色々あって買う気にならないので立ち読みで済ませたが、巻頭グラビアの小嶋陽菜は良かった。 撮影は以前もフライデーで小嶋陽菜を撮っていた細居幸次郎。
買うべきかな・・・とも思ったが、不愉快が勝ったので買わず。
AKB48絡みはSKE48のグラビア、モノクログラビアページにAKB48ロサンゼルス公演レポート、投稿連載ページに佐藤すみれ。
SKE48 (石田安奈、木﨑ゆりあ、高柳明音、松井珠理奈、松井玲奈、向田茉夏、矢神久美)
6ページ17カット、撮影はTakeo Dec.
前半3ページは制服、後半3ページは「アイドル部」と言う設定で歌衣装風。
衣装は例によって米村弘光が担当。 相変わらず仕事そのものの質は高いのだけれど、歌衣装部分は毎度お馴染みのもの。 流石に食傷。
ロケ地は自由学園明日館。 前半の2ページ目3ページ目は、明るくは無いが柔らかく廻る光を捉えて上手く撮っているが、後半は照明機材持ち込みでばっちり当てての撮影。
自然光が柔らかく廻るのがフランク・ロイド・ライトの名作の一つであるこの建物の特徴なのであって、後半のように撮るならここで撮る必要は無い。 相変わらず素材を生かす工夫が足りない。
6ページに17カット盛り込んである訳だが、雑然としていて且つ窮屈。 その上、秋元の書く歌詞の劣化コピーのようなキャプションがベタベタと五月蠅い。
hommage にしては敬意が感じられず、parody にしては諧謔が無く、 pastiche にしては稚拙に過ぎる。 文字を書いて飯を食うにあたっての覚悟が足りない。
モバイルサイトで動画や別カット見せるための導入部としての位置付けなのかも知れないが、このグラビアを見てその先を見たくなるかどうかは疑問。
素材は良く、ロケーションも良い、カメラマンも少なくとも前半では難しい光を上手く操って撮っている、なのにこの出来。
部数が伸びない分携帯サイトを充実させて稼ごうという事なのだと思うが、導入部がお粗末では本末転倒。
その場にある光を生かしたカットは良く撮れている。 2ページ目3ページ目の個別写真は秀逸。
最後のページの集合も良いが、ピントの置き場が悪く最前列の高柳がアウトフォーカス気味。 前列と後列で光の状態も異なり、最後列の松井珠理奈を浮き立たせるにしては、レンブラント的な明暗と言う感じでもなく、一寸中途半端。
それにしても驚くのが松井珠理奈の安定感。 年相応のあどけない可愛らしさこそ出ていないが、常に求められる「松井珠理奈」であり続けている。
AKB48 ロサンゼルス公演レポート
3000人と言う集客を多いと見るか少ないと見るかで報道姿勢に違いが見られて、先行する新聞報道などでは後者寄りだったが、プレイボーイでは平日の夕方に3000人集まった事を強調。
ライブのステージ写真が3カット、客席や客で4カット、オフショット1カット、プレス用記念写真1カット。
ステージ写真のうちの1枚が Blue rose のもの。 大堀恵の位置に峯岸みなみ、増田有華の位置に大島優子。
この面子なら大島優子がどんな無茶をやっても受け止めきれるし、また周りもそれに応えて思い切りやるので良いものになったであろうと思われる。 それは写真にも出ていて、峯岸みなみが実に良い顔をしている。
ステージ写真は3枚が3枚とも良く撮れている。 そろそろステージ写真だけで構成する写真集が欲しい。
DVDを撮るための公演があるなら、写真を撮るだけの為の公演があっても良い。 AKB48劇場での写真のつまらなさは、撮影する場所が二本の柱の前に限定されて来た事に起因している。
立ち見最前列であったり、お立ち台からの視点であったり、舞台袖からであったり、撮影して絵に出来る場所は幾らでもある。
劇場公演を見たい人と見られる人のバランスが著しく崩れている現状において、記録する手段にも工夫が欲しい。
日々の公演をオンデマンドで垂れ流すだけで事足れりでは困る。
AKB48の夢叶ッ!
今週は佐藤すみれ。
相変わらず深くは掘り下げないが、浅いなりに鼻っ柱は強いが可愛げはあるところが活写されている。
食い足りなくはあるが、これはこれで良いのかも知れない。
綾瀬はるか
今村敏彦らしさの出た、表紙+巻頭グラビア6ページ6カット。
巻末の素人脱がせグラビアの過剰な生々しさも良いが、リビドー抑え目で楽しく撮ったこちらの方が私は好きだ。
アウトフォーカスもブレも有るが、その場の空気は捉えているので気にならない。 久し振りに私の見たい今村敏彦の写真を見た
小林がブログ上で展開する自作自演写真集の第二段。
小林香菜実費写真集 【かっちゃん】
小林香菜と一日デートと言う設定ながら、歌衣装で且つ楽屋。 「鏡を見ながらウインクの図」「椅子に座ってアナタを待つの図」「アナタの姿を見てドアの陰に隠れるの図」「ショートケーキの苺を食べるの図」「振り向きセクシーショット」の5枚。
鏡に映った小林を撮ったものが面白い。 自分で撮っているわけではなく、撮った人間も写っていない。 無い知恵絞って撮ったであろうところが小林らしく微笑ましい。
相変わらず薄気味悪い文体のキャプションが付いているのだけれど、これは被写体たる小林でも待たれている「アナタ」でも無い第3の人格。 期せずして覗き見的なものになっているのだけれど、意図しないところで思わぬ仕事をするところもまた小林らしい。
例の企画もこれでお仕舞い。 長くなりそうなので、書けた分だけアップロード。
表紙はチームPB、裏表紙はチームYJ。 巻頭にチームPBのグラビア26ページ、巻末にチームYJのグラビア26ページ。 間にこの企画を振り返ったりスタッフが反省会をしたりする読み物が挟まる。
先ず、表紙と裏表紙を見比べて溜め息ひとつ。
表紙は柏木を頂点にチームPBの連中をピラミッド型に配置しているのだけれど、この並びにあからさまなヒエラルキー。 柏木にピントが来るのは必然としても、三列目がぼやけてしまっていて且つ表情も悪い写真を持ってくるところが実にプレイボーイらしい。
この連中を載せる事で雑誌の売り上げにも資するところがあったであろうし、このムックも大いに売れるだろう。 しかし週刊プレイボーイは彼女等から何を引き出し、何を返せただろうか。
裏表紙のチームYJも河西・峯岸、北原が真ん中には居るが、露骨な序列は無く、全員の持ち味が引き出された写真になっている。
切り身と刺身は似て異なる。 魚の食べられる部分を切ったのが切り身、それを最も良く味わい得る形や大きさ厚さに切って並べたのが刺身。
チームPBの連中の不幸はその手間を掛けて貰えなかった事、そしてそれでも勝ってしまった為にその不幸が閑却されてしまう事に有る。
片やチームYJの幸福は、始めから劣勢であったが為に、それぞれの持ち味を判りやすく引き出す営為を重ねてもらえた事にある。
表面上の勝ち負けはさておき、どちらが多くを得たかは自明の理。
はじめまして、いつも読ませていただいています。
私は写真集やグラビアにさほど価値を見いだせていなかったのですが、色々な見方や様々な情報があるものだと感心させられます。とはいえ、写真集の価格には考えさせられますが。
キャプションはこちらの想像を阻害するのでチラ見程度しかしていなかった私でもイヤでした。何の目的があるんでしょう。