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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2003-10-16

_ 壁が動いた

「日本一偏差値の高いぬりかべ」ニシダ御大の日記が久々の更新。 「週末の予定を書け」と言う要望に応えてのことだそうな。
ちなみに今週末のニシダブロックはアリエル撮影会に出現するらしい。 但し、雨天・曇天の場合は回避とのこと。
私はニシダさんとは天候も含めて殆ど好みが被らないのであまり切実では有りません。

_ 天野めぐみさん復活

澁谷さまと同じく以前プラチナエスに所属しておられた天野めぐみさんのサイトが復活

_ ペンタコン50/1.8はメイヤーかツァイス・イエナか

プラクチカに付く50mm/f1.8の標準レンズと言えばツァイス・イエナのパンカラーとメイヤーのオレストンと二種類有りまして、後にペンタコン50mm/f1.8に変わります。 私はパンカラーの名前が変わった物だと思っていたのですが、☆ミくんのつっこみを見て調べなおしたところ、どうもオレストン→ペンタコンで有るようです。
たかなしさんのサイトツァイスレンズのページにもそのような記事がありました。
こうなるとパンカラーが欲しくなって来ますなぁ・・・。 その前にフレクトゴン35mmを手に入れなければ。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

# ☆ミ [ぃゃ〜☆ツッコミってほどでは〜。。。 パンコラ〜?欲しいっすね〜☆ミ・・・でもチョッチ高ぃんですよね〜。 35ミリだ..]


2004-10-16 酒田へ

_ 酒田へ

餓鬼の頃からの腐れ縁のキムラさんの車が諸般の事情(某サーキットで刺さった)で変わったので、遠乗りに出掛ける事になった。
朝っぱらに出てしまう予定だったのだけれど、これまた予定通りキムラさんが起きられず、東京都を脱出した頃には昼近くになっていた。
関越道を順調に北上して尻尾まで。 7号は欠伸が出るほど退屈なので、中条からは海沿いの国道を撰んだ。 極端に混む所も無かったが、スピードもそれ程出ないので、新潟県を出る頃には夕方に。
山形に入ったら怪しげな雲行きになってきて、降ったり止んだり。 結局5時過ぎに酒田着。 そのまま宿に行きチェックイン。 今回も若浦屋旅館。

_ 晩飯

荷物を置いて一服してから中町へ。 「しばらく」へ。 一盞傾けつつ寿司をつまむ。 酒は出羽燦々を燗で。 寿司の方はといえば、モーヨ、カヤカリダイ、ドンコ、サワラ、ガサエビ、オキニシ貝なと。
驚いたのはハタハタの白子。 キムラさんも「ガサエビは旨いけれど予測の範囲内。 だけどあれ(ハタハタの白子)は東京じゃ食えないですねぇ。」と驚いていた。
二人で意見が一致したのは、「もはや『江戸前寿司』はいらないのではないか?」と言う事。 技法・手法はともかくとしての話ですが。

_ 晩酌のつづき

歩いて浪漫亭へ。 月に一度の「中町の日」、それも年に一度だか二度だかの当番月だそうで、普段は半額のビールとサワーがなんと「100円」。 流石に混んでいて厨房はかなり忙しそうだった。
それを横目にマッドサイエンティスト風の客がグレープフルーツジュースとクランベリージュースと空コップを注文し、飲むヨーグルトを持ち込んでノンアルコールのSHIPの研究をしていた。
本職なのにビーカーやフラスコやガラス棒の使い方がなっていなくて、何度もダメ出しをしたり、味がなっていないと茶々を入れたりしつつ。 日付変更線手前で撤収。


2005-10-16 どんしゃん祭り、二日目。

_

明け方に大粒の雨が屋根を打ち、目覚ましは鳴ったもののげんなりして二度寝。
8時過ぎに漸く起き出して朝食を摂り、風呂に入ってからチェックアウトしてケルンへ。
来年の二月にカクテルフェスティバルをやるそうで、それに関しての話しをしたりしつつコーヒーを啜り、アイライフさんへ移動。荷物を置かせていただいてから自転車を借りていつものお寺さんを手始めに街の中を撮影。
朝飯をたらふく喰ったので昼は軽く済ませる事にして日吉町の「田毎」 へ。せいろ一枚(苦笑)、840円也。旨い。12:00から中町モールでライブだってんで、蕎麦を急いで手繰って中町へ。
着いたらもう始まってやがったんだが、文字通り黒山の人だかり。こうなると私の撮り方ではPAブースの脇で撮るしか無い。客の邪魔にならない様にしながらちょこちょこ移動して撮影。
ライブは短くアンコールも無し。これはこれで良いと思う。

駅前はライブ無しでサインと握手会のみって事で行かなくても良かったのだけれど、一応総て見届けるという事で現場へ。

さほど奇妙な動きも無く、平和裏に終了。
N教授と話しながら大通りへのんびりと移動。

なぜか大量の客がついて来てハーメルンの笛吹きみたいな事になっていた。
八雲神社の交差点で左折すると歩道が狭いので日枝神社の前の道を通ったのだけれど、ここがまた昔通りで教授も懐かしそうだった。

時間が空いたので仏壇のさとうさんへ顔を出して、店先で奥さんお薦めの出店で買ったそばを食べたり、菓子の菊池の栗饅頭を食べたり。
大通りのステージ周辺はフリーマーケットの会場である事もあって、大混雑。 ポジションを主張する芸風の人々が最前列に三脚を並べて、その周りに一般のお客さん。
ライブが近付くにつれて人垣は厚くなってきて、後ろからは撮れそうも無いので、再びPAブース周辺で撮る事にしたのだけれど、これが裏目に出た。

大通り商店街の若い衆から「横から撮らないで下さい」とクレームがついた。
規制の為の規制に過ぎないし、持った権力を使いたい衝動に駆られているのも見て取れたので、正直頭にも来たが揉めるのも面倒だし馬鹿馬鹿しいしで撮影は止めてライブを大人しく見ていた。

用済みになった自転車を返してから尾川園で抹茶・ほうじ茶ミックスソフトを頂いた。 久しぶりに食べたがやはり旨い。

アイライフさんへうかがうとヲタ大集合で、どうにも申し訳ないのでケルンへ移動して巨匠たちとコーヒー。
いい加減くたびれたのでかりんさんに駅まで送っていただいた。

帰りの電車はの中で道連れのひとに「死んだら死体を撮ってよい」と言う誓約書を書かされた。


2006-10-16 隣はなにを

_ AKB48 チームK公演

ほぼ週一回になりつつある今日この頃。 出先から秋葉原へ寄ったら未だチケットが残っていたので観覧。
「小野・奥がメディア収録のため休演いたします」ってんで、14名での公演。 徐々に出演部分は増えてきているが、梅田が怪我のため部分出演。 松原も多分体調が万全ではないのだろう、途中から消えてしまった。

入場は最悪の最終順入場。 PAブースの脇に潜り込み、標高の低い客の後ろを確保。
影アナは小林。 早くもやる気が空回りしている。 注意事項のをつっかえたり間違えたりしながら何とか読み終えて、件の科白。

小林:「みんなどこ見てるの香菜〜?」
他メンバー:「柱〜!!」

小ネタ仕込んでやがる。

そんな感じで今日は、小林の、小林による、小林のための小林祭り。 小林の面白さを堪能した。

自己紹介の時点で既に緊張の面持ち。 宮澤に話を振られるも、返しがぎこちない。
「(小野が休みなので)えれぴょんヘアーにしました。」と言う、二つ縛りの髪型。 クラスにこう言う奴が居たような気がする。 そうだ、中学三年のときに隣の席だった「毬藻は実は動物で、割ると内臓が出てくる。」と教えたら信じた奴に似ている。 ちなみに小野が普段やっている二つ縛りとは、結ぶ位置が違う。

大堀は「こんばんうるわしゅう〜」と挨拶。 そんな日本語は、無い。 久し振りに「セクシーじゃんけん」を敢行していた。
野呂のアンニュイな自己紹介の〆め方が、毎度楽しい。

今日の「Blue rose」はノートラブル。 もっとも、最後方なので、細かく何か有ってもよく見えない。 増田は腰をくねらせる動きが苦手なようにも見えるが、目立っておかしいほどではない。

「禁じられた2人」は、大島の科白が詰まったり走ったりしていたが、大崩れはせず。

「雨の動物園」は小林リサイタルの様相。 小野パートも小林が歌っていたが、不規則なビブラートが掛かっていて、且つ、音程を探りながら歌っている様から、緊張しているのが見て取れたが、目は爛々と輝いていて、やる気の程もまた見て取れた。 今日の小林は良かった。

着替え待ちMCのお題は「理想の男性」。 梅田→早野→今井と来て、梅田が振って最後に小林。 お答えは

「止めてくれる人かな。」

座布団3枚。

緊張の糸が切れたのか、曲紹介でトチッていたが、機転を利かせて上手く纏めていた。

「日付変更線」まで4曲歌って暗転。 MC無しで「青空のそばにいて」。
1stステージの頃は、小林も佐藤も嫌いだったし、今井なんざ視野にも入らなかったなぁ・・・なんて事を思い出しながら口ずさんでみる。 この面子が今では私がチームKを見に行く動機の一つになっているのだから不思議だ。 一寸涙腺が緩んだ。

浴衣着替え待ちのMC2つが無くなり、アンコール3曲目前のMC2つも「会いたかった」のPV上映に差し替え。 時間的にも内容的にも物足りなさは感じたが、メンバーがバタバタぶっ倒れている状況下でコンサートやらイベントやらの準備が進んでいることを考えると、仕方が無いのかも知れない。

そう言えば、秋元がアンコールで被るハンチングの角度が変わっていた。 これまでは激しい動きで帽子がずり下がって顔が隠れてしまうことが多く、被り直しても収拾がつかずに投げ捨てていたり(これはこれで格好良かったりもした)のだけれど、今日は最後まで顔の見える角度で収まっていた。


2011-10-16 厚着希望

_ 週刊ヤングジャンプ 2011 46号

大島優子
7ページ6カット、見開き1箇所。 撮影は桑島智輝。
意外なことに、ヤングジャンプでは初めての巻頭グラビア。 "初"と言うこともあってか、色々盛り込んだ内容。 些か盛り込み過ぎの気味はあるが、衣装だけでなく、撮られ方に於いても様々な大島優子が見られるのは良い。

AKB48には関心の薄かった友人、最近大島優子が気になるとのこと。 曰く「(大量露出で)洗脳されてるんでしょうか。」
洗脳されているから良く見える訳ではなく、ここ半年くらいの大島は見違えて良くなっている。
特に秋の交通安全運動の啓蒙ポスター(町内会の掲示板などに貼ってあるのでご覧いただきたい)などは、この手のお役所仕事にしては例外的に出来が良く、秋らしい柔らかな表情が味わい深い。
このグラビアでも1ページ目6ページ目あたりはフワリと力の抜けた、それでいて気が抜けている訳でも手を抜いている訳でもない絶妙な表情。

持っているものを生かそうとするのは当然のことであって、矢張り胸を強調した肉々しいカットが多いのだけれど、6ページ目のような邪念を払って見たい写真の場合はその「肉々しさ」が邪魔になる。
大島は割りとサバサバと言うかアッサリと言うか、肌を露出する仕事でも表情に不の感情が出ることは先ず無いし、露出度を上げることにも下げることにも拘りは無いのかもしれないが、ここまで売れたら露出度は下げてしまって良いのではないかと私は思う。
良いのではないかと私は思う・・・と言うか、頼むから、もう良いから服を着てくれ。
青年マンガ誌の巻頭グラビアとなると、それ相応の薄着をしなければならないと思うが、秋は秋らしく冬は冬らしく、厚着のカットも有って然るべき。

大島優子の芝居が時としてドキュメンタリーのような現実感を醸すのは、役に成り切ることも出来るし、役ではない自分自身でカメラの前に立つことも出来るからではないか。 このグラビアを見ながら、そんな事を考えた。

NMB48(小笠原茉由、上西恵、福本愛菜、山田菜々、山本彩)
6ページ11カット、撮影はTakeo Dec.
集合で1ページ、あとは一人1ページずつ(大きく)水着と(小さく)表紙の衣装。
山本彩が見る度に洗練の度を増しており、それに引っ張られるように他の連中ものびのび撮られている。
小笠原と福本はスイートスポットが狭いので当たり外れがあるが、山田と上西はどう撮ってもそれなり以上にはなっている。
渡辺美優紀が奇禍に遭い、一人で引っ張る形になってからの山本彩からは凄味すら感じる。
主役は主役として扱われることで、初めて主役として育つ。
脇に廻された渡辺の巻き返しも注視して行きたい。
しかしこの水着で押す売り方、中長期的に見て矢張りよろしくないように思う。
奇禍や不祥事も、原因の幾許かはこれに有る。

2014-10-16 野暮と肉屋

_ 週刊ヤングジャンプ 2014 46号

和田彩花
巻頭グラビア7ページ11カット、撮影は桑島智輝。
肌の質感の全く無い、何処の講談社かと思うような塗り絵レタッチ。
セットの趣向に合わせて深度を変えていたり、さりげなく厳しい構図であったり、見るべきところはあるのだけれど、絵画的表現を狙ったのかも知れないが、モデルの息遣いが感じられない紋切り型の表情と漆喰で塗り固めたような肌が興を削ぐ。
ハロープロジェクト全般に言える事なのだけれど、力を入れれば入れるほど野暮になる。

ヴァネッサ・パン
巻末グラビア5ページ8カット、撮影はTakeo Dec.。
こちらもレタッチをしていないかと言うとまぁしては居るのだけれど、被写体が生き物として写っている。 瞳を大きく見せるコンタクトレンズが機能していないカットの方が表情に味がある。
2ページ目の右端に縦に並べられた小さな写真4カットは生きた表情。 残りは肉屋のショーケース。

_ 週刊ヤングジャンプ 2014 45号

西野七瀬
表紙と巻頭グラビア8ページ14カット、撮影はTakeo Dec.
水着はやらない人のグラビアで青少年のリビドーを如何に刺激するか考えられた部分も悪くは無いのだけれど、そうではない「普通に服を着たカット」の出来が良い。
全体的に表情が単調(特に笑顔に諧調がない)なのだけれど、由比ガ浜の古書店で撮られた3カットは良い。

深川麻衣
巻末グラビア5ページ11カット、撮影は大江麻貴。
表情の種類が多く諧調も豊かな被写体に寄りかかって撮った11カット。 巻末は紙幅を割けない事情もあるとは思うが、決め手に欠けるカットを並べてお茶を濁した印象。
どのくらいの距離でどれくらい絞るとどこからどこまでが被写界深度になるかが感覚的に掴めていないので肝心な所で逃してしまっていて、それが散漫な印象に繋がっている。
そして相変わらず寄れないし引けない。 すべてが中途半端。

_ 週刊ヤングジャンプ 2014 44号

サキドル エース トーナメント
12人のアイドルが1ページずつ貰って、添付葉書の投票で勝ち負けを決めるトーナメント企画。 撮影は細居幸次郎。
ヤッツケ仕事にはなっていないのが救いではあるが、じっくり撮って貰えている訳でもないので可もなく不可もなく。
この手の企画は写真の出来不出来でもなく、被写体の魅力でもなく、どれだけ太い客が付いているかで勝敗は決まってしまうので、血眼になって投票するのはよしたが良い。

2016-10-16 大型犬の圧迫感のある愛嬌

_ callme 2nd Album「This is callme」リリースイベント@東京ソラマチ4F ツリービレッジ

知己からお知らせがあり、二回目には間に合いそうだったのでソラマチへ。
業平橋側の入り口から延々エスカレーターを登っていくと、館内に入ってすぐのところがイベントスペースになっている。

青年期の懊悩を無軌道に騒ぎ散らかすことで解消しようとする傍迷惑な単細胞生物はおらず、青年期を通り過ぎつつある世代が中心の客層。
声を出してステロタイプな「アイドルファン的な振る舞い」をする向きは少なく、静かに激しく振りコピーをする人々が多数派。
callmeは振り付けの難易度が高く、早くて細かいので客も必死に喰らい付いていく。
振り付けの追従度は高いのだけれど、ハンドクラップは壊滅的にダメで、食ったり遅れたりするのが良く分からない。
アイドルの現場としては珍しく、非常に静かなのだけれど、静かなりの盛り上がりは感じられる。
昨今、煩く騒いでいるのが「盛り上がり」であるように捉えて客に強いるアイドルが多く、客もそれに馴れてしまっているが、愉しむことと騒ぐことは=ではない。
十人居れば気は十色、客の数だけ楽しみかたはあり、それが振りコピーをする方向に偏っているだけの話。
舞台上で起こっていることを味わいたい私のような者には、割と居心地の良い現場。

ユニット発足当初にあった「無理をして背伸びをするような息苦しさ」も無くなり、同い年で長い事同じ釜の飯を食って来た三人の風通しの良さから来る息の合った動き、難しい事をさも簡単であるかのように涼しい顔でやってのける技量と体力、激しい動きの中でもぶれなくなった歌唱力。
さまざまなものが上手く噛み合って来つつあり、安心して楽しく見ていられる。
「主役然とした主役、皮肉屋、よく食べる人」と言うゲッターロボ的なバランスの妙。
秋元瑠海がサモエドとかピレネー犬とかそういう感じの「大型犬の圧迫感のある愛嬌」を振りまいていて実に良い。

callmeは判り難い曲しかないので広く売れにくい、訳知り以外入り込みにくいのが難点ではあるのだけれど、判り難い曲だけで30分間を持たせているのは瞠目に値する。

これをどう商売にするのか、という点に於いての危惧は相変わらずあるが、見世物としては良く出来ている。
キラーチューン一曲あれば変わると思うのだが、今のところ変化球しか投げて来ていないのでそこは期待薄。
上手く商売にしてほしい。

_ 雨宮里恵×かね子はる「As present self portrait」~女性セルフポートレート作家による二人展

土曜の夕方から四ツ谷のギャラリーニエプスへ。
入っては見たが、良否・好悪ではなく、苦手な写真。
見せたい、写真に残したい自分のある人のセルフポートレート。
見せたい何かが写真から押し寄せて来るような圧迫感に耐えられず、逃げ出してきた。

私が好きな写真は「引き込まれる」ようなものであるのだけれど、この写真展は一枚に盛り込まれたものが向こうから「押し寄せて」くる。
「見せたいものが有る」と「見て欲しいものがある」の、「刈り込む」と「盛り込む」の違い。

饒舌で、解釈する隙を与えず、受容させようとするような、そう言う写真が好きな人にはお勧めできる。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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