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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2002-10-14 金無暇有

_ 暇だったので

本サイトの日記とここを一本化した。 アイドル方面の内容を少なくするのではなく、最近はほぼこっち方面の事しかやってないので大っぴらにやることにした(笑)

で、日記のタイトルを本サイトと統一しました、タイトルに大した意味はありません。

_ 澁谷さまのラジオをどこで聴くか

土浦市内では聴き難いですか、情報有難うございます。 さらに今月から放送時間が1時間繰り上がって 21:35〜 になったようです。
ラジオ聴きに行くツアー「ひろてぃーくんと日帰りプチ旅行」はとりあへず10/26にやる方向で検討しています。 時間までに聴取可能な地域に移動するために高速を使わねばならないので、前回同様土浦あたりのPAに車を停めて聴く事になると思われます。
他にも車を出していただける方がございましたら宜しく御願いします。 高速代くらいは折半で出します。

_ 「軍隊は嫌いだ」

とのことなので文民で考えましょう。 しかしそうなると難しいな(苦笑) 猊下はどうですかね(汗)

_ これから月蝕

2chでは叩かれ放題の月蝕歌劇団ですが、観に行った人の感想はそんなに酷くない。 今日これから観に行ってきます。

_ 月蝕を見てきた

私の見た中では過去最高の出来。 役者も適材適所、渋い仕事で魅せる役者にも、華のある役者にも、客演で月蝕に染まっていない役者にも、それなりの役を振ってあり、芝居に出演人数以上の「幅」を出していた。 脚本も出来上がるのが遅かった割にしっかりしていて、ストーリーの破綻もごまかしも無く、良く出来ていた。 但し、ギャグとして盛り込んだ部分はことごとく滑っていた(苦笑)
宮本リエの「月蝕らしくない演技」を否定する人も居ると思うが、確実な台詞回しは十分及第点だと思うし、無機質で憂い顔の美しい薄幸そうな容姿は自動人形(ロボット)の役には嵌まっていた。 普段の挙措のやわらかさと、ロボットとしてののギシギシした動きとの落差も良かった。
木塚咲の初舞台とは思えない堂々とした演技にも感心した。 重要な役回りを2つも3つも任され、きちんと求められた仕事をこなしていたのには、正直驚いた。 この人も宮本と同じく憂い顔の美しさと無機質感に妙が有り、感情を乗せてはいけない役に嵌まっていた。 一月でここまで出来るとは思わなかった(もっと端役だと思っていた)、不明を恥じたいと思う。

_ 今日の次元堂

ピカピカの歌詞カードを見ながら登場。 なにやってんだ?と訊くと「いや、歌詞おぼえないと」。

入場待ちで並んでいる間に月蝕おみくじを引いたら「長崎萌」が出るもそんなに嬉しがらず。 入場してから「メトロポリスおみくじ」を購入、こちらは「宝井戒音」、「吉」でも「凶」でもなく「萌えですね」と書いてある(笑)。

終演後「萌ちゃん凄いですね」→出待ち→おみくじを持って突撃。

これは誰も勝てませんね。

_ 明日が

千秋楽なのだけれど、もう一度見てみたい。 金銭的にはつらいけど、どうするか・・・。

_ 澁谷ラジオを聴きに行くツアー

お抱え運転手が忙しいとか言っていますが、飽きないうちにやろうと思います。
10/26(土)の19:30頃都内出発→常磐道北上→土浦辺りのPAでラジオを聴く→都内に戻る→Mr.デンジャーで肉祭り。 ・・・って感じでどうでしょう? あとは車の手配です(苦笑)
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# ひろてぃー [というかしばらく土曜は空いてないので26も不可ですm(_ _)m。]


2003-10-14 明日は給料日

_ 本日の残金

三百数十円。

_ 今日の一枚


阿部千明
フジカST605+ペンタコン50mm/f1.8。 このペンタコンは多分中身はパンカラーと同じだと思う。 フレクトゴン35mmなんかと通ずる柔らかな描写が私の好みに合っている。 コンタックスのプラナー50mm/f1.4よりこっちの方が私にとっては良いレンズ。
次回は描写傾向の似ているプリモター50mm/f3.5やオプトン・テッサー50mm/f2.8と撮り比べてみようと思っている。

_ 気になる事

ソニンの新曲「合コン後のファミレスにて」。 ニセ拓郎みたいな曲なんですが、これも つんく の手によるものなんでしょうか?。 元ネタは「外は白い雪の夜」あたりか。

_ 週末の予定

酒田どんしゃんまつり
SHIPオフィシャル板より転載
■18日(土)
オープニングフェスティバル(場所/中央公園)
12:45- SHIPミニライブvol.1
13:05- 吹奏楽フェスティバル
15:00- SHIPミニライブvol.2(終了後、「ちょっとした企画」有り)
※雨天の場合は中止です。
■19日(日)
SHIPリレーライブ
10:30- 大通り特設ステージ
11:00- 駅前商店街(ダイエー酒田店前)
11:30- 今町商工会(厳島神社境内)
12:00- 中町中和会(まちづくりサロン)
※各地でライブ終了後、「ちょっとした企画」有り。
「ハーバーRADIO」どんしゃん元気ライブ(大通り特設ステージ)
14:30- SHIP


リレーライブなので、観光用貸し自転車に乗って撮影機材担いで市内を駆け回る事になります。 

_ ペンタコンの絞り

私の奴も調子が悪くて、時々動かなくなります。 りえくらぶ祭りの最中にも一度壊れました。 絞りの連動リンクが複雑なのでどこか外れている可能性が有ります。 私のレンズの場合、絞り連動ピンのレンズ隔てて反対側の奥のリンクが外れるのが原因でして、毎度レンズを一杯に繰り出してから鍵とか細い棒で突っついています。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

# ☆ミ [ペンタコン50f1.8はメイヤー系と聞いたことがあります。 間違ってたらゴメンナサイ!・・・デス☆ミ]

# Dwightsa [cialis and online prescription <a href=http://www.rwuk.or..]


2004-10-14

_ 月蝕歌劇団第47回公演「ステーシー ★少女ゾンビ再殺談」

兎に角、金が無い。 絶望的に無い。 そんな訳で、カメラを2台売っ払って金策をし、その足でザムザ阿佐ヶ谷へ。
かなり無理をして観に行った訳だが、無理をした甲斐のある良い芝居だった。 これまで観た月蝕の芝居の中でも一番良かった。

開場後に入ったのに、運良く最前列に座る事が出来た。 「少女ゾンビ再殺談」な訳で、血糊てんこ盛りなのが目に見えているために、血糊が飛びそうな席は敬遠されたのかもしれない。 ガードが固そうなところには意外と飛んでこないものなのだが。
「木塚扱いでお願いします」って事で200円引きで入場した分、「月蝕おみくじ」を購入して埋め合わせ。 ここ2〜3公演は漫画原作なので観る気にならず、来ていなかったので、面子が大幅に変わっていて、パンフレットを見ても半分くらいしか知った顔がない。 おみくじ売りも新しい娘だった。(白永さんと山田さんだった様だ)。

前説が終わり、舞台から人がはけた後、いつもより長めに曲がかかり、芝居が始まる。 のっけから森永理科が物凄い。 常に笑みを湛えつつ可愛らしい声で科白を言った後にケタケタとけたたましく笑う。 限りなく明るい狂気。 間も無くやって来る死の瞬間までそれは続き、ホンモノのチック症状の様な激しい痙攣とともに死を迎える。 なんと言うか、人としてのリミッターを外したような演技、背筋の寒くなるような怪演。 これを観られただけでも3700円の価値は有った。

この間に「限りなく明るい狂気」の絵解きがなされるのだけれど、ここで木塚くんが登場。 森永理科の科白に合わせて、さながらロックンフラワー(例えが古いか?)の人形振り。 良い仕事だった。 今回の木塚くんは、包帯ぐるぐる巻きだったり、顔の出ない役も含めて、すべて重要な役なのが凄い。 スギウラユカに刺し殺されたり、一ノ瀬めぐみに石でぐちゃぐちゃにされた上で、剣スコップでナマスにされたり、顔面拘束具をつけられ、鎖でつながれて悶えたり、芝居とは判っていても観ていて切なくなるような役が多かったが、一つ一つをきちんと演じ分けていて感心した。 確実な演技が欲しい所できちんと仕事をする良い役者になった。 次が楽しみだ。 暗転中に「どんがらがっしゃーん」と誰かが舞台から落ちて驚いたのだけれど、木塚くんだったらしい。 別の暗転中にもケホケホと咳き込んでいたり、稽古中に引いた風邪は結構深刻だったようだ。 芝居が終ったら養生して欲しい。

スギウラユカのギラギラした華やかさ、保鳴美凛の限りなく不健康そうな翳りのある美しさ、松宮芙多葉のしっとりとした大人の色気、昔から居たような大島朋恵の溌剌とした動き、おぼこっぽい花井美香の可愛らしさ等々、役者それぞれの持ち味も上手く出ていた。

高取好みの人造人間を使った戦争の話が織り込まれたりしつつも、タイムスリップも主人公の悔恨と苦悩の独白も無く、珍しく破綻の無いストーリー。 ・・・って、原作があるから当たり前か?。 RG上がりの高取らしい、左翼チックなオヤジギャグも珍しくスベらず、そこそこ笑いを取れていたのには驚いた。

木塚くん演じるモモという感情を持つステーシー(少女ゾンビ)の長科白で芝居が大きく動き、ラストへ突き進んでいく訳なのだけれど、 「人間商売さらりとやめて」ゾンビになった少女が、ふと正気に戻るってのは、やはり「智恵子抄」の影響だろうか?。 狂った恋人を、どんな形でどこまで愛せるかと言う問いが、この芝居の肝なのだろうと思う。 これを纏めるために観た後で反芻すればする程、その問いが重くのしかかって来る。
美しく、悲しく、切なく、重い。 良い芝居だった。 

_ もう2年

日記を読み返したら、木塚くんが最初に月蝕の芝居に出たのは、2年前の今頃だった。 2002/10/15の日記に細かく書かれていた。 もう二年か・・・。


2005-10-14 眠いよ

_ 上野へ

仕事をやっつけてヨドバシで印画紙を買ってから上野へ。広小路亭で「談志直門前座勉強会を観覧。

_ 談志直門前座勉強会

着いたら談大さんが「長短」のサゲに入るところ。 そのまま中入り。
中入り明けは千弗さんの「孝行糖」、続いてキウイさんの「権助魚」。千弗さんは良かったが、客が馴染みばかりでやりにくそうだった。
キウイさんはそのあたり図太くなって、多少の事ではぶれなくなった。

お客さんたちと御徒町の清龍で打ち上げのあと都内某所で朝までプリントして、一旦帰宅。

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2007-10-14

_ AKB48 チケット並び

今日も今日とて間抜け面提げて朝っぱらから行列。
逆さに振っても鼻血も出ねぇ馬鹿な金欠で、「どうせ片方しか見られないならゆるりと行こう」と朝寝をしたのが間違いの元。
すんでの所で昼チケットを買い逃し、仕方がないから夜のチケットを買う。

_ AKB48 チームB公演(マチネ・カフェ観覧)

チケット買い逃した有象無象が屯して、ざわざわと騒がしい中始まり、騒がしい中終わった。
しかし扉前とかスピーカーの下とか、音を聞きたい連中が集まって聞き耳見立ててるところへわざわざ行って騒ぐってなぁどうにも野暮だ。

渡辺麻友が休みと言うことで、誰が代役を演るのかってのに耳目が集まっていた訳だが、モニターじゃ誰だかなんざ判る訳もなく、消去法で色々考える。

スポットが当たった瞬間に、少なくとも小林では無い事だけは判った。 あれがこんなにじっとしていられる訳がない。
開演前に知己と「誰が代役か」なんて話をして、私の予想を訊かれたので「コバヤシで鉄板ですよ」なんて答えておいたのだけれど、まぁ出る訳ゃ無いわな。
背格好から仲川かとも思ったが、耳障りな声でもなく、動きもがさつで無かったのでこれは違う。
平嶋にしちゃ細いし、片山だと次の曲に出られない、多田は横に居るし。
研究生の藤江かなと思ったら、果たして藤江であった。
藤江はユニット曲だけでなく、全体曲も含めて全ての渡辺パートに出ていたが、これは昨日今日の付け焼刃で出来る事では無いので、事前に準備が重ねられていたのだと思う。
開演30分前までリハーサルをやっていたので、何かまた駄目出しでも食らったのかと思ったが、全体のバランスを取っていたのかもしれない。

スカひら着替え待ちMCでハロウィンで使うと思しき怪物のお面で他のメンバーを脅かす浦野。
喋る部分を潰された米沢あたりに捻じ込まれても「秋元先生に『マイペースでやれ』と言われた」と嘯く浦野。
やっと保護者役から解放されたと言う事か。

_ AKB48 チームB公演(ソワレ)

金は無いが籤運だけは良いようで、近いがメモを採っても気まずくない位置で観覧。

「嘆きのフィギュア」
渡辺の位置にはマチネと同じく研究生の藤江。 研究生が出ている公演でいつも感心するのは、あからさまな間違いでぶち壊しにしない事と、泣かない事。
藤江も緊張の所為か能面のように変化の少ない表情であったが、振り付けの間違いは目に付かなかった。

菊地が良くなっていて驚く。 これは良い。

「涙の湘南」
小指にピンキーリングが無い。
私としては面白くないんだが、客観的に見て改善されたと思えるのは、片山の目つきが良くなったこと。 あの三白眼で客席を睨め付けるさまは、もう観られないのだろうか。
井上は、どの衣装を着てもはちきれそうでハラハラするのだけれど、動きには切れが有るし表情も良い。

「会いたかった」
リストバンドが替わっていた。 悪名高いホワイトバンド見たような奴が二本。
眼鏡を変えた仲谷。 「度が強くなりました」とは言っていたが、下側のフレームが無いものになっていて、顔の印象が変わった。
髪型が変わったことによって、これまで前髪で完全に覆われて垣間見ることの出来なかった仲谷の眉が前髪の隙間から多少見えるようになったが、なんとなく隠したかった理由が判ったような気がした。
意外にハの字眉。

「渚のCHERRY」
藤江れいなは硬さはあるがソツ無く。 振り付けはなぞるのが精一杯と言った感じではあるが、その「いたいけな感じ」がそれを求める方面の琴線には触れそう。
間奏の下克上コーナーの米沢瑠美が良い感じにギラついて来て良い。

「桜の花びらたち」
少々物足りなく感じるのは、振り付けが画一的なこと。
チームAでもチームKでも、この曲はメンバーによって異なる解釈に味があったのだけれど、誰の振りを見ても同じ様なもので、面白味に欠ける。
平嶋と浦野はチームA以来の独自性を保っているが、それ以外では米沢瑠美のステップの刻み方に味があるくらいで、全体的に薄味。
ステップを八つで踏みながら足首で16刻んでいた宇佐美や、誰よりも深く沈み込む秋元、細くて長い手をでんでん太鼓のように振り回す浦野。
作ってもらった見せ場だけが見せ場では無い。
「JESUS」もまた然りで、もっと演りようが有ると思うのだけれど、誰を見ても同じ振り。 逸脱し過ぎない範囲内でもっと自分なりの見せ方と言う物を工夫をして然るべきだと私は思う。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

# Rbzowmhh [この間も俊太郎の詩をお http://www.stlouisbusinesslist.com/business/5..]


2012-10-14 鉄人とミサイルと月見草

_ メグリアイ『Candy*Girl』CD発売記念 ミニライブ&握手会

所用を片付けてから新星堂 サンシャインシティ アルパ店へ。
岡崎みさとと山田渚が店の前の通路でチラシと新曲に因んだ飴を配っていた。 チラシはデザインも印刷もちゃんとしているのは評価できるが、紙が厚すぎる。 配る・持ち運ぶことを考えるともう少し薄くて良い。

目当ての客どころか人影すらまばらでどうなる事かと思ったが、蓋を開けてみれば20人凸凹の集客。
店内では新曲の音源とライブ映像が流されており、衣装や振り付けも含めてきちんとした作り。 もう少し売れてもおかしくはないのではないかと考えたりしつつ開演待ち。

店内奥に幅一間奥行き半間くらいのステージ。 近隣店舗との兼ね合いでジャンプや所謂「MIX」は無しで、と店からのお願い。
曲折あって12時からの回は岡崎、山田、坂本、山中、柳の5人。 上手袖にある簡易PAでぶっつけ調整なので始めは音も安定しなかったが大過なく。
5本中2本がコードレスのワイヤードマイク、岡崎、山田、坂本のマイクは生きており、この三人のパート割りで繋いでいる。

Candy*Girl は初見より練れてきており、少なくとも前の二人にはあやふやなところはなく、全体的に揃ってきた。
ストイックな岡崎と山田と較べると些か Epicureanism の徒みたいなところのある坂本は、自分のパート以外では自由な目配り。

CD一枚購入で全員と握手できるアトラクションが付いてくる。 複数枚購入では、更に色々と。 私は懐都合も有り、一枚のみ。
パパッと終わらせてササッと帰りたかったのだけれどそうは問屋が卸さず、比較的長めにみっちりと握る羽目に。
こうなると際立つのが岡崎みさとの真人間っぷりで、やる気が空回りするような局面もありつつ、至極丁寧な受け答え。
山田渚は奇矯な振る舞いがある訳ではないのだけれど、誠実な中に潜むどうかしている感。
坂本樹莉は握手をしている間ずっと何かしら喋っていて、その中で探りを入れてくるような、相手が何者か掴もうとするようなところがあった。
喩えると稲尾と榎本と野村。 パ・リーグ野武士オールスター。


2017-10-14 解りやすい変化と解りにくい変化

_ 【きゃわふるTORNADO 定期公演】#1(29.10.13)

19:30受付開始とのことで、少し前に到着。
既に十人凸凹発券待ち。 並ぶでもなく、なんとなく屯するような状態。
受付に二人居り、入場料金分のチケットを買って待つよう言われてその通りにして待っていると、送り手側の人が通し番号入りのピクチャーチケットを持って登場。
本来は現金と引き替えでこれを渡す予定だったらしい。
ピクチャーチケットの件は指示されていなかったようなので仕方がないにしても、受付を任されていて混乱の収拾をつけようともしないのには呆れた。

会場側は並ばせる気が無く、客の側は並ぶ気がない。
今のところ客がそう多くはないから揉めずに回っているが、いつまでもこの調子では困る。
お披露目公演の入場時の混乱から何も学んでいない。 混乱があったことすら覚えていないのかもしれない。

楽曲やパフォーマンス、CDやDVDなど「成果物の品質」については誠実だと思うが、こと生身の人間相手だとソツが多すぎる。
「成果物の品質」さえ水準に達していれば商売に成ると言うものでもない。

混乱の芽はありつつも大過なく入場。
舞台を広く使う為か、入り捌けの演出もないらしく衝立の類は全てスタジオ外に出されていた。
天井の照明は常設の物となったらしく、6機増設。 明るく、見やすくなった。

影アナは六人でワイワイと。 諸々のトラブルに対して「一切の責任を負わない」「撮影録音禁止、発覚した場合は相応のお咎め」など、ワイワイのオブラートにくるみきれない角のある表現。
アイドルのライブに来る客の民度を考えると、予防線の一つも張っておかざるを得ないのだとは思うが、些か強権的。
契約書の取り交わしなどでは当たり前に使われる文言でも、耳から入ってくるとまるで印象が異なる。
B to B の商売のやり方を、B to C の商売にそのまま持ち込んでしまっている危うさ。

BGMがフェードアウトして出囃子。 鳴り終わって開演。

20時開演と言うのは仕事帰りの勤め人でも来られるように設定しているのだと思うが、そうではない客も当然居り、自分の荷物の扱い方が異なる。
クロークやコインロッカーなどは無いので、仕事帰りの客は自分の荷物は持ったままか足下に置くか、自分で管理できる状態にする。
そうでない客は壁際などに放り出して積んでおく。
これがライブ中に左右に移動したりサークルモッシュを煽ったりするとどうなるか。
当然大切な物を身近に置いている客は逃げまどう羽目になる。
手荷物の紛失盗難や場内での怪我など一切の責任は負わない旨開演前の影アナで念を押されるのだけれど、煽りに煽っておいてのそれは無責任に過ぎるように私は思う。
手応えを感じないと不安であるのは判らないでもないが、「楽しみ方」と言うのは人それぞれであり、声出して動いていないと「盛り上がっていない」と言う固定観念が執拗な煽りに繋がっていて閉口した。

生歌なので巧拙や声量の大小で凹んだり出っ張ったりするところはあるのだけれど、客から金を取れるレベルにはある。
どんな体勢からでも動き出せて、情緒もあり、止めるべきところでピタリと止められる。 
レッスンで刈り込まれているらしく、振り付けの独自解釈は少なく、動きそのものは揃っていて、きっちり動いた上での余白みたいなところで遊ぶ人と遊ばない人、また遊び方で個性が出る。

杏斉ゆか
歌い上げるパートを任されることが多いのであるが、安定して上手い。 外さない。
歌い方が素直で、これ見よがしなところが無いのも良い。

石川 野乃花
きっちり作り込んでから舞台に立っている。
後天的な部分の積み上げ方が凄い。 歌唱は杏斉に次いで安定しているのだけれど、技術と鍛錬によって培われた種類の「巧さ」。

神咲くるみ
外連味が無いのが良い。 あざとく客に媚びるようなところが無く、至って普通にやるべき事をやっている。
自分の可愛らしさに対しての自覚が薄いようで、見せ方としては上手くないのだけれど。 押しつけがましさも無いので食いつきやすいのではないだろうか。

宮瀬しおり
細部を突き詰めることの積み重ねで全体が良くなっていた。
関節の可動域が拡がり、動かす筋肉も付いて振りが大きくり華やかに。
体幹も鍛えられたようで、動きに芯があり、ブレない。
基礎が固まったので多少ふざけたところで崩れないし、客席全体を見渡した振る舞いも出来ている。
喋る部分でもどんどん前に出られているし、非常によい循環で来ている。
このまま高いレベルで安定して欲しい。 いや、楽しくやれて居れば、安定しなくても良い。

別所佳恋
伸び代の固まり。 基礎が出来たので応用の幅も拡がりつつある。
きゃわふるTORNADOの良さはきっちり作り込まれた所ではあるのだけれど、それだけに表現が窮屈になりがちなところもある。
やるべき事はやりつつ、余白に色を塗るような自由な振る舞いが、舞台上の彩りに繋がっている。

道地文子
殻を破ることに自覚的。 「カワイイ」から「カッコイイ」までその時々に必要な手札を的確に切る判断力と、敢えての「逸脱」。
きっちり作り込まれた部分のデメリットである窮屈さを上手く壊している。
比較的自由に振る舞える立ち位置を与えられているのかもしれないが、それは固定化した役割分担であるとも言える。 自由であることから不自由であると言う、パラドキシカルな状態。
他のメンバーを巻き込むことで空気を変えられると、もう一と化けするのではないか。
白から青に変えた髪色はあっという間に抜けてしまい、紫がかった灰色に落ち着いたようだ。
極端な髪色を維持しようとすると、髪と頭皮の健康を損ない、財政も圧迫するのだけれど、中長期的に維持できるところに落ち着かせた方が、私は良いように思う。
瞠目したのがメイクの変化。 髪色と顔立ちにあわせて人形のよう。
これによって、より表情が映える。

道地、別所の解りやすい変化と、宮瀬の解りにくい変化。
どちらも明るい材料。

予定調和のアンコールなし、入り捌けの演出無し、15分ごとの小休止はありつつ、舞台上に立ちっぱなしでみっちり一時間。
汗はかいていたが息は最後まで上がらず。 基礎からきっちり積み上げているのが判る。
送り手側には不満もないではないが、ライブそのものは良く出来ていた。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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