齋藤飛鳥
表紙と巻頭8ページ20カット、撮影は細居幸次郎。
道後温泉でのロケ。 湯船に浸かる齋藤飛鳥のアッブで始まり、アップで終わる。
頬ののっぺり感など、レタッチの度が過ぎるような気がしないでも無いが、造形美として許せる。
肌を見せる写真は無いに等しいが、始めと終わりの仄めかすカットでそれに代えている。
ほぼ首から上しか写っていないのに、着ているものが見えないと言うだけでかくも心乱されるものなのか。
表紙で着ているブラウスは本編で使われておらず、衣装は2パターン。
白地に七宝柄を紺で染めた浴衣に紺の茶羽織(屋内では浴衣のみ)。
グレーのレース地の膝丈ワンピースに赤い七部丈のコート、マドラスチェックのマフラー(屋内ではワンピースのみ)。
撮る場所と時間で変化を付けているので、衣装の少なさが小旅行の雰囲気を醸す方に働いている。
齋藤飛鳥×細居幸次郎+温泉のグラビアは外れがないが、これ迄でも一番の出来。 この号は捨てられない。
保存用にもう一冊買っておくべきだった。
斎藤みらい
巻末6ページ11カット、撮影はkisimari。
表情は階調に乏しく、ポーズは冗長。
靄が掛かったような疑似ソフト効果と暖色に振った可怪しな色味。
人が撮れていない。
ここでは「服」ではなく「人」を撮るのがカメラマンの仕事なのだけれど、それが分かっていない。
しかし、これまでどんな仕事をしていたか位は分かる訳で、頼む方が悪い。 被写体と抱合せで事務所に押し付けられたとか、そう言う事情があるのかもしれないが、カメラマンは選ぶべきだと思う。
担当編集に妹尾真理子の名前が有るが、首を傾げざるを得ない出来。 らしくない仕事。