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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


1999-12-07 [長年日記]

_ 昨日

日曜日に撮影した分のフィルムをラボ屋に出しに行ったら、お気に入りの怪しい中華料理屋「ハルビン料理」が閉店していた。 この店は向こうから帰って来たと思しきおばちゃんが一人でやっていて、怪しくて安くて旨くて、理想的な店だったのだけれど矢張り怪しすぎたようだ。

あぁ、ニラ入りとニラ抜きを選べた水餃子。 「ぴーるならつめたいの、ごはんならあたたかいのがあうね」と言っていた豚蹄。 ごはんなら3杯は軽くいけるにんにく入りの肉味噌、セロリの入った浅漬け。 あんなに旨いと思わなかったトマトと玉子炒め、キュウリと玉子いため。 豚頭、豚耳。 「辛くして下さい」と言ったらホントに辛かったマーボー豆腐。 食べていないメニューも沢山有ったのに・・・。 地震以来店を閉めたままの中野の台湾料理屋と言いここと言い、汚くて居心地の良い店が無くなって行くのは辛い。

_ 日曜日に

撮影したフィルムの打率は、腰を据えて撮った分いつもより高く、半分くらいは当たっていた。 とりあへず夕方迄に撮り終えたカラーフィルム2本のみだけれど、いろいろ使ったレンズの中ではペトリの55mm/f1.8が一番良かった。 次がオートタクマ−の35mm/f2.3。 フジノンの55mm/f1.8は写り過ぎてあまりポォトレヱト向きではないようだ。 傾向としては、特定の人物の話題になると途端に表情がよくなるので、その辺りが面白くも有り、また、痛くもあった。

_ 購入した

「高村光太郎詩集」には、P98に栞が挟まっていて、棚から引っ張り出して、手に取って開くと丁度「米久の晩餐」と言う詩であった。 米久というのは、今でも浅草の観音様の裏手、ひさご通りにある老舗の牛鍋屋で、空襲でその頃の建物は燃えちまったと思うが、今も木造の二階家で商売をしている。 まぁ、この詩が心地よくて「これなら大丈夫だろう」と多寡を括ってレジに持って行ったのだけれど、「智恵子抄」から収録されたお仕舞いの方は恐れていた通りの凄まじさで自虐的な気分になっていた私に取っては丁度良い買い物であった。 「智恵子抄」からの収録が少ない為、「智恵子抄」そのものも購入。 ついでに「滞欧日記」澁澤龍彦、と、月刊東京人1月号を購入。

_ 中途半端な思いやりと

自分本位の善意は、食物連鎖ピラミッドの上層から下層へ受け渡されて行き、再下層で行き場の無くなったそれらは、内攻する。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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