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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2003-10-17 移動日

_ 仕事

終らない、兎に角もう・・・。

_ 銀箱回収

先週の日曜は朝から飲まず喰わずだったので、とても銀箱を持って帰る気にならず、都内某所に置きっぱなしにしてあった。 週末までに回収しようと思っていたもののそれもならず、仕事場→都内某所→自宅→熊谷→ごりぱん邸・・・と言う無茶苦茶な移動になってしまった。 結局、ごりぱん邸に着いたのは1時頃。 仮眠したりしつつ5時頃出発。


2004-10-17

_ 朝飯

7時から朝飯と言う事で、それに合わせて目覚ましを設定。 私は全林野の組合歌で爽やかに目覚めたが、キムラさんは「ハクション大魔王の歌」が3回流れても起きず、死んだように眠っている(息はしていた)。 時間も時間なので起こしたが、目覚ましが鳴った事にすら気付いていなかったようで驚いた。 こんな感じで20分くらい目が醒めないことも有るそうだ。 死なないでいただきたい。
キムラさんの携帯にはこの他に「ルパン音頭」「富士サファリパーク」などが入っていた。 相変わらず腐っている。
「人間ドックに入る朝、空腹に耐え兼ねてカルピスぐんぐんグルトを飲んだのがあばらの三枚目に引っ掛かってレントゲンに写った」とか言うくらいの碌でも無い食生活を送っているキムラさんが、茶碗に3杯飯を食っておかずも残らず平らげた事からも、ここの飯の旨いのが判る。

_ 自転車漫歩

車をパーキングに叩き込んでからケルンへ行ってコーヒーを啜りつつ小田原評定。 そもそも酒田へ来て何をしようという目的が最初から無いので、この後何をするか全然決まらない。 とりあへず清水屋で観光用チャリを借りてぶらぶらする事にした。
私は慣れてしまっているから気にならなかったが、キムラさんは自転車の錆び加減がツボだったらしく。 「一体どうやったら自転車がここまで錆びるのか?」と苦笑していた。 まぁタダなんで文句は言えないが、確かにメンテナンスは無きに等しい。
日和山の坂を登り、上喜元の酒蔵の前から家坂邸の前をかすめて出町へ。 皇大神宮と境内の摂末社を見せる。 金毘羅さまの社殿前のあれこれを細かく説明。 日吉町あたりを回ってから香梅咲と旧相馬屋の間の「逢引き小路」へ。 さらに今町の厳島神社から泉流寺の方へ回り、小野太右衛門商店を見せようと思ったら休みだったので、外観だけ観てどう言う店か説明。 目ざといキムラさんは車庫にいすゞの作っていたフローリアンの顔をしたトラック「ファスター」を発見。 カメラに収めていた。
仏壇のさとうさんへ寄って買い物をしてから昼飯。 色々迷ったが、米沢屋で焼きそばを食った。 毎度々々ソースはついつい多めにかけてしまう。
食後にモアレへ行ってジェラート。 今月の新作の一つに「黒糖焼酎」が有ったので食べてみたが、これが実に旨い。 ラムよりも軽くて爽やかな感じ。

_ 土門拳記念館

自転車を返してから車で移動。
傑作選と土門拳賞と文楽。 「筑豊のこどもたち」のるみえちゃんが一寸ツボで、涙腺が危なくなる。 我ながら相当疲れている。 奥の椅子で鴨を見ながら暫らく休んだ。
ここは休み休みのんびり見られるのが良い。

_ 土産

木村屋で晩飯用のパン。 さいとう精肉店でレバー唐揚げ。 杉山麹店で「醤油の実」と「塩納豆」。 塩納豆は一寸怖いんだが試しに買ってみた。

_ 帰還

私が寝ている間に国道をあっちへ行ったりこっちへ行ったりして米沢へ。 大峠で3ナンバーの旧マーチに乗ったシャバ憎の走りっぷりが実に下衆なのでちとからかってみたら、物凄い勢いで逃げていき、下の駐車場で燃え尽きて止っていた。
喜多方から若松を経由して郡山へ。 郡山からは流石に高速で。 深夜帰宅。


2008-10-17 週末恒例

_ Club 333 Night View DJ(DJ:折井あゆみ)

コンビニエンスストアで事前に入場券を買っておいたので、入場券売り場に出来た長蛇の列を横目にエレベーターへ直行。
お陰で七時半前には展望台に上がれた。

ここ二週「目当て」で来ている客が多く、人だかりがしているので、ステージ横のテーブルでも誰かしらリクエストを書いており、そこで更に人が立ち止まる良い循環で動いている。
常連客のリクエストも、一時期の耳を塞ぎたくなるようなものは減り(無くなっては居ない)、折井も話を拡げやすいものになってきている。

珍しくCDの音が飛んだり、曲を掛け間違えたりする日で、流石に折井も狼狽えていたが、狼狽えながらも何とか繋いでいたのは流石。

カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナーでは、「最近嵌っているので」と、アイスココア。
テリヤキチキン・アンド・タマゴも気になるが、食べながら喋る訳にも行かないとのこと。

リクエストでレミオロメンの「粉雪」が掛かったのだけれど、丁度サビの部分で通りかかった女子二人組が、拳を固め、眉間に皺を寄せて、五木ひろしのような形で唄いながら歩いて行ったのが、自棄に可笑しかった。


2009-10-17 東京一周デッチアゲ俳句紀行

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 〜新たなる地平2009編〜 (第69回)

「小林香菜、東京一周俳句十番勝負」の続き。
今回は日本武道館から。
氷川きよしのコンサートに群がるご婦人の群れを横目に一句・・・と思いきや、氷川きよしの似顔絵を描く小林。 例によってぜんぜん似ていない。

移動して東京駅へ。 こんなトコで俳句が詠めるかとゴネる小林宗匠。
赤レンガを詠み込んだのは良かったが、「赤毛のレン」がどうしたこうした。 まぁ、これが小林。

赤毛のアンのテーマソングが歌える(フジテレビ「世界名作劇場」のものを指すと思われる)と言い出す小林。 歌いだしてみれば「アルプスの少女ハイジ」の歌、しかもうろ覚え。

躁鬱の波が激しい小林だが、躁の波が来ているようだ。こう言う時の小林は面白い。 現場は大変だと思うが。

さらに東京タワーへ移動。 本年度の東京タワーイメージガールである梅田彩佳の後釜を狙う野望を詠み込む小林。 あの破滅的なDJっぷりを現場で見た者としては、見たいような見たくないような・・・。

次回まで続く東京一周吟行。 10/22更新予定とのこと。
小林の即物的且つ場当たり的且つ投げやり的デッチアゲ俳句はワニブックスモバイルにてご確認を。

_ AKB48 3チーム制を送る

先日行われたチーム対抗運動会は、現3チーム制の終焉を彩る葬送イベントだったように思われてならない。

AKB48の歴史は、好きだった何かが終わり、新しい何かが始まる事の繰り返しであった。

それは「あなたとクリスマスイブ」の早すぎるお蔵入りに始まり、第一次ユニット改変、「会いたかった」公演に於けるユニットコーナーの金太郎飴化と続き、デフスターとの契約終了による過去楽曲お蔵入り、研究生大粛清etc...

デフスター時代が「過去」だとすると、それ以前は「大過去」となった。
戸島や中西やコマタニが辞めたのが「さきの大戦」だとすると、星野が辞めたのがノモンハン事件、折井が辞めたのが上海事変、宇佐美が辞めたのなんざ尼港事件みたいなもので、当時の衝撃たるやかなりの物であったが、もはや当時を知る人の方が少ない。

「歴史に真実は無い、あるのは解釈だけだ」とニーチェは書いている。
メンバーがAKB48劇場から去っていく場合、(突発的な何かが無ければ)「卒業」の美名で彩られて、形だけでも祝福されて来たが、辞めるに到った理由はひとそれぞれであり、それがどこまで当人の意思であったかは窺い知れない。

棺蓋って評価定まると言うが、辞めて一年を経て漸く連中が辞めたことの「意味」が定まった様な気がしている。
「意味」さえ定まれば、漂っていた魂も浮かばれる。

幸いなことに私は、好きだったメンバーに殉じて劇場を去れなどど言うトンチキを知己に持たなかったので、時として「宇佐美難民」呼ばわりされたり「一体誰のファンなんですか」と野暮なことを訊かれたりしつつも、こうして劇場周辺をうろうろしている事が出来た。
然し乍ら、劇場周辺をうろうろするだけでも結構な労力と資金力が求められるようになって、それすらままならなくなりつつある。

昨年の件が先にあったので、今般のチーム解体劇もそれなりに落ち着いて眺めることが出来た。

落ち着いたと書きつつも、こうして纏まらない文章を纏まらないまま書き連ねている訳であるが、纏まらないまま筆を置き、献花の代わりにこの一文を捧げて葬送の辞とする。

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2010-10-17 宿題消化

_ 週刊ヤングジャンプ 44号

ゆきりんの The アイドルクエスト (第2回)
AKB48のリレー連載は柏木由紀の回。 今回のゲストは南野陽子。
南野陽子の語る「アイドル論」を柏木がひたすら聞いているようにも見えるが、柏木にとってのアイドルが「見るもの」であるより「なるもの」である事が良く判る。
このあたりがアイドル好きでも「見るもの」である部分の比重が高い指原莉乃との相違点。

柏木本人にとって糧となり肥やしとなる連載になっている。

岡本玲
表紙と巻頭グラビア、7ページ12カット。 撮影は細野晋司。
歯見せ笑いが少々多いが、表情はさまざま。
誘いの隙と言うか、何と言うか、適度に正体を現しつつ尻尾は掴ませない感じの隙の無さ。 ハズレの表情が無い。
篠田麻里子のようなけんもほろろな隙の無さとは一寸違う。
モデルとして仕事をして来た経験が自分を綺麗に見せることにも生かされている。

青谷優衣
5ページ11カット、こちらも撮影は細野晋司。
水着もあるグラビアだが、水着ではないカットの表情が良い。 4ページ目が秀逸。

_ 週刊ヤングジャンプ 45号

まゆゆ漫画家計画 (第2回)
グラビア1ページ、「いぬばか」の桜木雪弥先生を講師に迎えての実技指導的対談で1ページ、漫画で2ページ。
画力はやはり同人と言うか漫研レベルだが、発想の特異性は渡辺麻友ならではのもの。
コマ割が窮屈で若干説明的過ぎるのが気になるが、昨今の無茶なスケジュールの中でこれだけの物が描けているのは褒めてよい。
渡辺麻友の持ち味である、華奢で可憐な外見と業の深いどうかしている内面の落差が上手く引き出されている。

_ 週刊ヤングジャンプ 46号

渡辺麻友
表紙と巻頭グラビア、7ページ14カット。 撮影は桑島智輝。
桑島智輝にしては珍しいデジカメデジカメした彩度の高い写真。制服と部屋着と水着で構成。
制服での写真は教室でのカットと、ウェアラブルモニタ付きのヘッドセットとレーダー付き光線銃のようなものを見に付けて屋上で目に見えない敵と戦うの図が混濁。 作り込んだ写真と狂気を孕んだキャプション。 漫画企画と同じく、人工物のようなかっちりした可愛らしさの外観とどうかしている上にもどうかしている内面の落差が危ういバランスで共存。

水着は表紙のみ、ショッキングピンクに白い水玉のビキニ。 これをアイキャッチにしてグラビア本編は青地に白いラインの入ったワンピースの現代的スクール水着で押す構成。 これが実に良く似合っている。
私は水着より着衣の写真が好きなのだけれど、これは良く撮れている。
4ページ目の水着の写真。 斜めからの光を使って身体の線を上手く描き出している。

きたりえの妄想文学少女道 (第3回)
今回のお題は江戸川乱歩。 例によってグラビアで1ページ、編集氏との対談形式で課題図書について語る構成。

グラビアはセーラー服で黒蜥蜴と言う若干無理のあるいでたち。
持っている拳銃は時代を考えると南部小型拳銃かワルサーPPKあたり、見栄えを考えると67式微声拳銃あたりが良かったのではないかと思う。
それより何より押絵の中の北原が見たかった。

対談部分では、北原のツボに嵌ったのか面白い角度から鋭く深く抉ってクドく語っており、グラビアより生き生きした表情なのも面白い。
文学青年上がりの三十代から四十代男子女子に是非読んでいただきたい連載。
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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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