暮れに焼けた、新宿西口しょんべん横丁のラーメン屋「岐阜屋」が、再建成って昨日新装オープンしたらしい。 場所が場所だけに、これ幸いとドでかいビルでもおっ建てられてしまうのではないかと危惧していたのだけれど、元通りの二階家らしく一寸安心した。
首を自然に曲げた角度で空が見える、三階建て以下の建物が並ぶ街が私は好きだ。 路地も狭い程良い。
池永あみすけ嬢の現物を確認するために何時見てもつまらない「インターネットバラエティ&トーク番組」 Girl's Station を見に行ってきた。 以前使われていたnecca澁谷店はしょぼい乍らもステージがしつらえられていたし、客が見るために立っていられるスペースもあったのだけれど、秋葉原店にはそんなものは無いので、見に来た客は壁際とか通路とかで見ているしかない。 番組目当てで来ている客以外はさぞかし迷惑している事だろう。 番組そのものはいつも通り退屈極まるもので、関西弁でまくしたてる駒勇明日香と、大分弁で対抗する池永くんの掛け合いだけが面白かった。 電波な客がそれに突っ込みを入れたとき、一瞬静寂が訪れた。 あれは怖かった。
終了後、入り口のところでガッツキ大会。 はぁ、ガッツケるところではとことんガッツク訳ですな、見ていて厭になった。 ああしてヲタの手垢に塗れるよりは、生で見られる機会がなくなってもこんな仕事からは足を洗って欲しいと切に思った。 澁谷さまがやっていた頃はここまで酷くなかったような気もするが・・・。
ついにJ-PHONEのサイトで件のCMが見られるようになりました。 画質は悪いですけど。
晴れたら1部だけでも行こうと思っていたケーズガーデン1周年記念イベントは、荒天の為に1部2部が中止になり、朝一番の新幹線で酒田へ行・・・こうと思っていたのだけれど、起きたら8時過ぎ。
片付けて駅へ向かい、東京駅に着いたのが10時過ぎ。 新潟周りで酒田に着いたのは、結局3時過ぎ。 買い物をしたり、なんだりしているうちに日が暮れてしまい、F氏に宿まで送ってもらった。
荷物を片付けて、一息ついてから宿を出て中町へ。 例によって浪漫亭にて宴会。 仏壇のさとうさんから東京の商店街を視察して回ったときの話を伺ったり。 日付が変わった頃に散会。
酒田から帰宅途中にこの報に接して、暫し呆然。
「この娘は良くなったな」「この娘は見たいな」と思っていた連中が軒並みユニットコーナーから外されてしまった。
フランソワーズ・アルディの「さよならをおしえて」を電池がなくなるまで繰り返し聴きながら上野まで。
「人生とは、裏切られた希望、挫折させられた目論見、それと気づいたときにはもう遅すぎる過ちの連続にほかならない」(A.Schopenhauer)
そんなに混まないであろうと多寡を括って九時過ぎに日本橋亭へ。
見やすい(聴きやすい)好きな席には座れた。
二つ目二人の会にしては太鼓の稽古をする音が聞こえると思ったら、前講に貞心先生のところの前座さんが入っていた。
「源平盛衰記 義経と弁慶 五條橋の出会い」一龍齋貞奈
「 三方ヶ原軍記 内藤物見~五色備え(の少し先まで)」寶井梅湯
「浜野矩随」一龍齋貞弥
入ったばかりの前座さんなので良し悪しを判断する段階にはないが、すらすら読めるところと蹴躓くところの差が激しく、声も作り過ぎているきらいが有る。 のびのび育ってほしい。
三方ヶ原軍記は立川左談次師匠の読書日記のような進め方。 時折立ち止まってボヤいたり、梅湯さんなりの解釈や、前座の頃の三方ヶ原軍記みにまつわるエピソードなどを挟み込んで楽しく。
修羅場に慣れ親しんだ人には解釈やエピソードが面白く感じられるし、興味のない(薄い)人には法事の時の読経並みに感じられる修羅場読みを、興味のない(薄い)人にも聞いて楽しい娯楽に昇華(転化)出来得るかもしれない試み。
これは良かった。
浜野矩随は煮え切らない主人公に苛々させられっぱなしで終盤まで進むのであまり好きではないが、何とか折り合いをつけて聴かせた貞弥さんに救われた。
講釈は未だに平日の昼間とか夕方とか、勤め人には休まないと足を運べないような会が多いが、神保町講談会の主催興行はそのあたりを考えて打ってくれるので実に有り難い。
錦糸町駅南口を出てすぐのところ。 小林一三が城南地区の労働者の為の娯楽施設として作った江東楽天地の名残のビルの正面入り口前に仮設ステージを作ってのイベント。
「 今、旬なシンガーソングライター&アイドルユニットが出演します。フレッシュな彼女たちの歌声を楽天地ビルよりお届けいたします。」
・・・と、言う事らしい。
昨日亀有で見た notall が予想以上に良かったので、カメラ担いで江東橋へ。
イベントそのものは12:00に始まって16:00過ぎに終わる長丁場だが、別件もあったので notall 出演部分のみ観覧。
映画館も入る百貨店的なビルの入り口とあって、動線は広めに確保してあり、ステージと観覧スペースはそれなりに。
それでも立ち止まる人が出ることを想定して椅子席の周囲には立ち見スペースを確保していたり、動線確保専門のスタッフを立たせていた理、仕切りはきっちり。
音響は上手い業者が入っていて、ハウリングや曲出しの間違い等のトラブルはほぼ無し。
notallのの持ち歌は毒にも薬にもならないものが多いが、気楽に聞けて「ホレタハレタ」成分が薄いので子供にも聴かせられる。
こうしたオープンスペースでのイベントでは、これが親しみやすさに繋がって強みになるかもしれない。
写真を撮っていると面白いのが渡邊ちこ。
客の前に出す自分をしっかり作り込んでから舞台に立っているので、表情の多彩さでは物足りなさもあるが、兎に角破綻した齣が少ない。
地味に良い仕事をしている。