起きられるはずも無く、いつものように昼からごそごそ起き出して、今日はどのカメラを持ち出すか考える。 考えながらいろいろいじっていたらまた一台ペトリが壊れた。 シャッタースピードが変わらない病。 治るんだか治らないんだか良くわからない。 結局持って出たのは
ペトリV2 55mm/f1.8 35mm/f2.8
ライカD−III ズマール50mm/f2
ペトリカラー35
の3台。 何処へ行くかは決めずにとりあへずバスに乗り、駅についたら都区内フリーきっぷを買い、そのまま改札を通過して南口のヨドバシでフィルムを購入。 総武線に乗ってなんとなく御茶ノ水で降りて坂を下って文庫川村を素見してから三省堂へ。 文具コーナーでバインダーとルーズリーフを購入。 ブックマート→グランデと移動するも探している本は無く、何か食べようと裏路地へ。 久しぶりに天丼いもやへ入ってみた。
物静かなおにいさんが「天丼でよろしいですか?」と訊いて来るので「はい」と答える。 お茶が出てくる。 てんぷらが揚がる頃合になると「ご飯の量はどうなさいますか?」と訊いてくる、「大盛で御願いします」と答える。 味噌汁が出てくる。 さいの目に切った豆腐とわかめの味噌汁。 天丼が出てくる。 カボチャ1、海苔1、キス1、イカ1、エビ1、少しこわめのご飯は一粒一粒がぴかびかしている。 喰い終えて500円払って外に出ると既に夕方。 水道橋まで歩こうかと思ったけど止めておいた。
毎日矢鱈忙しいのに碌に寝ていないので、今日も帰宅後にどうにも眠くなり、日付変更線の手前で沈没。 目が醒めたら1時半を廻っていた。 風呂に入ってからパソコンを立ち上げてみた。
るれいさちゅわん氏の日記「ラブミー東京」にて、ジャイアンツ清原のデッドボールの多さについての話題。
私と同じカープフアンの方が「『巨人軍は紳士たれ』と言われていた頃が懐かしくも思う今日この頃。。。」と突っ込みを入れていたのを受けて一文を投じようと思ったら、一文じゃすまなくなったので手前の日記に書いておきます。
昭和36年の優勝祝賀会に「ちゃんと噺を聴く」と言う約束で嫌がるのを無理やり引っ張り出された古今亭志ん生師。 約束もへったくれもなく、酔っぱらって馬鹿騒ぎに興じて噺なんざ聴きやがらないのに激怒。 まぁ、川上の到着が遅れたとか色々理由はあるそうなんですが、文字通り「ブチ切れ」ちゃって、脳内出血で入院。
翌年なんとか復帰しますが、呂律が怪しかったり身体が利かなかったり、全盛期のようには行かなかったといいます。 立川志らく師もその著書で「志ん生のテープを聴くなら昭和36年以前の物で」書いています(それ以後のものも味は有るんですが、落語としての質は落ちてしまうそうです)。
そんな訳で、少なくとも昭和36年の段階で既に紳士ではないことは確かであろうと思われます。 だから落語好きの人間には巨人嫌いが多い・・・なんて事を高田先生が書いていたような記憶も(このあたりは曖昧)。
そもそも親玉の正力松太郎が紳士じゃないって話もありますが、それはまた別の機会に。
動物プロダクションの車内貼り広告。 「オーム」「インコ」と表記。 却って不自然ではないか?。
「続々・ヒコーキの心 −アントワネットから最強地上攻撃機まで−」佐貫亦男、光人社NF文庫
「死霊」I・II、埴谷雄高、講談社文芸文庫
「新編 明治人物夜話」森銑三、岩波文庫(緑)
どれも佳書。 書評は明日以降に。
西東京某所にて、某氏と会食。 情報交換。 殆ど厭な話に終始。
水道水はついに20℃を越えてしまい、コンビニにて氷を購入。 フィルム4本現像。 プリントもしたかったが、翌日は昼までに起きなければ成らないので断念、無念。
プリントしながらいつの間にか寝ていて、気がついたら5時半。 慌てて片付けて水洗して乾燥して部屋を出たのが6時半過ぎ。
7:36発のつばさ103号に無事乗車。
演芸情報誌「東京かわら版」の6月号と立川流前座破門騒動を中心に落語家の修行の裏側を描いた「破門 ただ今、落語家修業中」松垣透、リム出版新社 を読んでいるうちに新庄着。 陸羽西線の中で四方山の話をしているうちに酒田着。 タクシーで柳小路のケルン、さらに移動してたくみ通りの「さくら亭」へ。
昼食を摂ってから会場であるまちづくりサロンへ移動。 打ち合わせをしてから着替えて開場待ち。
例によって目を三角にして仕事をして、定時に脱出。
劇場支配人のブログが落ちていてチケット残数がわからず、駅から走って行ったら意外に残っていた。
これが何時まで続くか…。
チケットが売切れていたら日暮里で落語だったのだけれど、それは明日に持ち越し。
本多芸能もころもがえ。 Tシャツに変わっていた。
これまでも徐々に良くなってきてはいたのだけれど、日曜のイベントの準備が始まってからはそのスピードが上がったように思う。 上村とか今井とか、これ迄まるで印象に残らなかった辺りも視野の中で認識できるようになった。
驚いたのがカントリーマアム小林。 いつの間にかちゃんとしていた。
これまでは表情が硬かったり、フォーメーションの中で凍って空白を作ったりしていて不快だったので、可能な限り視界に入らないようにしていたのだけれど、自分のパートをこなせる様になっただけではなく、回りにも目配り出来るようになっていて、表情も柔らかくなっていた。
秋元は今日も秋元だった。 なんと言うか「サムライ街道」(表記うろ覚え)と言う感じ。 今日も良い汗をかいていた。
日曜のイベントの巨大な集客が生んだ「諦めムード」と、支配人ブログが飛んだ事に依るチケット残数情報の空白に因って回避した人が多かったのではないかと思う。
ブログはそろそろ何とかしないと、余りにも不安定だ。
いつもの兎口のキチガイが今日もオフィシャルに意味不明な言い掛かりを付けて絡んでいた。
開場前に絡み始めた奴が、終演後も絡んでいたので驚いた。
定時で逃げ出して東京タワー(こんな事を書くのも、何時以来か)、7時過ぎに大展望台に着くと、かぶりつきに荷物を置いて場所取りしているのがちらほら。 以前は舞台寄りの部分は通路として確保して、観る客は窓際だった訳だが、何時の間にかルールが変わったらしい。 自動販売機が並んでいた所に楽屋が出来たり、リクエストカードを書く机が下手側に移動していたり、他にも色々と変わってはいた。
雨という事もあってか、来塔者も少なめで、2007年3月以来このイベントに来続けているが、エレベーターに一人で乗ったのは初めて。 「目当て」で来ていると思しき客も、思ったより少ない。 ここではまだ「会いに行けるアイドル」
19:30を過ぎた頃、スタート。 久し振りに見る小林は肩までのロングボブ。 ワンポイントで豹柄の入ったTシャツにカーディガンを羽織っていた。 豹よりも豹柄の似合う女。
長い文章を読むと切りどころが曖昧だったり、句点と読点の区別がついていなかったり、改善すべき点はまだまだ有るが、下読みはして来ているようで、思ったよりしっかり「読めて」はいた。
その日その場で初めて目にするリクエストカードも、曲が掛かっている間に何度も読み返したり、分からないところはアシスタントのミズノ氏に訊いたり、技術はともかくとしてDJとしての料簡に関しては、既に合格点。 マイクの角度を小まめに調整していたのも良い。
梅田彩佳や折井あゆみは、好きな曲が掛かると身体でリズムを取っていたりしたが、小林はそう言うこともなく、何か揺れていると思ったら貧乏ゆすりだったり、奇想天外なところの面白さも出ている。
ミズノ氏が話を振っても、次に読むべき原稿が気になってそわそわしたり、顔がこわばったりもしていたが、これは慣れて行く中で変わるだろう。 小林は不器用で要領も悪いが、兎に角粘り強い。 「愚公山を移す」を地で行く反復の積み重ねで、これまでも不可能を可能たらしめて来た。
小林らしいな・・・と思ったのは、リクエストで気になったものが有ると「居ますか?」と客に問いかける事。
梅田でもここまであからさまにはやっていなかったと思う(折井の場合は仮にやろうとしていたとしても、状況が許さなかった)が、小林はサラリとやってのける。
展望台内限定のDJなので、これはこれでアリだと思う。
この双方向性と共にイベントの楽しさを醸しているのが、目当てで来ている客のマナーの良さ。
梅田の時なんざ、奴さんが喋っているド真ん前で背を向けて声高に世間話なんて愁嘆場を目にすることも屡々。 折井の年も似た様な事はままあったのだけれど、とりあへず喋っている小林香菜を観て愛でている客が大半で、優しい空気に包まれた一時間半であった。
仕事帰りに東京タワー。 晴れていたのと天の川イルミネーションが始まったのとで、先週より来塔者は多目。 それでも震災以前の賑わいにはまだまだ。
大展望台に上がり、ステージの前に着くと「DJ:金子桃」の看板。
去年までの梅田や折井なら、手持ちのメディアで休演の告知をしたものだが、これが出来ないのが小林香菜の「小林香菜らしさ」の悪い部分。 ブログもモバメもツイッターもやっていて、どれにも書かない。
今後は事前に東京タワーサイトのnight view DJのページのスケジュールを確認しておいたほうが良さそうだ。
金子桃さんは、声の仕事のプロ。 AKB48から誰か引っ張って来たのとでは仕事の質が違う。
流石にこれで飯を食っているだけのことはあり、流れるように澱みなく。 リクエストに読みにくい漢字や言い回しが使われていても、語るが如くすらすらと。
告知一つとっても、内容に一と味付けて来るので、ミズノ氏との話も弾む。
小林はまだまだこれには程遠いし、梅田も2年やって此処までは辿り着けなかった。 そう考えると、これに近い事が出来ていた折井あゆみと言う人は凄かったと思う。
あの年の折井も、初めの頃は原稿と睨めっくらで周りを見るゆとりも何も無かったのだけれど、半年足らずの間に見違えるように上手くなり、任期の終わり頃にはミズノ氏を手玉に取るくらいの臨機応変ぶりだった。
さて、金子桃さんの話。
ラジオの仕事が多い所為か、目の前に客が居ても居なくても喋りがブレない。 これは常に一定数の客を前にしてしか公開の仕事をして来なかった人間には難しいのではないかと思う。
すらすら読むだけでなく、伝えたい部分で溜めを作ったり、緩急を付けたり、聴く者の耳に引っ掛かるような話術。
これからの小林の仕事振りを見る上でも、基準となる良い仕事を見せていただいた。
天の川イルミネーションは7/9まで。
これ目当てにテートで来ている客が多いので独り身には些かツライが、それ目的で来るには大いにお奨め出来る。
>テッドさん
商売のために、わざわざタチの悪い客のところに行かないところも、楽しくやれる理由なのではないでしょうか。
芸で身を立てて何者かになるためのステップとして捉えなければ、楽しい青春の一ページになるのではないかと思います。
AKB48のように、戦場の地獄の中にも青春はある訳ですが、良い戦争も無ければ腐った平和も有りはしませんから、やはり平和なほうが良いと思います。
アップトゥボーイの7月号増刊と言う体裁。 震災の影響で本誌の4月号が飛んでしまったので、2号続けて増刊が出る椿事。
表紙と巻頭はまたぞろAKB48。
AKB48(前田敦子、大島優子、高橋みなみ、板野友美、小嶋陽菜、渡辺麻友)
表紙と巻頭グラビアにオマケポスター。 12ページ12カットで、撮影は桑島智輝。
ポスターにのみ集合。 グラビアページそのものは集合無しの一人2ページ2カット。 デニムの藍色で揃えつつ、それぞれの個性に合わせた衣装。
白ホリの前で動かして撮っているのだけれど、大島優子に珍しく覇気が無い。 寧ろ前田敦子の方がギラギラした表情。
滅多に見ない面白い表情ではあるが、大島優子は仕事をしてナンボなので、一寸食い足りない。
高橋みなみは、既に出来上がっていた顔に実年齢が追いついて来た。 付け睫毛が大仰に過ぎる恨みはあるが、表情そのものは味わい深い。
渡辺麻友は定番の表情ながら、先日出た写真集の炭酸の抜けすぎたようなのを見た後だと、これはこれで良いように思える。
小嶋陽菜の唇の端に青海苔のようなホクロがあった事など、もはや憶えている人のほうが少ないであろう。 勿体無い。
鈴木愛理
写真集の宣伝方々7ページ9カット、見開き1箇所。 撮影は西田幸樹。
屋外で撮ったカットが実に良い。 曇天の西田幸樹にハズレ無し。
小池里奈
7ページ7カット。 撮影は佐藤裕之。
光と影のバランスが良い。 このカメラマンの欠点であるね肝心なところでピントが甘くなるカットも有るが、全体としては良い出来。
5ページ目の、斜め下から見上げた横顔に唸る。
橋本愛
5ページ6カット。 撮影は熊谷貫。
高村光太郎をして「人や物の底まであばく」と言わしめた土門拳のように、何時もは相手に迫り、相手の懐に踏み込んで撮る熊谷貫が撮った「らしくない」写真。
橋本愛の「勁さ」は出ていないが、その代わり「侵すべからざる何か」は写し取れている、甘く切ない6カット。
これも対象の本質をしっかり捉えているからこそ、撮れた写真。 眼福。
峯岸みなみ
7ページ6カット、見開き1箇所。 撮影は桑島智輝。
遅きに失したグラビア、少なくとも3年は遅い(遅いと言っても、未だ々々賞味期限の内側にはあるが)。 これは峯岸みなみ本人の所為では全く無く、事務所の驕りと怠慢。 小嶋陽菜にしてもそうだが、グラビア展開すべき時期を完全に見誤っている。
念の為書いておくが、これは「水着になるのが遅い」と言う意味ではない。
峯岸みなみの色気は、本人の意図しないところから漂うものに訴求力がある。 意図して出したものは、一寸臭い。
身に着けたものの布地面積と醸し出す色香の量と質は反比例の関係には無く、寧ろ水着ではなく服を着た写真に良いものが多い。
極論すれば水着は蛇足で、それ以外は総て良い。
水着無しでグラビアの仕事が取れる程には未だ売れていないので、水着があるのは仕方ないとして、水着でグラビア仕事を取ってきてそれ以外の写真を見せる売り方も有る。
その辺りをコントロールするのも、マネジメントと言うものだと思うのだが如何だろう。
大場美奈
5ページ8カット。 撮影は山口勝巳。
山口勝巳らしい、腰の引けた生々しさ。 人口黒目が生々しいのはいただけないが、1ページ目のしゃがんだカットのスカートの奥の闇の見えそうで見えないところなど、実に「らしい」写真。
これが水着になって「ハイ、どうぞ」となると途端に凡百のグラビアになってしまう。
このカメラマンはやってはいけない縛りで雁字搦めにして知恵を絞らせた方が、良い仕事をするように思う。
高柳明音
5ページ5カット。 撮影は國方大。
グラビアでは中々その良さが出なかった高柳明音。 持て余していたように思える黒髪のあしらい方が上手くなり、表情も良くなったように思う。
この人も立場が人を作る好例で、所属チームが秋元からほったらかしにされた逆境の中で輝きを増しているように思う。
ぱすぽ☆のご新規さま向けフライトの合間に行われた無料ワンマンライブ。 持ち歌がまだ5曲なので、単独で長いライブは未だ出来ない。
開場が遅れて灼熱の階段で長らく待たされたが、16:30頃開演。
客の総数が増えたからか、今回から2階席も開放。 立って観る客は一階、座ってみる客は二階と、棲み分けも出来ていた。
若干一名、二階最前列で踊り狂う馬鹿が居たが、程なくして事務所の人がやってきて座って見るよう「お願い」をしていた。
前述の通り持ち歌はまだ少ないのだけれど、無駄な喋りで尺を伸ばすような事はせず、自己紹介もそこそこに歌で押す構成が潔い。
舞台に立つ人数は12人と決まっている訳だが、能力と練度とやる気にはどうしてもばらつきが出る。 それをフォーメーションの妙で目立たぬようにする竹中マジック。
暫く見ぬ間に大分揃って来ていて、魔法の力を借りずとも金の取れる見世物にはなっていた。
村上・湊の有無を言わさぬ歌唱力と、和泉・青山の華やかさ。 それに加えて3列目4列目のメンバーにも「魅せる力」が付いて来たのが大きい。
私は松本ルナを基準に定点観測をしているのだけれど、これまでは間違ってはいないのに何故か面白い動きになってしまっていた部分が、どう変わったのかは判らないが艶っぽくなっていてドキリとさせられた。
他の連中も含めて全体のレベルが上がったので、未だ器械体操の域を出ないぎこちない動きのメンバーが居ても余程動きがずれない限りは埋没して目立たなくなっている。
初期の衣装では、ハイヒールっぽいデザインだが、踵は低い靴だったのが、しっかり高いピンヒールに変わっており、それで平然と且つこれまで以上にしっかり踊れていたのにも驚いた。
今日も16時から渋谷DUOでフリーライブ。 今見ておいたほうが良いグループの一つ。
整理番号が割りとトンでもない事になっていたので、どうなるかと思ったが、二階席が開放されていた事もあり、深刻な寿司詰めにはならず。 最前列付近の圧縮振りは、玉井杏奈が心配するくらいの酷さで、殴り殴られの大変な事になっていたようだが、後ろのほうは割と平和だった。
リフトをしたり、客が何かやらかす度に、すかさずスタッフが飛んできて釘を挿して行く。 細かいところで一つ々々抑えていくので、現場が荒れ難い。
ただこの、「釘を挿す」のが大抵社長たる林さんなのが恐ろしい。 目配りの行き届き方が尋常ではなく、対応が素早く、そして物腰は柔らかいが態度は毅然としている。 若い衆は舐めて掛からぬが吉。
Break out!! で始まり、個人コーナーを小分けにして組み込み、冗長になりがちな間繋ぎの喋りを短くしてダレないように練られた構成。 難しいことを考えずに素直に楽しめた。
GPPで緑色のサイリウムで埋まった客席を見て驚愕と感動に涙する佐久間夏帆。 しかし自分の誕生日が祝われている事には知らされるまで気が付かないスットコドッコイぶりがまた「らしく」あった。
個人コーナーでは、今月もpass-dia。 そんなに練習をする時間が有ったとも思えないのだけれど、下地が出来ているので止め撥ね払いがしっかりしていて、本家より上手く見える。
裏声で歌い上げる部分は、森が照れ笑いで誤魔化さずにやり切っていた。 余興とは言え、金取って演る以上はきっちりやって然るべきだと、私は思う。
玉井杏奈の髪の躍らせ方が、激しくも美しかった。
槙田紗子と較べると髪質が重いので、フワリとはなり難いのだけれど、連獅子の如く振り乱す様は圧巻。
立ちっ放しで見るのは年寄りには辛いのだけれど、不快な事の殆ど無い、多幸感に満ちたひとときであった。
tokyoarts galleryにて、舞山秀一による動物園での連作の写真展。
小体なギャラリーに巨大なプリントを展示しているため、点数は少なめながら見やすい環境で落ち着いて見られたのは良かった。
私が言った時間帯は丁度在廊中で、撮影手法や苦労した点などを話しているところに出くわしたので、図らずも気になっていた点を知ることが出来た。
会場の中央に置かれたジッツォと思しき三脚にリンホフ・テヒニカ。 ニッコールの180mmが付けられていたが、4×5にレンズ二本のみで全国の動物園を撮って回ったとのこと。
写っているのは動物と飼育施設のみ。 客や飼育員は写り込まないタイミングでシャッターが切られている。
私が心惹かれたのはハシビロコウを撮ったもの。
飼育施設の網の前後数十センチに被写界深度が設定されていて、網と言う境界の向こうにハシビロコウが立ってこちらを向いている。
網の哀しみ。
購入した図録にも入ってはいるのだけれど、やはりあの大きなプリントで見なければ判らない。
クリエイションギャラリー日本橋箱崎で開かれている写真展へ。 熊本地震へのチャリティーと言う事で、入場料が500円。 但し、入場券を持っていれば当日に限り再入場可とのこと。
入場料だけでなく、物販の売り上げもすべて寄付との事で、受付の横に物販コーナー。
写真展への出品は初めてと言う人も居るそうで、作風も様々。 「復興」と言うお題についての解釈も様々。
九州で撮影した写真であったり、復興支援のイメージを写真にしたり、ライフワークで撮っている中からの出品であったり。
私が見たかったカメラマンの作品はライフワークとして撮っているものの延長線上にあるもので、趣旨に合わせて控えめな表現にはなっていたが、質は保たれていたので安心した。
復興と言うテーマが生で出ているものも多く、それが気恥ずかしくもあり、面白くもある。
構図の切り方、色の出し方から感じる若さ。
意図はしていないと思うが、種々雑多な写真がサラダボウルの如くに集まることによって文化祭的な祝祭感が醸され、重くなりがちなテーマを幾分軽くしていた。
雨そぼ降る中、日本橋へ。 着いた頃には小降りに。
出足は悪かったが、開演までにはそれなりに埋まった。
開演待ちの間、今日も太鼓の稽古をする音が漏れ聞こえてくる。
心なしか上手くなったような。
「源平盛衰記 五條橋主従の出逢い」田辺いちか
「寛永宮本武蔵伝 吉岡又三郎」神田みのり
「お掃除ホームレス」田辺凌鶴
いちかさんは多少アワアワするところもありつつ。 言い間違いに関しては前座なのでまだ目くじらを立てる必要は無いが、講談特有の音便(「ん」の省略)がまだ身についていないのが一寸気になった。
みのりさんは前回の前座勉強会で不測の事態の中二席読むと言う修羅場を潜ったのであるが、あれで肚が出来たのかもしれない。
サマになってきた。
前座と言う芸人未満の状態で芸を腐すと言うのも野暮なものであり、また見たい・聴きたいと思える水準にあるのは間違いなく、今後も足を運ぼうと思う。
凌鶴先生は、自身の前座修業時代の思い出話、前座勉強会事始めをひとしきり。
そこから、前座の会にも是非足を運んでほしいと温かい言葉。
「お掃除ホームレス」は自作の新作で、講談の文法に則った地の文と会話のバランスが前者よりのもの。 途中で歌が入るのが一鶴門下らしい。
しみじみ聴く。
外に出ると、雨は上がっていた。
行きたい現場が三つ重なり、遠くて暑そうなので回避しようと思っていたところに「撮れる」の報。
横須賀線に飛び乗ればなんとか間に合いそうだったので山下公園へ。
2月のお披露目以来、撮れそうで撮れない現場が多かったが、撮れるのであれば俄然優先順位は高まる。
楽曲も振り付けも衣装もきちんと作って貰えていて、レッスンを積んだ上で客前に立ってはいるし、出演するライブやイベントも必然性のあるものを選っているので、自転車操業で消耗戦に陥るようなことは今のところないが、新鮮味のあるうちに客が付くに越したことは無い。
前述の通り準備に準備を重ねた上で客前に出しているので、お披露目からはまだ数か月だがオリジナル楽曲だけでセットリストを組めており、目当てで来ている客はまだ多くないが、目の前の客の多寡に関わらず足を止めて貰おうとする意欲が押しつけがましくなく出ているのは良いと思う。
6人のメンバーのうち、場数を踏んで来たのが3人、初々しいのが2人、トンパチが1人。 バランスも悪くない。
DSC_0305 posted by (C)2petri2
道地文子
危なっかしいところ無きにしも非ずだが、物怖じしないのは良い。 何処から切っても絵になる。
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神咲くるみ
気を抜いて撮っていた訳ではないのであるが、虚を衝く形で訴求力のある仕草や表情を突っ込んでくるので、泡を食って取り逃がしかける事が何度かあった。
そう、こんな感じで。
DSC_0325 posted by (C)2petri2
石川野乃花
ストイックに突き詰めすぎてているような危うさを感じる事もままあるが、舞台の上に立つ人としては信用も信頼も出来る。
DSC_0310 posted by (C)2petri2
杏斉ゆか
笑うと目が無くなる愛くるしさと、射貫くような眼力が同居。
DSC_0452 posted by (C)2petri2
別所佳恋
兎に角「汚れていない」これに尽きる。
舞台の上からも楽しげな表情を素に近い形で見せてくれる。
DSC_0445 posted by (C)2petri2
宮瀬しおり
舞台の上でやるべきことはやりつつ、こうして殺しに来る。
いつの間にやらこんな物騒な芸当も出来るようになっていた。
DSC_0534_tore posted by (C)2petri2
横浜港を背にしたイベントステージは、なんとか6人で歌って踊れる広さ。 日は傾きつつあったが、ほぼ順光。
行きたい現場が三つ重なった日であったが、これが撮れただけでも横浜へ足を延ばした甲斐はあった。
撮った写真はこのあたりに。
# ゑろいひと [マンマークかよ!]