち味は引き出されている。
Pure girl (菅谷梨沙子、未来穂香、和田彩花、重本ことり、望月リカ、川嶋小百合、土屋櫻子)
後半は様々なカメラマンが撮った写真に高倉文紀と青木孝司のインタビューが付いて1ページずつ。
スマイレージの和田の写真は昨日今日に撮ったものでは無さそうで、この辺りの悪戯も面白い。
力が入っていないようで居て、ハズレ写真が一枚も無いのに驚く。
Accident story Vol.6 (松井玲奈)
西條彰仁の連載グラビアに松井玲奈。 4ページ8カット。
文化1丁目あたりの北十間川北岸と都営住宅、旧曳舟中学校前の長谷尾花鳥店での撮影。 毎日の通勤路で撮られたグラビアを見るのは初めてなので、どうにも落ち着かない。
曇天と有って、光に弱い松井玲奈も柔らかい表情。 松井玲奈の意識の高さは、表情だけでなく物の持ち方や仕草にも出ている。 3ページ目が秀逸。
表情の種類は笑顔と真顔の2パターンしか無いが、この間のどちらともとれる表情を出せるようになれば、役者としての幅も拡がる。
とまれ、現時点では及第点以上の出来。
繁忙期につき、帰宅したら寝るだけの毎日。
更新は休みの日に纏めてやらざるを得ず、放置気味でしたが、盆休みになりましたので遅蒔き乍らレスなど。
@香菜さん
加藤るみはもっと評価されて良いと思います。
ヤングアニマルのグラビアってのは、作りとしてはあまり上手くないのですが、量的には評価できます。 選抜組に別のカメラマンを宛がったら、そちらの方が出来が良くないってのは、カメラマンを名前で雇う風潮の負の部分ですね。
みっつさん
週刊プレイボーイのグラピアにキャプションが付くのは、慣例だと思います。 AKB48のものに限らず、想像力を刺激するより減退させるものが多いのに、止めない。
上手く付ければ同じ週に発売されたヤングジャンプのように写真を生かす効果も出せるのですが。
okiぽん
身体的特徴を書くときにはそれなりに気を遣っているのですが、高城のような場合は表現に悩みます。
劣情を催せしむる写真にするのであれば、それを強調して撮れば良いのですが、矯めて殺さないようにしつつ綺麗に撮るってのは矢張り難しいです。
このあたりが桑島智輝の上手さ。
最近のグラビア誌は高いですが、ビールの一杯も我慢して購入していただければ幸いです。
# Dwightsa [propecia half <a href=http://dstvmediasales.com/sitemap.p..]
時折り傾いたグラビアを載せるヤングチャンピオン。 今号はAKB48が表紙と巻頭(+ピンナップ)なのだが、ロサンゼルス公演のレポートで6ページ。
取材(写真及び文)は、スクランブルエッグ編集長の岡田氏。 古い客には「レッツ長」と書いた方が通りが良いかもしれない。
秋田書店は昔からグラビアに無頓着で、相変わらずおかしな色なのだけれど、レポートしては良く出来ている。
持って行ったカメラがチャチだったのかも知れないが、ステージ写真は引きで撮ったものが多い。 オフショットも声を掛けてから撮ったものが多く、写真としては物足りなさもある。
しかし、引きで撮った絵は色々な物を見てきた経験が生きており、画面構成と撮るタイミングに関しては下手な本職より上手い。 劇場公演でも見慣れたユニット曲などは、きっちり決めポーズを押さえているし、「普段の食生活ではナイフで切って食べる肉なと滅多に口に出来ない指原莉乃が、厚切りのローストビーフを頬張って目を見張るの図」であったり「のほほんとパンを食べる高城亜樹の図」であったり、オフショットもメンバーの「人となり」を把握して"らしい"絵を撮っている。
レポート部分はスクランブルエッグらしい「ですます調」の文章で丁寧に。 どんな客が来て何をしていたかではなく、ステージの上で起こった事に重点を置いて書かれている。
妙に狎れたような文体の半可通が幅を利かせる昨今に於いては、これも貴重。
ページ数に制限が有る中に情報を詰め込んでいる為、写真も小さいし少々息苦しくもあるが、Windows DTPの先駆者としての腕は錆付いておらず、効率よく詰め込んであって寄木細工のよう。 匠の技。
スクランブルエッグが商業化していく事への懐疑と危惧は少なからず有ったが、漸く腑に落ちた。 この立ち位置と視点で継続してものが書けるのであれば、問題は無い。
スクランブルエッグのサイトに連動企画のレポートがある。
お盆の合併号。 AKB48絡みでは、表紙+巻頭ビラビア+巨大ポスター。 読み物は秋元康インタビュー、投稿連載ページに北原里英。
AKB48以外の読み物で気になったものとしては、職業選手名鑑に「ビール売り子」。 千葉マリンスタジアムの愛甲の娘が載っていない。
芸能人系AV紹介記事。 ここには載っていなかったが、広告は出ていた。 編集部と広告部で窓口が違うということか。
AKB48 (板野友美、大島優子、柏木由紀、小嶋陽菜、前田敦子、宮澤佐江、渡辺麻友)
表紙+巨大ポスター+巻頭ビラビア8ページ19カット、見開き1箇所。 撮影は今村敏彦。
商売上致し方ないのかも知れないが、代わり映えのしない面子。
ポスターから前半に掛けては衣装も例によって例の如くの金太郎飴。 なんら工夫が無いが、AKB48を載せてさえいれば売れるのだから問題ないのだろう。
表紙と後半はPVが下品と評判の新曲の衣装なのか何なのか、前半とは異なる衣装。 傾向としては似通っているが、ごて付いた感じが無い分、私はこちらの方が良いと思う。
相変わらず邪魔なのはキャプションと割付け。 写真が細切れなのはさておき、今村敏彦らしさは出た楽しげな写真なのが救い。 「良かったさがし」をせずに済むAKB48のグラビアが見たい。
大島優子だけが別の次元の仕事をしているが、今回は判り難くやっているので悪目立ちはしていない。 よくよく見ると凄いので、目を皿にしていただきたい。
秋元康インタビュー
3ページなのだけれど、扉に1ページ秋元の写真で使っているのでインタビューは実質2ページに満たない。 そもそも聞き手が物知らずなのでインタビューと言うより秋元の独り語りに近い。
秋元康の思い付きで始まり、思い付きの積み重ねで今に至っていることをまるで理解していないボンクラが聞き手なので、話は浅いところで終始。 聞き手としては縛り首にした方が良いくらいのオタンコナスだが、大本営発表が噛み砕いて書かれており、素人向けの読み物としては判りやすく、週刊プレイボーイの読者層には好適。
AKB48以外のグラビアの出来は素晴らしい。 別立てでレビューなど。
横山ルリカ
唐木貴央で4ページ7カット。
兎に角、綺麗に撮れている。 歯見せ笑顔は単調だが、それ以外は微妙なグラデーションの付いた表情。
文章そのものは些か臭いが、邪魔にならぬように入ったキャプションも良い。
阿部真里
橋本雅司で5ページ7カット。
橋本雅司らしい、対象に迫る撮り方。 モデルの方が負けてしまっている写真もあるが、4ページ目はがっぷり四つ。 「らしい」3カット。
相武紗季
刊中グラビア7ページ7カット。 撮影は沢渡朔。
信頼感を醸成しつつモデルをさりげなく裏切る「人の悪いサワタリさん」を期待して見たらそう言うカットは無く、拍子抜け。 然し乍ら実に綺麗に撮れている。 1ページ目3ページ目が秀逸。
今号は質の高いグラビアが並んだ。
AKB48のグラビアを中心に見ていると、プレイボーイ誌そのものの質が下がっているように思えていたが、全体の質が下がっていた訳ではなかった。
# Dwightsa [viagra racing <a href=http://dstvmediasales.com/sitemap.p..]
事務所の携帯サイト内であったり、所属ユニットや事務所での共用であったり、形は様々だが、松井咲子以外の正規メンバーはとりあへず自分のブログを持つに至った。
情報発信の手段は手に入れても、自分で出来ることは限られてくる。
そこを事務所として上手くフォローしているのが、ムーサ。 ブログでは出来ないことを、一と手間掛けて連載読み物に。
夜中に更新した部分で、仲谷明香と中田ちさとのブログからそれぞれのコンテンツ及び事務所サイトにリンクが貼られていないと書きましたが、
実際はバナー付きでしっかり貼られています。
昼休みに仲谷明香のブログを見て青くなりました。
お詫びして訂正いたします
# heksflumumers [Hello! Can you tell me how i can register mail at <a href=..]
Ustreamで配信される、小林も出演した映画絡みの番組にゲストとして出演。
劇場以外での小林と言へば、極度の人見知りから碌に喋らずに感じの悪さばかりが出る事が多かった(昔NACK5に出た時は酷かった)が、今回はそう硬くならずに喋れていたと思う。 小林香菜の四次元トークを久し振りに堪能。
視聴者は最大で400人から居た模様。
それを聞いた小林。
「ありがたいですね、こんなわたしのために。」
衒うでもなく卑屈にもならずさらりと。
小林香菜は、良い方向に向いているのではないかと思う。 今日のように「らしさ」さえ出せれば、今一番欲しいものとして挙げていた「色気と人気」も、自然についてくると思う。
# みっつ [小林香菜さんは主にブログでしか知りませんが、面白い文章なので欠かさずチェックしてます。こちらで紹介されなかったらAK..]
表紙と巻頭グラビア、オマケピンナップにAKB48。 この号から始まる週替り連載に北原里英。 ピンナップは、グラビアに出ている7人ではなく、柏木由紀、北原里英、渡辺麻友の3人。
AKB48のグラビアとしては当分これ以上のものは出ないのではないかと思う。
AKB48(板野友美、大島優子、河西智美、小嶋陽菜、前田敦子、峯岸みなみ、宮澤佐江)
表紙+巻頭グラビア11ページ11カット。 撮影は桑島智輝。
携帯サイトの別カットまで見てみたが、集合は1カットも無い。 集合を撮らないのが意図したもので無いとすれば、それだけ撮影に掛けられる時間が無かったと言うことになる。
そんな訳で、表紙も大島優子を真ん中にして他の連中の写真をコラージュ的に散りばめたものになっている。
時間が無かったのではないかと思うもう一つの理由は、桑島智輝らしからぬ詰めの甘い写真も散見される事。
本誌に掲載されているものは良いが、携帯サイトにある別カットには構図の切り方が甘かったり、影が出てしまっているものもある。 それでも最低限の枚数はアタリを出してくるのは流石。
板野、大島、小嶋、前田は2ページ2カット。 河西、峯岸、宮澤は1ページ1カット。 例の茶番の順位に比例してなのか扱いに差があるが、河西を巻頭の1ページ目に持ってきたり、刊中も見開きの小嶋の前の扉に宮澤を持ってきたり、並べ方まで考えてあるので然程気にならない。
殺風景なスタジオで衣装も1パターンの簡素なグラビアなのだけれど、その分桑島智輝の上手さが生きている。
その場にある物と光を使って組み立てたグラビア。 光の質と強さも頃合い。
宮澤佐江は「元気」「ボーイッシュ」と言う表層的な部分に縛られ過ぎた写真が多く、女の子らしい部分を掘り下げて貰えない事が多いのだけれど、1ページ乍ら宮澤の良さが引き出された写真を使ってもらっている。
携帯サイトではいつもの宮澤の写真も使われているので、敢えてこの写真を撰んだ編集者の審美眼は褒めてよい。
峯岸みなみは、他の連中と絡んでいない単独の写真では久々の当たり。 自分を活かし、内側から光を放つ写真。
河西智美も、気だるげな引きの強い表情。 劇場公演では見慣れたこの表情が、なかなかグラビアでは出ない。
板野、小嶋、前田あたりは高いレベルで均質。 前田を髪の分け目と逆の方向から撮ってきっちり絵にしたのは上手い。
大島優子は抑制の効いた衣装とポーズの中で、目や口、指先などで変化を付けている。
細かく見れば見るほど凄い。 何処まで意図してやっているのかは判らないが、内容の濃い仕事。
今回は水着の色に合わせた太腿迄のタイツを穿かせたり、照明の色と強さで変化を付けたり、キャプションに意味と装飾性を兼ねさせたりしたくらいで、衣装にもセットにも凝ったところは無いのだけれど、グラビアとしての完成度は高い。
大島優子と同じく桑島智輝もある程度の制約があった上で仕事をした方が、その枠内で良い仕事をするように思う。
忙しくなり過ぎた上に船頭も多過ぎる現在に於いて、そしてより以上にしっちゃかめっちゃかになるであろう今後に於いて、特別な場合を除けばグラビアに時間を掛ける事は益々難しくなると思われる。 その中でこれ以上のグラビアが出来るかどうか・・・。
きたりえの妄想文学少女道 (第1回)
AKB48絡みの週替り連載の一回目は北原里英。 毎回作家一人をお題にしたグラビアとインタビュー。
今回はテーマが宮沢賢治と言うことで、グラビアは「セロ弾きのゴーシュ」に因んでチェロを小道具にしっとりと。
水着などで露出度を上げたグラビアより、こうして衣装や小道具やロケーションに凝ったグラビアの方が私は好きなのだけれど、世間ではどうなのだろうか。 看板に大いに偽りがありつつも「初の水着写真集」と銘打った粗悪品が版を重ねている事から見ても、私のような人間の方が少ないのだろう。
閑話休題。 携帯サイトの別カットを含めて、良く撮れている。 フライデーで撮った小嶋陽菜のグラビアも良かったが、細居幸次郎の屋内での撮影は、桑島智輝とはまた違った組み立ての上手さがあるし、北原里英も肩の力が抜けた良い表情。
私のように捻くれた人間には、宮沢賢治の潔癖性の裏側にあるものに興味が湧くのだけれど、北原の妄想は妄想でありつつ健全に正面から。 それでも幻想的な部分より悲劇性に惹かれる辺りは、膏肓にまでは至らないにしても矢張り病が深い。
こうした連載だと課題図書を一冊与えて事足れりとする事が多いが、「銀河鉄道の夜」から「春と修羅」まで話題は多岐に渡り、訊く側も語る側もしっかり読み込んでいる事が判る。
ヤングジャンプの対象読者には解かり難いかもしれないが、退役(もしくは予備役の)文学青年の琴線には触れるのではないかと思う。
普段漫画雑誌など買わない向きにも、是非一読願いたい。
チームYJの一連の連載と同じく、人となりや魅力を上手く引き出した連載。 次回の指原企画にも期待したい。
>みつ さん
むしろアクセスもコメントも少ないブログの方が面白いことが多いのですが、そのあたりはまた別項にて。
小林のブログは面白いです。 モバイルメールと両立させて、どちらも面白いのも凄い。
表紙と刊中グラビアにAKB48。 11ページ10カット、見開き1箇所。 撮影は小笠原真紀
集合で1ページ、大島優子→前田敦子→板野友美→小嶋陽菜の順で2ページ2カット+インタビュー、最後に見開きで4人並べてのカット+対談。
女性誌なので肌露出の多い衣装を着なくて済んでいると言うこともあると思うが、集合では色調を揃えつつそれぞれに合わせたワンピース。 個別写真ではよりそれぞれに特化した衣装。
服飾に疎い私のような人間にはそれぞれの衣装の詳細が記されているのは有難い。 和服はともかく、洋服となるとまるで判らない。
板野と前田・大島で撮られ方が違うのが面白い。 板野はファッション誌での仕事が多いからか、服をより良く見せるポーズと邪魔にならない表情。
前田と大島は前田・大島そのものを撮った写真。 小嶋陽菜はその中間。
板野と前田や大島の撮られ方が異なり、それぞれがそれぞれに良い仕事をしているのは、任に合った仕事に恵まれているからであり、小島がどちらとも付かない撮られ方なのは、モデルから役者から仕事が多岐に渡っているからだと思う。
前田と大島は表情の作り方が似ており、それは前田が大島に感化されて似たのだろうと以前は考えていたが、カメラの前に素の表情で立てる前田に大島が触発されたってのもあるのではないかと最近では考えている。
大島優子は撮られる機会が増えたからか、カメラの前での振る舞いが上手くなっている。
「〜してしまいます」と女性誌らしい言葉遣いに直してあるので、どう考えてもそんな事ぁ言いっこ無い板野インタビューは可笑しくて仕方が無いのだけれど、口調を想像して読み替えてやれば「らしくない事」は喋っていないし、捻じ曲げたり端折られたりもしていないように感じられる。
今回の撮影を担当した小笠原真紀は他のページでも撮っているのだけれど、技術とセンスの両方を持っており、35ページの佳つ乃を撮った写真なんざ実に巧い。
加齢感が出やすい顔や手はハイキーに白く飛ばしつつ、着物は丹念に描写し、居住まいの美しさを切り取っている。 清方の美人画や鏡花の文章に通ずる省略の美学。
畑違いの分野からアイドルグラビアに引っ張ってくるなら、こう言う素材を活かす技術とセンスを持った人にしていただきたい。
自分の写真表現の為にモデルを型に填め、個性を引き出さずに矯めて殺してしまう手合いが多過ぎる。
以上余談。
女性誌の表紙は初と言うことで同じAKB48とは言え事務所もチームもバラバラで忙しい4人を集めて撮れたのかもしれないが、衣装2パターンスタジオのみの撮影でも見応えのあるグラビアが成立するということを男性向け雑誌のグラビア担当者には重く受け止めていただきたい。
徒に衣装や小道具やセットに凝った挙句、グラビアとしては褒めるところを探すのに苦労するようなのが多過ぎる。
潤沢な広告費に恵まれているからか、週刊誌にしては下手な男性向けグラビアより紙も印刷も良い。
印刷難易度の高い写真を多く使えるのも頷ける。
お洒落とは縁遠い我々には少々買い難い雑誌ではあるが、この11ページの為だけにでも420円払う価値はある。
私も図書館で流し読みして済ませようと思っていたが、恥を忍んで駅前の本屋で買った。
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AKB48絡みでは、巻頭グラビアページに高城亜樹。 「部活のこと」に北原里英。 投稿連載ページに峯岸みなみ。 巻末グラビアページの藤原新也の連載ページにAKB48劇場と研究生。
高城亜樹
4ページ7カット。 撮影は熊谷貫。
対象に迫るような撮り方をする事の多い熊谷貫にしては引いた感じのカットばかり。 大ハズレでは無いが大当たりでもない。
粗が出ないように撮ってはいるが、2ページ目などは骨太感が出てしまっているし、表情も単調。
それでも3ページ目右下などはなかなか良い。。
「部活のこと」(北原里英)
中学時代のハンドボール部の思い出を中心に、高校一年時の吹奏楽部とAKB48加入前後の話など。
北原里英も興が乗ってよく喋ったのだろうと思うが、良く纏められている。
AKB48の夢叶!(峯岸みなみ)
峯岸の勝ち。
藤原新也の書行無常
巻末グラビアページの新連載。 AKB48劇場にて、研究生を前にして「色即是空」と大書する藤原新也の図。
これに藤原新也の一文が付くのだけれど、最近読んだAKB48評の中では出色。
百万言を費やした偽史よりも正鵠を得ている。
今号は兎に角藤原新也の一文に尽きる。
それを見るために、私も通っていたのだった。
兎に角時間が無いので手短に。
アップトゥボーイ 2010年 10月号の大島優子を見てから、ケッコウと言ったり死んだりした方が良い。
アイドルグラビアの、ポートレート写真の一つの到達点が、そこにはある。
たくし上げたワンピースの裾、寝転んだワンピースの胸元。 見せず隠さず。 仄めかしと暗示。
週刊ヤングジャンプ 39号に、指原莉乃の企画グラビア。
撮影場所、調度品、衣装・メイクから撮影機材まで凝りに凝って造り込みつつ、被写体の個性を引き出した佳品。
指原莉乃は相も変わらずブログでたわけた感想を述べているが、実際の出来は指原の儚げな美しさと強さを切り取れている。
指原のコメントは照れ隠しのようにも見えるが、ダメ人間であることにした自分に逃げ込んでいるようにも見える。
ダメ人間は逃げ場ではない。
# okiぽん [ほぼ在宅な松井玲奈ファンですが、いつもペトリさんの彼女のグラビアレポを読むと雑誌買いたくなります(笑)高城さんは確か..]
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