当たったので6時前に劇場へ。 今日から梅田復活という事もあってか、いつもより早くチケットは完売。 キャンセル待ちもかなりの人数が入れたようではあった。
前述の通り九月の頭から怪我で休んでいた梅田が復活。 早野が修学旅行でお休み。
籤運は割と良く、柱際乍ら3列目にありついた。
影アナは梅田。 客席の反応は暖かく。
増田を見るのも久しぶりだ。 元気そうでなにより。
今日の大島の髪はストレート。 良い。
梅田は部分出演なので、始めの3曲が終わったところで登場し、自己紹介MCから合流。 感極まる場面もあったが、大島の機転で湿っぽくならずに済んだ。
最初は確かに居た高田が、何時の間にか消えていた。 ふと、厭な記憶が頭を掠める。 結局、今日は最後まで出てこなかった。 メモを見ると「高田?」とか「高田いない」なんて書いてある。
「Blue rose」の間奏で秋元がマイクスタンドを蹴り倒しそこねていたが、慌てずに手で倒していた。 久々に見た増田は、常に口と正対する角度を保つべく、今日も細かくマイクの角度を修正。 このユニットの4人は、安心して見ていられる。
「禁じられた2人」の大島は、今日も科白部分で良い芝居。
河西も科白廻しに進歩が見られる。 此処まで出来るとは思わなかった。
「雨の動物園」後の繋ぎMCは、歌部分を休んだ梅田が動物衣装で参加。 久闊を叙したりしつつお題MC「私に無くてはならないもの」へ。
涙目になっている奥が実に全くいやはやなんともだった。 末恐ろしい10歳。
いつもと勝手が違うのか遣りにくそうな小林。 小林の目も潤んでいた。
今井が今日も上手い事を言っていた。
浴衣待ちMCは、野呂仕切りで「馬に関する思い出」。 野呂、佐藤、今井と役者が揃って、さながら即興コント。 間繋ぎだったMCが、劇場に足を運ぶ動機の一つとなっている。
浴衣に着替えて出てきた連中にバトンタッチして「私の好きなファンタジー」について。 「シンデレラが好き」と言って、七人の小人について語りだす宮澤。
「人魚姫が好き」言いつつ、語る内容がディズニーの「リトルマーメイド」で、絵本などで巷間に知られる人魚姫の内容と齟齬をきたして混乱していたが、秋元の言っている事は概ね正しかった。
「僕の打ち上げ花火」で梅田が再登場。 梅田の復活祝いで有志によりサイリウムが配られていたが、使用するタイミングの周知に遺漏があり、一寸締まらなかった。 チームAの大江や戸島の誕生日では、使用方法、タイミング、後始末まで書かれたメモが添付してあった。 やる側の自己満足に陥らないためにも、その辺りの用意は必要だと思う。
今回は復活の告知が急だった事もあり、サイリウムの確保や劇場との交渉で精一杯だったのかもしれない。
アンコールで河西が帽子を被って登場。 チームロゴが入る部分に、縦書きで「先憂後楽」と文字が入っており、千葉ロッテマリーンズの西岡剛内野手からチームK16人に送られたものなのだそうな。 今日は濃いロッテファンが居なかったので、残念ながら反応は薄め。
仕事帰りに寄ったら、何とかカフェには入れた。
混んではいるものの、寿司詰めと言うほどでもなく。
モニターに目を凝らし、スピーカーからの音に耳を欹てているド真ん中で騒ぎ始めて傘で小突かれたバカが逆上したり、何時も通りの醜悪な光景も見られたが、概ね平和裏に進行。
今日がAKB48としての渡邊の千秋楽になる訳だけれど、モニター越しに見る限りに於いては何時も以上に何時も通りの渡邊。
MCに千秋楽にまつわる話が入るくらいで、淡々といつものセットリストをこなして行き、淡々とアンコールへ。
「泣かない千秋楽は初めてかもしれない」と平嶋。
「シンデレラは騙されない」が終わったところで、チームAの大島と川崎、OGの折井が登場。 星野も来るはずだったが、仕事が入ったとの事。
いつもの手つなぎ挨拶の後、最後にもう一曲って事で「桜の花びらたち」
さっきまで踊って騒いでいたあたりが踊りを止めて、さっきまで静かに見ていたあたりが静かに踊り始める。
騒げれば良い Loud majority の陰に隠れてはいるが、Silent minority としての古株もまだ残っているのが見て取れた。
ユニット改編で出番が無くなる事2回、さらにはチームBへの移籍。 渡邊には辛い事の方が多かったのではないかと思うが、辞める前に事務所が決まっているってのは初めてのケースであり、なんとか「なりたい自分」になっていただきたいと思う。
友人から「こんなのがありますよ」的なお知らせを頂いたので行ってみた。 結果から先に書くと、不愉快なことの全く無いゆったり楽しいイベント。 松山メアリは神々しいくらいで、修学旅行のムック本を眺めて鼻の下を伸ばしている場合ではなかった・・・と、誰にとも無く。
『2010動物感謝デー in JAPAN』そのものは、駒沢公園の中央広場で終日行われており、 bump.y は13:00からのステージイベントのパネラーと、15:30頃からの番組収録+ミニライブに出演。 スケジュールの都合で桜庭ななみはお休み。
私は15:00頃会場着。 ステージではダイソンの掃除機で換毛期の犬の毛を、犬にも飼い主にも周辺住民にも不快感や苦痛を感じさせずに漉き取る実演の真っ最中。 犬が賢かったこともあって、見事に毛を漉き取っていた。
この時点で五列ほどある椅子席の前2列くらいは bump.y 目当てと思しき客、その後ろに犬好き民間人。
告知が行き届かなかったのか、他と時間帯が被っていて掛け持ちしにくかったのか、客筋はコアな常連と思しきところが殆ど。 既にメンバーと顔見知りになっている所為か、昨今良く見られる状況を考えずに過剰な自己顕示欲を形にする客もおらず、盛り上げようとする意志と程よい抑制のバランス。
掃除機イベントが終わっても目だった客の増減は無く、あらかた椅子席が埋まった状態で bump.y 登場。
当然のように撮影禁止だが、民間人が何食わぬ顔で撮ろうとしても詰め寄るような制止はされずやんわりと。
11月に発売される新曲のチラシが配られていたが、モノクロ一色のコピーながら紙質は良く、事務所のゆとりが感じられた。
東急沿線と言う土地柄もあってか、他の現場だと良く見られる「アイドルだと知ると露骨に馬鹿にして受け取ったチラシをこれ見よがしにその場で捨てる輩」も居らず、そのあたりも含めて平和。
収録した番組は、ニッポン放送で10/11(月)の15時〜15時30分に放送される特別番組「教えて!獣医さん」。
司会はフリーアナウンサーの徳武樹里、ゲストに日本獣医師会副会長の中川秀樹。 bump.y の四人のうち、ラジオ向けのお喋りが出来るのは松山メアリだけで、宮武美桜は含羞んで無口、高月彩良は照れ隠しでツンと澄まして無口、宮武祭は子供らしくもじもじして無口。 三人三様。
ここに場慣れした桜庭ななみが入るとバランスも良くなるのだと思う。
教鞭をとっていたりもするらしい、佐々淳行を善人にしたような容貌のゲストの喋りが上手かったのに助けられていたが、ラジオでどう振舞えば良いのかしつけられておらず、話を振られてもメンバー同士で内緒話を始めたり客に小声で問い掛けたり、子供ならではの自由な振る舞いで司会の人を梃子摺らせていた。
役者属性なので、こういう場ではスイッチが入り難いのかもしれない。
衣装はアイドルユニットサマーフェスティバルの一日目と同じものだったようだが、デザインはバラバラでありつつも、どこかしらにピンクが取り入れられており、安っぽくは無いが「ファッションセンターしまむらで買った」と言われたら信じてしまいそうな感じ。
高月彩良の着ていたものは、ピンクのハット、薄紫のスキニージーンズ、足元はヒールの高い銀のサンダル。 ティーシャツの胸の部分にはモノクロでなにやら人の顔の部分の写真と Dolce Vita の文字列。 写真が良く見えなかったので、フェリーニのアレなのかどうかは不明。 高月彩良はすらりとしていて肩幅もありつつ厚みは無いトランプの兵隊のような体形なのでアニタ・エクバーグと言う感じではなく、一寸気になった。
見に行った動機の一つは、「宮武祭はどの程度子供なのか」と言う疑問だったのだけれど、見事に子供だった。
公式プロフィールでは135cmとなっているが、上背が無いだけでなく手足や顔まで含めて均等に小さいので、体形のバランスは悪くない。 全員並ぶと1/72の中に1/144が混じった、貧乏人の作ったジオラマのような感じの縮尺感。
正面から撮られた写真が多かったので気付かなかったが、実物は立体感のある顔で、可愛らしく見える角度が広い。
ミニライブは、デビューシングルの voice と、カップリングの One Emotion の2曲。
歌も振りも上手くは無いが不快なほど下手糞でもなく、やる気に満ち溢れては居ないが御座なりではなく、客に見せるものとしてのモラルは感じられるので幸せに過ごせる。
馬鹿の一つ覚えでMIXを入れる無粋な客も、アイドルを露骨に蔑む客もおらず、久し振りにライブそのものに没入して楽しむことが出来た。
実際に見てみた bump.y の印象は、父親の死の影の無い若草物語。 刹那的な盛り上がりは無いが、美しく可愛らしい擬似姉妹の仄々とした家族感を楽しめる客なら、幸せな時間を共有できると思う。
客にも本人たちにも事務所にもイベント主催者にも、不快なところが一つも無い、エアポケットのような平和で楽しい一日だった。
例の手元不如意で購入には至らなかったものを幾つか。
週刊ヤングマガジン 2011 43号 の高城亜樹
栗山秀作の撮影。 前号が酷かったので立ち読みすらしないで流そうかと思っていたのだけれど、偶々手に取る機会が有り散見。 他はともかく高城亜樹のグラビアは良く出来ていた。
頑健な下半身や張った頬骨など、粗になり兼ねない部分も隠さずに且つ綺麗に撮って貰えている。
考えさせると死んでしまう表情も、放牧に出された動物のように生きたものになっている。
カメラマンが自分の流儀に拘泥せず、モデルを生かそうと撮ったグラビア。
懐都合さえ良ければ、これの為だけに買っても良かった。
週刊プレイボーイ 2011 41号 の深田恭子
今村敏彦が生々しく撮っているのだけれど、モデルが強いので破綻しない。
同時期に載ったビッグコミックスピリッツのグラビア(こちらは野村浩二)は、弄り壊してしまったようなところが有ったが、こちらは良かった。
週刊プレイボーイ 2011 41号 の小島慶子
沢渡朔の撮影。 39歳の小島慶子を糊塗せずに、且つ綺麗に撮っている。
若いモデル相手だと人の悪い撮り方もするし、それが良かったりもするのだけれど、頭も勘も良い小島慶子相手だと悪戯せずに撮っているのが微笑ましくあった。
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向井地美音
表紙と巻頭13ページ14カット、見開き1か所、撮影は山口勝己。
全篇スタジオ撮影だが、魔法少女がテーマになっており、ベロア地のワンピースは真紅。 バックルがリボンになっている、ワンピースより少し明るめの赤のベルト。 黒いレースの縁取りのある猩々緋のケープ付きマント。
足元は白のロークルーソックスに黒のアンクルストラップ付きパンプス。
これが1パターン目の基本の出で立ちで、徐々に薄着になり、ベロア地のビキニは矢張り真紅。
ビキニのみになると、足元は赤いオーバーニーのタイツに。 厚手のものだが、ここはこれが良い。
2パターン目は森の中で動物と戯れるような場景で白のキャミソールとショートパンツ。
髪は湿らせて、ざっくりとお団子に。
3パターン目はお団子をほどいたような髪型で白ビキニ。
床に描かれた魔法陣の上に寝そべる形。
状況ごとに表情の出し方も変えており、大道具小道具の扱いも上手い。
ただ手に持ったり掴んだりするのではなく、その行為に何かしらの意味を持たせている。
モデルと言うより役者なのだと思う。
その時々でやるべき事のヒントを与えると、「役」として消化して出してくる。
それを写真として固定する役割を担うのが山口勝己と言うのも、実に任に合った人選。
子役上がりの喰えない仕事師としては大島優子に通ずるところがあるが、大島ほどの過剰さはなく、胃もたれするような写真にはならないのは良い事なのか悪い事なのか、未だ一寸判断が付きかねる。
ただ、大きな役を振ればそれだけの仕事はする。 これだけは間違いないと思う。
朝長美桜
10ページ14カット、見開き1か所、撮影はサトウノブタカ。
固まった笑顔が自棄に多いが、レンズを見ると硬直する傾向があるのでその中でも見られる表情と言う事で笑ってもらっているのだと思われる。
6ページ目のカメラを見ないカット。 これのみ例外的に柔らかい表情。
ポーズの面でも苦心惨憺は偲ばれる。
村山彩希
9ページ14カット、撮影はHIROKAZU。
表情は諧調に乏しいが、カメラと素で向き合えているのは良い。
ウエストの位置が高く、スラリと細いのにデッコマヒッコマは合って水着映えしており、水着になっても表情が強張らないので使えるカットも多かったのではないかと思われる。
思わぬ拾い物。
佐藤七海
7ページ9カット、見開き1か所、撮影は門嶋淳矢。
AKB48でも、チーム8は乃木坂同様、いやそれ以上の縛りがあるようで、グラビアでも水着になることは無い。
そこが使い難さに繋がっているのか、素材の割に引き合いが無い。
ここが頭の使いどころであって、工夫次第で訴求力のあるグラビアを組み立て得ると言う絵解きの9カット。
藍色で白い丸襟の付いた古風な七分袖のワンピース。 袖口とウエストも白で纏めてある。
ウエストは緩めなのだけれど高い位置にあり、細かい襞のプリーツスカートの部分は長めなのだけれど、丈としては膝上10cmくらいと短い。
足元は白のソックスに黒のアンクルストラップ付きパンプス。
肩まである髪は真っ直ぐに下ろし、夏蜜柑の木陰に佇む姿から。
一寸斜に構えて立っているだけなのだけれど、身体の脇に添えた手は力を抜いて握るでもなく開くでもなく、所在無げな感じも良い。
撮られ慣れていない被写体を扱う門嶋淳矢の丁寧な仕事。
白のタンクトップとホットパンツの部屋着的なものは規制を守った上で肌と身体の線を見せる為の工夫なのであるが、佐藤七海の表情が硬くないのは撮影現場の空気の良さのお陰だと思う。
一と昔前のアイドルの歌衣装のような物を着ても微笑みを湛えてはいるが表情としては単調で、物足りなさは感じなくもないが、それでもカメラの前で作った表情で固まってしまっていないのは良い。
佐藤七海の魅力は充分引き出され、伝わっていると思う。
志田愛佳
10ページ9カット、見開き1か所、撮影はサトウノブタカ。
青藤色のブレザーに緑のタータンチェックのスカート、リボンタイは太めの緑。
シャツの第一ボタンは留めていないのだけれど、これがブレザーを脱いだりタイを緩めたりすると効いてくる。
キリッとしていたのが、徐々に気だるげに。
制服ではカメラを見据えるような表情だったのが、部屋着になると一転して柔らかさを見せたり、ページを繰るとカメラを見つめていたりする編集の妙。
最後は淡いピンクのワンピースで動と静。 翻弄されるのを楽しむ9カット。
廣田あいか
8ページ11カット、撮影は西村康。
昭和40年代から50年代にかけての調度に囲まれ、衣装を纏い、時が止まったような、薄気味悪さすら漂う空気の中で、あまり表情を作らずに立つ様に廣田あいか。
意図したとおりのグラビアにはなっていると思うが、見ていて気持ちの良いものでは無い。
カントリー・ガールズ
8ページ13カット、見開き1か所、撮影は佐藤裕之。
濃い目のアイラインに大げさなカラーコンタクト。
素材の力が強い嗣永桃子以外、個性が殺されてしまっている。
「素材を矯めて殺す」
ハロープロジェクトの悪弊が色濃く出た13カット。
浅倉樹々・山岸理子
7ページ8カット、撮影は西條彰仁。
屋外で撮った分は少々眩しげではあるが、それでも光を弱める工夫はしてあって、表情に破綻は無い。
屋内撮影分は非常に上手く光を廻してあって、顔の立体感も出しつつ、良いところを切り取っている。
浅倉樹々は振れ幅が狭く、安定しているが、山岸理子は光の当て方や切り取る角度によって当たり外れが大きい。
今回の山岸理子は大当り。
中元日芽香
10ページ13カット、撮影は長野博文。
出来として悪くは無いのだけれど、これだけしか引き出せなかったのかと言う不満はある。
長野の光の廻し方で長野の色、長野の写真特有の被写体を動かしてかっちり決めない構図。 最低限の仕事はしているのだけれどルーティンワーク以上のものは無く、やはり物足りない。
松村沙友理
10ページ12カット、撮影は熊谷貫。
細くて長くて昔ながらの店も残る、キラキラ橘商店街である。
肉屋の店先でコロッケ(と思しきもの)を齧り、キラキラ会館の向かいの花屋で鉢植えを眺め、ハトヤのコッペパンを頬張る。
塗ってもらったのはジャムだろうか、ピーナツバターだろうか。
カットソーにペナペナのスカート、パーカーを羽織ってバスケットシューズで買い物。
靴がコンバースのキャンバス オールスターであったり、パーカーのフードがチェックの裏地付きであったり、細かいお洒落が鄙には稀な感じを醸していて良い。
中盤は暗めの屋内で、熊谷貫らしい寄った構図でぐいぐいと。
虚ろな眼差しと閉じきらない唇。 吸い込まれるような負圧を感じる表情。
迫る熊谷貫を押し返すでもなく受け流すでもなく、ぴたりと止めて或る程度以上に距離を詰めさせない。
ビルの屋上を歩く2ページは蛇足なのではないかと思いながら眺めると、松村沙友理の陰と陽の振れ幅の大きさが現れていて、これはこれで良く見えて来る。
松村沙友理の魅力は「負圧」と「柔らかな拒絶」にあるのではないかと、ふと思った。
折れ口
想定読者のひとりであった旧友のR君が亡くなった。
長らく有難う。
一時間のトークバラエティと二十分のライブ。 司会は石橋哲也。
浮き世離れした人々の浮き世離れししたエピソードてんこ盛りの一時間。
まさに「ファンタジー」であった。
後半はライブ。 リップシンクかと思ったら、被せ強めだがきっちり歌っていた。
激しく動くので歌を安定させるためには被せは必要悪なのであろう。
見せ物としてきっちり組み上げられており、見事だった。
こちらも前半はトークバラエティ。 司会は佐藤遥(notall)(※訂正しました)
wallopを根城にするアイドル三組のメンバーから「直して欲しいところ」でアンケートを採り、くじ引き形式で箱から引いて話を膨らませる構成。
ソツなく進めてはいたが、引いたカード次第で話が膨らんだり膨らまなかったり安定しない。
CMの間にスタッフから助言があり、何枚かあらかじめ引いておいたカードで話を組み立てるように変えたら、より上手く転がりだした。
このあたりの飲み込みと切り替えの早さは流石。
自分が喋っている間にも、話を聞いている間にも、脳味噌の別の所で次の展開を考えていなければならないのだけれど、それが自然な形で出来ている。
後半はライブ。
椅子有りの形で行う予定だったようだが、片付けさせたい客の声の方が大きかったのでスタンディングに。
寿司詰めと言う程でも無かったので、AKB48劇場のように、前方座りの後方立ち見でも良かったのでは無かろうか。
ステージに高さのある立ち見前提のライブハウスと収録前提の低めのステージと着席観覧前提の収録スタジオでは箱の成り立ちから異なる訳であり、その場所に合わせた観覧スタイルが適用されるべきだと私は考える。
全員立ってしまうと、後ろの方は碌すっぽ見えない。
送り手各位には最大多数の最大幸福を目指していただきたい。
ここの難点として、収録前提のスタジオなので照明が完備されておらず、舞台前方と左右の端を照らすライトが無かったり、プロジェクターで投影する映像を照明代わりにしたりしていたが、今回限りなのか常設なのか天井吊り下げ式の照明が増えており、満遍なく明るくなった。
ライブは三組それぞれの時間の合いだに混成ユニットが挟まる構成。
夏祭りより関係性に深まりがあったようで、より自然に混ざっていた。
notall
大箱でのライブや海外遠征を成功させたこともあり、高いレベルで安定。
やるべき事をしっかりやれる下地があるからこその脱線や暴走もありつつ、しっかり本筋に戻ってくる。
兎に角、客を楽しませる術に長けている。
きゃわふるTORNADO
神咲くるみに或る程度周囲を見るゆとりが出てきており、一生懸命なところ以外も見せられるようになっていた。
目に見えての変化は道地文子で、表情に柔らかさが出て、カッコいいから可愛いまで必要に応じて出せるようになったのはグループとしても大きいのではないか。
宮瀬しおりは「わかりやすい可愛らしさ」を振りまきつつ、会場全体を巨視的に見てやるべき事を考える事が出来ている。
ふざけ合ってもふざけっぱなしにはせずに、まぁなんとか戻ってこられてもいる。
いつもの客だけはない現場を多くこなすことが、グループとしての成長にも繋がっているのだと思うが、苦労性の石川野乃花の肌の張りが良くなっていたので、上手く回っているのだと思う。
notallとCURATIONSが撮影自由なのに対してきゃわふるTORNADOは撮影規制が多いが、それは送り手の考える確固たるビジュアルイメージに反する画像の流布を防ぎたいからなのであろう。
指定ハッシュタグで検索しても石が多めの玉石混淆の感は確かにあり、致し方のない事ではあるが、そのあたりの大人の事情を全て無視しても撮りたくなるくらいの魅力はあるので、偶にで良いので撮れる機会も作っていただきたい。
CURATIONS
一抹の不安を抱かせる所はなきにしもあらずなのであるが、それでも初見の頃から比べると未来の明るさは確実に増していると思うし、ライブ運びも見せ方も良い方向に転がり始めているのは間違いない。
「目標動員のあるライブ」とか「例のヤツ」とか、マイナス要因を逆手にとって告知できるしたたかさも身に着けた。
悲壮感が無い方が客も楽だという事を踏まえたやり方に変えてくれたので気軽に現場に出られる。
どうやら冬祭りもあるようなので、期待して待ちたい。
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