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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2010-08-03 マネジメント・ファシズム [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.32

AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアに小嶋陽菜、「部活のこと」に大矢真那、投稿連載ページに藤江れいな、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」著者インタビュー。 AKB48がチラリと載っている「アイドルグループ25年史」なる冊子が付録で付いてくるが、コレがまた酷い。

小嶋陽菜
6ページ7カット。 撮影は渡辺達生。
編集後記には外ロケだったのが生憎の土砂降りでスタジオに変更したとある。
全体的に悪くは無い、しかし取り立てて良くも無い。
リップグロスで艶やかに見せたいのも判らないではないが、唇の端の青海苔みたような黒子が消されてしまっていている。
弄くり過ぎた割にはそれが生きてこない。

「部活のこと」(大矢真那)
中学一年から高校三年の半ばまで在籍した新体操部の思い出を語る3ページ。 大矢の人となりを知るには良い取っ掛かりとなる聞き書き。 この人が何故支持されるのか、その一端が窺い知れる。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」著者インタビュー
行き当たりばったりで進んで来て、偶々売れたAKB48を、後付け理論で肯定する2ページ。
印象的だったのは、

「誰でも多くの知識を得られる情報化社会では、かつてのように知識を持ったひとりの強力な指導者が知識のない人々をマネジメントしていくことはできない。 これからは、知識を持った多くの人が相互に連携しながら社会を築くことになります。」

なる一文。
これはバートラム・グロスが『笑顔のファシズム』で触れている現代的ファシズムの構造に通ずる。
顔の見えない「指導者層」を肯定する不気味さ。

_ 週刊ヤングジャンプ No.35

柏木由紀
表紙と巻頭グラビアにピンナップまで付く7ページ12カット。 撮影はTakeo Dec.
基本的に1ページ1カットのオーソドックスな作り。 6ページ目のフラフープを廻す写真のみ、大きな写真の周りに小さな写真を配して動きを表現。

構成は手堅いが、肝心の写真が良くない。 最近のヤングジャンプは、AKB48絡み以外でも質の高いグラビアが多かったが、これには失望。

柏木の体形が綺麗に出ているのはスタイリストの手柄だが、それを活かす表情が切り取れていないのが惜しい。
少年漫画誌のようなキャプションも興醒め。 今回は全体的に一寸酷い。

新連載
神保町決戦ムックの広告の裏側だったので、うっかり見落とすところであったが、38号からAKB48絡みの新連載が始まるとのこと。
渡辺麻友の「まゆゆマンガ家デビュー計画(仮)」、柏木由紀の「ゆきりんのTHEアイドルクエスト(仮)」、北原里英の「きたりえの妄想文学少女道!(仮)」、指原莉乃の「さっしー美少女化計画(仮)」の4本。

_ 週刊プレイボーイ No.33

大島優子
巻中グラビア8ページ10カット。 撮影は Takeo Dec. 光文社から出る最新写真集からのもの。
AKB48絡みで Takeo Dec. と言うと、ここのところ酷い出来のものが多かったが、これは良い出来。
大島優子は仕事に対する意識は高いので、まるっきり駄目ってのは少ないのだけれど、遣り過ぎてしまって首を捻らざるを得ないものが出てくることがある。 これは劇場公演に於いても言える事なのであるが、今回はグラビアに限って話を進める。
そう言えば、大島優子の出ている公演なんざ久しく見ていない、死ぬまでにもう一度くらいは見ておきたい。

閑話休題。 今回もサービス過剰気味なのであるが、やらされている感じはまるで無く、露出度が上がっても悲惨な感じはしない。 これまで見た大島のグラビアの中では、良いものの部類に入ると思う。
プレイボーイにしては写真の扱いも丁寧で、余計なキャプションが入らず、写真集の見どころを語る大島の言葉だけなのも良い。
笑った顔、笑わない顔、何とも形容しがたい顔。 表情も多彩。 これなら写真集の出来も期待出来る。 不安材料は印刷のみ。

_ 大島優子のグラビア観

「あっちなみに・・・」と言うエントリーにて、大島優子がグラビア撮影の苦労について語っている。
大島にとっての「自然」てのはどういうものなのだろう。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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