トップ «前の日記(1999-08-16) 最新 次の日記(1999-08-22)» 編集

墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


1999-08-20 [長年日記]

_ 世の中は

高校野球で盛り上がっているが、私は嫌いだ。 野球は好きだけれど「野球部」とか「野球部員」と言う手合いは嫌いだ。

それはさておき、先日買って来た「ニーチェの顔」と言う本が面白い。 岩波文庫版の「ツァラトゥストラはこう言った」を訳した氷上さんの著書なのだけれど、「ツァラトゥストラはこう言った」に脚注が無いわけがやっとわかった。 この本の中で氷上さんはニーチェの思想の背景、ヘーゲル、ワーグナー、ショーペンハウエルとの関わりなどについて詳しくしかも判りやすく述べているのだけれど、これがまた非常に面白い。
 特にヘーゲルの文章が何故晦渋で言はんとするところが判りにくいかについてのくだりは明快で、ニーチェの著作に関する本は何冊も持っているけれどこの本が一番良心的で且つおもしろい、お薦めです。

_ -今日の言葉-

ヘーゲルの文章は、心をしずめてためつすがめつ眺めていれば、つまり厳密に用語を分析し文脈を確定すれば明瞭になってくるといったしろものではない。 このうなぎをつかまえようとするのがまちがいであり、むしろうなぎだということがはっきりわかることがだいじなので、そのぬるぬるしていることがうなぎ全体(真理は全体である)からにじみでていることが、心底から合点が行くことがだいじなのである(真理は具体的である)

 

氷上英廣著「ニーチェの顔」より



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
1998|11|12|
1999|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2000|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2001|01|02|03|04|05|06|07|08|11|
2002|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2003|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|07|08|11|
2019|09|11|
トップ «前の日記(1999-08-16) 最新 次の日記(1999-08-22)» 編集