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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


1999-08-22

_ 気分は

ダレダレで、昨晩は九時半頃寝てしまい、今朝は四時五十分過ぎに目が醒めて、とりあへずメールチェックそして巡回。 七時過ぎにまた寝て、昼過ぎに何となく起き出して雑炊をつくった。
 昨日買って来た牛の切り落としを少し入れ、仕上げに野菜ジュースとバジルとオレガノを入れてオリーブオイルをたらして出来上がり。 インチキイタリア風偽リゾット。 こういう余計な事をすると親父は絶対に手を付けないので一人分作れば十分足りる。 白瓜を刻んでかつぶしと醤油で和えた物をおかずにした。
 喰い終えてから大阪方面にいたずら電話。 「チャントメシヲ喰エ!」とポジティブなお説教をしてひびらせてから名古屋方面の鬼畜な人の鬼畜情報を仕入れた。
 夕方になってようやく涼しくなって来たので、萩原朔太郎詩集とカメラを持って川へ。 金の無い人は他にも大勢いると見えて、河原は釣りをする人とそれを見る人で一杯。 落ち着かないので川向こうへ行ってみる事にした。
 四ツ木の駅前から渋江商店街へ。 ampmですら0:30で仕舞ってしまう農道そのままのくねくねと細い商店街には人気も余り無く、中華そば屋兼たばこ屋とか金型展示場とか布団打ち直しとか良い感じに古汚い木造のみせが並んでいる。 ここは交通安全の看板も変わっていて、無季不定型字余り有り有りのアヴァンキャルドな自由律標語が、前衛書道ばりのひん曲った字で書きなぐられていて物凄い。



おしゃべりを 道路でしてたら

あぶないよ お母さんたち



交通のルールを 守らない人

いけないよ



交差点 気をつけないと

ドッカーン!



見かけたのはこれだけだが探せばまだまだありそうだ。 おそるべし東四ツ木南町会。
 駅前の玉子屋と言う割烹の出店でぬか漬けと鰻の骨を買って帰った。

_ -今日の言葉-

 だが最も本質的な事は、書物はどのような手に落ちるかわからないのに、一定の表現を保持しなければならない、ということである。 この表現が、その読者たるものの精神的水準や本質的性質にぴったり応ずれば応ずるほど、一般にその効果はますます大きいのである。 だから大衆を目的とした書物は、はじめから文体と程度において、より高度の知識層を目的とした著作物とは異なった効果があるようにせねばならない。


アドルフ・ヒトラー著「わが闘争」より


2003-08-22 忙しい

_ とても

忙しい

_ そんな訳で

旅に出る時間も気力も金もありませんので、18きっぷ(4回分残)を売ります。 欲しい方、お譲りします。 都内で手渡しできる方希望。

_ 西部警察

何故、日産車を使わなかったのか?。 何故、高橋レーシングにやらせなかったのか?。
素人がTVRなんか振り回したらそりゃ事故も起こるだろう。 警察車輌はすべて日産で、壊れるのは2世代前くらいのセドリックのパトカー、悪い奴はトヨタに乗っている、・・・と言う判りやすい構図が好きだったんですが。

_ 18きっぷ

売れました。
ありがとうございます>買ってくれた人

_ 立川流金曜夜席@上野広小路亭

珍しく仕事が早めに終った帰りの電車の中で思い出して、まだ間に合いそうなので行ってみた。 着いたら既に中入りの後たったので木戸銭は1000円。 階段を駆け上がり、そーっと中に入ると、丁度 志雲 さんの「代書屋」がサゲに掛かる所。
続いて 談之助 師匠が漫談。 面白かったが内容はとても書けない。
トリは 里う馬 師匠で「へっつい幽霊」。 所作が綺麗。 短かったがいい物を観た。

_ 受け渡し

帰りのバスを待っていたところで商談成立。 一旦帰宅してから錦糸町→上野と移動。 家に帰ったら日付が変わっていた。


2004-08-22

_ さわやかな目覚め

冷房をつけなくても十分涼しく、窓を閉めて寝たが朝まで安眠できた。 7時前に起床。

_ 朝飯

600円で朝飯が付けられて、これが結構旨い。 今朝も美味しく戴いた。

_ 朝風呂

9時まで風呂を使えるので、朝食後に朝風呂。 熱めの湯に使って昨夜の酒を抜く。

_ チェックアウト

先日の台風で庭木や草花に潮をかぶってしまい、菊はいけないらしい。 鳥海山の紅葉もどうなるか・・・、なんて話をしてチェックアウト。

_ 中町へ

ケルンでアイスコーヒーを飲んでから自転車で市内を回って撮影。 中通りの「わいわいネットプラザ」でこうして日記を更新。 無料で使えるのが有り難い。

_ 昼飯

浜田から筑後町あたりの裏路地をぐるぐる回って中町へ戻り、何を食べようか考えながら自転車に乗っていたら前方に関東軍上層部が居たので、追いかけて昼は何を喰うのか訊いてみたら、「じつは『しばらく』へ行こうかと・・・」ってんで、私も寿司を食う事にした。
「入船ランチ」と言う昼のみのランチメニューも有るのだけれど、地魚の握り(1人前)の「庄内浜」にした方が良いので4人でこれを注文。 注文してからすぐにカウンターが空いたのでそちらに移動、地魚の握り2人前の「日本海」を2人で分けた方が更に得なので変更。 オーヨ、ソイ、ノドグロなどの白身と、対馬海流に乗ってきて酒田で揚がったマグロ(旨い)、それにオキニシ貝と夏イカと甘エビ。 ゴマ豆腐と味噌汁(白身魚のしんじょとイギス、茗荷)が付く。
親爺さん一人で握っているので、昼時に立てこむと少々時間がかかる。 11時の開店に合わせて店に入って、混みあう前に出るのが吉。

_ SP magic浪漫tour Vol.4@中町モール

先週の縁日祭りのステージはド真ん中に街灯が立っていたり、舞台が高かったり、階段が無かったりしてのだけれど、今週はketyの仕事だったので高さも頃合。 舞台そのものも丈夫で段差も無く、流石の良い仕事。
出演者全員で歌うと、マイクが最大8本使われることになる修羅場だったのだけれど、音量も適切でハウリングも起きなかった。 こちらも良い仕事。 これに慣れちゃっていると、他のコミュニティアイドルの映像資料なんかを見た時に劣悪な仕事っぷりに驚く事がまま有る。
先にpinkishが持ち歌6曲全部+アンコール1曲。 続いてSHIPが持ち歌5曲とアンコール2曲。 最後に全員でライブインマジックのPaPa牧田社長プロデュースの「I am you」を歌って〆。 pinkish、SHIP、それぞれ動きも表情も良く、安心して観ていられる良いステージだった。 地元で演る時にはかしこまった表情になりがちのSHIPの各メンバーも、今日は柔らかく明るい表情で、MCもうまくこなしていた。
終了後に物販。 pinkishのCDは過去最高の売れ行きだったらしく、長蛇の列になっており、先に終ったSHIPのメンバーがはけるにはけられずになんとなくその場に残る状況になってしまい、一寸かわいそうだった。 しかしここでガッツキ地獄にならないのかSHIPの良い所では有る。


2006-08-22 昼と夜の間に用足し

_ AKB48 チームK昼公演

なんだか最近メール抽選が当たらないと思ったら、昼公演が11時からの日は、そもそも予約枠が無いのをすっかり忘れていた。
そんな訳で列んでみた。
札止めにはならないが、そこそこの入り。
籤運はそれなりで、五列目中央付近を確保。 前の人の座高も頃合いで、良く見えた。
ここのところチームAとチームKを掛け持ちして馬車馬のように働いている河西以外はスコブル元気で、やる気が空回りする場面もあったが、それもまた楽しい。

小林のコバヤシっぷりが今日は特に酷く、いつも以上にこばやし丸出しで実に面白かった。

佐藤の髪形がストレートに戻った。 良い。

_ 柱の会

AKB48のファンクラブが発足。
発足したのは良いが、名称が「柱の会」。
構造材として太い柱が二本ある劇場の特徴から洒落でつけたのだとは思うが、こういうのとかこんなのを思い起こさせる。

_ 今日の晩飯

家の用事を済ませてから都内に戻り、AKB48の夜公演の前に晩飯。
新築成った駿河台下の「とんかつ駿河」で久しぶりに衣がガリガリしたとんかつでも食べようと思ったら、折悪しく休憩中。
いもやのとんかつを喰うのも癪なので、すずらん通りのスヰートポーヅで中皿定食。
一寸多かった。

_ AKB48 チームK夜公演

一曲目でポコポコとマイクがぶつかる音がして、生音率が高いのは判ったが、それが何を意味するのか深く考えずに見ていた。
二曲目のソロパートで気付いた、河西が居ない。

結局、河西は大島とのユニットとの「禁じられた2人」とアンコール最後の「シンデレラは騙されない」(と、その前のMC)にのみ登場。 「禁じられた2人」では科白のタイミングを間違えてDoppelgängerを出現させたりしていたが、「シンデレラは騙されない」前のMCからはとりあへず元気に登場していた。
「シンデレラは騙されない」は大堀しか見ていなかったので、どうなっていたか判らないが、最後の挨拶は元気にやっていた。

_ ラムとマトンとジンギスカン

大雑把に説明すると、仔羊の肉がラム、成長した羊の肉がマトン、これらをタレに漬け込んで焼いて食べるのがジンギスカン。

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2007-08-22

_ 訂正

21日の分を、日付を跨いで書いてしまったので此処に書いてある。
あしからず。

_ AKB48 チームB公演(ソワレ)

例によって仕事歸りに秋葉原へ引っ掛かる。 「当日券販売中」の立て札を横目に見つつチケットを買い、まぁなんとか見える位置に陣取って開演を待つ。
渡邊が思いきった短髪で驚く。 井上はすっきりストレート。 浦野はまた巻き髪に戻ってしまった。

片山はいつもの編み込み二つ縛り。

野口の「ぐっさんジャンケン」、今日の敗者の罰ゲームは
「近所の仲の良い友達に『こんど引っ越すんだよ』と言って下さい。」

自己紹介のお題は「遠足に持っていきたいお菓子」

「袋いっぱいのキャンディーちゃんを…」と言ったところで、これまでの人生で友達にキャンディーを配ったことがあるのかと片山に突っ込まれて、人に物を施すことなど欠片も頭に無い柏木がうろたえるの図。
「キャンディーちゃんなんてそんなキャラにも無いことを…」と追い打ちを掛けようとした片山は、「それを言うなら『柄にも無い』だろう」と年下の平嶋に足下を掬われた挙げ句、最年少の多田にまで「もうやめとけ」くらいの事を言われてグダグダで終了。
柏木と片山の泥仕合は毎度楽しく見ているが、やりすぎると馴れ合い感が鼻に付くのでその辺り考えた方が良いと思う。
今日の平嶋のツッコミも、その辺りを考えての事なのではないかと感じた。

なんで校外学習におやつを持っていってはいけないのか…と、可愛く憤る渡辺。
ピルクルを持っていくのかと訊かれると
「ピルクルは、飲み物なので、ナイススティックを、持って行きます。」
文節を短く切って話すのが渡辺流。

「駄菓子を持っていきます」「かばやき太郎とか」「デカビタ味のラムネとか」
今日も貧乏臭い話が良い味の片山。
誘いの隙を作っているのに柏木に突っ込んで貰えず、戸惑う片山。
この辺りの駆け引きはいつもながら柏木が一枚上。

「ビックリマンチョコを持っていく」・・・と田名部。
「みなさん『溶けるだろう!』と思っているでしょうが、私はクーラーボックス持参で行きます。」
力の入れどころがどこか間違っているような気がする。

「Blue rose」の米沢のマイクは漸く安定。 米沢も曲に集中出来ていて、途中で素に戻る様な事も無くなっていた。
髪型の所為か、顔もすっきりした印象の井上。

「禁じられた2人」は柱で碌すっぽ見えないので、踊る二人の影を見る。
柏木の身のくねらせ方が何時の間にかゆっくりしたものに変わっていた。

「雨の動物園」は、平嶋だけ自分の着ぐるみのモチーフになっている動物に合わせた動きになっている事に今更気がついた。 意識の高さには毎度感心する。
歌の後のMCは、「没ネタ供養」。 これまで滑ったネタのお蔵出し。
何度やっても駄目なものはダメで、今日もゆるくグダグダで終了。

舞台中央の視界を捨てて下手を取ったので、今日は片山中心に見る「シンデレラは騙されない」。
客を睨め付けるようにしていた表情もだいぶ柔らかくなり、三白眼でも無くなってしまって少々喰い足りなくはあるが、間奏部分で柏木と顔を見合わせて微笑む余裕も出ており、また違った面白さは出て来ている。

チームBに関しては厳しい意見も散見されるが、先任伍長三人が下支えしてきた事もあって公演そのものの最低限の質は保たれて来たし、最近は漸く個々人のキャラクターもはっきりして来て、見応えの有るものに成って来ている。
こと「成長過程を見る楽しみ」に関しては、メンバーの能力値が上がって或る程度出来上がってしまった感の有るひまわり組公演よりチームB公演の方が上であり、見世物としての質の高さに於いてひまわり組公演に劣っているとしても、チームB公演に見る価値が無いとは、私は思わない。

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2008-08-22 不定期更新

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 第9回

隔月刊の本誌との連動企画で、本誌に掲載出来る分でしか外でのロケが出来ないような事が仄めかされつつ、クイズ大会。

自称「KAアイドル」の小林。 ちなみに「KA」とは「クイズ大好き アイドル」の略。
小林の中では全ての横文字がローマ字表記なので、QuizはKUIZUだし、IdolはAIDOLUなのだ。 私は小林全肯定なので小林が黒だと言ったら白でも黒なのだ、馬でも鹿なのだ、赤坂でも青山なのだ、これでいいのだ。 賛成の反対なのだ。

閑話休題、回を重ねるごとに小林の表情が良くなっている。 今回も考え込んだり、へたり込んでスケッチブックを抱えて横座りしたり、誰が見ても可愛い表情から、好事家向けのあばらかべっそんでべけんやな表情まで取り揃えてズラリ。 携帯サイトなのでサイズは小さいが、質は高い。

第1問は埴輪の写真が示され「これらの名前は何でしょうか? そして何のために使われるものでしょうか?」
小林さまのお答えは
「はにわ こうじをする時の赤いやつのかわり」
得意げにスケッチブックに書いた答えを見せる小林。

第2問は、古墳の航空写真が示され「これは何でしょうか?
「横浜のビーチ」と書いたスケッチブックを得意げに見せる小林。
答えも、答えを書いてあるスケッチブックの持ち方も、左手のVサインも、全てが可笑しい。
普通は左手でスケッチブックを持って右手でVサインだと思うのだけれど、このあたりも小林らしい。

その後も「日本一大きい湖」に「あら川」と答えたり、風流人には堪えられない小林の小林っぷり。

次回はクイズ大会の後編で、8/28更新との事。

_ Club 333 Night View DJ(DJ:折井あゆみ)

お盆で一週空いて、二週間ぶりの Night View DJ。
4分押してスタート。
今日の折井はホットパンツだったが、スタッフが気を利かせて膝掛けを出していた。 良い仕事。
前髪を伸ばしている折井は真ん中辺で分けて、側頭部後方で一つ縛り。 だいぶ印象が変わってきた。

今週はアベック(死語)が多く、楽しげにリクエストを書く姿が見られた。
麻布十番祭りと重なった事もあってか、浴衣率も高目。

夏休み中は大展望台までの600段の外階段が開放されていると言う話題から実際に登った友人の話。
火曜日に仕入れた根多だと思うが、上手く使っていた。

盆休みに長野へ帰った折井は諏訪湖の花火大会を見てきたそうで、その辺りの話。
人口5万人の町が、その日だけ50万人に膨れ上がり、新宿に負けない都会気分ってのが面白かった。

カフェ・ラ・トゥールに一品頼むコーナーでは、曲間にDJミズノ氏と綿密に打ち合わせ。
メニューが変わったそうで(「少しですけどね」ミズノ氏談)、その中からミズノ氏お奨めの黒糖ラテを注文。 今週もあっという間に届いていた。
これはアタリだったようで、コーヒーが飲めない折井も美味しく飲めたようだった。
新メニューには「ミルクプリンのイチゴサンデー」なんてのもあるらしい。

折井の仕事ッぷりは今日も安定していて、帰り際に持って帰ろうとした黒糖ラテをこぼしてしまった以外は目立った失敗も無く。
安心して観ていられて、しかもそれなりに楽しい。
劇場のような「わくわく感」は無いが、気が付くと時間が経っている。
騒がずガツガツせず観る向きにはお奨めのイベント。 来週も七時半から。

_ 戸島花の事務所移籍を言祝ぐ

多士済々のAKB48に於いて、「可憐さ」「初々しさ」ではどうでも、こと「使える」と言う点において衆目の一致するところであろうと思われる戸島花の事務所移籍が、漸く決まった。
移籍先はドレスコード
出来たばかりで、まだ海とも山ともつかぬ事務所であるが、この時期に戸島を獲ったと言う事は即ち「わかっている」と言う事だと思うので、ここは素直に祝福したい。

この事務所は「所属アーティスト」が「タレント」と「文化人」に分かれていて、「文化人」として所属しているユリーカさんのブログが、なんと言うか「隼人ピーターソン口調」で凄いのだけれど、それはさておき戸島の話。

戸島は器用では無いがやらせれば何でもこなし、やる気を剥き出しにはしないが決して手を抜かず(ひまわり組に於いて板野と裏表だったのは実に sarcastic だった)、素直では無いが正直で、可愛げは無いが無さ過ぎ加減が一回りして可愛らしく、夢が無いくらいに化粧が上手いがケバケバしくは無く、畳の上で正座して生活してきた典型的な昭和日本人の体形だが妙に艶かしく、無駄に他人行儀だが情には厚く、奥ゆかしくてもどかしく、歯痒くってじれったい。

舞台の真ん中に立っている事は少ないが、戸島の居ない公演は締まらない。
何時だったか、MCがぐだぐだに成り掛けたとき、小嶋陽菜が言った。
「やめなよ、今日戸島居ないんだよ。」
大江が倒れた時もそうだったが、たいてい戸島がなんとかして来た。

将来なりたいものを訊かれた時の答えが忘れられない。
「役者です。」
女優ではなく役者と答えたところに、戸島の気概を感じた。

とまれ、事務所が決まったと言うだけで、全てはこの先の話だ。
傍で見ていて辛いのは飼い殺しにされる事で、「あのままAKSに居たほうが、まだ良かった。」なんて事にならぬよう、ドレスコードには頑張って戸島に合った仕事を獲ってきてやっていただきたい。
獲ってきた仕事は、きっと次に繋げてくれると思う。

_ 遅蒔き乍ら青田買い

研究生の小原春香も、上記のドレスコードへの移籍が決まったそうだ。
チームに所属しないメンバーを研究生と言う形で囲うようになってから、既に各チームへ割り振られた連中も含めても、研究生出身で所属事務所が決まったのは小原が初めて。

カフェの売り子からAKB48劇場の舞台の上の人になったのは、篠田・大堀に続いて三人目だが、現状では厚遇されているとは言い難い。
そんな中でも、少ない出番を遣り切る姿勢への評価は高く、AKB48劇場の舞台の上での経験こそ少ないが、名前で検索すれば広い舞台も経験しているのが判る。
戸島もそうだが「出来る・使える」連中を撰ぶ、この事務所の獲得方針が面白い。

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2009-08-22 Ebony And Ivory

_ AKB48 日本武道館コンサート

なにやら長いタイトルがあったが、割愛。
田安門をくぐると、物販の列が出来ている。

良く考えなくても開演までに買えない様な気がするのだけれど、思い出よりモノなのだろうか。

NHKホールやJCBホールと比べると、流石に入場の整理は出来ていて、すんなり入場。
一階のファミリー席でのんびり観たが、アリーナ中央に大き目の出舞台が有るおかげで思ったより近く見える。
ただしこれは選抜メンバーの話であって、最後列付近に居るSKE48の連中とか内田とか、もう少し前の方ではあるが群集に埋没しがちな小林などを眼で追うと、矢張り遠い。

各席には織り込みチラシの入ったビニール袋があり、柏木の写真集、小野のトレカ、大堀のエッセイ、コンサートの模様を独占配信するWOWWOWの加入チラシ、AKB48モバイルの勧誘チラシ、サルオバサン祭りのチラシ。
さらに、読売新聞特別版が8種類のうち一つ入っているのだけれど、これがまた良い出来。
新聞なので紙質は悪いが、写真としては良い。 私の席には表が前田で裏が高橋のもの。 開くと右が篠田で左が小野、全部開くと高橋みなみの巨大ポスター。
この高橋みなみがプレイボーイ別冊の水着グラビアのしょっぱい表情が嘘のような、実に良い表情。 状況設定でスイッチが入るタイプなのかな…となんとなく思った。

開演予定時間を10分ほど過ぎた頃に影アナ。 担当は野呂。
余計なことを盛り込みすぎる何時もの芸風は鼻に付いたし、そもそも長すぎるのだが、ちゃんと名乗らずに「前田敦子でした」とやったのは良かった。

そんな中、関係者席に秋元康が入ってきた。 誰も石を投げない。

客電が落ちたり点いたり、また落ちたりやっぱり点いたり混乱しつつオーバーチュアで開演。

インフルエンザでチームKの奥と倉持、チームBの多田と小原、研究生の石田と佐藤(す)が休演。 リハーサルを体調不良でこなせなかった増田も休演。

渚のCHERRY
篠田(黄色・前田)、秋元(増山)・野呂(峯岸)・大堀(平嶋)
手元のメモには「ジエットストリームアタック」と書いてある。
篠田の歌がもろにボーカロイド。 下手なりの味というものを完全に否定した人工的で表情の無い歌声。
ここまでして糊塗する意味がわからない。
間奏部分の下克上コーナーは野呂。 まぁ切れた動きではあった。

Blue rose
小野(大堀)、松井珠(秋元)、高橋(増田)、渡辺(宮澤)
渡辺がマイクスタンドを蹴り損ねた以外は良く出来ていた。
高橋みなみは全篇を通じて良かった。

雨の動物園
前田(ゾウ)、小嶋(キリン)、柏木(シマウマ)、宮崎(ラクダ)、峯岸(ペンギン)、板野(ライオン)、佐藤由(パンダ)、河西(サル)
選抜常連にやられても、オリジナルのごった煮感が出ない。
他の曲でやりたい事をやらせて貰っているからか、着ぐるみ衣装でも機嫌よく歌い踊る板野。

虫のバラード
高橋みなみ(秋元)
本日の見せ場の一つ。
高橋みなみは何公演かこなして歌い込まないと歌いこなせない印象があったが、この曲は実によく歌いこなしていた。
マイクスタンドをぶっ倒したり、へたり込んだりする部分も気合十分で、小柄な高橋が大きく見えた。

ハート型ウイルス
宮澤(大島麻衣)、大島(小嶋)、佐藤(N)(川崎)
遠慮会釈無い大島を真ん中にして、脇に廻った佐藤(N)が良い仕事。
北風と太陽。

君はペガサス
松井玲奈(旧秋元)、矢神(旧宮澤)、森(旧佐藤(N))、高井(旧野呂)
松井玲奈+旧ウィンブルドン。 人選も上手いし、任に合った割り振りの妙。
前世で写真屋でも殺したんじゃないかと思うくらい絶望的に写真写りの悪い松井玲奈だが、動いているところを生で見ると実物の良さに圧倒される。
旧ウィンブルドンの三人もよく付いて行っていて、オリジナルとはまるで別物だが見応えのあるものになっていた。

ウィンブルドンへ連れて行って
藤江(黄色、旧森)、宮崎(ピンク、旧高井)、小野(青、旧矢神)
そのウィンブルドン。
出来る人間を集めてやっているので、よく出来てはいる。
ただ、特異な個性を集めて出来上がっていたオリジナルの面白味は無い。

となりのバナナ
指原(小野・奥)、仁藤(河西・小林)
これもどうかしている連中がやっていたからこその面白みは無い。 よく出来てはいる。
指原は立ち位置がまだ半分客。 嫌いではないのだけれど、舞台の上に立ったら「向こう側」の人であって欲しい。 突き抜けられない原因が奈辺にあるのか、考えたほうが良い。
仁藤は何に出ても破綻しないのだけれど、オリジナルを超える何かも見えて来ない。 多少ソツ有っても良いのでは無いか。

愛しきナターシャ
近野(指原)、秋元(片山)、佐藤(N)(田名部)
毛皮が妙に似合う秋元。 マイクスタンドを持って暴れるさまは天下一品。
佐藤(N)はここでも脇に廻っての仕事なのだけれど、地味な割に印象には残る。

エンドロール
峯岸、松井珠理奈、板野、桑原
今日のもう一つの見物。 大島優子の居る本家より良かったのには、流石に驚いた。
合わせる時間はあまり無かったのではないかと思うが、揃うべき所は揃い、各自の個性もしっかりと。
一生懸命なSKE48の二人と(特に「寄らば斬るぞ」的な気合の漲る桑原とは)対照的に、さらりと凄いことをやる板野峯岸。
板野の軽味が重くなりがちな曲の中で救いになっている。

ツンデレ
浦野、渡辺、中塚
オリジナルを殆ど観ていないので括弧内表記は無し。
スモークの煙の向こうでホログラムのような渡辺。 フライングスコッツマン並みに正確な動き。

残念少女
北原、前田、高城
こちらも括弧内表記は無し。
スッポンで奈落から登場する趣向。 スッポンの使用はこの曲だけだったが、結構な勢いで「ポンッ」と出てくる。
歌舞伎では、スッポンからは人間以外のものが出てくるのであるが、そこから無表情な前田と顔面相似形の高城と北原が出てきたのは面白かった。
前田が役者の顔。

黒い天使
片山(高城)、柏木(前田)、仲谷(藤江)
片山のマイクの持ち方。 口との距離と向きを一定に保ち続けている。
仲谷は気合が入り過ぎたのか少々怖いくらいの表情。
柏木は真ん中に居ることに説得力がある。

口移しのチョコレート
河西☆、野呂、大堀
河西と大堀のバランスは取れているが、野呂だけ浮き上がっている。 今回の野呂は妙に出番が多いのだけれど、悪目立ちする場面が目に付いた。
こういう曲を演らせると、流石の河西。 分かりやすい蟲惑。 分かっていても騙される。

わがままな流れ星
篠田(小野)、小嶋(小林)
この曲でもボーカロイドな篠田。 こうまでして糊塗する意味はあるのだろうか。
セリが自棄糞に(2mくらい)上がった状態で平然と歌って踊っているのに驚く。 これも見物だった。

おしべとめしべと夜の蝶々
大島麻衣(大堀)、藤江(河西)
所謂「きんぴらごぼう会」の二人。 グラビアの仕事が増えた大島が黒々と、抜けるように白い藤江との対比の妙。 Ebony And Ivory
本家よりあっさりとしていたが、大島の歌が聴けたのは良かった。 流石の安定感。

飛べないアゲハチョウ
出舞台の部分にズラリ。 増田休演で柏木。
大人びた曲の中で平嶋がしっくり来ていて感心。
片山と米沢の攻めの姿勢。 華のある柏木が入っても突出させない。

ゲンナリするダレ場を挟んでSDN48。

Black boy
ゲンナリするダレ場からの流れで始まり、第一印象としては最悪。 曲は右の耳から左の耳へ抜けてしまい、さしたる印象も無く。
TPDっぽいような話を聞いていたが、ベイキャニオンズみたいな感じ。
切羽詰った感じの無い佐藤(由)が救い。

強き者よ
チャイムはLOVE SONG

口直しにSKE48。 「強き者よ」は出口や松下の使い方が上手い。 選抜云々の話でかまびすしいが、「誰を」より「どう」使うかが問題。
「手をつなぎながら」を持ってくるかと思ったが「初日」と被るからか「チャイムはLOVE SONG」を持ってきた。
見納めとなる高井つき奈を注視。 表情が間断なく刻々と変わる。 これは惜しい。

初日
Two years later

盛り返す流れでチームBが2曲。
研究生から鈴木(紫)と内田、チームAから北原。
思えば北原も始まりはチームBでの渡辺のアンダーからだった。
内田が良い。 気が付けばオペラグラスでロックオン。

気になる転校生
最終ベルが鳴る

「気になる転校生」で、あの頃は良かった的な感慨に浸る。
漸く出てきた小林は、コンサートではおなじみの蜘蛛の巣が引っ絡まったようなラメラメな髪型。 動きがもっさりと重くてぞろっぺいで、おまけに小さい。 群集に埋没したまま終わった。

JK眠り姫
青春の稲妻

青春の稲妻のソロダンスは峯岸。 良いものを観た。

ノースリーブスの三人に前田板野で間繋ぎ。
ノースリーブスの落ちの無いコントに素でつまらなそうな顔をしてしまい、小嶋に「アイドルじゃない顔してるよ!」と言われて我に返る前田。

ロマンス、イラネ
BINGO!
大声ダイヤモンド
10年桜

徐々に人が増える。 増えると影の薄い連中はどんどん人波に紛れて埋没していく。
そんな中に小林がいたのが悲しかった。
転がる石のSKE48の横に、苔むした小林。 もう一度転がっていただきたい。
オペラグラスで最後列に居た連中を眺めている間に、前のほうに居た連中は出舞台に来ており、気が付いたら本編は終わってチャフが撒かれていた。

言い訳Maybe
会いたかった
ひこうき雲

選抜メンバーの「言い訳Maybe」からアンコール。 休演の倉持と多田の位置に仁藤と片山。

選抜で迎えたコンサートを休演の止むなきに至った倉持はさぞかし無念であろうと思う。
クラさんに「体調管理が甘い」とバッサリやられているであろう事を想像するだに不憫。
とりあへず、しょうが紅茶を。

色んな連中が入れ替わり立ち代わり前のほうに出てくるが、小林は最後まで馬群に沈んだまま。

松井玲奈の顔色がコンサートの進行とともに白くなり、目が小さくなっていったが、最後の方は幽鬼のような表情。

高井つき奈をじっくり観てみる。 それと気付くのが遅きに失した感はあるが、切れ目無く変わり続け、Pretty と Cute と Funny の間を彷徨う表情が面白い。

終演 → 手繋ぎ挨拶。
手を振りながら舞台から去っていくメンバーの中で、一番最後まで舞台に残って客席にお辞儀をしたり手を振ったりしていたのは小林だった。
最後の最後に小林の小林らしい良さを確認できたのは収穫と言うか、救いだった。

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2010-08-22 終わりの始まり

_ 週刊ヤングジャンプ 38号

表紙と巻頭グラビア、オマケピンナップにAKB48。 この号から始まる週替り連載に北原里英。 ピンナップは、グラビアに出ている7人ではなく、柏木由紀、北原里英、渡辺麻友の3人。
AKB48のグラビアとしては当分これ以上のものは出ないのではないかと思う。

AKB48(板野友美、大島優子、河西智美、小嶋陽菜、前田敦子、峯岸みなみ、宮澤佐江)
表紙+巻頭グラビア11ページ11カット。 撮影は桑島智輝。
携帯サイトの別カットまで見てみたが、集合は1カットも無い。 集合を撮らないのが意図したもので無いとすれば、それだけ撮影に掛けられる時間が無かったと言うことになる。
そんな訳で、表紙も大島優子を真ん中にして他の連中の写真をコラージュ的に散りばめたものになっている。

時間が無かったのではないかと思うもう一つの理由は、桑島智輝らしからぬ詰めの甘い写真も散見される事。
本誌に掲載されているものは良いが、携帯サイトにある別カットには構図の切り方が甘かったり、影が出てしまっているものもある。 それでも最低限の枚数はアタリを出してくるのは流石。

板野、大島、小嶋、前田は2ページ2カット。 河西、峯岸、宮澤は1ページ1カット。 例の茶番の順位に比例してなのか扱いに差があるが、河西を巻頭の1ページ目に持ってきたり、刊中も見開きの小嶋の前の扉に宮澤を持ってきたり、並べ方まで考えてあるので然程気にならない。
殺風景なスタジオで衣装も1パターンの簡素なグラビアなのだけれど、その分桑島智輝の上手さが生きている。
その場にある物と光を使って組み立てたグラビア。 光の質と強さも頃合い。

宮澤佐江は「元気」「ボーイッシュ」と言う表層的な部分に縛られ過ぎた写真が多く、女の子らしい部分を掘り下げて貰えない事が多いのだけれど、1ページ乍ら宮澤の良さが引き出された写真を使ってもらっている。
携帯サイトではいつもの宮澤の写真も使われているので、敢えてこの写真を撰んだ編集者の審美眼は褒めてよい。

峯岸みなみは、他の連中と絡んでいない単独の写真では久々の当たり。 自分を活かし、内側から光を放つ写真。

河西智美も、気だるげな引きの強い表情。 劇場公演では見慣れたこの表情が、なかなかグラビアでは出ない。

板野、小嶋、前田あたりは高いレベルで均質。 前田を髪の分け目と逆の方向から撮ってきっちり絵にしたのは上手い。

大島優子は抑制の効いた衣装とポーズの中で、目や口、指先などで変化を付けている。
細かく見れば見るほど凄い。 何処まで意図してやっているのかは判らないが、内容の濃い仕事。

今回は水着の色に合わせた太腿迄のタイツを穿かせたり、照明の色と強さで変化を付けたり、キャプションに意味と装飾性を兼ねさせたりしたくらいで、衣装にもセットにも凝ったところは無いのだけれど、グラビアとしての完成度は高い。
大島優子と同じく桑島智輝もある程度の制約があった上で仕事をした方が、その枠内で良い仕事をするように思う。

忙しくなり過ぎた上に船頭も多過ぎる現在に於いて、そしてより以上にしっちゃかめっちゃかになるであろう今後に於いて、特別な場合を除けばグラビアに時間を掛ける事は益々難しくなると思われる。 その中でこれ以上のグラビアが出来るかどうか・・・。

きたりえの妄想文学少女道 (第1回)
AKB48絡みの週替り連載の一回目は北原里英。 毎回作家一人をお題にしたグラビアとインタビュー。
今回はテーマが宮沢賢治と言うことで、グラビアは「セロ弾きのゴーシュ」に因んでチェロを小道具にしっとりと。

水着などで露出度を上げたグラビアより、こうして衣装や小道具やロケーションに凝ったグラビアの方が私は好きなのだけれど、世間ではどうなのだろうか。 看板に大いに偽りがありつつも「初の水着写真集」と銘打った粗悪品が版を重ねている事から見ても、私のような人間の方が少ないのだろう。

閑話休題。 携帯サイトの別カットを含めて、良く撮れている。 フライデーで撮った小嶋陽菜のグラビアも良かったが、細居幸次郎の屋内での撮影は、桑島智輝とはまた違った組み立ての上手さがあるし、北原里英も肩の力が抜けた良い表情。

私のように捻くれた人間には、宮沢賢治の潔癖性の裏側にあるものに興味が湧くのだけれど、北原の妄想は妄想でありつつ健全に正面から。 それでも幻想的な部分より悲劇性に惹かれる辺りは、膏肓にまでは至らないにしても矢張り病が深い。

こうした連載だと課題図書を一冊与えて事足れりとする事が多いが、「銀河鉄道の夜」から「春と修羅」まで話題は多岐に渡り、訊く側も語る側もしっかり読み込んでいる事が判る。
ヤングジャンプの対象読者には解かり難いかもしれないが、退役(もしくは予備役の)文学青年の琴線には触れるのではないかと思う。
普段漫画雑誌など買わない向きにも、是非一読願いたい。

チームYJの一連の連載と同じく、人となりや魅力を上手く引き出した連載。 次回の指原企画にも期待したい。

_ レスなど

>みつ さん
むしろアクセスもコメントも少ないブログの方が面白いことが多いのですが、そのあたりはまた別項にて。
小林のブログは面白いです。 モバイルメールと両立させて、どちらも面白いのも凄い。

_ an・an 1721号

表紙と刊中グラビアにAKB48。 11ページ10カット、見開き1箇所。 撮影は小笠原真紀
集合で1ページ、大島優子→前田敦子→板野友美→小嶋陽菜の順で2ページ2カット+インタビュー、最後に見開きで4人並べてのカット+対談。
女性誌なので肌露出の多い衣装を着なくて済んでいると言うこともあると思うが、集合では色調を揃えつつそれぞれに合わせたワンピース。 個別写真ではよりそれぞれに特化した衣装。
服飾に疎い私のような人間にはそれぞれの衣装の詳細が記されているのは有難い。 和服はともかく、洋服となるとまるで判らない。

板野と前田・大島で撮られ方が違うのが面白い。 板野はファッション誌での仕事が多いからか、服をより良く見せるポーズと邪魔にならない表情。
前田と大島は前田・大島そのものを撮った写真。 小嶋陽菜はその中間。
板野と前田や大島の撮られ方が異なり、それぞれがそれぞれに良い仕事をしているのは、任に合った仕事に恵まれているからであり、小島がどちらとも付かない撮られ方なのは、モデルから役者から仕事が多岐に渡っているからだと思う。

前田と大島は表情の作り方が似ており、それは前田が大島に感化されて似たのだろうと以前は考えていたが、カメラの前に素の表情で立てる前田に大島が触発されたってのもあるのではないかと最近では考えている。
大島優子は撮られる機会が増えたからか、カメラの前での振る舞いが上手くなっている。

「〜してしまいます」と女性誌らしい言葉遣いに直してあるので、どう考えてもそんな事ぁ言いっこ無い板野インタビューは可笑しくて仕方が無いのだけれど、口調を想像して読み替えてやれば「らしくない事」は喋っていないし、捻じ曲げたり端折られたりもしていないように感じられる。

今回の撮影を担当した小笠原真紀は他のページでも撮っているのだけれど、技術とセンスの両方を持っており、35ページの佳つ乃を撮った写真なんざ実に巧い。
加齢感が出やすい顔や手はハイキーに白く飛ばしつつ、着物は丹念に描写し、居住まいの美しさを切り取っている。 清方の美人画や鏡花の文章に通ずる省略の美学。
畑違いの分野からアイドルグラビアに引っ張ってくるなら、こう言う素材を活かす技術とセンスを持った人にしていただきたい。
自分の写真表現の為にモデルを型に填め、個性を引き出さずに矯めて殺してしまう手合いが多過ぎる。
以上余談。

女性誌の表紙は初と言うことで同じAKB48とは言え事務所もチームもバラバラで忙しい4人を集めて撮れたのかもしれないが、衣装2パターンスタジオのみの撮影でも見応えのあるグラビアが成立するということを男性向け雑誌のグラビア担当者には重く受け止めていただきたい。
徒に衣装や小道具やセットに凝った挙句、グラビアとしては褒めるところを探すのに苦労するようなのが多過ぎる。

潤沢な広告費に恵まれているからか、週刊誌にしては下手な男性向けグラビアより紙も印刷も良い。
印刷難易度の高い写真を多く使えるのも頷ける。
お洒落とは縁遠い我々には少々買い難い雑誌ではあるが、この11ページの為だけにでも420円払う価値はある。
私も図書館で流し読みして済ませようと思っていたが、恥を忍んで駅前の本屋で買った。

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# Dwightsa [viagra kamagra uk erectalis <a href=http://dstvmediasales..]


2011-08-22 Nec spe nec metu

_ 週刊ヤングジャンプ 2011 38号

柏木由紀
7ページ6カット、オマケで両面ピンナップ。 撮影はTakeo Dec.
柏木由紀のグラビアが面白かった事はついぞ無いので期待もしていなかったが、これまで見た中では一番。 通り一遍の撮り方では現れない柏木由紀の生の感情のようなものが写りこんだ稀有なグラビア。

紋切り型の表情は例によって例の如くで、全く以って詰まらないのだけれど、分かりやすい物のみを求める層への訴求力はあるのだろう。
これはカメラマンが下手な訳でも、柏木がモデルとしての仕事をしていないと言う事でもなく、柏木由紀と言う人の個性の発露。
上っ面だけで金になるグラビアを作れる柏木が凄いか凄くないかと言う話になると、間違いなく「凄い」のだけれど、これが面白いか面白くないかと言う事になると話は別で、見ていて欠伸が出るくらい詰まらない。 退屈の極み。
そんな中でも鏡に囲まれたカットだけは別で、柏木由紀の生の感情のようなにものが写り込んでいる。
土門拳が梅原竜三郎を、林忠彦が谷崎潤一郎を撮る際に試みた手法に近いものを Takeo Dec. が意図して試みたかどうかは判らないが、(それが正の方向に振れたものではないにしても)被写体の感情の揺らぎを呼び起こして、九本くらいは有るであろう尻尾のうちの少なくとも一本くらいは写し取ることに成功している。

柏木由紀本人は(そして事務所も)「是」とはしない類の写真ではないかと思うのだけれど、上っ面のグラビアでは何時か飽きられる日が来る。 その時になってから縄を綯っても間に合わない。
今回のグラビアで何がどう撮られ、何が採られて何が棄てられたのか、そしてそれは何故なのか、今のうちに考えておくことをお奨めする。

AKB48
巻末グラビアページに、今年も例の茶番絡みの水着ムック本の宣伝グラビア。
撮影者のクレジットが入るべきところに入っておらず、誰が撮ったのかと思ったら今村敏彦。 お疲れ様でした。
そして何時の間にかシレッと神が一人増えている。 御同慶の至り。

ぐるぐる48 vol.19
カラー1ページ1カット、モノクロで2ページ6カット。 モノクロまで桑島智輝の撮影と言う贅沢。
企画の趣旨と多田愛佳の思考と嗜好が噛み合って、読み物としてもグラビアとしても面白く仕上がっている。
意図した通りに動いてくれない難しさは有ると思うが、嵌まった時の多田愛佳は面白い

_ UTB+ 2011 9月増刊号 続

島崎遥香
6ページ6カット、撮影は國方大。
島崎遥香と言うと思い出されるのが週刊プレイボーイの 2010 No.09 (※その時のレビューはこの辺に。)
抜擢はされたものの引き攣り笑顔が痛々しく、印象は良くなかったし、その後は運営の方針変更なのか依怙贔屓に近い扱いも沙汰止みになったので目にする機会もなかったのだけれど、久しぶりに現れた島崎遥香はまるで別物になっていた。
メディア露出が少ないにしても劇場公演で客前に立つ経験と言うのは矢張り馬鹿に出来ないもので、物怖じせず・気負わずにカメラの前に立てている。
研究生公演を避けて通っているうちにAKB48劇場とも疎遠になってしまったのだけれど、こういう化け物が研究生として板の上に居たかと思うと、今更ながら臍を噛んでいるところ。

屋内での白ビキニには緋色の布を、屋外での白いワンピースには稲荷社の朱の鳥居をあしらう、何かの暗喩であるかのような構成。
水着も悪くないが、白ワンピースの写真の方がより凄みがある「目で殺せる」グラビア。 それも睨めつけて射竦めるのではなく、ニッコリ笑って人を斬るタイプの。

ワンピースの丈の短さ、肌の白さ、何か問い掛けるような瞳にドキリとさせられる。
これはもう騙されても良い、寧ろ騙されたい。 Femme fatale と言う躓きの石は、思わぬところに転がっている。

これまで「撮られる仕事」としては、流れ作業で撮られて作り笑顔を強制される生写真の撮影くらいしか無かった筈だが、下手に撮られ慣れた連中よりも放つ輝きは強い。
媚びたところも無く、かと言って突き放すでもなく、イザベッラ・デステのような強靭な意志を湛えた表情。 タチの悪そうなところがまた良い。
「夢もなく、恐れもなく」、か。

今年見た全てのグラビアの中でも屈指の出来。 島崎遥香の今後には大いに期待したい。

小木曽汐莉
5ページ5カット、撮影は桑島智輝。
制服衣装で2カット、薄着の部屋着で3カット。
公式ブログの本人エントリに上がる写真は岡本太郎にインスパイアされ過ぎた、目を見開いて硬直したようなものばかりだが、桑原みずきの撮ったものはわりかし可愛らしく撮れている。 今回のグラビアはその中間くらいの出来。 貶すほど酷くはないが、褒めるほど良くもない。
表情が単調で、可愛らしく撮られようとする意識が強く出すぎてしまっている。
ただこれは自らの可愛らしさに過剰な自信を持っているからではなく、寧ろ自信の無さから頑張り過ぎてしまった結果なので、あざとさや厭味は無い。
素材は良いのだからもう少し肩の力を抜けば良いと思うのだけれど、それも簡単には行かないのだろう。
どうしても目を見開く癖があるので、次回はもう少し光を弱めに撮って頂きたい。

高田里穂
制服、部屋着、水着取り混ぜて、最新写真集からの先行掲載で6ページ7カット。 撮影は佐藤裕之。
正面から光を当てて正面から撮るとノッペリして見えるのだけれど、実は立体感の有る顔立ちで且つ可愛らしく(美しく)見える角度が非常に広い役者向きの顔立ちの高田里穂を、当てる光や撮る角度に変化を付けて実に上手く撮っている。
2ページ目下段と6ページ目の横顔が良い。
斜めから当てた光で陰翳を付けて撮ると、正面からでも立体感が出る。

森田涼花
6ページ8カット、撮影は桑島智輝。
雨だったらしく、屋内で着衣と水着。 小道具としてカメラやら文庫本やら。
カメラの持ち方や覗き方が素人丸出しで興醒めなのだけれど、小道具に意識が行った分、表情は柔らかい。
底意の透けて見える陰惨なグラビアが多い森田涼花だが、今回は水着も含めて綺麗に撮って貰えている。

秋田成美
4ページ7カット、撮影は佐藤裕之。
今月も東宝シンデレラオーディションから一人。
このオーディションが流行り廃りとは離れたところで原石を掘り当てようとしている事が、こうして並べて見せられるとよく解る。
横須賀から自然豊かでのどかな島となると、ロケ地は猿島ではないかと思われるが、周りを気にせずに撮り撮られると言うのは、撮影慣れしていないモデルの為にも、写真の仕上がりの為にも良い。
林の中で撮った2ページ目上段と3ページ目が良い。
3ページ目は狙ったところに来なかったのか、狙ってこうしたのか、奥の瞳に焦点を合わせたのが写真の味わいを深めている。

スマイレージ
6ページ6カット、撮影は佐藤裕之。 新メンバー加入前最後のグラビア。
集合1ページずつで個別カットを挟む構成。
集合は一寸眩しそうだが、個別はまあ良い出来。 小川紗季が柔らかい表情。
しかし最近は「串刺し」とか「首切り」とか、そう言う事を忌避しなくなったのだろうか? これがチト気になった。

鞘師里保
矢張り渡辺達生には明るい屋外で撮らせちゃいけないと今更ながら。
良いと思えるのは4ページ目のみ。 あとは無理に目を見開いて硬直した表情が並ぶ。
折角の素材に「グラビアは頑張って目を見開くのが仕事」と思われては堪らない。

真野恵里菜
6ページ5カット、撮影は佐藤裕之。
栗山秀作撮影の最新写真集で一と皮剥けた感のある真野恵里菜。 写真集からの蔵出しも漸く終わり、この号から新展開なのだけれど、これもまた文句無しの出来映え。
明らかにそれと判る笑顔は1カットも無いのだけれど、笑っては居ないが機嫌が悪い訳でも悲しんでいる訳でもない、如何様にもとれる表情で5カット。
ピアノを弾く2ページ目が秀逸。 思わず引き込まれる。
ピント、露出、構図、モデルの動き、籠められた感情、全てが噛み合って撮れた一枚。
この一枚だけでも1200円の価値は有る。 このカットだけで売って欲しいくらいの、一枚で語り切れる写真。 眼福。

NMB48(山本彩、渡辺美優紀、山田菜々、吉田朱里、小笠原茉由、近藤里奈)
8ページ8カット、撮影は細居幸次郎。
スマイレージと同じく、集合で個別を挟む構成。
写真映りのあまりよろしくない渡辺も、まぁ及第点。 山田、吉田、近藤あたりも良い意味で撮られ慣れて来つつあり、うかうかはしていられないのではないかと思うが、気負ってどうなるモノでも無いので、頑張り過ぎないようにしていただきたい。
渡辺の場合、写真映りが悪いと言うより「撮り難い」と言った方がより正しいかもしれない。 カメラマンの側が撮り慣れてくれば、また変わって来ると思う。 今のところ良い方に転がっている。
吉田朱里が面白い。 澄ましすぎないところが良い。

総評
指原莉乃や島崎遥香も素晴らしかったが、真野恵里菜には驚かされた。 写真集一冊で一と皮剥けた、・・・と言うか「化けた」。
笑顔以外の表情に幅と深みが出たので、これまで以上に笑顔が輝きを増す。
紋切り型の作り笑顔でグラビアをこなしているだけでは到底辿り着けない高み。

_ 島崎遥香は「育った」

危惧は杞憂に終わったようです(今のところは)。

2018-08-22 勝つことの意味は、あまり無い。

_ 週刊ヤングジャンプ 2018 16号

生牡蠣いもこ
表紙と巻頭6ページ14カット、うち見開き1箇所。
撮影は細居幸次郎。
課金投票企画のご褒美でのグラビア。 国内だが屋外ロケで撮って貰えている。
一枚羽織るくらいで、ほぼ水着。 表情の階調は少ないが、物怖じせずにカメラの前には立てている。

小此木流花
巻末4ページ4カット、撮影は西村康。
課金投票企画二着入線でのご褒美グラビアだが、こちらは簡便な都内ロケ。
顔見世としては及第点。

「サキドルエース」と言う企画
最近はこの企画が載る号の出荷を増やしているらしく、売り切れで手に入らないと言う事も無くなったが、以前は発売日に何軒回っても手に入らず諦めたことすら有る。
毎度各陣営の課金競争は凄まじく(載ることに意義を見出して熱くならないところも有るが)、運営側の大人が百人斬り自慢の軍人見たような自慢をネットに晒すことも屡々。



表に示したのが今年度の顔付けである。
課金競争に勝ったからと言って、次が有るというわけではなく、安藤咲桜然り、沖口優奈然り、素材そのものに価値が有ると判断された場合に声が掛かっているように思う。

課金競争に奔走する前に、如何に撮られるかについての準備をしておくべき。
発掘企画として無意味ではないが、勝つことの意味は、あまり無い。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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