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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
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petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


1999-02-03 今日は

_ 今日は

非常に厭な出来ごとがあった。 

-今日の言葉-

「生活とは何ですか」 「わびしさを堪える事です」

太宰治


2000-02-03

_ 仙台から

突発的三連休で東京に来ていたひたひたと中野のPで待ち合わせて呑み。

ひたひたはPの親爺が厭な客をからかっている様を目のあたりにしてニヤニヤしていた。

_ とりあへず

中野の胡散臭い中華料理屋「郭林家」でラーメンセット(ラーメンと半炒飯)、豚耳、水餃子、ビール。

_ 荻窪の

「かみや」へ移動してアジフライ、納豆オムレツ、しらすおろし、モツ煮込み。 ひたひたはビール、私は電気ブラン。

_ 更に

移動して高円寺の竜屋長兵衛へ。 ここは前にも書いたのだけれど味の割に異様に安くて、しかも出て来た料理のだいたいの材料と作り方は判るのだけれど、最後の一手間二手間がどうしても判らないものが多くてなんとも凄い。

とりあへずお通しで牡蛎酢が出て来たのだけれど無脊椎動物アレルギーのひたひたは食べられないので、まぁ私が有り難く頂戴する訳なのだけれどそれを見た店員は「あぁすみません、食べられないんですか?最初にお聞きすればよかったですね。すみませんでした。お取り替えしましょうか?」と来た。 で牡蛎酢は私が美味しく頂いて(笑)注文。

山芋の千切り、灼熱のネパールそば、鬼平の魚飯、を頼むと「ネパそばと魚飯は両方とも穀物もので結構おなかに溜まると思うんですけど大丈夫ですか?」「両方とも結構時間がかかるのですぐ出来るもの・・、たとえば牛スジ煮込みとかならすぐ出来るんですけど。」とかバイト店員とは思えない完璧な客あしらい。 ネパールそばを運んで来た時も「油を多く使っているのですぐ食べないと油を吸って美味しく無くなっちゃうので出来るだけ急いで食べて下さい。」「下げる時は下げる時で「もう食べたんですか?このくらいで食べるのが一番美味しいんです、完璧です。」とか、過って器をぶつけてがちゃりと音を立ててしまえば間髪入れずに「失礼しました」とかで、兎に角店員の躾はしっかりしているのに店員はいかにも楽しそうに働いていて、酔っ払って無茶な注文をする女のグループ客にも厭な顔ひとつせず丁寧に受け答え。 いやはや恐ろしい店だ。

それより何より食い物が旨い。

_ 牡蛎酢

牡蛎は小振りながら兎に角新鮮で臭みも無く、もみじおろしもポン酢も自家製らしく非常に旨い。

_ 牛スジ煮込み

牛スジを大根と予め煮込んであって、注文を受けると豆腐と一緒に鍋に入れて強火で炊き上げてから器に盛って出される。 スジのにかわ臭さが見事に抜かれていてトロットした食感が心地よく、大根にはしっかり、豆腐にはほんのりと味が染みている。

私は基本的に煮た大根ってのは嫌いで、美味しいと思った事もあまり無いのだけれど、この大根はスジの味がしっかり染みているのにちゃんと大根の味もして矢鱈旨い。

不思議なのは冷めても煮こごらない事。 スジはゼラチン質の塊なので冷めれば当然煮こごるだろうと思っていたらこれが煮こごらない。 ただ下茹でしただけでは臭みはある程度とれてもゼラチン質を抜く事は出来ない筈なのでこれが兎に角謎だった。

_ 山芋の千切り

山芋を千切りにしたものに刻み海苔を振っておろし山葵を添えたもの。

1本1本が細くて、太さも均一。 海苔も山葵も旨いし芋自体の味も濃くて旨い。

ぬるぬるする物なので細く均一に刻むのは非常に難しいのだけれど、ここのは凄い。 包丁の手入れの良さと作る人の腕が良く判る。

_ 灼熱のネパールそば

茹で上げた蕎麦でつくったペペロンチーノと言うかアラビアータと言うかまぁそう言った感じのもの。 使っている油が非常に軽いのだけれどコレがなんだか判らない、ひとつ目の謎。 麺にどうやって味をつけたのかもわからない、ふたつ目の謎。 しかし謎に旨い。

_ 鬼平の魚飯

鯛と思しき白身の魚を炊き込んで大葉ときざみ海苔をふりかけた飯。 これは元ネタが判っているので大体の見当は付くのだけれどどうにも同じ物は作れない。

_ この店は

置いている酒の種類も多いのだけれど品揃えに無駄が無く、しかも安い。 他の店だとどこにでも有る二階堂一杯で350円取ったりするだけれど、ここは他の店ではついぞ見かけた事の無い土佐の栗焼酎「ダバダ火振り」が350円。 これもあまり見かけない薩摩の芋焼酎「無双」はなんと300円。 かくてるもちゃんと作っていて、この日呑んだジントニックは私の十年余の酒飲み人生に於て一番旨かった。 資生堂パーラ−より旨いかも知れない。 日本酒も勿論ツボを押さえた品揃え。

私の知っている中では、飲み食いする店としてはこの店が一番であり、金さえ有れば一年三百六十五日、毎日三食ここで喰いたい。


2003-02-03

_ 人生の黄昏

仕事中、休憩時間に便所に入って、ふと下を見ると。 陰毛に白髪。

_ 鷲見麻由美は何処へ行った?

ニシダさんも待ち焦がれる鷲見麻由美ちゃんですが、あの後、PS2用ソフト『東京バス案内(ガイド)〜今日からキミも運転手〜』ってののPRを池田早矢加先生といっしょにやったくらいで、全く情報が無い(苦笑)。 これに関しては電撃オンラインニュースの2001年4月12日(木)分GAME Watchの2001年4月13日(金)分に紹介記事と動画が有ります。 Googleで調べてもこれ以外で出てくるのは各所の日記へのニシダさんの突っ込みとか(笑)。 そう言えば金井さんの日記掲示板(許可取ってないのでリンク張らず)に何か記述が有ったような・・・。

_ 今日の一枚


吉田渚
なにしろ次の行動が読めない。

2004-02-03 うーむ

_ 佐藤ともみさん


ひさしぶりに更新された本人日記によると、「3月イッパイで芸能活動を辞めます。」とのこと。
新しい道を見つけたとの事。 仕事をちゃんとやる使える娘だっただけに、ちと残念ではあります。

_ 桂文治師匠、生前最後のTV収録

色々情報を集めた結果、17日に郡山で演った「親子酒」が最後の高座となったらしいのだが、その前日にイイノホールで収録された「長短」が最後のTV収録となり、逝去に合わせて前倒しで放送。
■02月07日(土) - 午後 1時45分 〜 午後 2時15分 - 教育テレビ
日本の話芸

落語「長 短」                          桂  文治
  〜東京・イイノホールで録画〜


なお、再放送は2/8の 午前 5時10分 〜 午前 5時40分。 録画される方はお忘れなく。

2006-02-03 生きてます

_ 更新

こんな時間にやる気が突然沸いて、スキャン。
酒田どんしゃんまつり(SHIP)

_ 今日の一枚


あいぴょん(SHIP)
CONTAX RTSII + Noflexar 240mm/f4.5

2008-02-03

_ AKB48 チケット並び

六時に掛けた目覚ましを、止めたことすら覚えていない。
気が付くと既に九時半になんなんとしており、泡喰って秋葉原へ。
雪だてぇのに四百人から並んでいて、その内の数十人は生写真の仕入れに来た転売を生業にするカーストの低い連中だとしても、思ったよりかなり多い人出。
なんとか抽選外なら入れる望みのあるキャンセル待ち券をいただく。
融け掛けたベタ雪が爪先から染みて来て、身体の末端から冷えてくる。
とりあへず喫茶店に避難。

_ AKB48 チームB公演(マチネ)

抽選枠内は15枚出て、枠外もそれなりに詰め込んでいただけたので、とりあへず中では見られた。
立ち見も三列目ともなると、まぁ音が聞こえるだけ外よりはマシと言う感じになる。
特に前に立っている客でハズレを引くと、絶望的に前が見えないし、音も聞こえない。
今日はそんな「ハズレの日」だったが、公演そのものは楽しかった。

「嘆きのフィギュア」
仲谷と菊地が殆ど見えないので、渡辺中心に。
最初の頃の動きもぎこちなく、表情も硬かったのか嘘のようにしっかりした情緒のある動きになっているし、表情にも感情を乗せる余裕がある。
菊地のきびきびした動きにも以前のせっぱ詰まった悲壮感は無く、楽しそうにスタッカートを利かせて動いている。

「涙の湘南」
井上は、髪の毛で顔の輪郭を作る「夏川純式丸顔偽装法」を継続。 自棄糞にくるくる巻き捲った、ウルトラバロックな髪型が面白い。
浦野はすっきりさっぱりショートボブ。 これが一番良いのではないか?
柏木は小野恵令奈を意識したと思われる側頭部の高い位置で二つ縛りにした髪型。 本人としてはかなり気に入ったらしく、楽屋で鏡を見て惚けていたのを自己紹介のときに暴露されていた。
顔や身体付きの大人っぽさから、小野とはまるで別物にはなっていたが、良く似合ってはいた。

「会いたかった」
ダダタッと走り込んできたが、どうも少ない。 佐伯と松岡が学校行事の為にお休み。
以前、学校行事で公演を休んだ戸島花に「やる気がないなら辞めちまえ」的な手紙を送りつけた莫迦が居たが、学業と芸能の両立を志すことが惡である訳がないので、そういう雑音にはめげずに生きて行って頂きたい。

自己紹介
客の介入に翻弄されることもなく、話に詰まることもなく、居たたまれなくなるなる瞬間がまるで無かったので安心して見ていられた 。
片山陽加のキャッチフレーズがまた変わって「陽加17歳、まだ誰の物でもありません」。
ホリプロへのアピールか? 
片山陽加の「懐かしのアイドルキャッチフレーズの巻」(略して「懐アイ」)、次回は「国民のおもちゃ 新発売」と予想。
雪の中来てくれた客に謝意を表する野口玲菜。
何故ここで雪の話を…と思ったら「どこのユキもKYだな。」とボソリ。
これが言いたかったらしい。
平嶋が前述の通り柏木の楽屋での痴態を暴露。 狼狽え、羞恥に身悶える柏木。

「渚のCHERRY」→「ガラスの I LOVE YOU」→「恋のPLAN」
チームAの時は「何だよミネギシが見えネーじゃねーか」「黄色邪魔〜」なんてヒソヒソ話が聞こえたりもしたものだが、…いやまぁメンバーを誹謗チユウ傷すると出入り禁止なので、そこは小声で。
チームBでは皆おとなしく「まゆゆ」を堪能している。
今日は後ろの三人に注目してみる。
以前は有った「ここで頑張らないと」と言う悲壮感が無く、のびのび踊っていて表情も明るく。
米沢の「下克上コーナー」も適度なギラギラ感と余裕の笑み。

平嶋くん、今日も良い仕事。 高いレベルで安定。

「恋のPLAN」に入るとしっくり来る浦野。 佐伯と松岡休みだった訳だが、どちらに入ったのかはよく判らない。 よく判らないが旧戸島ポジションではあった。

ブリッ娘喋りの片山の司会により、節分にちなんだお題で「外に出すなら何?、中に入れるなら何?」
何時の間にか浦野が主導権。 話の流れで野口玲菜「中で出したい」。
発言の意図とは別のところに反応して客席からかすかなざわめき。「やればできるこ」(例 サエコ)になってしまうので、言い回しにも気を付けた方が良い。
野口の言はんとしたのは「積極的な自分を『外に出』すのではなく、『中で出』したい。」と言うことだった。 この辺りの野口の厳密な言い回しへの拘りっぷりも面白い。

「背中から抱きしめて」→「リオの革命」→「JESUS」
髪型の所為か、柏木が際だって美しく。
「リオの革命」の英語科白部分は片山が担当。 発音は怪しいが実に楽しそう。
いつもとは逆に上手から出てきたので、はじめは誰だか判らなかった。

「だけど・・・」
まぁ、片山と浦野の出てくるところは見られたので。
今日休んだ人と組になっている野口と早乙女は完全生歌だったが、ボロを出さずにソロパートを歌いおおせていた。

「桜の花びらたち」
前が踊り始めると立ち見三列目ではどうにも成らない。 隙間から見えるところを見る。

騒ぐ芸風の客同士が牽制し合ってアンコールの発動が遅い。 
「こう言うときはアニメソング歌えば良いんだよ」
なんて話し声すら聞こえる。
こういう人間の屑以下の連中が、立ち見最前列に陣取って騒いでいる訳だ。
「あの日」のこの舞台に立っていた平嶋や浦野を見ながら、そう言うことを言える訳だ。
他者への想像力の欠如した人間が、幅を利かせ過ぎているように思う。
(※この件に関しては、2/5分にて追記)

「未来の扉」→「AKB48」
二曲終わって、再び間繋ぎ。
仲谷主導で始まるが、呼吸が荒くて声も上擦っている上に顔色も悪い。
ここでも浦野がいつの間にか主導権を握るか…と思いきや、米沢が阻止。
渡邊志穂が辞めて以来、自由すぎる浦野に制動を掛けられるのは中学生の平嶋だけになってしまい、遣りたい放題の状態が続いていたが、今日の米沢は実に良い仕事で、嫌味にならないやりかたで浦野に制動を掛けて上手く仕切っていた。
しかし浦野は顔色が青いの通り越して白くなっている仲谷にチークを入れて顔色を良くしろ、さすればどこかの事務所が拾ってくれるであろう・・・とかテキトーな上にもテキトーな事を言って平嶋に窘められていた。 仲谷に対して何か含むところがあるのだろうか? いやまぁ、いろいろ有るたぁ思いますが、程々でお願いしたいものです。
着替えが終わった連中が出てきて

「スカート、ひらり」
柏木と片山を探したり、平嶋を探したり。

最後にもう一曲

「Dear my teacher」
初期AKB48の代表曲となると、私の中ではこの曲。 宇佐美パートを他の人が歌っても、反射的にムカッと来なくなってきたのに気付く。
チームKはチームAの幻影と戦い続けた感があったが、チームBは別の位相で動いている所為か、別物として落ち着いてみていられる。

終演後に今年も豆撒き。 

さっき「こう言うときはアニメソング歌えば良いんだよ」と嘯いていた連中が、今度は柏木を恫喝していた。

豆を撒き終えて今度こそ終演かと思いきや、「福豆手渡し会をやります」。

福豆手渡しより生写真購入を取ってそそくさと出ていく客が結構居て驚く。

_ 福豆手渡し会

生写真を買いたい人たちは下りエスカレーターで退場。 福豆手渡しはエントランスの前のベンチの前に机を設えて。
柏木と片山はまったりとじゃれ合っていた。
井上が食べたそうに豆を見ていた。


2013-02-03 現場を廻す土曜

_ sharaku 写真展 sharaku vol.02 COLORS

昼から大宮へ。 西口のソニックシティで万年筆研究会の例会に出て、東口のLOFTで愛乙女☆DOLLのインストアイベントを観てから秋葉原まで戻り、閉まる間際の時間だったが駆け込みで見てきた。

グループ展開催の経緯などはリンク参照のこと。

小川町のオリンパスギャラリーは見る環境としては良いのだけれど、日祝休廊と言うのはいただけない。
(品川と銀座の便所カメラ屋のギャラリーも日曜が休み)
会期中の土曜日は今日だけ。

今回のテーマは"colors"と言う事で門嶋淳矢→緑、吉田裕之→ピンク、小池伸一郎→青、三輪憲亮→赤、松田忠雄→黄色を担当。
色の使い方は各自違っていて、パートカラー的に際立たせたり、担当色のものを背景に配置したり。

三輪憲亮と吉田裕之は絵の具ぶちまけ・絵の具まみれ系の写真も出していた。
吉田のパートカラーっぽく撮る画面構成は悪くなかったし、三輪のそうでは無い写真には面白いものもあったが、一寸安易な印象。 まぁこれは私がマン・レイっぽいものが嫌いである部分に係っている好みの問題では有る。

小池伸一郎は衣装とライトで青を表現。 ぎりぎりまで光を落とした暗闇の中にぼんやり浮かび上がる青であったり、無茶の仕方が大胆で面白い。

松田忠雄はケレン味の無いオーソドックスなポートレート。 色で視点を誘導せず、画面全体が気だるく黄色味掛かっている。
ピントの置き場にも深度にも、きちんと意味がある。 一見外れたように見えるカットも、必然性のあるアウトフォーカス。

ベールの下の唇にピントの来ているものと、画面隅にある指にピントが来ていて全体をぼかしたものが良かった。

門嶋淳矢はテーマに忠実と言うより誠実と言ったほうが良いくらいで、小道具や衣装だけでなくロケーションや画面の中に入ってくるものにまで緑を使っていた。
画面の中に何種類もの緑があり、組み込まれたそれらを探すのも楽しい。
例えば撮影場所が緑の歩道橋、信号待ちで停まるトラックもヤマト運輸だったり。
意図したものでは無いそうだが、背景の緑である原っぱに生えている草が馬鈴薯だったのが妙に可笑しかった。
仕事で撮るグラビアと較べると、モデルも写真を構成するものの一つとして扱ってはいるのだけれど、暗闇で緑の風船を持つ写真なども潰しすぎずに表情が読み取れるくらいで止めていて、モデルを殺しすぎないのも良かった。

_ 更新情報

コラム置き場に

神ならぬ身ながら

をアップロード。

佐藤すみれ、とても良いです。
髪をバッサリ切ってから、腹を括った表情になり、諧調も豊かになりました。

_ 愛乙女★DOLL『ビターチョコ・バレンタイン』インストアライブ

耐震性の問題とかで閉店が決まっている大宮LOFTのHMVで行われたインストアライブに行ってみた。
営業不振で仕舞う訳ではないので活況を呈した店内と閉店の告知がどうもしっくり来ないまま6階へ。 受付開始の時間はとうに過ぎていたが店の人の姿は無く、ただ予約受け付け用紙のみが机の上にあり、先に来ていた客と同じように必要事項を記入して出来ていた列に並ぶ。
開場時間になってもリハーサルが続いているのはどうかと思ったが、リハーサルそのものはきっちりやっており、その点には好感が持てた。

リハーサルが終わって即客入れ。 場内はステージ両端の延長線上にある柱の内側が観覧エリアになっている。 椅子が3列並べられており、その後ろは立ち見。
矢張り観に来る・聴きに来るより騒ぎに来る向きが多く、早く入っても立ち見に行く人が居たお陰で観やすい席に座ることが出来た。

開演時間はとうに過ぎており、客が入り終えたらすぐ始まるであろう事は判る筈なのに、最前列に座った初老の客がやおら服を脱ぎ始めて半裸になったのには開いた口が塞がらなかった。
客席にはうら若き女子も居るのだけれど、そんな事は目に入らぬらしい。
下着として来ていた白シャツを脱いで勝負Tシャツに着替えたようなのだけれど、気を配る方向が盛大に間違っている。 アイドルに限らず女流講談などでもそうなのだけれど、団塊ピンチケは常識が欠如していて実にタチが悪い。
実社会を駄目にした次は、趣味社会を崩壊させようとしている。

閑話休題、インストアイベントの話。

Doll☆Elements
結局20分程遅れて開演、先ずは出囃子のあとで姉妹ユニットのDoll☆Elementsが登場。
過不足無く可愛らしく、ちゃんと歌って踊れているが、技量に少々開きがあり、地味な顔立ちの娘の方がより扇情的で、「美なる者は面を以て沽ることを謀る、故に手に疎なり。」と成島柳北先生「柳橋新誌」にあるのを思い出した。
3曲演って、お後と交代。

愛乙女☆DOLL
こちらも出囃子の後に登場。 HMVのポロシャツに色違いのパニエと言う出で立ちだったのだけれど、動画で観たワンピースの衣装では判らなかった粗が出てしまっており、ことこのユニットに関しては腰でスカートの高さが決まってしまうツーピースの衣装は着ないほうが良いように思った。
自己紹介が簡潔で聴き取りやすいのは良い。 AKB48のKチーム(当時)が発端であろうと思われる平安時代の合戦作法さながらの長い名乗りが業界標準となって久しいが、名前を憶えて貰うには簡潔であるに越したことは無い。
Doll☆Elements と較べると矢張り一日の長があり、歌にも振り付けにも緩急強弱を付けられる地力のゆとりが感じられる。 そして高いレベルで平均し、安定もしている上での個性の発露。
愛迫みゆは非常にエモーショナルな動きや表情を見せるのだけれど、遣り過ぎないので観ていて重くない。 これは他のすべてのメンバーについても言える事で、歌って踊っての部分に関しては非常に良く出来ていた。

明確な売り上げ目標を掲げる保険の外交並に積極的な営業には少々閉口したが、或る程度の実績を残していかなければ活動も続かないのが資本主義社会の常でもあり、売れている(ことになっている)ものにしか飛びつかない衆愚を相手に商売をしなければならない以上致し方ない事ではある。
しかし、ここの送り手は売り上げ目標をノルマとして課す事があったり、そもそもグループ名の表記からして田舎の暴走族みたいなインパクト勝負の判読不能なものをつけてみたり、(厭な言葉ではあるが)「消費マインド」を冷え込ませることに鈍感なところがあり、それが一寸引いて観ていたくなる要因になっている。

それを差し引いてもこのグループの楽曲には良いものが多く、今般の新曲『ビターチョコ・バレンタイン』の出来も素晴らしい。
ステージ上の練度の高さからもきちんとレッスンをしている事は見て取れるし、AKB48が握手屋に堕してしまった昨今、佐野にしても上遠野(愛迫)にしても良い居場所を見つけたと思う。
売れて欲しい。


2014-02-03 見るも無残

_ UTB+ 2014 3月増刊

横山由衣
表紙と巻頭グラビア11ページ12カット、うち見開き一箇所。 撮影は小池伸一郎。
一寸これは無い。 UTBだけは中身を確認せずに指名買いしてきたが、此れまでで最低にして最悪のグラビア。 
どんなスケジュール調整でこうなったのか知る由も無いが、この状態の横山に11ページってのが私には判らない。 但し、カメラマンに罪はない。 エル・アラメインのイタリア軍みたいな絶望的な状態で、よく撮ったと思う。

今のAKB48のスケジュールで摂生をしろと言うのが先ず無理な話なのではあるが、塗り絵レベルのレタッチをしなければどう撮っても公に出来る写真にならないような体形になっている横山に水着の仕事を取ってくる了見がそもそも間違っている。
服を着た状態では誤魔化せても、水着になると構図を切る際に先ずウエストを中心とした「そのまま写ってしまっては困る部分」をどう誤魔化すか考えながら撮らなければならない。 そんな状況下に置かれては、どんなカメラマンでも良い上りなど期待するほうが無理である。

小池伸一郎の画面構成の上手さと構図の厳しさは出ているが、それが横山由衣を生かしているかと言うとそうでもない。 なぜなら、横山由衣が死んでいるから。
とれるポーズは限られており、自分の体形がどう言う状態にあるか判っているから表情も冴えない。 そもそも肌の状態がよろしくない。
どうにもならない手詰まりの状態で、見栄えはしないが使えない事も無いものをなんとか12カット撮り、選び出したカメラマンと編集者の苦労は見ておいて損は無いが、被写体としての横山には魅力の欠片も無い。

摂生しようの無い状況に置かれてそれに疑念を持てないと言うことが自分より我慢強くない同輩や後輩にどれだけの災厄を齎しているか、横山由衣は知るべき。
AKB48と言う組織の中の中間管理職としての評価が幾ら高かろうと、写真を撮られる職業の人としては落第。

_ UTB+ 2014 3月増刊(続)

矢倉楓子
6ページ11カット、撮影はMARCO。
ピントが甘いのは相変わらずだが、その場の雰囲気を汲み取るのは上手い。 余白が多く、引いて撮ると冗長なのも相変わらずだが、割り付けに助けられている。
セルフポートレートを恒常的に撮ることの弊害として「決め顔の画一化」があるのだけれど、矢倉もその陥穽に陥っており、カメラと素で向き合えていない。
撮る側が間合いを外したカットでは生きた表情も見られるので、素材としての良さは垣間見られるが、一寸物足りない。

宮脇咲良
6ページ9カット、撮影は桑島智輝。
こちらも決め顔の呪縛に囚われすぎている。 一寸困ったような顔をしてみせると映えるのは判るが、その顔しかしないと言うのはどう言う事なのか。
自己演出についての指原莉乃のアドヴァイスは正鵠を得ていると思うが、それを金科玉条としてしまっては指原の意図に反するのではないか。

松村沙友理
6ページ7カット、撮影は資人導。
UTBに於ける乃木坂46のグラビアは何時も乍ら練られていて見応えがある。
メイクや衣装だけでなく、ライティングも変えて、通奏低音を響かせつつ、ページを繰るごとに印象の変わるブーレ。
紋切り型のポートレートではあるが、6ページ目が秀逸。
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

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2015-02-03 長すぎる弁当幕のあとに

_ 落語立川流真打トライアル(第4回)(日暮里サニーホール)

定時で逃げ出しても着くのは七時前。 一人目の途中からこそこそと入場。

「片棒」志らら
「蚤のかっぽれ」らく里
「妾馬」錦魚
<中入り>
「鮫講釈」談奈
「錦鯉」らく朝

「片棒」
前述の通り途中から。
お囃子や手古舞のあたり、端折らずにやった上で混ぜっ返したりしていたが、些か中途半端。
もっとぶっ壊してしまってよいと思うのだけれど、真打ちトライアルとなるとやりにくいのか、お題を課した師匠の意図を汲みあぐねているのか。 前回より肩の力は抜けており、楽しんで見られた。

「蚤のかっぽれ」
ネタ下ろしからなんだかんだで三度目だが、これまでで一番の出来。
コンサートホールで返りが良いからか、唄も伸び伸び。 かっぽれの所作も付け焼刃ではないので実に良い形。
蚤の子供と杯の遣り取りをするのが馬鹿馬鹿しくも面白い。
マクラの危険球気味のクスグリが野暮な客に蹴られた感じもしたが、そこはセコな客だったと言うことで。 出来としては非常に良かった。

「妾馬」
二月になってしまったが、おめでたい話。
軽くて、様子が良くて、明るく楽しい。
あやふやな部分などもありつつ、上手く丸め込んで演っていた。 良いものを見た。
客席の沸き方は今日一番。

「鮫講釈」
中入りを挟んで空気が変わったところで、マクラを振らずに噺へ。
この噺のどのあたりでどうウケるかでその日の客のスノッブ度が測れるのだけれど、今日はお寒い感じ。 修羅場読みも立て板に水と言う感じではないが、淡々と。
あぷなっかしいようでいて、なんとかなってしまうのが「らしく」あった。 客がずるずると巻き込まれて行く。
一席終えて「縁かいな」。 踊りも綱渡り。
扇子の先が小刻みに震える様に真打トライアルというものの重圧を見る。

「錦鯉」
糖尿病をテーマにした自作。「抜け雀」「宗珉の滝」「景清」あたりからの掴み込みで筋を作り、粗食をして身体を動かせば糖尿は改善すると言う教えを織り込んである。
脈絡なく登場人物が出入りし、複数の話からの掴み込みによる矛盾もあって全般的に冗長。
糖尿の進行による手の痺れを治すために日参した川崎の宿の外れの観音様が実は子宝観音だったと言うのが落ちに繋がるのだけれど、子宝を授かるためなら妊婦は通わないし、安産祈願なら授からない悩みの人は通わない。 そのあたりがどっちつかずで描けていないし、観音様を「神様」と表現するのもおかしい。
兎に角、話が練れていないし刈り込んでもいない、言葉も撰べない。 実に長い弁当幕。
そうなると俯く客が増える。 頭の上をやり過ごす「寝床」のような状態。 鼾すら聞こえた。

回収して開票・集計する間、志らく師が出てきて講評・・・のようなもの。
途中で集計終了の太鼓がドドンと鳴り、結果発表。
一位 らく朝、二位 錦魚。

落語立川流は今日死んだ。
客が殺した。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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