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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2002-08-19 更新してから寝なきゃなぁ、もう月曜日。

_

ピカピカに関する夢は今のところ見た事が無いのだけれど、ピカピカの客に絡んだ夢を一度だけ見た事がある。

なにをやらかしたのかは判らないが、メロン泥棒氏に胸倉をつかまれて宙吊りにされ、「今度やったらどうなるか判ってんだろうなぁ!!」と恫喝されて「あわわわ」となった所で目が醒めた。

_ Girl's,Be Ambitious!

8/15に表参道のFABで行われたGirl's,Be Ambitious!というイベントに関しては既に処方にレポートが上がっているので全体に関するレポートは書かないことにした。 書きたくない・書きようの無い出し物が多すぎてこき下ろしきれないってのが正直なところ。

_ 板ちょこ雑感

まず驚いたのは、板ちょこそのものに対するヤジより、客に対するそれの方が多いという事。 大山貴世が出てくるとまず「をれニシダ〜!」「をれもニシダ〜!」。 大山貴世がDJブースに立てば「ニシダ納得!!」。 私も違う意味で納得。
しかし、ここまで書いてメンバーの名前を確認するために板ちょこオフィシャルサイトへ行って何気なくマネージャー日記を見たら板ちょこは色々と考えた末、明日で解散することになりました。の文字列。 あまりにもびっくりしたので書きかけですがとりあへずアップロード。 まぁ日記を読んでいただければ判ると思いますが客を莫迦にした対応では有ります。 ピカピカでこれやられたら暴動の一つくらい起きるでしょうね。 15日はメンバーのうち2人が体調不良で休みって事だったので「このまま辞めなきゃいいんだけど・・・」なんて話してたら本体の方がなくなっちまうと言う皮肉。
当日居たメンバーのうち2人はギャルっぽい人なので私は守備範囲外。 残りの3人のうち秋葉芽衣(12歳)はあからさまにコドモなのでこちらも守備範囲外。 「ニシダ納得!」の大山貴世はニシダさんが好みそうな「ゆるめの直球」。 本体が無くなっても生きていけそうな「華」があります。 私が目を惹かれたのは本木美沙ひとりだけ際立って踊りが上手い。 激しく動いても軸がぶれないし、指先まで神経が行き届いているので動きそのものが柔らかく、勿論息も上がらない。 ひとりだけ踊りのレベルが違うので逆に浮いてしまっているのが可愛そう。 全員で前蹴りをするところがあったのだけれど、こちらもひとりだけカタギじゃ無い蹴り。 アレは効くと思う。 反面歌は「それなり」で音は外さないんだけど声量が無くてソロパートになると蹴躓いたようにいきなり音量が落ちる。 これはミキサーの方で配慮すれば目立たない筈なんだけどその辺りがいい加減だった様に思う。 で、喋るとまた空回りしてしまって気持ちを言葉に出来てない。 なんというかその
「ひらちれ的芸風」。
歌も下手ではないのでミキサー次第でどうにでもなるし、喋りがどうのって言っても日本語では喋っていたし、場数踏めば何とかなるものだし、あのダンスは金を払うだけの価値があると思うので、板ちょこ本体がなくなっても何とか生き残って欲しい。 板ちょこそのものにはあまり惹かれなかったが、この娘はまた見たいと思った。
書いている最中に板ちょこサイトをチェックしたらトップページしか残ってなくて

お知らせ!
メンバー脱退等により、「板ちょこ」としてのパワーが発揮できない
理由をもちまして、2002年08月20日「板ちょこ」を解散いたしました。
1年間応援くださいました皆様には感謝いたしております。 また、1人1人が何処かで活躍して行くとは思いますが その時には、過去の「板ちょこ」のメンバーとしてでは無く 1人のアーチストして、応援しくださいますことをお願い申し上げます。
お願い 8月20日以降 板ちょこに付いてのお問い合わせには ご対応致しかねますのでご了承いただきますようお願いいたします。 「板ちょこ」名・関係いたします、ホームページ等を公開されて降ります
皆様方には、今後「8月20日以降」の公開・名前・肖像・文書、個人・団体に関する 一切を使用する事をお断りいたしますので御配慮ういただきますようお願いします。
ありがとうございました
2002年08月20日
株式会社ストーリーファクト
ストーリーファクトレコーズ
代表取締役社長 田中 仁


と言う慇懃無礼なお知らせ。 こりゃひでぇや。
隠したい過去にするか否かはメンバーそれぞれが決めればいい事であって、オタンコナスな仕切りでタレントイメージに傷をつけるような事をしたスタッフの親玉が命令口調で書くことではない。 人の口に戸は立てられない訳で、上に引用したような事を平気で書いてしまう板ちょこスタッフの出鱈目さはコンテンツを消したところで隠せるものではないと思う。

_ マネ日記の内容

こんなに早く消されるとは思ってなかったんで保存しなかったんですが、8/18付けで「今後の板ちょこについての会議をした云々」「このままでいいのか?」「どうするどうなる板ちょこ」みたいな記述があり、8/19付けで「明日を持ちまして板ちょこは解散することになりました。」「板ちょこは一人一人が一枚のチョコレート」・・・あとはどうにも思い出せない(苦笑)。 兎に角、自己陶酔した馬鹿が書いたようなてめえ勝手な文章でした。 ウェブアーカイブとかグーグルのキャッシュとかで探してみてください。 URLは

http://www.storyfact.co.jp/ita-choco/chocotto_8.htm

でした。

_ やり場の無い怒り

昨日のAtoZ撮影会の事を書くために写真現像したのに板ちょこ解散の事を書いてたらもう1時だよ!!。 

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

# げきしぶ [明日はわが身。どの段落に対する突込みかは不明(汗)]

# ☆北斗星☆ [↑ 今見たらマネージャー日記も消滅してる。オフィシャルサイトはもう解散告知。]

# ニシダ [板ちょこ登場時にはそんなヤジがあったんですか? 聞こえませんでした(笑)。どうせなら私に聞こえるようにやってくださ..]

# ニシダ [PCの不具合と重なってここのところのマネージャー日記は読んでなかったんですけど、どんなことが書かれていたんですか?]

# そりっち [とうとう一度も見れないまま解散ですか。秋葉芽衣たんを一度みてみたかっただよ(苦笑)]

# ひらちれ [ひらちれ的芸風(笑)その表現で通じる人は数人かも……?確かに相当噛んでたネェ☆>美沙タン それにしても板ちょこ。最後..]

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2003-08-19 味噌汁が旨い

_ 今日の一枚


夏の通り雨。

_ チャットをすると便所に行きたくなる症候群

OTR氏が3人目に遭遇したそうです。
画像チャットじゃないんだから黙って行けば判らないと思うんですが。


2004-08-19

_ 今日の晩飯

トラウトサーモン(チリ産)の漬け
昨晩のうちに酒1と醤油3わさび少々の漬け汁に漬けて、リードクッキングペーパーで蓋をしておいた。
つまみにしては漬かり過ぎたが、おかずとしては丁度良かった。 つまみにする時には、半日くらいにしておいた方が良いようだ。

鶏皮こんにゃく
こんにゃくは俎板の上に置いてスプーンでこそいで下茹で。 若鶏の皮は湯通ししてから同じくらいの大きさに切った。 中華鍋に油を引いてから鶏皮を炒めて、少し油が出たところでこんにゃくを投入。 飛魚の出し汁(濃縮)と醤油で味付けして輪切り唐辛子を加えた。 こんにゃくと鶏皮を引き上げてから煮汁を煮詰めて上からかけた。
次回はこんにゃくに味を染み込ませる工夫をしようと思う。

ジャーマンポテトサラダ
昼飯のポテトサラダが甘くて水っぽくて美味しくなかったので、口直しに作った。
じゃがいもは男爵系のものを2袋。 軽く洗って皮付きのまま塩茹で。 茹で上がったら熱いうちに皮をむいて潰す。
バラベーコンは細切りにして塩胡椒で炒める。 胡椒は黒いのをミルで挽いて多めに。 これを潰した芋に混ぜ込む。 熱いうちにマーガリン大さじ1くらい、これも混ぜ込む。
器にマスタード(キューピーのしか売っていなかったのでキューピー)を半瓶、胡椒をたっぷり、これをマヨネーズで伸ばしてから芋に混ぜる。 マヨネーズは少なめにして、ベーコンとマーガリンの塩気、マスタードの酸味を生かす方向で。 こうするとベチャッとならずにホクホク感を残せる。
何にでもマヨネーズを入れたがる人がいるが、あんなのは素材の味を殺してマヨネーズを食っているようなもので、味覚がぶっ壊れているとしか思えない。 味の素よりタチが悪いと思う。

_ 思わず買ってしまったグラビア日記

ヤングサンデー巻頭の仲根かすみはカメラマンがヘタクソに過ぎる。 ピント来てないし、ハレーション起きてるし・・・。 ビキニ着ない路線の仲根かすみにイヤガラセのようにサイズの合わない(小さい)水着を着せるスタイリストも人が悪い。
巻末の島本里沙も同じカメラマン。 まぶしいと一重になってしまう娘なので、室内や日陰になど、眩しくない所で撮ったコマは二重で良い表情だけれど、絞り開け過ぎ。 深度の浅さは意図したものなのか?ただのヘタクソか?。 私にはどうも後者のように感じられる。
瀬戸早紀は西田幸樹なので普通に良い出来。 体の向きの付け方と影の作り方が上手い。 最後のコマが凄い。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

# 墨田ペトリ堂 [暗室作業が長引いて出発が遅れた。 酒田に着くのは三時半過ぎ。]

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2007-08-19 小林一刻値千金

_ AKB48 チケット並び

いつもより一時間から遅くいつもの場所へ。
今日もユルイ並び。
何とか昼夜のチケットを確保。

_ 「伝染歌」前売り券をいただく

オマケには興味が無いのだけれど、映画そのものの出來は良いらしいので、何時見に行くか悩みどころ。

_ AKB48 ひまわり組公演(マチネ)

籤運良く、三列目中央。 近くて視界も広い。

奥は側頭部で二つ縛りにして、額に二本触覚を作り、残りのうしろ髪をふわふわとゆるく縦ロール。
マリー・アントワネットとか、イライザとか、そんな感じ。
楽屋では佐藤由加理とか川崎に「ナメック星人みたい」とからかわれていたらしい。
ベラスケスの描くマルガリータ王女に似ているような気がしたが、帰宅して図録を見たら奥の方が断然上だった。 一軍だ二軍だと世はかまびすしいが、奥と小野を並べてどちらが一軍かなんてのは実に馬鹿馬鹿しい。

蹴鞠焼けの板野と大島麻衣は見事な小麦色。 ひまわり組になってから大島麻衣を見るのはこれが初めて。
初期の頃のような内側にゆる巻きにしたロングヘアが懐かしい。

事務所の納涼会でボーリングに行った小林は真面目にやったのに11点だったそうで、事務所の人に「こんなところまで来て個性を出さなくて良い」と言われたそうな。
小林の奇っ怪極まる投げッぷりについては、増田が言及。

ふわふわで暑そうな奥とは対照的に、さっぱりアップにした早野。 「アップにして涼しいので今日は頑張ります。」

「アイドルなんて呼ばないで」は成田と早野の次に奥が肉感的で、一番薄っぺらいのが小林ってのがまた面白い。
小林のソロパートは、もう少し生歌感が欲しい。 上手さなんざ誰も期待しちゃいないんで、歌入りオケが強すぎるとどうも楽しくない。
下手糞でも殺人音波でも悪魔の子守唄でも死霊の盆踊りでも良いから、小林の歌が聴きたい。
前回はもっと厭そうにやっていたような気がするが、今日は意外に楽しそうにポンポンを振る板野。
やりたい事とそうでない事の差が表情にあからさまに出るのがまた楽しい。
「僕とジュリエットとジェットコースター」への繋ぎ部分へ来ると、一転してやる気のある表情になる板野。
矢張りやりたいのはこっちらしく、正直で良い。

今日も深刻に成り過ぎない佐藤由加理が良い味。 やるべき事はやり、決めるべきところはきっちり決めて、決して三味線弾いてる訳ではないのに見える余裕。

「ヒグラシノコイ」は大江と増田。 この組み合わせが一番落ち着いて聴ける。
増田すら視野に入っていないような大江の歌への入り込み方が凄い。

久しぶりに板野で見る「愛しさのdefense」。 情感たっぷりの戸島のねっとりしたのと比べると薄味だけれど、16歳の板野にしか出せない可愛らしさはある。
上手いけれど詰まらない印象があった板野だけれど、なかなか面白く進化していた。

初めて大島麻衣で見る「向日葵」。 次に何時大島を見られるか判らないのでじっくり見ておく。
歌の後は先日テレビ番組の企画でマラソンをやらされた大島の苦労話など。
色々教えるから来年は是非やれと言う大島に、「近道するタイプなので絶対やらない」…と大堀。

「デジャビュ」の終わりで大島麻衣が涙ぐんでいて驚いたが、大島ロックオンカメラは無かったのでひとまず安心。 「辞めます」って日には必ずそのメンバーのみを追いかけるカメラで動画を撮っているが、商品として発売されたのは宇佐美友紀だけ。 他はどうなったのだろうか。

外は暑いのでコワイ話をしますと小林。
佐藤が同級生とドライブに行ったらそこは心霊スポットで一反木綿に追いかけられたとか(「星野みちる一反木綿事件」を思い出した客が軽くざわつく)、川崎がイベントか何かで行った大阪のホテルの風呂で天井から何かに覗かれたとか、さほど怖くもない話ではあったが、スタッフが悪戯で照明を暗くすると、脱兎の如く駆け出して下手の袖に逃げ込もうとしてカーテンの手前でスタッフに追い返される小林。

「Lay down」の後のMCは例によってグダグダで終わり、「BINGO!」の衣装に着替えた連中と入れ替わり。
最近挑戦した事と言うお題だが、「ファッションセンター・シマムラ」にはまっていると話す成田。
シマムラだけあれば済むかもしれないと熱く語る成田に、「秋元才加もそんなことを言っていた」と大堀がボソリ。 さもありなん。
シマムラを知らない(シマムラすら無いとはどんな埼玉だ)小林にシマムラの何たるかを説明したり、盛り上がってきたところで「CMソングもあるよね」とうっかり話に入ってしまってから「田舎だと思われると厭だから話に入らなかった」「鈴丹みたいなものかな…敦ちゃんの好きな」前田の秘密をばらしてしまって慌てる大島。

初めて屋形船に乗ったと言う奥の話から、今日もこばやし祭り。
船は全部ヨットだと思っていたとか、屋形船ってのは親方が乗っている船で、なんで料理を作るおじさんとおばさんしか乗っていないのに屋形船なんだろうと思っていたとか、奇想天外な話がテンコ盛りで満腹。
小林の言う「親方」が何を指すのか、それが非常に気になる。
多分、小林の脳内での「おやかた」は、「やかた」に「お」を付けた丁寧語なのだろうと思う。 しかしそれが何を意味するのかはまったく判らない。

_ AKB48 ひまわり組公演(ソワレ)

そうそう良い席に恵まれる訳もなく、それでも何とか座れて中央ブロック最後列。

影アナはソワレのみ出演の中西。 「止むを得ず」が読めずに蹴躓き、「一リットルの牛乳が二日で無くなる、ちがうちがう、ちがうちがうちがう」と狼狽えて言いたい事が纏まらず、規定の文言で無理矢理〆る中西。
誰が影アナをやっても、毎度「止むを得ず」でつっかえている訳で、原稿にはルビを振るなり平仮名にするなりした方が良いと思う。
久しぶりに見た中西は今日もリミッターを外した扇情的な動き。
自己紹介のお題は「私の健康法」
マスクをして寝ることです・・・と奥。 これはなんと言うか、ツボだった。

_ テレビじゃ見れない小林劇場

小:「私の健康法はこのAKB48劇場で歌って踊ることです。」
小:「みなさんも適度に早起きをして、適度に並んで、適度に劇場に来て下さい」

たまには正しい事を言うのかと思いきや・・・。

奥:「香菜ちゃん『適度に』って言葉を知ってるなんて凄いね」
小:「『適度に』って、『一生懸命に』って事ですよね?」
大間違いだ。
小:「では一生懸命並んで下さい」
殺す気か。

_ 次回小林劇場予告

松原:「小林香菜ちゃんが私の為だけにソロライブをしてくれるのを見る事です」
その恐るべき内容が、このあと明かされる。

_ AKB48 ひまわり組公演(ソワレ 続き)

承前。
「アイドルなんて呼ばないで」は板野のポンポン隊に注目してみる。
千切れたポンポンカスが前髪に絡んで表情が曇る。 こうやって喜怒哀楽が生で出て、くるくる変わる表情が魅力なのだろうと思う。

「僕とジュリエットとジェットコースター」は中西が凄すぎて中西にしか目が行かない。 何喰って生きてるんだか判らない位白くて細いのに、リミッターが取っ外れたような大きく早く華麗な動き。
ただ立っているだけなら飛びぬけて美しい訳でも無い容姿が、動き出した途端別の何かに変わり、目が離せなくなる。

「ヒグラシノコイ」は増田有ってのものなのだなと、聴く度に思う。
上手いが小回りの利かない大江や高橋を相手に、がっぷり四つに組んだ上で、相手の良さを引き出しつつ自分の味も出している。

「愛しさのdefense」は板野が面白くて其の辺り中心に見る。
この曲は
こってり → 戸島、佐藤(N)、宮澤
あっさり → 板野、駒谷、増山
と言う感じで、組み合わせ次第で情念の濃さが変わるのが面白い。
私の好みとしては、戸島、佐藤(N)、宮澤の「鬼こってり、マー油多目」だけれど、板野、駒谷、増山の「あっさり、キャベツ多目」もこれはこれで美味しくいただける。
また一軍二軍の話になってしまうのだれけど、一年から板の上に立って経験を積んで来た、表現者としての個々人の能力のレベルそのものに極端な差は無い訳であって、良し悪しより好き嫌いに係ってくるものを上下に分けようとするのがそもそも間違っている。
鯛焼きのあんこが好きな人も居れば、尻尾のカリカリが好きな人も居るという事だ。

「向日葵」の歌の後のMCは、誰も止める者が居ないので大堀の汲めども尽きぬエロ大堀っぷりが出っぱなしで、松原と成瀬は引き気味。
デートをしているかと訊く大堀に「したこともない」とにべも無い松原。
フェチ話で眼鏡、それも黒縁にぐっと来る・・・と熱弁を揮う大堀。
「(胸を指しつつ)この辺から何か出てくるのよ。」
この色気は生娘には出せない。
黒縁眼鏡で私が先ず思い出したのが宮田陽さんだったが、多分大堀の言わんとするのとは違うと思われる。

「デジャビュ」の大島の憂い顔が実にどうも凄い。
この人は美しく見える角度が広いので、上下左右何処から切っても隙が無い。

歌の後はマチネに続き、小林主導で「コワイ話」
でかい合わせ鏡のあるところではやらない方が良いと思うのだけれど、やっちまったものは仕方が無い。
奥に振るも今ひとつの盛り上がり。
「いっぱい生きてきためーたん何か有る?」と大堀を年寄り扱いする小林。
小林がどう言う生き物であるか、経験則で知っているチームKの連中とと、未だに戸惑っているチームA連中の違いがまた面白い。
チームAでも、篠田や大島は小林で上手く遊んでいる。

「Lay down」の最後のほうで、増田の耳元に囁くように歌う大堀。 マチネでこれをネタにして、「ホンマにやめて欲しい」と笑っていた増田が、ソワレでやり返していた。

歌の後は「初挑戦した事」か何かのお題での話。
増田がアメリカ製ホームドラマの吹き替えみたいな口調で喋くり倒していたが、これがまた見事なものだった。
「こう言うのはやり切らなアカン」とこの手のネタ披露では兎角グズグズになりがちな周りの連中に釘を刺していた。

「BINGO!」衣装に着替えた連中と入れ替わり、大江が悩んでいる事が有った時に10駅分くらい歩いたと言う話をしてそれなりに盛り上がり、その話で終わりでマチネでやり過ぎた小林は緘口令かと思った頃合に大島がネタ振り。
ここから再び小林独演会で、歌姫と称して他のメンバーのパートとか、ユニットの歌真似から始まり、その場に居た連中も巻き込んで振り真似大会。 DJと称してインチキ臭い「ヒップホップな切り口でお願いします」な感じの珍芸。

ニヤニヤする大島の横で呆れ顔の大堀が「本ンッ当、ヒドイ」と吐き捨てると、それを聞いた小林に「えっ?ホント凄い?」と素で訊き返され、「どんだけポジティブなんだ」と更に呆れる大堀。

考えてみるに、大堀のキャラ立てにも小林は貢献している。
それが大堀の望む形かどうかは、また別の話。

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2017-08-19 あしでまとい

_ JUMP POP FES in渋谷RUIDO

「オープニングアクトに数千円」などと悪態をついていたら、きゃわふるTORNADOが仕事帰りに行っても間に合って懐にも優しいライブをつっこんできた突っこんで来た。
これは行かずばなるまい。

渋谷に着いた頃には七時を回っていたのでそのまま会場へ向かったが、一向に開く気配がない。

チケット予約サイトの情報は

開場: 19:00/開演: 19:15
予約
前売券1,500円
当日券1,500円 (+1D)


となっていたが、ハコの方の告知は

OPEN 19:30 / START 19:45
前売¥1,500+D
当日¥-,---+D

となっている。
今回はハコの方の告知が正しかった。
このあたりは何とかしていただきたい。

明らかに「お目当て」が居ない感じの海外からのお客さんが多く、開演の時点で7割程度の入り。
ここをどう攻略するかが鍵になる。

ユメオイ少女
吉祥寺を本拠に活動する三人組。
歌って踊っての部分はしっかりしており、特に歌が良い。
仕事帰りに駆け付けた事がありありと分かるサラリーマン然としたお客さんが頑張って盛り上げているのが目を惹く。
現代の便衣隊。

S☆UTHERN CROSS
鹿児島発のアイドルグループ。 噂には聞いていたが初見。
メンバー6人で6色のツナギが衣装。
海外からのお客さんに何処から来たのか訊いていたが、「UK!」との答えを聞くとそのままパングリッシュ感溢れる英語でぐいぐい押していた。
薩摩おごじょの強さを目の当たりに。
客の中心になって盛り上がっていた人が物販の準備を始めて驚く。

きゃわふるTORNADO
出囃子の「威風堂々」が掛かると、海外から来たお客さんがざわつく。 我々が海外に行ったときに「君が代」が出囃子になっているようなものなので、ざわざわするのは仕方がない。

曲が始まればいつも通り。
どのタイミングで決めたのかは分からないが、盛り上がる曲で押して行き、最後の最後にキラーチューンを持ってきて聴かせて〆る構成。 持ち歌に幅が有る強みを生かしている。

石川が全体を煽り、道地が個別に挑発する役割分担。
適材適所。

別所と神咲は危なっかしいところも無くなり、常に訴求力のある表情で舞台に立てている。

目当てで来ていたのではないらしい若者が、別所の指差しの直撃を受け、仲間の手前表情には出さぬもののクネクネと悶絶していたのが可笑しかった。
人生には、至る所に陥穽がある。 甘美な地獄へようこそ。

杏斉のソロパート、磨きがかかってきた。
上手さをこれ見よがしにせず、素直に歌い上げるところが良い。

宮瀬はやるべきことをこなしつつ、会場の隅々にまで目配り出来ている。
どうしても盛り上がっている「自分たちの客」に目が行きがちであり、前方に集中している場合はそれも無理からぬことなのであるが、会場全体を大掴みに出来ないと「自分たちの客」以外には届かない。

こうした「意識」に関しては、グループ全体で共有できているように感じられた。

200枚からのチケットを売り切り、箱を一杯にしたワンマンライブを成功させたとは言え、日々のライブに来てくれるお客さんがドーンと増えてはくれないのが辛いところではあるが、アウェイの現場でも目当てで来ていない客を巻き込む力はある。
グループとしての強さを感じたライブだった。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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