定時で逃げ出して東京タワー(こんな事を書くのも、何時以来か)、7時過ぎに大展望台に着くと、かぶりつきに荷物を置いて場所取りしているのがちらほら。 以前は舞台寄りの部分は通路として確保して、観る客は窓際だった訳だが、何時の間にかルールが変わったらしい。 自動販売機が並んでいた所に楽屋が出来たり、リクエストカードを書く机が下手側に移動していたり、他にも色々と変わってはいた。
雨という事もあってか、来塔者も少なめで、2007年3月以来このイベントに来続けているが、エレベーターに一人で乗ったのは初めて。 「目当て」で来ていると思しき客も、思ったより少ない。 ここではまだ「会いに行けるアイドル」
19:30を過ぎた頃、スタート。 久し振りに見る小林は肩までのロングボブ。 ワンポイントで豹柄の入ったTシャツにカーディガンを羽織っていた。 豹よりも豹柄の似合う女。
長い文章を読むと切りどころが曖昧だったり、句点と読点の区別がついていなかったり、改善すべき点はまだまだ有るが、下読みはして来ているようで、思ったよりしっかり「読めて」はいた。
その日その場で初めて目にするリクエストカードも、曲が掛かっている間に何度も読み返したり、分からないところはアシスタントのミズノ氏に訊いたり、技術はともかくとしてDJとしての料簡に関しては、既に合格点。 マイクの角度を小まめに調整していたのも良い。
梅田彩佳や折井あゆみは、好きな曲が掛かると身体でリズムを取っていたりしたが、小林はそう言うこともなく、何か揺れていると思ったら貧乏ゆすりだったり、奇想天外なところの面白さも出ている。
ミズノ氏が話を振っても、次に読むべき原稿が気になってそわそわしたり、顔がこわばったりもしていたが、これは慣れて行く中で変わるだろう。 小林は不器用で要領も悪いが、兎に角粘り強い。 「愚公山を移す」を地で行く反復の積み重ねで、これまでも不可能を可能たらしめて来た。
小林らしいな・・・と思ったのは、リクエストで気になったものが有ると「居ますか?」と客に問いかける事。
梅田でもここまであからさまにはやっていなかったと思う(折井の場合は仮にやろうとしていたとしても、状況が許さなかった)が、小林はサラリとやってのける。
展望台内限定のDJなので、これはこれでアリだと思う。
この双方向性と共にイベントの楽しさを醸しているのが、目当てで来ている客のマナーの良さ。
梅田の時なんざ、奴さんが喋っているド真ん前で背を向けて声高に世間話なんて愁嘆場を目にすることも屡々。 折井の年も似た様な事はままあったのだけれど、とりあへず喋っている小林香菜を観て愛でている客が大半で、優しい空気に包まれた一時間半であった。
仕事帰りに東京タワー。 晴れていたのと天の川イルミネーションが始まったのとで、先週より来塔者は多目。 それでも震災以前の賑わいにはまだまだ。
大展望台に上がり、ステージの前に着くと「DJ:金子桃」の看板。
去年までの梅田や折井なら、手持ちのメディアで休演の告知をしたものだが、これが出来ないのが小林香菜の「小林香菜らしさ」の悪い部分。 ブログもモバメもツイッターもやっていて、どれにも書かない。
今後は事前に東京タワーサイトのnight view DJのページのスケジュールを確認しておいたほうが良さそうだ。
金子桃さんは、声の仕事のプロ。 AKB48から誰か引っ張って来たのとでは仕事の質が違う。
流石にこれで飯を食っているだけのことはあり、流れるように澱みなく。 リクエストに読みにくい漢字や言い回しが使われていても、語るが如くすらすらと。
告知一つとっても、内容に一と味付けて来るので、ミズノ氏との話も弾む。
小林はまだまだこれには程遠いし、梅田も2年やって此処までは辿り着けなかった。 そう考えると、これに近い事が出来ていた折井あゆみと言う人は凄かったと思う。
あの年の折井も、初めの頃は原稿と睨めっくらで周りを見るゆとりも何も無かったのだけれど、半年足らずの間に見違えるように上手くなり、任期の終わり頃にはミズノ氏を手玉に取るくらいの臨機応変ぶりだった。
さて、金子桃さんの話。
ラジオの仕事が多い所為か、目の前に客が居ても居なくても喋りがブレない。 これは常に一定数の客を前にしてしか公開の仕事をして来なかった人間には難しいのではないかと思う。
すらすら読むだけでなく、伝えたい部分で溜めを作ったり、緩急を付けたり、聴く者の耳に引っ掛かるような話術。
これからの小林の仕事振りを見る上でも、基準となる良い仕事を見せていただいた。
天の川イルミネーションは7/9まで。
これ目当てにテートで来ている客が多いので独り身には些かツライが、それ目的で来るには大いにお奨め出来る。
>テッドさん
商売のために、わざわざタチの悪い客のところに行かないところも、楽しくやれる理由なのではないでしょうか。
芸で身を立てて何者かになるためのステップとして捉えなければ、楽しい青春の一ページになるのではないかと思います。
AKB48のように、戦場の地獄の中にも青春はある訳ですが、良い戦争も無ければ腐った平和も有りはしませんから、やはり平和なほうが良いと思います。
アップトゥボーイの7月号増刊と言う体裁。 震災の影響で本誌の4月号が飛んでしまったので、2号続けて増刊が出る椿事。
表紙と巻頭はまたぞろAKB48。
AKB48(前田敦子、大島優子、高橋みなみ、板野友美、小嶋陽菜、渡辺麻友)
表紙と巻頭グラビアにオマケポスター。 12ページ12カットで、撮影は桑島智輝。
ポスターにのみ集合。 グラビアページそのものは集合無しの一人2ページ2カット。 デニムの藍色で揃えつつ、それぞれの個性に合わせた衣装。
白ホリの前で動かして撮っているのだけれど、大島優子に珍しく覇気が無い。 寧ろ前田敦子の方がギラギラした表情。
滅多に見ない面白い表情ではあるが、大島優子は仕事をしてナンボなので、一寸食い足りない。
高橋みなみは、既に出来上がっていた顔に実年齢が追いついて来た。 付け睫毛が大仰に過ぎる恨みはあるが、表情そのものは味わい深い。
渡辺麻友は定番の表情ながら、先日出た写真集の炭酸の抜けすぎたようなのを見た後だと、これはこれで良いように思える。
小嶋陽菜の唇の端に青海苔のようなホクロがあった事など、もはや憶えている人のほうが少ないであろう。 勿体無い。
鈴木愛理
写真集の宣伝方々7ページ9カット、見開き1箇所。 撮影は西田幸樹。
屋外で撮ったカットが実に良い。 曇天の西田幸樹にハズレ無し。
小池里奈
7ページ7カット。 撮影は佐藤裕之。
光と影のバランスが良い。 このカメラマンの欠点であるね肝心なところでピントが甘くなるカットも有るが、全体としては良い出来。
5ページ目の、斜め下から見上げた横顔に唸る。
橋本愛
5ページ6カット。 撮影は熊谷貫。
高村光太郎をして「人や物の底まであばく」と言わしめた土門拳のように、何時もは相手に迫り、相手の懐に踏み込んで撮る熊谷貫が撮った「らしくない」写真。
橋本愛の「勁さ」は出ていないが、その代わり「侵すべからざる何か」は写し取れている、甘く切ない6カット。
これも対象の本質をしっかり捉えているからこそ、撮れた写真。 眼福。
峯岸みなみ
7ページ6カット、見開き1箇所。 撮影は桑島智輝。
遅きに失したグラビア、少なくとも3年は遅い(遅いと言っても、未だ々々賞味期限の内側にはあるが)。 これは峯岸みなみ本人の所為では全く無く、事務所の驕りと怠慢。 小嶋陽菜にしてもそうだが、グラビア展開すべき時期を完全に見誤っている。
念の為書いておくが、これは「水着になるのが遅い」と言う意味ではない。
峯岸みなみの色気は、本人の意図しないところから漂うものに訴求力がある。 意図して出したものは、一寸臭い。
身に着けたものの布地面積と醸し出す色香の量と質は反比例の関係には無く、寧ろ水着ではなく服を着た写真に良いものが多い。
極論すれば水着は蛇足で、それ以外は総て良い。
水着無しでグラビアの仕事が取れる程には未だ売れていないので、水着があるのは仕方ないとして、水着でグラビア仕事を取ってきてそれ以外の写真を見せる売り方も有る。
その辺りをコントロールするのも、マネジメントと言うものだと思うのだが如何だろう。
大場美奈
5ページ8カット。 撮影は山口勝巳。
山口勝巳らしい、腰の引けた生々しさ。 人口黒目が生々しいのはいただけないが、1ページ目のしゃがんだカットのスカートの奥の闇の見えそうで見えないところなど、実に「らしい」写真。
これが水着になって「ハイ、どうぞ」となると途端に凡百のグラビアになってしまう。
このカメラマンはやってはいけない縛りで雁字搦めにして知恵を絞らせた方が、良い仕事をするように思う。
高柳明音
5ページ5カット。 撮影は國方大。
グラビアでは中々その良さが出なかった高柳明音。 持て余していたように思える黒髪のあしらい方が上手くなり、表情も良くなったように思う。
この人も立場が人を作る好例で、所属チームが秋元からほったらかしにされた逆境の中で輝きを増しているように思う。
ぱすぽ☆のご新規さま向けフライトの合間に行われた無料ワンマンライブ。 持ち歌がまだ5曲なので、単独で長いライブは未だ出来ない。
開場が遅れて灼熱の階段で長らく待たされたが、16:30頃開演。
客の総数が増えたからか、今回から2階席も開放。 立って観る客は一階、座ってみる客は二階と、棲み分けも出来ていた。
若干一名、二階最前列で踊り狂う馬鹿が居たが、程なくして事務所の人がやってきて座って見るよう「お願い」をしていた。
前述の通り持ち歌はまだ少ないのだけれど、無駄な喋りで尺を伸ばすような事はせず、自己紹介もそこそこに歌で押す構成が潔い。
舞台に立つ人数は12人と決まっている訳だが、能力と練度とやる気にはどうしてもばらつきが出る。 それをフォーメーションの妙で目立たぬようにする竹中マジック。
暫く見ぬ間に大分揃って来ていて、魔法の力を借りずとも金の取れる見世物にはなっていた。
村上・湊の有無を言わさぬ歌唱力と、和泉・青山の華やかさ。 それに加えて3列目4列目のメンバーにも「魅せる力」が付いて来たのが大きい。
私は松本ルナを基準に定点観測をしているのだけれど、これまでは間違ってはいないのに何故か面白い動きになってしまっていた部分が、どう変わったのかは判らないが艶っぽくなっていてドキリとさせられた。
他の連中も含めて全体のレベルが上がったので、未だ器械体操の域を出ないぎこちない動きのメンバーが居ても余程動きがずれない限りは埋没して目立たなくなっている。
初期の衣装では、ハイヒールっぽいデザインだが、踵は低い靴だったのが、しっかり高いピンヒールに変わっており、それで平然と且つこれまで以上にしっかり踊れていたのにも驚いた。
今日も16時から渋谷DUOでフリーライブ。 今見ておいたほうが良いグループの一つ。
整理番号が割りとトンでもない事になっていたので、どうなるかと思ったが、二階席が開放されていた事もあり、深刻な寿司詰めにはならず。 最前列付近の圧縮振りは、玉井杏奈が心配するくらいの酷さで、殴り殴られの大変な事になっていたようだが、後ろのほうは割と平和だった。
リフトをしたり、客が何かやらかす度に、すかさずスタッフが飛んできて釘を挿して行く。 細かいところで一つ々々抑えていくので、現場が荒れ難い。
ただこの、「釘を挿す」のが大抵社長たる林さんなのが恐ろしい。 目配りの行き届き方が尋常ではなく、対応が素早く、そして物腰は柔らかいが態度は毅然としている。 若い衆は舐めて掛からぬが吉。
Break out!! で始まり、個人コーナーを小分けにして組み込み、冗長になりがちな間繋ぎの喋りを短くしてダレないように練られた構成。 難しいことを考えずに素直に楽しめた。
GPPで緑色のサイリウムで埋まった客席を見て驚愕と感動に涙する佐久間夏帆。 しかし自分の誕生日が祝われている事には知らされるまで気が付かないスットコドッコイぶりがまた「らしく」あった。
個人コーナーでは、今月もpass-dia。 そんなに練習をする時間が有ったとも思えないのだけれど、下地が出来ているので止め撥ね払いがしっかりしていて、本家より上手く見える。
裏声で歌い上げる部分は、森が照れ笑いで誤魔化さずにやり切っていた。 余興とは言え、金取って演る以上はきっちりやって然るべきだと、私は思う。
玉井杏奈の髪の躍らせ方が、激しくも美しかった。
槙田紗子と較べると髪質が重いので、フワリとはなり難いのだけれど、連獅子の如く振り乱す様は圧巻。
立ちっ放しで見るのは年寄りには辛いのだけれど、不快な事の殆ど無い、多幸感に満ちたひとときであった。
ぱすぽ☆ワンマンフライトのマチネとソワレの間に無料ミニライブ。
ぱすぽ☆を観に来た客の7~8掛けくらいの入り。
開演前に友人と「pass-diaは可能でも、その逆は未だ無理なのではないか。」「出来たとしても初期の曲。 少女飛行あたりは出来ない。」などと話していたら、口開け一曲目がまさかの ぷれぽ☆ (和泉テルミ、岡村明奈、竹田愛、松本ルナ、村上麻莉奈、水野まい)で Pretty Lie 。 これが思いの外うまく出来ていて驚いた。
本家ほどのキレは無いが、本家には無い妙な色気が有った。
これは動ける順に上から六人引っこ抜いたってのも有るとは思うが、それだけ地力が付いたと言う事でもある。
一曲終わって残りの連中が出て来て、ぷれぽ☆は着替え。 着替え待ち間繋ぎの後は自己紹介もそこそこに持ち歌五曲総棚浚え。
曲毎の立ち位置の確認に時間が掛かる為、多少間延びした感は有ったが、五曲続けて演り切ったってのは大きい。 客席も盛り上がったし、何より舞台の上の面々の充実感と自信に満ちた表情が良かった。
途中で衣装破壊系の奇禍に遭ったメンバーも居たが、とりあへず舞台の上に留まって一と公演勤めおおせたってのは褒めてよい。
肩紐が切れたりする不測の事態とは異なり、防げたトラブルであったようにも思えたが、とまれ大過なく終わって良かった。
初期からpre-diaを観ていた友人曰く、「個々のメンバーのファンは多いが、グループとしてのファンが少ないのが ぱすぽ☆ との違い」
これは ぱすぽ☆ と違い、それぞれがそれぞれに「pre-dia前史」を背負っているからなのではないかと思うが、この辺りを変えよう、グループとしての纏まりや魅力を出していて行こうとする意思が、自己紹介を簡略化して楽曲で押すステージの構成からも感じられる。 そしてそれは今のところ成功しているように思う。
One for all みたいな自己犠牲の精神ではなく、見つけた居場所をより良くしよう、高めようとする意思を象徴しているのが、青山玲子のブログのこのエントリ
青山玲子として行くんじゃなくて、プレディアとして初めてテレビ収録したいんです の一文が胸を打つ。
私のようなルンプロ無産者にとって、pre-diaを実際に見るのに掛かるコストは高が知れているにしても、観る為に付ける踏ん切りと言うか跨ぐ心の敷居は高い。 なんと言うか「過ぎた贅沢」に思えるのだけれど、それを乗り越えさせるだけの力が、今のpre-diaには有る。
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