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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2010-07-24 絵図 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.31

AKB48絡みは巻頭グラビアに大島麻衣、ニュースページに小野恵令奈のインタビュー、NMB48、ジャンケン選抜の件。 投稿連載ページに高城亜樹。

大島麻衣
小塚毅之の撮影で6ページ7カット。
或る程度売れてから辞めて、辞めてからも或る程度売れ続けているのは今もって大島麻衣のみ。
タイトルに「HOTEL」とあるように、ホテルと思しき屋内での撮影。 グラビアをやる覚悟が体形に表れているし、目線の来たニコパチだけではない構成も良い。
2ndシングル発売に合わせてのものだとは思うが、ストロボで生々しさを出したカットと、自然光で柔らかく撮ったカットのバランスも含めて良い出来。

小野恵令奈インタビュー
聞き手の視点が完全に客の"それ"であるのだけれど、状況が状況だけに不快感は薄い。 然し、署名の後に (小野恵令奈推し) と入れてしまうのは遣り過ぎ。
碌すっぽ知りもしねぇ奴に、したり顔で見て来たように歴史を語られるよりは遥かにマシではあるが。

答えやすい質問しかしていないのだけれど、その質問の本来意図したところより先まで小野が語っているので、読み応えはある。 唯其れは小野恵令奈が描いた絵図をもっともらしく説明しているだけに過ぎない側面もあり、「何故、海外なのか」と言う点については触れられていない。

長く留まるべきか否かは人夫々だが、小野恵令奈は辞めどきを上手く見極めたと思う。 私の中では「役者になる」と「海外」が上手く繋がらないのだけれど、其れは帰ってきた小野恵令奈の絵解きを待つことにしよう。

ニュース二題
NMB48に関しては憶測と伝聞なので論評に値しない。 ジャンケン選抜に関しては「バカバカしさもAKB48の魅力のひとつ」と言う立場で書かれている。
魅力かどうかはさておき全てが馬鹿馬鹿しい現状の一つの事象に過ぎないことは確かであると私も思う。 金と思惑が絡まないだけまだ救いは有る。
肯定されるにしても否定されるにしても、話題に成ればなるだけジャンケンで選ばれた連中にも注目は集まる訳で、狙いとしては上手いし、石黒に突っ込まれた250万円が泡と消えた遣らずボッタクリの後にやるのも芥子が利いた秋元一流の居直りであり、こんな事で一々驚く方が莫迦。

_ AKB48 チームPB・チームYJ 神保町決戦SPECIALムック (3)

チームYJグラビア
桑島智輝の撮影で巻末に26ページ。
「敗戦処理ツアー to 伊豆」と銘打たれてはいるが、移動時間も含めて撮影に活かせた結果、グラビアの出来としてはチームYJの勝ち。

バスの前にズラリ並んで仏頂面、バナナワニ園でのスナップ、夜の浜辺で花火、旅館で布団に寝転びながらガールズトーク→枕投げ。 卒業旅行のような趣で押した後、個別で2ページずつ。
更に神社で参拝の図から7人横並びの図で〆。

個別写真は浜辺と旅館で水着を換えて見開きで。
誇張されすぎたメイクや南国よりはまだ光線は弱いにしても真昼間の浜辺での水着など、首を傾げざるを得ない点はありつつも、全体としては良い出来。

北原里英
初めてのソログラビアから最近まで、過度の緊張から表情やポーズが固まってしまったり、どう言う顔をすべきか戸惑ったまま撮られてしまったり、ハズレの方が多かった北原だが、気心の知れた面子との撮影である所為か、光線のきつすぎる浜辺以外では全篇良い表情。
ここで掴んだ「何か」が生きているのか、最近の北原のグラビアは当たりが増えた。

倉持明日香
ハズレは少ないのだけれど、殆どが歯見せ笑顔で表情の種類が少ない。
直球に力はあるが、タイミングを外す変化球で幅を拡げて欲しい。
劇場でもテレビでもそれが出せているとは思うのだけれど、こと写真になると出て来ない。

仲川遥香
水着映えする体形ではないが、ここまで楽しそうな顔をされると付ける点も甘くなる。
以前の仲川の五大言語と言えば

  • おいしい
  • たのしい
  • ねむい
  • おなかすいた
  • なっちゃ〜ん

  • であった訳だが、最後の部分が「きくぢ」になり「みぃちゃん」になったのがこの撮影だったのではないかと思う。 バナナワニ園でソフトクリームを手に持ったカットなどは(若干ピントが甘いのが難だが)世界中の幸せを手にしたような顔をしており、この屈託の無い笑顔が他の連中にも良い影響を与えたのではないかと思う。

    河西智美
    全カット当たり・・・と言う訳では無いが、兎に角軸がぶれない。 カメラの前では常に河西智美。 個別ページの水着、中でも浜辺で撮った方は光線の状態が厳しく、レタッチで救った一枚だが、そこまでするだけの事はある引きの強い表情。
    ただ、劇場公演で見た、あの凄まじいまでの色気は出ていない。 仕事の種類も質も違うのは承知の上だが、あれがグラビアで出れば一と皮も二た皮も剥けると思う

    峯岸みなみ
    バナナワニ園でワニの玩具を手にしてカメラマンを威嚇したり、寝たふりをする河西に迫ってみたり、その時々で何をすべきかの判断が的確。 絵になる。
    ただそれは自分を活かす方向には働いておらず、個別写真二枚は悪くは無いが消化不良。
    ・・・とまぁ御託を並べつつも、そんな事はどうでも良くなってしまうような表情も見せており、やきもきさせるところまで含めて峯岸みなみの魅力なのかもしれない。

    菊地あやか
    眉のメイクに少々違和感があるが、額が顕になったカット以外では気にならない。
    眩しいと表情が硬くなるのが世の常だが、菊地あやかの場合は物憂げな色気のある顔になるのが面白い。
    スナップでは仲川遥香が隣に来ると、互いの表情が良くなる。

    指原莉乃
    スナップの部分ではワニを触る羽目になったり、枕投げで集中砲火を浴びたり、踏んだり蹴ったりで情けない顔の方が多いが、それこそが指原の表情の幅を拡げている。
    指原はそのバラエティ適性がテレビで重用される要因の一つとして挙げられているが、この「表情の多彩さ」もテレビ向きなのではないかと思う。
    細いだけが取柄で起伏の欠片も無い体形を桑島智輝が上手く誤魔化して撮った屋内撮影分の水着が良い。
    ふとした時に見せる表情の翳りも、指原の美点。 普段が明るければ明るい程、その落差のエアポケットに吸い込まれるように嵌る。
    だから指原莉乃の良い表情の写真を見ると、何故か悔しくなることがある。
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    # Dwightsa (2014-02-07 13:45)

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    「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
    斎藤緑雨


    文責:墨田ペトリ堂
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