ライブレポート的な何か
きゃわふるTORNADO ONE MAN LIVE T-03 TOUR 〜夏のきゃわ騒ぎ・東京編〜(30.8.11 )
を更新。
最上もが
表紙と巻頭8ページ16カット、撮影は桑島智輝。
2冊めの写真集発売記念と言う事で、モロッコロケの写真から。
日差しが強すぎると写真になりにくいので、そこはそれ朝夕の柔らかく回る時間帯を狙ったり屋内で撮ったりはしているのだけれど、モロッコで撮った意味は有る写真にはなっている。
見た目の部分はきっちり作り込んで来るが、撮る人との向き合い方は自然で、構え過ぎない。
裏方も含めたチームとして、上手く機能しているのだと思う。
伊藤万理華
巻中4ページ7カット、撮影は大江麻貴。
こちらも写真集からのアザーカット。
こちらもチームで動いて撮ったのだと思うが、伊藤万理華が強すぎてバランスはよろしく無い。
どう撮っても伊藤万理華であると言う事を面白がれる人向け。
沖口優奈
巻末5ページ7カット、撮影は西村康。
身体のどの部分を売りにするか考えて、衣装からポーズから練り上げてある。
そしてそれ「だけ」を見せるのではなく、印象的な一枚が映えるように前後を組み立てた構成。
この部分は担当編集の池永亘の仕事だと思う。
川崎あや
表紙と巻頭6ページ11カット、撮影はTakeo Dec.
股上が浅かったり切れ込みが深かったりする水着でウエストの括れと臀部の張りを見せるグラビア。
身に付けている物が際どいのでポーズは限定されざるを得ず、表情も些か紋切り型ではあるのだけれど、造形美を見せると言う点に特化しているので、目的は達している。
伊織もえ
巻中3ページ5ページ、撮影はHIROKAZU。
成熟した大人のグラビアが載るのも珍しい事のように思う。
体型は大人だが、水着は然程攻めておらず、ポーズに自由度がある分写真としては面白い。
あやにゃん(川崎あや)
巻中にオマケグラビアとして3ページ5カット、うち見開き1箇所。
撮影はこちらもTakeo Dec.。
前から見ると切れ込みも深くはなく、布面積も多そうに見えるが、後ろから見ると臀部以外は紐しか無い構造の水着に猫耳と尻尾を付けて猫らしさを演出。
こうなると矢張りポーズは限られてしまい、写真としての面白みは薄い。
つぶら
巻末5ページ11カット、撮影は阿部ちづる。
「美しい昆虫図鑑」をテーマに衣装5パターン。
紙幅の割に凝った構成。
表情の階調が乏しいのは瑕だが、構図は悪くない。
阿部つちづるはこうしてカッチリ組み上げて撮らせた方が良いのかもしれない。
齋藤飛鳥
表紙と巻頭8ページ20カット、撮影は細居幸次郎。
道後温泉でのロケ。 湯船に浸かる齋藤飛鳥のアッブで始まり、アップで終わる。
頬ののっぺり感など、レタッチの度が過ぎるような気がしないでも無いが、造形美として許せる。
肌を見せる写真は無いに等しいが、始めと終わりの仄めかすカットでそれに代えている。
ほぼ首から上しか写っていないのに、着ているものが見えないと言うだけでかくも心乱されるものなのか。
表紙で着ているブラウスは本編で使われておらず、衣装は2パターン。
白地に七宝柄を紺で染めた浴衣に紺の茶羽織(屋内では浴衣のみ)。
グレーのレース地の膝丈ワンピースに赤い七部丈のコート、マドラスチェックのマフラー(屋内ではワンピースのみ)。
撮る場所と時間で変化を付けているので、衣装の少なさが小旅行の雰囲気を醸す方に働いている。
齋藤飛鳥×細居幸次郎+温泉のグラビアは外れがないが、これ迄でも一番の出来。 この号は捨てられない。
保存用にもう一冊買っておくべきだった。
斎藤みらい
巻末6ページ11カット、撮影はkisimari。
表情は階調に乏しく、ポーズは冗長。
靄が掛かったような疑似ソフト効果と暖色に振った可怪しな色味。
人が撮れていない。
ここでは「服」ではなく「人」を撮るのがカメラマンの仕事なのだけれど、それが分かっていない。
しかし、これまでどんな仕事をしていたか位は分かる訳で、頼む方が悪い。 被写体と抱合せで事務所に押し付けられたとか、そう言う事情があるのかもしれないが、カメラマンは選ぶべきだと思う。
担当編集に妹尾真理子の名前が有るが、首を傾げざるを得ない出来。 らしくない仕事。
生牡蠣いもこ
表紙と巻頭6ページ14カット、うち見開き1箇所。
撮影は細居幸次郎。
課金投票企画のご褒美でのグラビア。 国内だが屋外ロケで撮って貰えている。
一枚羽織るくらいで、ほぼ水着。 表情の階調は少ないが、物怖じせずにカメラの前には立てている。
小此木流花
巻末4ページ4カット、撮影は西村康。
課金投票企画二着入線でのご褒美グラビアだが、こちらは簡便な都内ロケ。
顔見世としては及第点。
「サキドルエース」と言う企画
最近はこの企画が載る号の出荷を増やしているらしく、売り切れで手に入らないと言う事も無くなったが、以前は発売日に何軒回っても手に入らず諦めたことすら有る。
毎度各陣営の課金競争は凄まじく(載ることに意義を見出して熱くならないところも有るが)、運営側の大人が百人斬り自慢の軍人見たような自慢をネットに晒すことも屡々。
表に示したのが今年度の顔付けである。
課金競争に勝ったからと言って、次が有るというわけではなく、安藤咲桜然り、沖口優奈然り、素材そのものに価値が有ると判断された場合に声が掛かっているように思う。
課金競争に奔走する前に、如何に撮られるかについての準備をしておくべき。
発掘企画として無意味ではないが、勝つことの意味は、あまり無い。
菜乃花
表紙と巻頭8ページ17カット、うち見開き1箇所。 撮影は栗山秀作。
賛否分かれそうなメイク(特に眉)と肌の質感描写であるが、栗山らしいと言えば「らしい」。
キャプションで「グラビア冬の時代と言われて久しい」など、シレッと書いてあるが、肉感的な被写体を載せなかったのは媒体の側であり、何を今更感はある。
どんな被写体をどう載せれば部数に結びつくのか、仕切り直して試行錯誤しているのであろう。
撮られ慣れていて何処をどう見せれば映えるかを心得ているので、あざとさ無きにしも非ずだが、流石に画にはなっている。
熊澤風花
巻末6ページ16カット、撮影は細居幸次郎。
グラビア映えする素材を抜擢。 腰を据えて撮らせて紙幅を割く。
実にヤングジャンプらしいグラビア。
安易に扇情的なポーズは取らせず、どう切り取れば美点を活かせるかを考え、見せるより隠すこと、遮ることで視点を誘導している。
セーラー服で3カット、あとは水着とその上に何か着たカットで構成されているのだけれど、一枚着ているか着ていないかで表情に硬軟があり、それを活かすことで水着になったカットの表情の硬さを「初々しさ」や「羞じらい」に昇華。
撮られ慣れていない事を逆手に取った構成の妙。
瀬踏みとしての巻末グラビアだったのかも知れないが、巻頭で勝負できる素材。
思い切っても良かったのではないか。
浜田翔子×福島裕二写真展
をアップロード。
逢田梨香子
表紙と巻頭7ページ11カット、撮影は佐藤裕之。
かつては声優グラビアと言えば退屈を絵に描いたような代物で、信仰対象として崇め奉る向き以外には何の意味も価値も無い様なものばかりではあったが、変われば変わるもので写真として見るに堪え得るものも増えて来た。
このグラビアも出来としては悪くない。
声に特化した芝居が生業で、且つ「役ではない自分」としてカメラの前に立たねばならぬ訳で、こと笑顔に関しては階調の乏しさが目に付くが、それ以外はカメラの前で気負わずに振る舞えている。
水着ではないがそれに近い衣装もあり、そこから先の展開も見据えての出し惜しみだと思われる。
富永美杜
巻末5ページ10カット、撮影はHIROKAZU。
富永美杜としては初めての、事実上の富永美杜としてのものも含めると2回めの水着グラビア。
潜った修羅場の数が違うので、服を着ていても水着になっても表情に変化はなく、カメラと向き合って動じるところはないが、素で向き合えているかと言うとそうとも言い難い。
隔意が有ると言うか、正体を現さないようなところがあり、まぁそれが悪いかと言うと、その食えなさ加減がまた良かったりするのであるが。